イタリア的、恋愛マニュアルさらば、ベルリン

2007年11月04日

題名のない子守唄5

7dc31968.jpg復讐なのか?償いなのか?その愛が、あなたの心に突き刺さる・・・

アドリア海から吹く風が頬に冷たい、北イタリア・トリエステ。目立たぬ地味な服に身を包み、長距離バスからひとりの女が降り立った。

彼女の名はイレーナ(クセニア・ラパポルト)。思いつめた表情で街を歩くイレーナは、やがて高級レジデンスに辿り着く。初老の管理人マッテオ(アレッサンドロ・ヘイベル)にメイドの仕事はないかと尋ねると、外国人は雇えないとそっけなく断られてしまう。

しかし、疲弊しているが美しさを漂わせるイレーナの顔を垣間見たマッテオは、彼女を呼び戻し、共有部分の掃除の仕事を世話した。

仕事場となったレジデンスの向かい側のアパートの一室で、イレーナはほの暗い窓辺に佇み、ある家族が暮らす階を見つめる。貴金属商を営むアダケル夫婦(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、クラウディア・ジェリーニ)と、4歳になる娘のテア(クララ・ドッセーナ)の家だ。イレーナには、その家に入り込まなければならない理由があった。

 

ある日、アダケル家のメイド・ジーナ(ピエラ・デッリ・エスポスティ)が、レジデンスの螺旋階段で躓いて転げ落ち、全身不随の重症を負う。ジーナの代わりにイレーナはアダケル家のメイドとなった。一家に近づこうとするイレーナの目的は何なのか? 彼女は何を隠しているのか? そして遂に、事件は起こった……。(作品資料より)

 

<感想>あの「ニュー・シネマ・パラダイス」や「海の上のピアニスト」など、涙と感動と共に描いてきたイタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレの、実に6年ぶりとなる待望の新作。

イレーナ2これまでとはあまりにも作風が違うのでとても驚きました。トルナトーレが故郷シチリアを離れ、選んだ舞台は、その地に生まれた詩人サバに棘のある美しさと詠われた、東欧と接する北イタリアの港町トリエステ。

貧しい祖国を逃れて他国で働く密入国者。そうした難民の人々は、苛酷な人生を送らざるをえない。

その中でも、もっとも悲惨な人生を辿るのは女たちだ。女であるという性を持っているだけで、女たちは人間としての尊厳を剥奪され、蹂躙される。性の奴隷として調教され、売るための子供を作る“機械”にさえなってしまうことがある。

この作品で取り上げるのは、そうした運命に翻弄される女の一人である。夢の女ではない。現実の女なのである。

イレーナは、ウクライナから新天地を求めて、密入国業者の手で、イタリアのトリエステに向かう。・・・が、彼女の甘い夢はたちまち打ち砕かれてしまう。

美しい_それだけで、彼女は選別され、性の道具としてどれだけ有効かを審査される舞台に立たされる。

エレーナ冒頭のシーンから衝撃的です。仮面を付けて、次々に衣装を脱ぐように言われ、ついに裸になる。

仮面と全裸、それは、顔の美醜にとらわれず、冷酷に性の道具を見極める手段として、実にリアルに女の運命を突きつけてくる。

自分の意思で選んだはずの人生の最初の試練が、終わりのない凌辱の人生の初まりであったとは。

イレーナは孤独で、彼女の人生はズタズタに切り裂かれて、もはや修復できないほどぼろぼろになっている。

そして、私たちは、そんなイレーナがさらに地獄に落ちるのを目撃しなければならない。生きながらの地獄とはどのようなものか。

目を背けたくなる画面を私たちがどうやら見続けられるのは、イレーナの強い視線に導かれるから。どんな逆境の中でも誇りを失わぬ瞳。

奥さんがテアを抱いてイレーナを演じるクセニア・ラパポルトは、ロシア出身の実力派女優。哀しみの中に強さを秘めたヒロインに体当たりで演じている。

イレーナの取った行動は、彼女の境遇から考えれば理解できます。

ストーカーのようにある家族に近づき、そこには密かな目的があったのです。それは、かつて自分が手放さざるを得なかった子供の成長を見守る事。そして、その子が自分と同じ運命を辿らないように手を差し伸べることでした。

