2008年09月07日

アクロス・ザ・ユニバース4

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ビートルズの素晴らしい曲の渦にあなたを巻き込みます__{ライオンキング}の天才演出家が仕掛けた壮大なミュージカルの誕生!

物語:1960年代。イギリス・リバプールの造船所で働くジュードは、米兵だったというまだ見ぬ父親を捜しに、アメリカへ渡ることを決意していた。

向かった先は、プリンストン大学。

そこで管理人として働く父親は初めて息子の存在を知り、戸惑うばかり。

すっかり失望したジュードだったが、そこにはもう一つの出会いが待っていた。

 

日ごと酔っぱらってはドンチャン騒ぎを繰り広げている、学生のマックスだ。たちまち意気投合した二人は親友となり、マックスは感謝祭のディナーにジュードを誘う。

 

NYでそしてジュードはマックスの妹、ルーシーと出会うことに。中産階級の娘ながら急進的な考えを持つ美しいルーシーに、ジュードは恋の予感をおぼえるのだった。


自由を求めるマックスに誘われるまま、彼とともにニューヨークへと降り立ったジュード。二人は歌手のセディが住むグリニッジ・ビレッジのアパートに転がり込む。

そこへ、デトロイトの暴動で弟を失ったギタリストのジョジョ、チアリーダー仲間の少女に失恋してオハイオから出てきたプルーデンスもルームメイトに仲間入り。

マックスはタクシーの運転手を始め、ジュードはアーティストとしての道を探りながら、新しい生活が始まった。

幻想そしてまた、ルーシーも兄を訪ねてやってくる。ベトナムで戦っていた恋人を亡くしたルーシーは、兄への召集令状を携えていた。

兄の身を案じ、不安をぬぐえないルーシーを、やさしく慰めるジュード。

二人の間で、恋が育ち始める。その頃、ジョジョはセディのバンドに加わり、二人の間にもロマンスが芽生えていた。
そんな折、セディがレコードレーベルのマネージャーから正式な契約をオファーされる。そのマネージャーの誘いを受け、セディはジュードたち仲間を連れてドクター・ロバートのパーティへ。

バスの中で歌う西海岸から来たドクター・ロバートは、妖しい魅力を持ったドラッグ・カルチャーの先導者だ。

仲間たちはクラブでトリップを体験し、さらにサイケデリックな彼のマジックバスに乗ってマジカル・ミステリー・ツアーへ。バスを降りた彼らを待ち受けていたのは、ミスター・カイトの摩訶不思議なサーカス・ショーだった。
仲間たちとつかの間の息抜きを楽しんだマックスも、ついに徴兵されるときが来る。

兄を思うルーシーは反戦運動に共鳴し、次第にその活動へとのめり込んでいった。そんなルーシーへの違和感と不満を膨らませたジュードは、彼女のいる反戦活動組織に乗り込み、感情を爆発させる。その結果、ジュードはルーシーがアパートから出て行ったことを知る。
ベトナム戦争反対一方、セディは契約話に乗るべきかどうか悩んでいた。

出された条件が、ジョジョたちバンド仲間と別れることだったからだ。

彼女が自分たちを捨てるつもりだと感じたジョジョは荒れる。

音楽的にも恋人としても、二人の間には大きな亀裂が生じていた。

そんなある日、コロンビア大学では反戦を訴える学生らによる抗議活動が行われていた。警察に連行される活動家のなかにルーシーを発見したジュードは、彼女を助けようとして混乱に巻き込まれ、逮捕される。そして警察から不法滞在者と見なされた彼は、リバプールへと強制送還されることに……
バラバラになってしまった仲間たち、そして恋人たち。彼らが再び心をひとつにする日は来るのだろうか?(作品資料より)

akurosuyuniba-su<感想>物語は若者たちの恋と友情を語る、ごくごくシンプルなもの。

しかし、ビートルズ・ナンバーの33曲を使ったミュージカル。

 

そもそもミュージカルは底抜けの楽天性が要求されるジャンルだが、そこにビートルズの楽曲をまぶすというアイデアは映画的にはとにかく楽しい。

ひとくちにミュージカルと言っても、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」から「シャンプー」まで実にバラエティに富んだ作品があるけれど、これほどまでに映像と音楽の悦ばしい“出会い”がなされた映画はなかったかもしれません。

jimu,evuann60年代、激動の時代を迎えつつあるニューヨークに生きる若者たちの心情・青春模様はもとより、風俗、文化、政治的背景までを魅せる、時にはサイケで、時に奇抜なヴィジュアル。

まさに、この時代に活動していたビートルズのリアルな空気感をたっぷり含んだお馴染みナンバー。

この魅力に抗える人なんていないんじゃないだろうか。さすが奇才ジュリー・テイモア。

当時、エヴァン・レイチェル・ウッド以外、ほとんど無名だったキャストたちの歌声にも感心するばかり。

いちごの優れた楽曲と卓越した映像の軌跡的な出会い!ただ、ビートルズの歌に目と耳と体をまかせていれば・・・あ〜ら、気分はハイ!

