斉藤学著「自分のために生きていける、ということ」より
 
E-510撮影あなたの主旋律は何でしょう。
自分の人生を、ひとつの一貫した流れで物語れるようになれば、病気になろうと、どんなことがあろうと、全ては必要な「恵み」と感じられるでしょう。
有名人でなくても、金持ちでなくても、平凡なそこらの人生であっても、自分で自分の人生に惚れ込めるようになれるはずです。
あなたがするべきことは、ほめてもらえそうなメロディを無理やりつくり出し、「聞いて聞いて」と他人に聞かせることではないのです。
そんなことをしなくても、あなたの人生には、確かに自然に流れている美しいメロディがあるのです。
それを見つけ出すことは、あなたにしかできない大仕事です。
そして、それを見つけたとき、まずあなた自身がそのメロディに聞きほれ、心から楽しむことができるでしょう。
 
E-510撮影・・・そうです。人にはその人の「今生」のテーマが用意されていて、オリジナルのテキストがあるのです。でも、そのテキストは出来事が目的に向かって設定されているだけです。しかし、目的を見失ってしまっているときには、出来事が展開して、軌道修正みたいなことをやってくれます。ですから、「偶然」なんて言葉は二度と使わないように。そんな気まぐれ、人生にはないのです。
 
よく考えて思い返してみてください。今までの人生の中に、あなたをひとつの方向へと導いている「主旋律」が変わりなく流れているのですね。人によって色々ですから、親も友人も先生も上司も参考になりません。人生訓なんてまちまちというわけです。
 
でも、それを知るヒントだけは提供できます。人類共通の「主旋律」があるからです。それを果たすべき方法がただまちまちなだけです。そのキーワードは、「愛と慈しみ」でしょう。それを見失うところに「正解」は絶対にあり得ないからです。天測航行のときの北極星のような目印です。
 
E-510撮影人生が何がなんだか意味不明と思えるとき、この北極星を目指してください。私たちがついつい偶然と呼んでしまう、意味のある出来事があなたをサポートしてくれます。そして、歩むべきあなたの道へと誘導してくれるでしょう。
 
悩んでいるとき、苦しみのとき、それは「意味のある出来事」の真っ只中にいる証拠です。まさしく、Show spirit ! もっとも真実の見えるときにあるのですから、元気出して!  平穏な日々であっても、生きている意味の見定まらない迷いのときにあっては、素敵な人生へのチャンスは先の先なんです。
 
苦しみのとき、神はもっとも近くにいらっしゃる....それは、このことです。苦しみの不運を嘆くことは、おそらく最悪の対処法でしょう。そうではなく、そこに響く人生の主旋律を聴き取るのです。もっともダイナミクスなときに、それを聴くチャンスを逃してはならないのです。
 
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原始的・生存主義的・本能から始まり、最終的には霊的希求へ至る進化が人間には定められています。いつの世も、いつの生も、このプロセスの中にあるのです。霊的希求、少し難しい表現ですね。つまりあの北極星のことです。それを否定したり、見失ったり、気づかなかったり、他の意味を志向したりするところに、いわゆる「人生の苦」があるだけです。
 
show spirit ! 元気だして! 人生は競争の場でも闘いの場でもないんですから!

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