テアを縛って彼女はそうすることで、自らの存在意識を確かめようとしたのではないでしょうか。

少女テアとイレーナのやり取りは興味深いものでした。テアを縛り上げて、倒して自分で立ち上がるまで何度も、何度も、テアが自力で立ち上がるまで、そしてテアが怒ってイレーナの顔を殴りつけます。

一歩間違えるとイジメとも受け取れますが、2人のやり取りの中に、主人公の感情の揺れが見事に描かれて、イレーナの母性本能みたいな感情を感じ取れました。

苛酷な運命を辿ってきたイレーナの、唯一の幸福な思い出の象徴として使われているのがイチゴ。

映画の冒頭で、スーパーで何パックもイチゴを買うシーンが印象的です。若き日、市場で働いている青年との恋、「喉が渇いたろう」と差し出され口にしたイチゴの甘さ、今は一人で暗い窓辺で味わう彼女が切ない。(その青年は“黒カビ”に殺されゴミ捨て場に捨てられていた)

螺旋階段それと、幾度となく登場する高級レジデンスの螺旋階段。時に切り離そうとしても切り離すことの出来ないイレーナの過去と現在を象徴するかのように、時に彼女を迷宮へと導くドアウェイのように。

老家政婦ジーナの転落場面では、邪悪な舞台装置と化し、くねくねと蛇のように執拗なそのフォルムが、映画全体をミステリアスなムードで包む役目を果たしている。

黒カビとイレーナ赤いハイヒール!、イレーナが娼婦時代“黒カビ”からプレゼントされた赤いハイヒールは、忌々しい過去の遺物である反面、彼女の女性としての象徴なのかもしれない。

それを捨てずに持っていたがゆえ、イレーナは再び“黒カビ”の仕掛けた罠に陥る羽目になってしまう。

イレーナが借りた部屋には、前の住人がそのままにしていったらしい出窓で枯れていた鉢植えの花。

鉢植えの花を植え替えるイレーナ、暴漢(サンタクロースの服を着た)に襲われ家を空け、鉢植えの花を枯らしてしまったのに、また同じ花を植え替えるイレーナ。

何故そんなに彼女は鉢植えに執着しているのか?・・・鉢植えの花は彼女自身なテアの?・・・それともアダケル家の娘テアなのだろうか?・・・。

メイドの仕事に従事するときは固く縛ったひっつめの髪のイレーナ、ひとたび解くとウェーブが綺麗なロングヘアで、ぐっとフェミニンな印象になる。

誰かのヘアスタイルに似ていると思ったら、アダケル家の娘テアの髪とそっくりなのだ。

驚く事にこれは偶然だそう。監督も意図的にそうしたと思われることを嫌い、一度決まったテア役のドッセーナちゃんを他の子役に変更することを考えたとか。

テアの大きい顔しかしドッセーナちゃんの恐るべき演技力に、そんな考えも吹き飛んだという。本当に自然体で、テアに扮する子役クララ・ドッセーナの、豊かな演技力と愛らしさには、目を見張ります。

「子守唄歌を歌える?」とテアに訊かれ、イレーナが故郷の国の言葉で歌い始め、テアがそれを聴きながら眠りに落ちるシーン。二人の心が通い合った素晴らしい場面、この曲は、トルナトーレとモリコーネによる完全オリジナル曲。切なくも美しい旋律が奏でる子守唄が耳に残って離れない。

重いテーマにもかかわらず、なにげないシーンも重要な布石となって、ラストまで人間愛に満ちた奇跡のドラマであったことを感じさせられます。

予想のつかないこのドラマの中で、トルナトーレに寄り添うモリコーネの音楽は、今まで味わった事のない、強烈なサスペンスを盛り立てるサウンド。

様々なモリコーネ節のテイストを一気に味わいながら、ドラマは数奇な人生を辿った女性を追いつつ、意外な展開の結末に、そしてイレーナに凛とした美しさを与え感動を呼び起こさせます。



