2006年08月16日

ローズ・イン・タイドランド2

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悲惨な現実を生きる少女ジェライザ=ローズが、少女ならではのイマジネーションを使って、奇妙で不可思議な冒険を繰り広げるファンタジー。アメリカの人気作家ミッチ・カリンの「タイドランド」を、『ブラザーズ・グリム』の鬼才テリー・ギリアムが、奇想天外なギリアム版「不思議の国のアリス」に仕上げた。少女ジェライザ=ローズ役にふんした、カナダ出身の天才子役ジョデル・フェルランの大人顔負けの芸達者ぶりも必見。

<ストーリー>「不思議の国のアリス」を読むのが大好きな10歳の少女、ジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)。まだ幼い彼女は学校には行っていない。

彼女の役目は、元ロックスターでジャンキーのパパ、ノア(ジェフ・ブリッジス)の世話やママ(ジェニファー・ティリー)の足をマッサージしてあげること。

ママは「いつかいい思いをさせてあげる」と言うけど、口先だけなのをローズは痛いほど分っている。パパは昔を懐かしみ、ママを今でも"グンヒルド王妃"と呼んでいる。

ある日、ローズはいつものようにパパがクスリで"バケーションに入るお手伝いをした。お気に入りの「ユトランド」の地図を前に、サングラスをかけたまま夢の中を旅するパパは、旅がら戻ると寝ているローズを揺り起こし、二千年以上も地底で眠り続ける"沼男"の話をするのだった。その次の日、ママがオーバードース(薬)で死んでしまう。ローズはパパとふたりでママを盛大に見葬ると、バスに乗ってユトランドを目指して旅に出た。でも、行き先はパパ(ノア)の故郷、テキサスだったけれど

                
指人形で<感想>薬中の母親が死んで、父親のお母さん、お祖母ちゃんの家に旅立ちます。
そこで父親も、またすぐにクスリで旅立ってしまうわけです、永遠の眠りにね。

このパパ(ジェフ・ブリッジス)がいつも肌身離さずに着ている”ことぶき”と、襟に書いてある日本のハンテン!、お気に入りだったのでしょうか?。パパのお母さんは死んでいて、パパも死んで、この子はどうなるのかしら?〜と心配しますよね、・・・でも、隣の変人(姉と弟)に一時的に救われます。
しかし、この隣人が蜂に片目さされた姉と知的障害者の弟という組み合わせで、姉は食べ物運んでくる男に性的に奉仕することでそれをタダにしてもらったり、弟は父親のお母さんに性的に悪戯されていたりとか、でその弟と主人公もキスごっことか言って遊んでます(ま草原でローズあ、ここいらへんが、私的には不愉快極まりない筋書きと、言うところかも)。
ギリアムの神話要素としては王女を沼に放り込んだ王の話とか沼に漬けられて2000年そのままになっていた沼男。

弟の世界は草原が海でモンスターシャークが列車である(過去にスクールバスを爆破させた?)。

その船長と主人公ローズのバービー人形の首だけ、4体か5体?(1個目がくり抜かれて縫われてる)と・・・家の屋根にいるしゃべるリス!。
そうした神話と草原と海が溶けたような場所で列車が爆破され、爆破された列車の一人身の女性に乗員と間違われ、ローズが拾われるところで話は終わっている。
単に親を失った子供が、施設かどっか行ってそこで里親みつければいいだけの話じゃないのか?、という疑問が残りますが、・・・そうではなく、この奇妙な旅の最後に彼女(ローズ)は、いこごちの良い居場所を見つけたというのが重要なのかも?。

              

ミスマンロー蜂に刺されて火をつける子供っていうと、心のきれいな汚れのない存在としてだけ描かれることに、違和感を覚えている人達。

実際子供って、社会性に乏しく善悪の判断が未熟なうちは、残酷なことをしでかしたり性に関して奔放だったりしますよね。大人の理想像としての子供を描くのではないところが、ギリアムらしく、この映画の危険なデキンズ、頭が可笑しいこ面白さだと思います。

それとイマジネーションで世界を構築していくところ。小さい頃何か不思議なモノを求めて物置の中をあさったり、この扉を開ければ違う空間が広がっているって信じていたり。

そういった小さい頃心の中に築き上げていた自分だけの妄想世界を呼び起こされました。こういう妄想世界を描いていた人ってけっこう多いんじゃないでしょうか。この世界観がわかる人には絶対お勧めです。

ローズがウサギと主人公を演じたジョデル・フェルランドは、「サイレント・ヒル」でシャロンを演じており、この作品では首だけのバービー人形たちと空想の会話で遊ぶ?、・・・4体ある人形の声を演じ分けているのもジョデルで、お見事、かつ、微笑ましいですね。

つまり声の上では、ひとり5役!、すごいぞ、ジョデルちゃん!、子役とは思えない色気と、芸達者ぶりを持ち、怪演であり好演です。
 



papikosachimama at 17:29│ 2006年劇場公開作品、鑑賞 | ら行の映画

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----テリー・ギリアム、精力的だね。 この前、『ブラザーズ・グリム』が公開されたばかりじゃなかった? 「うん。あの呪われた『The Man Who Killed Don Quixote』の不幸以来、 すっかり表舞台から姿を消していたと思ったら、最近またまた大活躍。 やはりただ者じゃなかった...
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テリーギリアムが創り出す、 少女ローズの現実逃避による、イマジネーションワールド 去年9月のトロント映画祭で出品,上映されて yueがジェニファーティリーと写真撮ってもらったあの時の作品、 やっと日本公開☆期待しないで待ってました〜 公開2日目に観に行ったら立ち...

この記事へのコメント

2. Posted by パピのママ   2006年08月21日 11:57
こんにちは!遅くなりました。TB・コメントお返し有難うございます。
ジョデルちゃんの演技は、怖いくらいに上手かったです。
サイレントヒルでもシャロンと悪魔の女の子二役でこの映画も凄かったですが、それにも増して、ローズ役のジョデルちゃん、将来が楽しみです。
1. Posted by mig   2006年08月17日 09:51
こんにちは☆

パピ子さん♪

ジョデルちゃん、すごーく良かったですよね、
今後も楽しみです☆

ひからびたジェフブリッジスも良かったです♪