Cカードの講習や潜水士試験でも潜水事故の対策を勉強しますが、それでも毎年ダイビングの事故が絶えることがありません。
残念なことですが、ダイビングの事故は年々増えているようです。
水中は人間にとってはあくまでもアウェーの世界です。出来る限りのトラブル対策をしてから潜って丁度良いのです。

ここでは、レジャーダイビングの潜水事故について、データを集めてみました。



⇒職業ダイバーの潜水事故についてはこちらからどうぞ。



第五管区海上保安本部発表の、平成24年までのダイビングの事故のデータです。
平成24年10月末の時点での事故者15人の内訳は、溺水7人、病気1人、漂流4人、その他3人で、溺水7人のうち5人が死亡だそうです。
思いのほか、死亡率が高いのがおわかり頂けるかと思います。


事故者の年齢の内訳は以下の通りです。
15~19歳…1名 うち1名死亡(または行方不明)
20~29歳…1名
20~39歳…5名
40~49歳…4名 うち2名死亡(または行方不明)
50~59歳…1名
60~69歳…3名 うち2名死亡(または行方不明)

レジャーダイビングの事故の場合、やはりダイビング初心者の事故が多いようですが、ダイビングに慣れてきた中堅~ベテランダイバーの事故が思いのほか多いのも無視できません。
内訳は以下の通りです。

初めて…3名
1年未満…1名
1~3年…1名
3~5年…1名
5~10年…なし
10年以上…8名

レジャーダイビングの事故については、以下のリンクを御覧下さい。
具体的な事故の例や、対策などが書かれています。

ダイビングで死なないためのホームページ
ショッキングなタイトルのサイトですが、内容はダイビングの事故の概要や対策、ダイビングビジネスの問題点やダイビング事故の裁判の判例まで紹介している、非常に内容の濃いサイトです。

ダイビング事故について考える・・・

ダイビングで良くありがちなうっかりミスやトラブルをまとめてあります。ここに挙げられた困ったちゃんダイバーにならないようにしなければいけませんね。

スキューバ・ダイビング時の基本的留意事項

第五管区海上保安本部がまとめた、スキューバ・ダイビング時の基本的留意事項。ダイバーなら是非一度は目を通しておきたい項目です。

ダイビングの事故関連の書籍


ダイバー漂流 極限の230キロ
この本は1983年に御蔵島で起こったダイバーの漂流事故を書いたノンフィクションで、彼が助けられた時は何と銚子沖まで流されていたそうです。
その漂流距離は何と230キロ、漂流時間は3日間。
普通では考えられないような極限状態の中の漂流者の体力や精神状態が淡々と書かれており、海の恐ろしさを改めて知ることができる一冊です。
ダイバーだけでなく、海が好きで海に関わることが多い方なら是非一度読んで欲しい本です。
ちなみに著者の小出康太郎氏は元々、ダイビング事故関連の書籍「ダイバーズバイブル」シリーズで有名な方です。

ダイビング雑誌「マリンダイビング」に掲載された連載をまとめたもので、水中でのパニック・減圧症・耳の障害についてまで詳しく掲載されています。
ダイビングに慣れたベテランの方から、まだまだスキルに自信のない初心者さんまで、ダイビングをする方にはオススメの一冊です。