2009年02月13日
ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー
プロム、卒業式、そして最後のスプリング・ミュージカル!
全世界を席巻した大人気TVムービーの第3弾である本作は、卒業をテーマに高校最後の年を描いている。監督は前2作と同じくケニー・オルテガ。
映画館の大画面に合わせてダンスはよりダイナミックで複雑になり、楽曲もパワーアップ!・・・ヒップホップやブレイクダンスに加え、ワルツやバレエにも挑戦したキャストたち。主演はもちろんザック・エフロンとヴァネッサ・ハジェンズ。
その他、アシュリー・ティスデールを初めとするお馴染みのメンバーが顔をそろえ、ストーリーも前2作に続く内容。
高校の最上級生となった彼らが、卒業を目前にさまざまな悩みを抱えながらも、残されたハイスクール・デイズを元気いっぱいに駆け抜ける。
物語:イースト高校バスケ部キャプテンのトロイは、最後の試合に全力で挑み、見事なチームワークで優勝を手にする。
アルバカーキ大学バスケットチームへの進学が内定したのに浮かない顔のトロイ。ガブリエラがスタンフォード大学に合格した今、このまま進学したら、二人の距離は1600キロ。トロイは、このままバスケットを続けることにも疑問を感じていた。
そんな時、なぜか学校行事のスプリング・ミュージカルのオーディションを受けることになってしまった。その舞台は、ジュリアード音楽院の奨学生の選考審査なのだった。(作品資料より)
<感想>自分たちの夢に向かって羽ばたこうとする若者たちの期待と不安。その心を支えてくれる素晴らしい友人、そして恋人。
青春ドラマのエッセンスを目一杯に詰め込んで、ティーンのあふれるエネルギーを歌とダンスでつづった「ハイスクール・ミュージカル」の待望の劇場映画版。
シリーズファンにとっては、メインキャラの高校卒業とあって、各キャストの魅力を大スクリーンで体感できる、最初で最後のチャンスってわけ。
キラキラ笑顔で歌って踊る“ザッ君”ことザック・エフロンと私生活でもパートナーのヴァネッサ・ハジェンズ。この映画版での二人には、前2作にはなかったドラマチックな運命も待ちうけ、ラストまでドキドキの展開をお約束しちゃおう!・・・。
でも、ちょっと待って。じゃあファンじゃないと楽しめないかというと、そんなことないのが、この3作目。「ザ・ムービー」ように作られた新曲の数々は誰もがノレるツボを押さえてるから、ミュージカル場面を観ているだけでもハッピー100パーセントな気分になるよ♪
ロケ地は実在の高校、トロイたちが通うイースト高校は、ソルトレイク・シティに実際ある高校で、TVムービーの時から主要ロケ地として利用されている。もちろん今回もここで撮影が行われ、イースト高の生徒や教師たちがエキストラとして参加。
ザックは「HSMといえば、もうソルトレイク・シティと決まっているんだ」と語り、ヴァネッサも「ここは私たちのホームなの」とすっかり親しみを感じている様子。
自分たちの学校がHSMのロケ地になるなんて、イースト高の学生が羨ましい!
将来に対して不安を抱いたり恋に悩んだりしながら、未来へ向かって巣立ってゆく等身大の主人公たちが共感を呼び、全米ボックス・オフィスでは2週連続一位という大ヒット!
オープニング興行成績もミュージカル映画史上一位を記録しているという。
その理由は、何と言っても楽しんで、思わず一緒に踊りだしたくなるダンスと歌にあるんですね。以前に観たザックが出演した「ヘアスプレー」と同じくらい心弾みますよ!
卒業して離れ離れになることを心配しながらも、二人の時間を大切に過ごそうとするトロイとガブリエラの「今、ここで」や「踊りましょう」といったデュエットは感動的ですから。それと、学校の屋上で花に囲まれながらワルツを踊るシーンは、美しく見せ場となっているでしょう。
いつも笑わせてくれるシャーペイの今回のナンバー「すべて欲しい」も強烈!・・・ライアンを従えて、オスカーまで手に入れたいというビッグな夢を歌っている。
ミュージカルのリハーサルの場面では、生徒全員がプロムへの期待感を歌う「忘れられない夜」は、一度聴いたら頭から離れなくなる元気なポップ・チューン!
トロイとチャドが子供時代を思い出しながら踊りまくる「ザ・ボーイズ・アー・バック」では、二人のハイレベルなヒップホップ・ダンスが楽しめるよ。