papikosachimama at 23:22│ 2007年劇場公開作品、鑑賞 | た行・だ行の映画

この記事へのトラックバック

39. 題名のない子守唄  [ Yuhiの読書日記+α ]   2011年02月07日 22:27
北イタリアの港町を舞台に、忌まわしい過去を抱える美しきヒロイン、イレーナの愛と謎に満ちた物語を描く。監督はジュゼッペ・トルナトーレ、キャストはクセニア・ラパポルト、ミケーレ・プラチド、クラウディア・ジェリーニ他。 <あらすじ> 北イタリアのトリエステに...
38. 題名のない子守唄  [ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 ]   2009年12月15日 21:44
 『女は 哀しみを食べて 生きている』  コチラの「題名のない子守唄」は、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ監督のR-15指定のミステリーです。  ウクライナ出身のイレーナ(クセニア・ラパポルト)、北イタリアの....
37. 『題名のない子守唄』を観たぞ〜!  [ おきらく楽天 映画生活 ]   2009年05月31日 21:39
『題名のない子守唄』を観ました『ニュー・シネマ・パラダイス』の巨匠ジュゼッペ・トルナトーレの監督が、北イタリアの港町を舞台に、忌まわしい過去を抱える美しきヒロインの愛と謎に満ちた物語を描くミステリー・ドラマです>>『題名のない子守唄』関連原題: LASCONOS...
36. 「題名のない子守唄」(La Sconosciuta)  [ シネマ・ワンダーランド ]   2009年04月18日 05:45
「ニュー・シネマ・パラダイス」や「海の上のピアニスト」などの作品で知られるイタリアの映画監督、ジュゼッペ・トルナトーレが2006年にメガホンを執ったミステリアスなヒューマン・ドラマ「題名のない子守唄」(原題=見知らぬ女、伊、121分、R15‐指定)。この映画...
35. 題名のない子守唄  [ あず沙の映画レビュー・ノート ]   2009年02月02日 10:58
2006 イタリア 洋画 ドラマ ミステリー・サスペンス 作品のイメージ:感動、泣ける、切ない、ドキドキ・ハラハラ 出演:クセニア・ラパポルト、ミケーレ・プラチド、クラウディア・ジュリーニ、ピエラ・デッリ・エスポスティ 心に突き刺さってくるような作品。衝撃的な...
34. 『題名のない子守唄』'06・伊  [ 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ ]   2008年10月19日 07:03
あらすじ北イタリアのトリエステにやって来た異国の女イレーナが金細工の工房を営むアダケル家のメイドに雇われる。それは周到に策を講じて、手に入れた念願の職場だった・・・。感想ヨーロッパ映画賞、観客賞受賞。監督賞、主演女優賞、撮影賞ノミネート。『ニュー・シネ...
33. 【DVD】題名のない子守唄  [ スワロが映画を見た ]   2008年08月15日 11:01
原題:LA SCONOSCIUTA/THE UNKNOWN WOMAN 製作年度:2006年 製作国:イタリア 上映時間:121分 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 原作:―― 脚本:ジ??.
32. mini review 08304「題名のない子守唄」★★★★★★★☆☆☆  [ サーカスな日々 ]   2008年06月15日 23:02
『ニュー・シネマ・パラダイス』の巨匠ジュゼッペ・トルナトーレの監督最新作。北イタリアの港町を舞台に、忌まわしい過去を抱える美しきヒロイン、イレーナの愛と謎に満ちた物語を描く。イタリアのアカデミー賞ともいうべきダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最多12部門にノ...
31. 題名のない子守唄  [ 小部屋日記 ]   2008年06月01日 14:11
LA SCONOSCIUTA/THE UNKNOWN WOMAN(2006/イタリア)【DVD】 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 出演:クセニア・ラパポルト/ミケーレ・プラチド/アンへラ・モリーナ/マルゲリータ・ブイ/クラウディア・ジェリーニ 女は哀しみを食べて生きている 監督は『ニュー・シネ...
30. 『題名のない子守唄』『マレーナ』  [ たーくん'sシネマカフェ ]   2008年02月10日 15:13
飯田橋ギンレイホールにてこのホールでは珍しい同じ監督の作品のラインナップ。(大抵同じ時期の作品を邦画・洋画に分けて上映)「題名のない子守唄」は気になっていて観たかった作品。 映画「題名のない子守唄」オリジナル・サウンドトラック原題:LASCONOSCIUTA/THEUNK...
29. 『題名のない子守唄』『マレーナ』  [ たーくん'sシネマカフェ ]   2008年01月31日 20:02
飯田橋ギンレイホールにてこのホールでは珍しい同じ監督の作品のラインナップ。(大抵同じ時期の作品を邦画・洋画に分けて上映)「題名のない子守唄」は気になっていて観たかった作品。 映画「題名のない子守唄」オリジナル・サウンドトラック原題:LASCONOSCIUTA/THEUNK...
28. ≪ベオウルフ/呪われし勇者&題名のない子守唄≫  [ 局の独り言。 ]   2007年12月02日 12:33
