ザ・バンク 堕ちた巨像悲夢

2009年04月07日

三国志3

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約600年前に書かれた半史実小説「三国志演義」に基づき、平民ながら武勲によって英雄となった趙雲の壮絶な生涯と、彼を取り巻く乱世を描く歴史大作!

物語:戦乱の中国――。絶え間ない争いによって国家は分断されていた。貧しい家に生まれた趙雲(アンディ・ラウ)は祖国統一の夢を抱き、同じ志を持つ平安(サモ・ハン)と共に、人徳があり民から愛されている【蜀】の君主劉備(ユエ・ホア)に仕える。

彼ら二人は戦場の前線で肩と肩を突き合わせて戦い、互いの絆を深めていくが、ある日、突如軍に参加した孔明(プー・ツンシン)の助言を元に、曹操(ダミアン・ラウ)の基地に奇襲をかけることになる。

その戦いで趙雲は平安の命を救い、しかも敵の前衛隊長を討ち取るのだった。自分の功績を見せびらかすことなく、全ての功績を兄と慕う平安の手柄にし、その結果として平安は劉備一族の警護という重要な仕事を任されることとなる。

西暦208年、劉備たちは【魏】の最高権力者・曹操率いる10万の兵に攻めこまれる。敵の追跡から逃れる最中、平安は護衛に失敗し、劉備の夫人と子供を見失うという失態を犯してしまう。

趙雲劉備の兄弟分であり、武勇に長ける関羽(ティ・ロン)と張飛(チェン・チーフイ)は激怒し彼を殺そうとするが、趙雲は命を顧みず、友を守るため上官たちと対峙する。

その場で凄まじい槍の腕前を見せつけ、自分が平安の代わりに敵陣に戻り一人で夫人らの救出に向かうと進言する。

感動した劉備は自らの鎧を渡し、家族の救出を趙雲に託すのだった。自殺行為とも取れる趙雲の行動だったが、彼は立ちはだかる何万という曹操軍の中を突破し、無事に嫡子を擁して劉備の元に帰参、しかも曹操の剣まで奪ってくるという快挙を成し遂げる。

曹嬰圧倒的強さを見せ付けられた曹操の孫、曹嬰(マギー・Q)は、彼の顔を記憶に焼き付けていた。

そして無敗の将軍が挑む最後の戦い!

趙雲はその勇気と武勇によって出世街道を駆け上り、【蜀】の“五虎大将軍”の一人となり、同年に起きた“赤壁の戦い”以降も20年間に渡り【蜀】を守り続け、“無敗の将軍”という異名を持つほどになっていた。

孔明しかしその一方で、荒れ狂う戦争の中、彼の仲間も、そして君主の劉備さえも次々と命を落としていく。劉備の息子が【蜀】の国を継ぐが、その若い君主を孔明が補佐していた。じわじわと土地が制圧されていくことを懸念した孔明は、最後の【魏】征討を決意する。すでに若くはない趙雲だったが、愛する者のため、そしていまだ果たせぬ祖国統一の夢を胸に、かつての戦友・関羽や張飛の息子世代の武将関興(ヴァネス・ウー)や芝(アンディ・オン)らを率いて、出陣するのだった。

曹操軍この戦いで祖国への最後の奉公、そして最後の勝利を遂げるはずの趙雲だったが、思いもよらぬ裏切りに遭い、名誉ある引退を前に最大の危機が訪れる。若く優秀な武将たちが次々と戦死していく中、兄と慕う平安が打ち鳴らす太鼓の音を背に、因縁の曹嬰率いる数万の敵軍へと、・・・ただ一人10万の敵へ挑むべく単騎で突き進むのだった…。

監督は「ドラゴン・スクワッド」のダニエル・リー。出演は「インファナル・フェア」、「墨攻」のアンディー・ラウ、「燃えよドラゴン」を始め香港映画の歴史を担ってきたといっても過言ではないサモ・ハン・キンポーが、趙雲の兄貴・平安として熱演している。

そして、魏の最高権力者でもある曹操の孫娘・曹嬰には「燃えよ!ピンポン」(07)、「彼が2度愛したS」(08)のマギーQが演じており、日本でも熱狂的な人気を誇るアイドルグループF4のメンバーでもあるヴァネス・ウーなど、人気と実力を兼ね備えた豪華なキャストたちが脇を固めている。(作品資料より)

anndeli<感想>1800年の時を越えて私たちを魅了する「三国志」の魅力は何と言っても、超人的な武将の活躍と、小が大を負かす痛快さである。

そして、人は死んでゆき国は滅んでゆくという無常感が人の心を揺らすのでしょう。

およそ100年前の物語の中で、「レッドクリフ」が描いているのは中盤の{長坂の戦い}と{赤壁の戦い}であり、“呉”以外はまだ国になっていない。

登場人物は後に、“蜀”を興す劉備とその家臣の関羽・張飛・趙雲・孔明。そして、後に“魏”を興す曹操に、“呉”の孫権・周瑜である。

一方、この「三国志」で描かれるのは、趙雲が年老いて三国が滅亡直前の時代。孔明が劉備の遺志を継いで“魏”を滅ぼさんと戦いに挑む<北伐>が中心に描かれている。

戦闘のシーン原題は「三国志・竜の復活」となっているが、史実に基づく「三国志正史」には記述が載っていないが、趙雲の華やかな活躍が綴られる「趙雲別伝」という書も存在するので、確かに間違ってはいないが、邦題のタイトルが少し紛らわしいかもしれませんね。

