2006年10月22日
レイヤー・ケーキ
レイヤー・ケーキとは、下っ端から上層部まで、裏社会の階層(レイヤー)をケーキに喩えた言葉。一番上はおいしそうだが、この仕事、そんなに甘くない。その階層を麻薬ディーラーとして駆け上ってきたおれ。そろそろ引退を目論んでいたが、ボスからこれを最後にと二つの命令が。「古い友人の娘を捜し出せ」「エクスタシー百万錠を売りさばけ」やむなく引き受けたおれだったが気づけば裏社会の闇へ引き摺りこまれるはめに―。 名もなき主人公の麻薬ディーラー××××。彼は自らのルールに従い好調なうちにこの世界から足を洗おうとしていた。そんな彼に託された、最後の仕事。計画通りに事を進めようとした××××だったが、命を狙われるハメに。全てはボスに仕掛けられた罠だと知ったXXXXは、ボス暗殺を謀るのだが…。欲心に満ちた社会階層の狭間で、再び裏社会の闇へと巻き込まれていく・・・

<感想>「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」のスタッフが本作のために再集結し、クールで知的な主人公XXXXを演じるのは、「007/カジノ・ロワイヤル」6代目ジェームズ・ボンド役に抜擢された、「ミュンヘン」のダニエル・クレイグ。
そして彼を誘惑する女性を「アルフィー」「カサノバ」で上り調子のシエナ・ミラーが演じているが、ダニエルと良い所まで行ったのに、何故か邪魔が入ってしまってベットシーンはオアズケ!(笑)。
不動産賃貸業(何故か表札?ドアに、
レイヤー・ケーキと書いてある)という表の顔を持つ、麻薬ディーラーの名も無き主人公を中心に、裏社会の欲望や裏切り、屈辱が絡み合い、英国映画ならではのテンポのよいスタイリッシュな映像と凝りに凝ったストーリーで進んでいく。
メガホンをとるのは、
ガイ・リッチーと製作会社を設立し、プロデューサーとして「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」等のヒット作を連発させてきたマシュー・ヴォーン。初監督ながら、渋い演出を披露してくれる。
裏社会を描きながら、ビジネスマンに置き換えても何ら違和感がない程、
人間社会を滑稽に描いている。主役のダニエル・クレイグには名前が無くxxxxだというのもなんだか?、途中で仲間が名前で呼んでいたような?。
その他にも、ボスの友人役エディ・テンプルにマイケル・ガンボン(あのハリポタでお馴染みのダンブルドァ先生)が、上層界のトップで娘の捜索と訳有り“薬”で絡んでくる。
そして大の親友ジーンにはコルム・ミーニイ(コンエァーで刑事部長)が良い味をだして好演。タイトルはボスから下っ端まで重なる裏社会の階層(レイヤー)をケーキの段々に見立てたもの。
それまで完璧だった彼独自のルールが狂い始め、中々見つけ出せない、失踪中の麻薬中毒の娘、さらに売り物のエクスタシーは、デュークが国際指名手配犯から盗んだワケありのドラッグだった。それに追い討ちをかけるように折角税理士に頼んでいた、自分の稼いだお金を持ち逃げされて、あげくにボスのジミーには命を狙われ、仕方なくボスのジミーを殺してしまう。ここら辺は007
のボンドみたいに黒ずくめで忍び込み、スタイルも良いのでカッコイイ!!。
仲間のポールが殺されるところが凄い、アイロンで心臓を焼きごて代わりに、惨い殺仕方。それとデュークが指名手配中のセルビア人のスラヴォ(マーセル・コーレス)からエクスタシーを盗み、それが勘違いしたセルビア人のスラヴオが一流の殺し屋を雇ってダニエルの命を狙うようになる。
物語自体に難しさはないのに、出てくるキャラクターたちが多く、誰が敵なのか?、仲間なのか?・・・・仲間を裏切って殺したりするので、謎解きのおもしろさが味わえない。
しかし、ラストシーンは、そうは簡単には悪から足が洗えないんだよっていう事!。
ボスの友人エディ・テンプルに報酬の代わりに、ボスのジミーの後釜にと推薦されるが断って、カッコよくシェナ・ミラーと外へ出て行ったはいいけれど、麻の白いスーツが真っ赤に染まるダニエル!・・・・そして、確か「悲しき願い」だったと思う。
日本では尾藤イサオが歌っていた懐かしい曲がエンド・ロールで流れる。(ベィビー、俺の負けだー、 だぁーれのせいでもありゃしない、みんなおいらが悪いのさ!)
最高にスカットした終り方でいい感じ、人生なんてこんなものさ〜ぁ!
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この記事へのコメント
Ageha様へ・・・TB・コメントのお返し有難うございます。ダニエル・クレイグの007・ボンド役、清楚でスマートな雰囲気でちょっと地味目ですが、高感度
いいと思いますね。今までの歴代ボンドが余りにも濃い系で、暑苦しい感じがしたものですから、ダニエル、
ボンドもう直ぐ公開ですね。
とらねこ様へ・・・TB・コメントのお返し有難うございます。お褒めにあずかりどうも有難うございます
(ペコリ)。この作品は、サスペンスと言うよりマファイアのファミリー階級を、レイヤーケーキの断層に例えたので、ファミリーの上の段階まで上がる争い、または足を洗う事がストーリーのような気がしました。
平賀太一様へ・・・こんにちは!、ご来店感謝です。このブログの始めは、愛犬パピ子の日記で、日常のどうでも良い様なことばかり記事にして投稿していました。
私が映画が大好きで、暇を観て所有しているビデオなどの感想を合間合間に入れたのが、きっかけですね。
また、平賀様の所へも遊びに行かせてもらいます。
主演のダニエルクレイグが
今度は007ですか。
バスローブでもジーンズでも
妙に品のよさと男の色気を併せ持った
ひとだったんで、
ボンド役も楽しみです。
・・歴代ボンドがあまりにも
キザなひとが多かったんで
その分地味ではあるけど
ハマるんとちゃいますか?
素晴らしいレビューですね。
自分もこの作品は、謎解きの面白さのある作品ではないと思いました。
でも、この展開が後に、あっさり解決されるので、謎解きがメインの作品ではなかったのだなと。