何を見ようとも決めないまま ただ映画の日で1000円だしぃ??のノリで映画館へ 1本目「ベオウルフ-呪われし勇者- 」「めがね 」「ミッドナイト・イーグル 」 「題名のない子守唄 」「やじきた道中 てれすこ 」 しばし上映スケジュールの前で思案・・・ 「めが...
27. ≪ベオウルフ/呪われし勇者&題名のない子守唄≫  [ 局の独り言。 ]   2007年12月02日 12:31
何を見ようとも決めないまま ただ映画の日で1000円だしぃ??のノリで映画館へ 1本目「ベオウルフ-呪われし勇者- 」「めがね 」「ミッドナイト・イーグル 」 「題名のない子守唄 」「やじきた道中 てれすこ 」 しばし上映スケジュールの前で思案・・・ 「めが...
26. 題名のない子守唄♪イレーナのまだ見ぬ子どもへの愛・・・・・。  [ 銅版画制作の日々 ]   2007年12月01日 13:37
  彼女のたったひとつの願い、それは生き別れになった子どもを見つけることだった。   10月26日、京都シネマにて鑑賞。この日は、この作品鑑賞後、「パンズ・ラビリンス」も鑑賞しました。どちらも悲しい映画だった。鑑賞から一ヶ月経ってしまい、少しづ...
25. 題名のない子守唄♪イレーナのまだ見ぬ子どもへの愛・・・・・。  [ 銅版画制作の日々 ]   2007年12月01日 13:35
  彼女のたったひとつの願い、それは生き別れになった子どもを見つけることだった。   10月26日、京都シネマにて鑑賞。この日は、この作品鑑賞後、「パンズ・ラビリンス」も鑑賞しました。どちらも悲しい映画だった。鑑賞から一ヶ月経ってしまい、少しづ...
24. 題名のない子守唄  [ Good job M ]   2007年11月30日 14:41
公開日 2007/11/17(大分県)監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ 「ニュー・シネマ・パラダイス」出演:クセニア・ラパポルト/クララ・ドッセーナ/クラウディア・ジェリーニ 他【あらすじ】ウクライナから北イタリア・トリエステにやってきた女・イレーナ。彼女はあ...
23. 「題名のない子守唄」みた。  [ たいむのひとりごと ]   2007年11月18日 11:36
ウクライナからやってきたという謎の女。女の怪しげな過去。ある家族を監視する彼女の言動は嘘か真か・・・・。全体的にはミステリー・サスペンス調なのだけど、女=イレーヌに殺気はまるで感じられず、単なる復讐
22. 『題名のない子守唄』  [ カエルノセカイ ]   2007年11月17日 23:17
北イタリア・トリエステ。 地味な服装に、無造作にまとめた髪、どこか沈痛な面持ちの女――イレーナ(クセニア・ラパポルト)が、高級レジデンスを訪ねる。 ウクライナからの出稼ぎで、家政婦や子守の仕事を探しているというイレーナに、管理人マッテオ(アレッサンドロ・ヘ....
21. 題名のない子守唄  [ Diarydiary! ]   2007年11月17日 19:26
《題名のない子守唄》 2006年 イタリア映画 ?? 原題 ?? LA SCONO
20. 「題名のない子守唄」 くせ毛  [ 『パパ、だ〜いスキ』と言われたパパの映画日記 ]   2007年11月10日 22:45
「母性を宿した すべての女性に捧げる 慈愛のミステリー」ってことで、 自称、母性本能も有したパパのつもりの私は楽しみにしてましたが、甘かったです。 《ネタバレ》《ネタバレ》 雰囲気といい、ストーリーといい、オチといい、浦沢直樹の漫画「MONSTER」の1エピソー...
19. [cinema]題名のない子守唄  [ 気まぐれな趣味たちの備忘録 ]   2007年11月09日 23:55
原題:LA SCONOSCIUTA/THE UNKNOWN WOMAN 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 製作:ラウラ・ファットーリ 脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ,マッシモ・デ・リタ 出演:クセニア・ラパポルト,ミケーレ・プラチド,クラウディア・ジェリーニ,ピエラ・デッリ・エスポスティ,他...
18. 題名のない子守唄(映画館)  [ ひるめし。 ]   2007年11月09日 16:39
女は哀しみを食べて生きている
17. ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「題名のない子守唄」を観る!  [ とんとん・にっき ]   2007年11月08日 11:59
銀座4丁目・和光裏のシネスイッチ銀座で、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「題名のない子守唄」を観ました。「ニューシネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」「マレーナ」のイタリアを代表する監督、観ないわけにはいきません。内容も知らないまま、シネスイッチ銀
16. 題名のない子守唄(試写会)  [ カリスマ映画論 ]   2007年11月07日 22:00
【映画的カリスマ指数】★★★★☆  母性の泉  
15. 試写会にて...「題名のない子守唄」  [ ヨーロッパ映画を観よう! ]   2007年11月06日 23:40
「La Sconosciuta」2006 イタリア 会場でもらったチラシのタイトル...“イタリア・アカデミー賞 主要5部門独占! 母性を宿したすべての女性に贈る衝撃の感動作” GWに有楽町で開催されたイタリア映画祭で予告を観て以来、観たいなと思っていたら、運良く試写会のチケ...
