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遠山森林鉄道 長瀞橋(ながとろばし)と銀河

 ここにご紹介する長瀞橋(ながとろばし)は、遠山森林鉄道跡にある橋で、正式には「第一遠山川橋梁」と言います。全長47m、高さ約10mのこの橋は、1955年(昭和30年)に木造橋から鉄骨の橋に架け替えられ、65年が経っております。
 遠山森林鉄道は林業景気の1940年(昭和15年)に着工され、1944年(昭和19年)運行開始となり、遠山線は始点となる木沢の梨元貯木場~北又渡までの10.0km、遠山本谷線は北又渡~便ヶ島~西沢渡までの10.9km、遠山大沢線は北又渡~大沢渡までの9.6kmと総延長30.5kmにおよび、国の御用林(国有林)を運び出すのに活躍しておりました。その沿線周辺には林業で働く人たちが住み、家畜も飼われていたようです。やがて森林鉄道がトラックに代わり、1968年(昭和43年)に運行が廃止され、1973年(昭和48年)には軌道が完全撤去されました。その後は便ヶ島までは軌道跡を車で入れたのですが、手掘りのトンネルが崩れたり、路肩が崩れたりして、今から20年程前からは梨元~北又渡間は車では通行出来なくなっております。また、北又渡~便ヶ島までは毎年のように台風災害で崩れ、2018年には相当被害が大きく、北又渡から少し奥の芝沢ゲートで通行止となっておりますが、今年の梅雨の大雨で路肩が完全に崩れ、歩いてでも危険なため立入禁止となっております。

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Canon EOS5DⅡSAMYANG14mm 2020.8.15    20:05
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CanonEOS R  SIGMA15mm     20:22
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CanonEOS R  EF17-35mm         20:35
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CanonEOS R SIGMA15mm    20:40
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CanonEOS R EF17-35mm     21:00
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CanonEOS5DⅡ SAMYAMG14mm      21:16

 2017年に遠山森林鉄が林業遺産に登録され、昨年見学会に行った際、長瀞橋の遠山川河原まで下りて見上げたところ、実に味わいのある橋で感動しました。南が開けているため、この橋の上に天の川が現われると直感し、いつか撮影に行こうとチャンスを狙っておりました。梨元の始発点から遠山川に沿って約5.5km奥に入ったところにあり、車で600m程手前の須沢集落跡まで入れます。今は3、4軒あった家は廃墟となっております。そこに車を駐車し、軌道跡を明るい内に歩いて行き、橋の下の河原に下りて暗くなるのを一人待ちました。途中、下栗地区から流れ落ちる沢が大雨で崩落し、大岩を越えねばならない所があります。帰りはヘッドランプ頼りに相当な注意が必要でした。熊避けに爆竹、ロケット花火で威嚇しましたが、橋の上流部の柿の島地籍も空き家となってしまっており、廃墟となった近くに行くには度胸が必用です。 

 写真を見比べてお気づきの方も居るかと思いますが、Canonの純正レンズのEF17-35mmの発色が悪いですね。橋の色が出ないのは照明が原因ではないと思われます。相当(25年以上)使って一度修理してますので、レンズも劣化するのでしょう。替え時かもしれませんが痛いですねえ。
 後日原因が分かりました。スターリーナイトフィルターが装着してあり、これが原因でした。


コメント
1. Posted by yunosawa   2020年08月24日 23:17
期待の場所に お一人で ----
遠山林鉄道の 文化遺産 現存する尊い写真 大切に保存してくださいね
私も 昼間の写真は撮りましたが 満点の銀河と 天の川には まいりましたね
あの危険な場所に お一人様とは 度胸の程が まねできませんね。-----
2. Posted by 赤羽目壮人   2020年08月25日 07:56
熊との鉢合わせだけは絶対回避しなければなりませんので、爆竹で威嚇します。
撮影に行った15日はお盆で、廃墟となった須沢集落に明かりが灯っているのを期待して行ったのですが、1軒もその様子は無く、霊だけが帰っていたかもしれません。
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