Dr.パルナサスの鏡ゴールデンスランバー

2010年01月27日

脳内ニューヨーク2

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理想のニューヨークを本物のニューヨークの中に作る__人生に絶望した男の途方もない挑戦を描く奇想天外な物語。

「マルコヴィッチの穴」や「エターナル・サンシャイン」などの奇想天外なストーリー展開で知られる人気脚本家チャーリー・カウフマンの監督デビュー作で、脚本と共同制作も兼任。

出演は「パイレーツ・ロック」のフィリップ・シーモア・ホフマン、サマンサ・モートン、ミシェル・ウィリアムズ、キャスリーン・キーナー 他。

物語:ケイデン(ホフマン)はニューヨークに暮らす人気劇作家。しかし、彼が自信満々で演出した舞台に失望した画家である妻アデル(キャサリン)は、娘オリーヴを連れてベルリンへと旅立ってしまう。

心の支えは、孤独なケイデンに、密かに思いを寄せる劇場の受付嬢のヘイゼル(サマンサ)だけだが、妻に未練の残るケイデンは、新しい恋に進展はない。
そんな彼のもとに、思いがけない知らせが届く。別名“天才賞”と言われるマッカーサー・フェロー賞の受賞の知らせが届く。

人生に行き詰まりを感じていた彼は、その賞金の全てをつぎ込んで、巨大な倉庫の中に、自分の頭の中にある“もうひとつのニューヨーク”を作り上げるという前代未聞のプロジェクトに取り掛かる。

集まった俳優たちに、「舞台のニューヨークに自分の人生を再現しろ」と命じるケイデン。

しかし、現実と舞台のニューヨークの間で、ケイデンの人生は身動きが取れなくなっていく。

やがて、一人の演出家が作り出したプロジェクトは、驚愕のクライマックスへと向かっていく。(作品資料より)

hofumann<感想>今までスパイク・ジョーンズらと組んで頭脳的な脚本をモノにしてきたチャーリー・カフマン。

初監督作はその傾向がさらに進んで、普通の意味での「ストーリー」などないも同然。

いちおう冒頭で一気呵成に描かれる「妻子に出て行かれた。

才能はあるけれど憂鬱と健康不安に取り付かれている演劇作家兼演出家であるケイデンの物語」ではあるだろう。

だがその後、彼が巨大倉庫の中に、もうひとつのニューヨークを造り、17年もかけて“自分自身”の物語を演劇化することや、そのスタッフやキャストとの公私混同した関係など、去って行った妻子のその後の人生や、その他の諸々のどこまでが“真実”なのかは、判ったもんじゃないし、さして重要でもないですよね。

アパートケイデンも妻子に出て行かれた後、女優のクレア(ミシェル)と再婚し、女の子をもうけたものの、妻子への未練でしっくりとはいかない。

ケイデンの私生活は、ますますひどくなっていく。なんか女々しい男の本性が垣間見え、こんな男なら奥さんだって出て行くだろうな、と思った。

 

4才で別れた娘のオリーヴが、全身に花のタトゥーを彫ったことを知るが、連絡はとれないまま。

ケイデンは一人ベルリンへ行って見ると、娘は大人になり薔薇の刺青を全身に入れてガラスケースの中で踊っているし、男たちの目の保養になっているではないか、彼の悩みは尽きない。いまだ愛している奥さんも後で肺癌で死ぬし。
ホフマンそれに、劇中のケイデン役の俳優が死に、女優のウィームズ(ダイアン・ウィースト)が代役となり、ケイデンを演じることとなり、ケイデン自身も、別の人間の役で登場することになる。

 

なんせ、サマンサ演じるヘイゼルが住んでいる家なんて燃えているし、地下室の住んでいる大家の息子と結婚して子供までいるし。

まるで思考するケイデンの複雑な大脳の脳構造を、ある一人の男の頭の中身を覗き見る感覚のようなものだ。

そして最後は、現実のニューヨークにおける人間関係が、舞台のニューヨークと渾然一体となり、次第に訳がわからなくなってしまった。
まぁ、中でも感心したのは、それは、それは大掛かりなセットを組んでいて、本当のニューヨークの一部の街並みを再現しているのは凄いと思いましたね。

つまり、ケイデン自身の人生を再現するなんて、誰にも、どの役者にも演じられないってことなのかしら?・・・「いったい、いつ上演するの? もう17年待っているのにね」って、いかんせん、内容が暗くて観ていて憂鬱極まりなかったです。
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papikosachimama at 23:11│ 2010年劇場公開作品、鑑賞 | な行の映画

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原題:SYNECDOCHE,NEWYORK監督・製作・脚本:チャーリー・カウフマン出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ミシェル・ウィリアムズ、サマンサ・モートン、キャスリーン・キーナー、エミリー・ワトソン観賞劇場 ; シネマライズ公式サイトはこちら。<Story>ケイ...
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批評家受けが良くても一般受けがいいとは限りません{/light/} 1999年 「マルコヴィッチの穴」、2001年「ヒューマンネイチュア」製作/脚本 、 2002年  「コンフェッション」脚本 、「アダプテーション」製作総指揮/脚本、   2004年「エターナル・サンシャイン 」...
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『マルコヴィチの穴』の脚本家、鬼才チャーリー・カウフマンの記念すべき初監督作品。プロデューサーにこれまた『マルコヴィッチの穴』のスパイク・ジョーンズが参加している。主演は『パイレーツ・ロック』のフィリップ・シーモア・ホフマン。現実のニューヨークの広大な倉...
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脳内ニューヨーク公式サイト 脳内ニューヨークSYNECDOCHE,NEW YORK 2008アメリカ 監督・脚本:チャーリー・カウフマン 出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、サマンサ・モートン他 最近時間があるのでいろいろと映画を観ており、 結果感想文がまったく追いつかない...

この記事へのコメント

2. Posted by パピのまま   2010年08月26日 18:24
みささんへ・・・返事が遅くなりすみません(-_-;)
この映画もだいぶ前に鑑賞したもので、内容がつまらなくて途中イネムリしたもので、削除しておきました。
宜しくご了承くださいませ。
1. Posted by みさ   2010年08月09日 21:32
刺青から細菌感染して亡くなったのは
娘のオリーブです。
Dr.パルナサスの鏡ゴールデンスランバー