この映画は、劉備も関羽も張飛も曹操も死んで、その息子の関興や、張苞、芝、そして曹操の孫姫・曹嬰が主な登場人物となっています。

「レッドクリフ」で趙雲を演じているのは、演技派のフー・ジュン。「戦場のレクイエム」でも好演している。

そして、本作で趙雲を演じるのはアンディ・ラウ。20代から60代までを演じきるその演技力、存在感はさすがである。

趙雲「レッドクリフ」で描かれた[長坂の戦い]での、自分一人で夫人と赤ん坊を救出するシーンもあります。趙雲の命がけで劉備の息子を背中に背負いながら、立ちはだかる何万という曹操軍中を突き進み、無事に赤ん坊を劉備の元に連れ帰る。しかも、その戦いの中で、彼は曹操の剣まで奪ってくるという快挙を成し遂げるわけです。

その勇気と武勲によって出世街道を駆け上がった趙雲は、“蜀”の[五虎大将軍]の一人となり、20年に渡り“蜀”を守り続けた「無敗の将軍」の異名を持つほどになるわけです。

マギーQしかし、君主の劉備が亡くなり、“魏”によってじわじわと土地を制圧され始め、その“魏”の曹操の孫娘、マギーQ演じる曹嬰の男勝りなことといったら、琵琶を掻き鳴らしながら10万の軍勢を率いる凄腕!・・・曹嬰はオリジナル・キャラクターですが、趙雲との一騎打ちもあり、最高の見せ場を作っています。

孔明は、かなり年を取っている設定なので、「レッドクリフ」の孔明・金城武を想像すると、かなりひどい役者でがっかりしますよ。

それに、せっかく命がけで助けた劉備の息子が、大きくなって父親の後を継いだのはいいけれど、太ってマヌケな姿には苦笑しました。

関羽の息子の関興のヴァネス・ウーや、張飛の息子の張苞の活躍も「三国志」ファンにはたまりませんね。回想シーンで登場する関羽を演じているのは「男たちの挽歌」のティ・ロン。見事な太刀捌きを披露しています。

サモ・ハンそしてもうひとり創作されたキャラクターとして、趙雲の死までを見守る平安であり、それをサモ・ハンに演じさせている。

この映画の趙雲の物語を語る人物としての役割を与え、趙雲と違って愚図でのろまで失敗ばかり、趙雲の偉業に嫉妬心を燃やし最後には裏切ってしまう。しかしながら、趙雲はそれを許してやります。

年老いた趙雲ラストの年老いて傷ついた趙雲を演じるアンディが、鎧兜もつけず、一人馬に乗って曹操の軍に向かっていく勇姿には虚しさを感じましたね。

いろんな性格の人物がいかに生きて、いかに死んだか。「三国志」のいいところは、その末路まで見届けられるところですね。

例えば「レッドクリフ」から少し後の話では、劉備と孫権の間に領土争いが起き、その時、目上の人には礼儀正しかったけれども、同僚や部下の扱いが悪かったために、仲間に裏切られて、孫権に捕らわれ死んでしまう関羽とか。

関羽の復讐戦の準備の時に、酒癖が悪くて部下に乱暴を働いたために、恨みを買い殺されてしまった張飛とか、・・・性格の弱点が死に際に関わってくるわけで、劉備は、義兄弟である関羽を処刑した“呉”に復讐のために攻め込んだけれども敗北し、失意の死を遂げた。

最後まで彼は義理を貫きとおしたわけです。

三国志壮大なスケールの戦闘シーンの舞台となった、本作の撮影地には、甘粛省の敦煌にある、山並みがはるか彼方まで続く山岳地帯で撮影されたそうです。

中国には、広大で見事な砂漠の荒地と、その素晴らしさと広大さを表現することができる場所がまだまだあるのでしょうね。漢王朝時代の壮大な寺院の、レプリカを建築したのも見事です。



papikosachimama at 23:28│ 2009年劇場公開作品、鑑賞 | さ行・ざ行の映画

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この記事へのコメント

2. Posted by パピのママ   2009年04月20日 23:04
5 はくじさん、こんばんは!
こちらこそコメントありがとうございます!!
返事が遅くなりどうもすみません^^;
そうでしょうね、ジョン・ウー監督の「レッドクリフ」を観た後では、出演者も迫力も、全てにおいて残念な結果となっていましたね。
つい、「三国志」が好きなばかりに、観に行ってしまった私も後悔していますです。
1. Posted by はくじ   2009年04月12日 01:21
こんにちは。
TBありがとうございます。
SeesaaブログからはlivedoorブログへのTBが設定できないようですので、コメントにて失礼します。

正直、私にとっては、がっかりな映画でした。
個人的には演義でもマイナーな武将である韓徳が
登場したのが面白かったです。
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