運命のボタングリーン・ゾーン

2010年05月15日

新しい人生のはじめかた4

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離婚後孤独な一人暮らしを送る男と、婚期を逃した40代の女性。人生の折り返し地点を過ぎた二人が、図らずもロンドンの街で一夜を共に過ごすことになる大人の恋の物語。

物語:NY在住のCM作曲家ハーヴェイは、一人娘スーザンの結婚式に出席するためロンドンへ向かう。

離婚以来久々に家族が揃うのを期待していたが、花嫁の父の役割はすでに元妻の再婚相手に委ねられていた。

追い討ちをかけるようにNYの上司からはクビを宣告する電話が。

所在なく落ち込むハーヴェイは、空港のバーで白ワイン片手にひっそりと読書をするケイトと知りあう。孤独を抱えた2人はいつしか会話を弾ませるのだった。

米英を代表する演技派俳優ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンが共演。監督・脚本はジョエル・ホプキンズ。

<感想>先週金曜日で上映が終了ということで駆け込み鑑賞。前から観たかったのだが、中々時間の都合がつかず、やっと間に合った(笑)

エマとダスティン中年のラブロマンスって、最近「恋するベーカリー」や「50歳の恋愛白書」を観たばかりだ。

でもこの作品が何だか私には一番良かったような気がする。

何故って、名優のダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンが演じているんですもの。

物語の展開がゆったりとしていて良かったし、一度は行ってみたいロンドンが舞台で観光気分を味わわせてくれる。

原題が「ハーヴェイの最後のチャンス」とタイトルが?・・・邦題は「新しい人生のはじめかた」なのだ。

映画を観ているうちに、何となく原題の「ハーヴェイの最後のチャンス」の意味が分かった(笑)。やっぱり邦題の方がしっくりとする。

ダスティンでも、ハーヴェイを演じたダスティンのしょぼくれた感じが何とも言えない哀愁を感じさせる。

偶然空港のバーでケイトと出会い意気投合する。と言うか、何もかも上手くいかない寂しい初老の彼が、一方的にアタックする姿がいじらしい。

ついてないよね、きっとハーヴェイは、花嫁の父としてヴァージンロードを娘と歩くのが楽しみだったに違いない。それが養父と歩くというショッキングな知らせを受ける。

そして仕事のCMソング作曲も若者世代へと変わっていき、ロンドンへ着くなり「君の曲は古い、お払い箱だ」なんて上司から追い打ちの言葉だ。

結婚式だけ出席して後はニューヨークへ帰ろうと思っていたハーヴェイは、タクシーが捕まらず挙句に渋滞に合い、結局空港で乗り遅れてしまう。足止めをくらったハーヴェイが空港のバーへと。

エマきっとキューピットが二人を巡り会わせたに違いない。強引に話しかけるハーヴェイに悪い気がしないケイト。

率直な本音でトークをぶつけあううちに何となく意気投合する。

だって、暇なハーヴェイがケイトの読書会へと付き合うのだから。

教室の外で待つハーヴェイを見て、久しぶりに心浮き立つケイト。

 

今まで仕事と母親の世話に明け暮れて、こんなにゆっくりと男性と会話をしたことがなかったのだろう。

読書の趣味とか、かなわなかった夢、家族の話など、ハーヴェイがロンドンに来た理由、娘の結婚のことなど話していくうちに、ケイトが披露宴に出たらと言う提案に、一緒に披露宴に出席する二人。

新しい人生のはじめかた2笑ったのは、さすがに急だったので、ケイトのドレスを買うことになるのですが、ハーヴェイが200ポンド以内で頼むと庶民的な言い方が良かったですね、まぁ、それに相手の女性が年いってるしでそんなに高いドレスおねだりしないでしょうから。

それと、ハーヴェイの披露宴の席が子供の席で邪魔者みたいで気の毒でしたね。

でも、花婿が父親のスピーチをと養父を名指したのに、強引にもハーヴェイが手を上げて娘に贈る愛情あふれるスピーチには感無量でした。

ところが、宴もたけなわにさしかかり、花嫁と踊るハーヴェイの姿を見て寂しさを隠せないケイト。子供たちのテーブルに置き去りにされるケイトには、何て気が利かないハーヴェイなんだろうって思ったわ。

この恋が最後のチャンスとばかりに、噴水の前で夜通し二人で語りあかして、次のお昼を約束するのだが、ホテルのエレベーターが故障で階段をコーヒー片手にルンルンと駆け上がる。

新しい人生のはじめかた、1きっとハーヴェイは60歳近い歳なのではないかしらね。心筋梗塞で心臓がバクハツしそう!・・・ホテルのボーイさんが降りてきて救急車を呼ぶしまつ。結局翌朝になり、お昼の約束には行けなかったのだ。

ケイトを演じているエマも最高の演技で良かった。年老いた母親を抱えて婚期を逃してしまった彼女。友達の紹介でデートをするが、年下の男性で話も噛み合わず、白けムードである。

やっと出会った初老のハーヴェイに、戸惑いながらも一歩前に踏み出して新しい人生を送るのに、遅すぎることはないと。でもお昼のデートの約束をしたのに、時間になっても来ない彼に、ケイトは何度もそのような経験をしてきたのでしょう。諦めムードで現実と向き合う強い女性。

ハーヴェイが約束の時間に来なかった理由を知り、優しく許してあげるケイトの思いやりにも感動しました。

このお二人さん「主人公は僕だった」で共演しているんですよね。背の高いエマが、ダスティンに合わせて二人でダンスを踊るところとか、一緒に散歩する所で、何気なくヒールをぬぎ裸足で歩く姿にもうっとりです。



papikosachimama at 05:28│ 2010年劇場公開作品、鑑賞 | あ行の映画

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