2009年05月21日

リリィ、はちみつ色の秘密4

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14歳の夏__それはリリィにとって特別な夏だった。

4才のとき、自分の過ちで大好きな母を失ったリリィ、それから10年、心の傷にたったひとりで耐え続けてきた彼女の胸には、いつもひとつの大きな疑問が浮かんでいた。

「母は、私を本当に愛してくれていたの?」その答えを見つけるために、ある夏の日、リリィは旅立ちを決意する。

物語: もうすぐ14才になるリリィ・オーウェンズ(ダコタ・ファニング)は、サウスカロライナ州シルヴァン郊外の桃農園で、父のT・レイ(ポール・ベタニー)と暮らしていた。リリィには、母のデボラ(ヒラリー・バートン)にまつわる悲しい思い出があった。それはリリィが4歳のときのこと。家出の荷物をまとめるデボラと、それを止めようとするT・レイが争う光景をクローゼットの中から見ていたリリィは、母が落とした拳銃を拾って渡そうとして、誤って引き金をひいてしまったのだ。

以来10年間、「大好きな母を殺してしまった」という罪の意識を背負いながら生きてきたリリィ。

ポール・ベタニー彼女にとって何よりも辛かったのは、乱暴で薄情な父との生活に疲れ、母に救いを求めたくなったとき、その母を帰らぬ人にしてしまったのは自分自身だという事実を突きつけられることだった。

そんなリリィの人生を一変させる出来事が起きたのは、14才の誕生日を迎えた夏の日のことだ。

その日、オーウェンズ家で働く黒人家政婦のロザリン(ジェニファー・ハドソン)が、選挙権の登録に行った町で白人の嫌がらせにあい、袋叩きにされたあげく、警察へ連行される事件が起きた。

ロザリンを助けようとしないT・レイに、怒りと不満をぶつけるリリィ。思わず「ママがいたら」と口走った彼女を待ち受けていたのは、父の冷酷な一言だった。「ママはお前を捨てて逃げたんだ。死んだ日には、持ち物を取りに戻っただけだ」。

それは、リリィが描いていた優しい母のイメージを覆す、信じたくない言葉だった。「母は私を愛していなかったの?」。心の中に大きな疑問符を抱いたリリィは、答えを見つけるために旅に出ようと決意する。

全米で450万部を売り上げたスー・モンク・キッドのベストセラー小説の映画化。(作品資料より)

ダコダちゃん<感想>心に傷を負った少女が、黒人の三姉妹と生活を共にする中で成長していくというストーリーです。前から観たかった作品でした。

主人公のダコダ・ファニングちゃんが、すっかり大人っぽくなっていたので驚きましたね。

それよりも、タイトルの甘い響きをあっさり覆すヘビーな展開に、まずは衝撃を受けました。

差別の激しかった時代を生き抜く黒人三姉妹の物語と、重い過去を背負いながらも母の面影を求める白人の少女の物語が、うまく織り込まれて、最後は涙、涙の展開に、・・・。

人との出会いを通して成長していく主人公の、心模様を丁寧に描いた脚本が素晴らしい。

養蜂家母親が死んだのは自分のせいだと責め続けるリリィは、キツい父親に耐えかねて家出をするのです。

行き着いた先は、黒人のボートライト三姉妹の家。

実は、後で分かるのですが、リリィの母親の乳母だったのが長女のオーガストだったです。だから、母親も家出をしてこの家に避難して心を癒していたのですね。

リリィが蜂蜜を作る小屋に寝泊りをして、見つけた亡き母親の遺留品の中には、幼いリリィと一緒に撮った写真がありました。

三姉妹三姉妹は養蜂業を経営していて、まだまだ人種差別の厳しい時代ですが、自分たちの仕事や、人生に誇りを持って生きている彼女たちはすごく魅力的でした。

きっと迫害されて辛い思いをしているのでしょうが、キラキラと輝いて生きている様子が素晴らしく、また、ラストでリリィの父親(ポール・ベタニー)が迎えに来たときには、毅然とした態度で意見をするのにおもわず拍手を贈りたくなったほどです。

メイのソフィそんな姉妹と交流するうち、リリィは少しずつ心の傷を癒していきます。

リリィの心の動きを丁寧に演じたダコダちゃん、あの天才子役として数々のハリウッド超大作に出演して主演を務めたダコタ・ファニングが、映画の中で初恋らしき甘酸っぱい恋が・・・初めてのキスシーンだと思うけれど、もう子役じゃなくて女優だなぁ〜と感じましたね。

 

そして、ダコタちゃん演じるリリィを囲むのは、女優のみならず幅広く活躍する、才能豊かな女優陣たちです。

 

リリィと暮らす女性・ロザリンを演じるのは、「ドリーム・ガールズ」でアカデミー賞を受賞、昨年にはアルバム・デビューも果たしたジェニファー・ハドソン。

ボートライト三姉妹の長女・オーガストにミュージシャン、女優、作家とマルチに活躍するクイーン・ラティファー、強く、逞しく、そして母性あふれる役どころがハマってました。

ジューン次女・ジューンにグラミー賞など数々の音楽賞に輝く歌姫、アリシア・キーズ、彼女は本当に綺麗ですね。

そして三女・メイに『ホテル・ルワンダ』でアカデミー賞にノミネートされたソフィー・オコネドー、と名立たるキャストが並んでます。

それに、プロデューサーに、あのウィル・スミスと奥さまジェイダ・ピンケット・スミスも! これほど大勢のスターがスタッフ、キャストが名を連ねているということで、本当にじわぁ〜んと心に響く印象深い作品でした。



papikosachimama at 23:28│ 2009年劇場公開作品、鑑賞 | ら行の映画

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1. リリィ、はちみつ色の秘密  [ LOVE Cinemas 調布 ]   2009年05月24日 00:13
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