 

それはもう、LSD時代を描いた映画ですから、レインボウ・カラーの、「アイ・ウォント・ユー」でいきなりアンクル・サムのポスターが歌いだすところは、ドラッグ感覚のシュールだし、ジミヘンやジャニス似の人物も登場。

 

60’sロック好きをくすぐるが、全体の感触はエッジのきいたロック映画というより、ブロードウェイ・ミュージカル風味(そういう監督ですから)に仕上がっている。

看護婦サルマ・ハエックアンチ、イラクのメッセージも意識しつつ、スイートな青春ラブストリーですね。

「ラスベガスをぶっつぶせ」で注目を浴びた、ジム・スタージェスも好演で、出演者たちの歌のうまさでビートルズの良さを再確認ですよ。

 

中でも、個人的に一番印象に残ったのは、メインキャラクターではないジョー・コッカーの歌唱力!!

そのほかにもU2のボノがちょっと笑える形で出ていたり、マックスの幻想シーンに登場するセクシーな看護師5人を演じて楽しませてくれるのは、サルマ・ハエックが(「フリーダ」のエキゾチック美女)チョイ役で出ていたりして、意外と贅沢な仕掛けがある映画でした。
屋上で歌うだが、物語はクライマックスで、伝説の屋上セッションを捉えた最後のビートルズ主演映画「レット・イット・ビー」(70)への熱いオマージュを見せている。

60年代と、そのジェネレーション・カルチャーを描くことは、やはりあの4人が一世を風靡し、そして解散へと至っていった「神話」とおよそ無関係ではいられないのだから。

 

2時間11分、目と耳と脳内は、たっぷりと至福の海に満たされること間違いありません!

 

海の中追記:キャストはすべて吹き替えなしで、しかもライブ録音でセリフ同様に歌を歌っている。

 

主人公のジュードには、本作の後に主演した『ラスベガスをぶっつぶせ』でもスター性を証明した、イギリス出身のジム・スタージェス。

 

ヒロインのルーシーは、『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』で美少女スターとして頭角を現したエヴァン・レイチェル・ウッド。

マックス役は、『敬愛なるベートーヴェン』や『ビカミング・ジェーン』のジョー・アンダーソン。

セディ役には、オフ・ブロードウェイの舞台でジャニス・ジョプリン役を演じたシンガーのデイナ・ヒュークス。

ジョジョ役は、インディーズのソウルシンガー/ギタリストとして絶賛を集めるマーティン・ルーサー・マッコイ。

プルーデンスには、香港の歌姫テレサ・カーピオの娘で、ダンサー/女優のT.V.カーピオという面々。

papikosachimama at 23:31│ 2008年劇場公開作品、鑑賞 | あ行の映画

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原題:ACROSSTHEUNIVERSE監督・原案:ジュリー・テイモア出演:エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス、ジョー・アンダーソン、ディナ・ヒュークス鑑賞劇場 : シネカノン有楽町1丁目公式サイトはこちら。<Story>1960年代。リバプールからアメリカ...
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この記事へのコメント

2. Posted by パピのママ   2008年09月09日 13:49
migさんへ・・・いつもコメント・TB感謝です!(^^)!
ジム・スタージェスくん、バンドやってるそうですよ、何かの雑誌で読んだわ。
それにしても、全員歌がうまいですよね(^^♪
中でも、一番歌の上手かったセディを演じたデイナ・ヒュークスは、歌が見初められて今作で映画デビューを果たしたというだけあって、魂で歌っている事を感じさせる、ボリューム感のある歌声が素晴らしかったですね。
1. Posted by mig   2008年09月08日 11:17
5 こんにちは★
ジムくん、ラスベガスを〜の時も知的な感じで良かったですが、これまた歌唱力もあるんですね、今回も良かったです。好きなタイプではないけど(笑)

映像も曲もよくて、サントラ買ってはまってしまいました。
パピママさんも高評価ですね♪