14. 題名のない子守唄/クセニア・ラパポルト  [ カノンな日々 ]   2007年11月06日 22:29
4 「ニュー・シネマ・パラダイス」巨匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作とあっては映画ファンとしては見過ごせないでしょう。でも、てっきり今回も感動作なんだとばかり思っていたら、何とミステリー・サスペンスだと知ってビックリです。実は「ミルコのひかり」が宣伝で....
13. 題名のない子守唄  [ シャーロットの涙 ]   2007年11月06日 22:27
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作は哀しくも強い母性を感じるミステリー
12. 題名のない子守唄  [ 映画三昧、活字中毒 ]   2007年11月06日 17:40
■ シネスイッチ銀座にて鑑賞題名のない子守唄/LA SCONOSCIUTA 2006年/イタリア/121分 監督: ジュゼッペ・トルナトーレ 出演: クセニア・ラパポルト/ミケーレ・プラチド /クラウデ...
11. 「題名のない子守唄」感想 ショッキングでした・・  [ ポコアポコヤ 映画倉庫 ]   2007年11月06日 10:11
マレーナ以来6年ぶりのジュゼッペ・トルナトーレの新作。 ハラハラドキドキしっぱなしでした。音楽もサスペンスを異様に盛り上げ、最初から何度も、いわくありげなフラッシュバックが挿入されて、イレーナの過去が段々明か??
10. 「題名のない子守唄(La Sconosciuta)」映画感想  [ Wilderlandwandar ]   2007年11月05日 20:11
イタリアのマエストロ、トルナトーレ監督作品、ミステリー「題名のない子守唄」(原
9. 題名のない子守唄  [ そーれりぽーと ]   2007年11月05日 15:30
一番好きな映画は?と聞かれたら、迷わず『ニュー・シネマ・パラダイス』と答える。 ジュゼッペ・トルナトーレ監督×エンニオ・モリコーネ音楽の最強タッグを楽しみに、最新作『題名のない子守唄』を観てきました。 ★★★★★ ジュゼッペ・トルナトーレ監督作で心から酔え...
8. 「題名のない子守唄」(イタリア 2006年)  [ 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常 ]   2007年11月05日 14:50
彼女が捨てたかったのは地獄の日々の記憶。 彼女が求めたのは幻に消えた愛。 彼女が求めたのはささやかな希望・・・題名のない子守唄。
7. 映画「題名のない子守唄」を試写室にて鑑賞。  [ masalaの辛口映画館 ]   2007年11月05日 13:32
 7月初旬、渋谷のショウゲート試写室にて「題名のない子守唄」を鑑賞した。映画の話 北イタリアのトリエステに長距離バスでやって来たイレーナ(クセニャ・ラポポルト)は、貴金属商を営むアダケル家のメイドになる。家事を完ぺきにこなす彼女は、アダケル夫人(クラウ...
6. 題名のない子守唄 / La Sconosciuta  [ 我想一個人映画美的女人blog ]   2007年11月05日 11:39
                                                                {/hearts_pink/}人気blogランキング{/hearts_pink/} ジュゼッペ・トルナトーレ監督の6年ぶりとなる、自ら脚...
5. 『題名のない子守唄』  [ 京の昼寝〜♪ ]   2007年11月05日 08:11
□作品オフィシャルサイト 「題名のない子守唄」□監督・脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ □キャスト クセニャ・ラポポルト、ミケーレ・プラチド、アンヘラ・モリーナ、クラウディア・ジェリーニ、マルゲリータ・ブイ、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、クララ・ドッセ...
4. 題名のない子守唄 55点(100点満点中)  [ (´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ) ]   2007年11月05日 08:01
家政婦は見た! 公式サイト 『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』などで知られるイタリアの映画監督、ジュゼッペ・トルナトーレの、『マレーナ』以来久々となる最新作。 前作『マレーナ』では、大人の女性への憧れを男性視点で描いた物語だったが、....
3. 『題名のない子守唄』  [ Sweet* Days** ]   2007年11月05日 07:18
監督:ジュゼッペ・トルナーレ CAST:クセニア・ラパポルト、ミケーレ・プラチド 他 北イタリアの街に異国からやってきたイレーネ(ジュゼッペ・トルナーレ)は、金細工の差..
2. 痛みで謎がかき消される。『 題名のない子守唄 』  [ 水曜日のシネマ日記 ]   2007年11月05日 07:12
北イタリアの港町を舞台に描かれた一人の女性の物語です。
1. 感想/題名のない子守唄(試写)  [ EDITOREAL ]   2007年11月05日 01:34
この愛は刺さったよ! 『題名のない子守唄』9月15日公開。トリエステへとやってきたイレーナは、ある家を狙うかのように使用人として潜り込む。隙をみて家捜しをし、幼いお嬢さんに執拗なしつけをする。やがて明らかになるイレーナの目的と真実とは。 題名のない子守唄:ジ...

