2009年01月08日
K-20 怪人二十面相・伝
正体不明の変装の名人で、20以上の顔を持つとされ、驚異的な身体能力を持ち、変装にはマスクを使う。高笑いと共に現れ、高笑いを残して去る。
汎太平洋学術会議にてテスラの模型とコントロール装置を持ち去る。大きな布で自らと共にそれらを覆い隠し、布が床に落ちると、全てのものが忽然と消えているという大胆な手口であった。
次のターゲットは、羽柴財閥の所有するプリューゲルの「バベルの塔」!
物語:舞台は、架空都市≪帝都≫。19世紀から続く華族制度により、極端な格差社会が生まれ、帝都の富の9割がごく一部の特権階級――華族に集中していた。
そんな中、富裕層のみをターゲットとし、次々と美術品や骨董品を、魔法のような手口で盗んでしまう≪怪人二十面相≫、通称“K-20”の出現が世間を騒がせていた。
サーカスの曲芸師・遠藤平吉は、ある日サーカスを見に来ていた紳士から、羽柴財閥の令嬢・羽柴葉子と名探偵・明智小五郎との結納の儀に潜入し、写真を撮ってきてほしいとの依頼を受ける。
報酬につられ了解した平吉だが、それは二十面相の罠だった――。息もつかせぬ激闘――果たして平吉は濡れ衣の汚名をそそぐことができるのか。
出演は、平吉役に金城武、明智小五郎には仲村トオル、羽柴財閥の令嬢に松たか子。
その他、サーカス団のカラクリ師に國村隼、その女房に高島礼子、ちょっとだけ出演の鹿賀丈史と大滝秀治、ダメ警部には益岡徹、今回はあまり活躍しなかった少年探偵団長の本郷奏多君など熱演しております。
監督は、『ヴァージニア』で世界的に評価され、近年は『アンフェア the movie』など脚本家としても活躍している佐藤嗣麻子。(作品資料より)
注意:ネタバレです!
<感想>昔、TVドラマで何度か上映された「少年探偵団」の中に、必ず出てくる“怪人20面相”と呼ばれるその強盗は、富裕層だけをターゲットとし、美術品や骨董品を魔法のようなテクニックで、次々と盗み出すという、それに決して人は殺さないのが鉄則だったと思う。
それと、江戸川乱歩シリーズの「名探偵明智小五郎」など、子供の頃テレビで見たのでうる覚えですが、懐かしさでいっぱいですね。
今回は、その怪人20面相が主役で、あの金城武が演じるというのでさぞかしカッコイイだろうと、想像しつつワクワクしながら観にいった(笑)
まさか、怪人二十面相が二人もいるなんてと、期待に応えてコメディふうになっているストーリー、原作
20面相の正体が途中で変わっているという設定。
しかも描かれているのは、江戸川乱歩の物語をそのままに、怪人20面相を全く別の角度からとらえた物語なのだ。
冒頭の断り書きで、1949年、第二次世界大戦がなかった架空の都市“帝都”としていて、いわば東京のパラレルワールド。
描かれているのは、華族階級と、大多数を占める下層階級に別れ、貧困に苦しむ泥棒長屋がある一方で高層ビルなんてのもあるし、東京タワーみたいな帝都タワーなるものも存在している。
この架空の世界は、あの「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズのプロダクションROBOTが、企画制作して映画化したという、そうか、それで何となくノスタルジックな感じがしたんですね。
予告で観た、金城君がビルの屋上で20面相に間違えられるのと、松たか子の財閥のお嬢様とロープにぶら下がって悲鳴をあげているシーンが面白いです。
それと、おてんばで好奇心旺盛の良家の子女役で、武術やオートジャイロ(ヘリコプター)の操縦など、松たか子さん演じる財閥のお嬢さん。「良家の子女のたしなみです!」という台詞がリアルに言える松たか子さんは適役だと思います。育ちのいい彼女ならではの熱演ぶりですね。
いや〜、金城武には白い鳩がよくお似合いで、「レッドクリフ」の孔明の金城君も良かったが、こういうコメディタッチのヒーローものも最高!
あの、怪人20面相に間違われて軍警に捕らえられ、牢屋に囚われた平吉の元に飛んでくる鳩は、CGではなく本物だそうです。
すっかり鳩になつかれて、金城君の優しさと扱いが上手かったのでしょうね。
それと、金城君が、泥棒少年に焼き芋をだすところ一発で素晴らしい手品を披露してくれて、器用な金城君の嬉しそうな顔が素敵ですよ。
金城君が源治に変装したり、明智小五郎に変装したり、ワイヤーアクションもビルからビルへと飛び移り、泥棒修行も難なくこなして松たか子さんを抱き、空中へと連れ去って行くシーンなど、あれは本当にカッコよかった。
それに、お嬢様の松たか子が花嫁衣裳でずぶ濡れになり、泥棒長屋の源治の家でお風呂に入るシーンでは、お嬢様だからお風呂を泡だらけにしてシャワーはないのとか言って平吉を呼ぶ、そこへ源治も来て二人でお嬢様の裸を見て鼻血を出し、ちり紙を鼻に詰めているところとか、金城君と國村さんが電気工のふりをして、明智邸に忍び来むシーンとか源治と平吉の息のあったナイスバディ関係も面白かった。
今回は、少年探偵団の活躍はなかったのですが、怪人20面相を請け負った金城君の活躍ぶりと最新VFXを使った華々しい見せ場、映像の力と音響の素晴らしさを堪能した。
それに加えて、クライマックスで登場する羽柴邸の、ホールの床の寄木細工に仕組まれている地下室のテスラ装置の凄いことといったらない。
起動するテスラ装置がせりあがり、ガラスドームが開いてそびえ立ち、空高く稲妻らしきまばゆい光線が光る仕組みも素晴らしい。
やっぱりなんて言っても、金城武のスタイリッシュなイメージに、ユニークで人懐っこく、見ていてホッとさせるような持ち味が加わって、金城武ならではのヒーロー像が良かったのではないかと思いますね。
ラストが、何となくシリーズ化するんじゃないか?・・・という終り方でしたがパート2は無い方がよさそう。
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この記事へのコメント
ティンカーベルにTBをつけた後、コメントも
入れようと思ったのですが、コメント欄が見つかりません
でした。夜中だからなあとお昼にも
来たのですが、やはり見つかりませんでした(^_^;)
何か規制とかしてあるのでしょうか?
今年も宜しくお願いします♪
白い鳩がまたまた似合っていましたよね!レッドクリフのクールさとは違い、こちらではちょっととぼけていたり熱かったりして可愛かったです〜
迫力もあったし笑えるところもあり、とても楽しく見れました〜続編ダメですか?私はあればいいな〜って思っちゃいました☆
TBとコメントありがとうございました!
新年のご挨拶が遅くなりましたが(^^ゞこちらこそ
今年もどうぞよろしくお願いいたします♪
昨年は金城さん大活躍でしたね^^
そして、また白い鳩の似合うこと(笑)
孔明役の金城さんもステキですが、こういうオチャメな
金城さん、好きだわ〜〜♪
脚本、キャスト、VFXすべて良くて、楽しい
映画でした\(~o~)/
続編はできそうですが、パピのママさんは
ないほうがいいですか?(笑)