この記事へのコメント

7. Posted by kimion20002000   2008年06月25日 23:07
TBありがとう。
モリコーネも新しい素材を前にして、いつもと少し異なるスコアづくりをしていますね。好感が持てます。
6. Posted by パピのママ   2008年06月02日 17:44
5 アイマックさんへ・・・いつもTB・コメント感謝です。
この監督さんに、モリコーネの音楽では、どんな作品も素晴らしく、サスペンスでも、卑猥な描写でもなんでも許しちゃいます(笑)
ホント、珍しくサスペンスタッチで、内容も密入国者の女の苦労するお話。
どうしても、女というと妊娠、生まれた子供はどこへ、・・・逢いたい気持ちが手に取るように伝わり、最期に真相がわかっても、裏切らないストーリーに拍手したいです。
5. Posted by アイマック   2008年06月01日 14:34
こんにちは!
DVDリリースされたので、早速みました。
トルナトーレ監督、今までの雰囲気がちがってびっくりしました。
しかしサスペンスなストーリーにひきこまれましたー。
過激な描写が多かったけど、主演の女優さん、体当たり演技だったね!
ラスト涙がじんわりきて希望のある終わり方でうれしかったです。
エンニオ・モリコーネの音楽ももりあげてくれました。
4. Posted by パピのママ   2007年11月19日 14:54
たいむさんへ・・・こんにちは!、いつもコメント有難うございます(^^♪
今までと違ってサスペンス、ミステリーもの!!
最初は何だか戸惑いましたが、観ているうちにイレーナに惹き付けられて、ラストの絶対に来ていると思ってたテアとの再開にまた涙が止まりませんでした
エンニオ・モリコーネ音楽も物語にあってよかったです
3. Posted by たいむ   2007年11月18日 11:16
運命に翻弄された現実の女の話、見事でしたね。
イチゴには泣かされましたー。
内容のわりには綺麗な話に仕上がっていて、見せ方の上手を感じました。
2. Posted by パピのママ   2007年11月05日 19:42
5 migさんへ・・・早速お返しのコメントありがとう(^^♪
何か、ジュゼッペ・トルナトーレ監督×エンニオ・モリコーネ音楽と言うと最高にいい映画かな?・・・期待してしまいました。
しかし、こんなサスペンス映画をラストで感動の涙に持っていく監督は、ずるいと思いましたね。
娼婦でも、自分の生んだ子供に逢いたい!、そして抱きしめたい気持ちは分かります。
でも、この映画の内容はあまりにも残酷で、イレーナに同情する気持ちにはなれませんでしたね。
1. Posted by mig   2007年11月05日 11:39
4 パピのママさん♪
おはよーございます。

最高点ですね!
わたしもこれは楽しめました!
最初から不思議な雰囲気、のめりこんで観ちゃった★
黒カビなんていってたけど、イタリア語でもそんな意味の名前だったのかなー、(笑)
映画としてのエンタメ性の詰まった作品でした♪
イタリア的、恋愛マニュアルさらば、ベルリン