2010年06月28日

ザ・ウォーカー4

タイトル世界はすべてを失った。残されたのは、たった一冊の本!男はそれを抱え、ひたすら歩き続ける。運べ、西へ。その本を__。

男はなぜ、歩むのか?、何が書かれた本なのか?、戦慄の新世紀サスペンス・アクション。

物語:近未来、人類はほぼ滅亡しており、生き長らえた人々はそこここで無法者と化して、一部の力ある者が少ない富を牛耳っていた。その中をイーライ (デンゼル・ワシントン) は何かに憑かれたように西へ西へと歩いていた。

ある時彼は西へ向かえという神の声を聞き、それに突き動かされてほとんど盲目的に西へ向かって歩いていたのだ。

彼は本を所有しており、ほとんどの本が焚書された結果、その本は貴重で、ある町のならず者たちを束ねるカーネギー (ゲイリー・オールドマン) は、どうしてもその本が欲しくてたまらず、本を奪おうと画策する‥‥。

制作には「マトリックス」のジョエル・シルヴァー、監督は「フロム・ヘル」のアルバート・ヒューズとアレン・ヒューズの兄弟。

  (作品資料より) 注意:ネタバレです!

イーライ<感想>荒廃とした近未来、文明再興のために、世界で一冊だけ残された重要な本をある場所へ運ぼうとする“ウォーカー”と呼ばれる男。

本を狙う独裁者、二人の男の死闘を繰り広げるサスペンス・アクション映画です。

荒廃とした世界の西へ本を運ぶ“ウォーカー”(歩く人)その目的地はどこなのか?・・・その本には何が書かれているのか?

映画は謎めいた旅人に扮する「サブウェイ123/激突」のデンゼル・ワシントン。マーシャル・アーツと剣術の訓練を積み、本格的なブレード・アクションに初挑戦している。

jyenifula-,bi-rusu男と激突する独裁者役には「ダークナイト」のゲーリー・オールドマン。他にはウォーカーと旅をともにするようになるヒロインを演じるのは「マックス・ペイン」のミラ・クニス。

ヒロイン、ソラーラの盲目の母親にはジェニファー・ビールズ、懐かしいね、当たり役の「フラッシュダンス」(83年)で輝かしいヒットを飛ばして、あれから27年だものね、でも奇麗でしたよ。
それに生き延びている老夫婦の老人には「ハリー・ポッター」シリーズの校長マイケル・ガンボンが扮しているんですから。

で、物語は、文明崩壊後の世界に本を運ぶ一人の男。地上にはほとんど人の姿は見えず、わずかに生き延びた人間たちは、限られた物資をめぐって強盗や略奪を繰り返している。

とにかく凄いのは、生き残るために猫や人間を殺して食べているのだもの。実際そのような血生臭い映像はみせないが、暴走と化した人間たちは、もう秩序もモラルもないただの獣だ。

デンゼル演じるウォーカーは、圧倒的な狙撃の腕前で、弓矢、神業のような剣さばきで一瞬にして地獄へと送られる暴漢ども。

男の名はイーライ、本を運ぶ使者として神の啓示を受けたという。多くを語らぬミステリアスな存在感がある。それに修羅場をくぐり抜けてきたことを強く訴える満身創痍の肉体である。

ka-negi-そして、貴重な水源を支配する独裁者のカーネギー、悪い奴だが、多少の頭は持っているから、世界に一冊しか残ってないという本を手に入れることによって、本の重要性を理解し、混乱の世の中を治めようと考えている。

キューバのカストロのようにね、本が共同体に一種のルールを作り、人々がそれに従うと思っているカーネギーは、同時に信仰をもつ人々を羨んでいる。

信仰というのは、見えないし触れないものだが、いったん信仰を信じてしまうとまず不動の存在となるからである。

彼によればその本は、人の心も操れる、ある意味では“兵器”だったのですね。

だから、イーライのような男を利用して、自らの安泰を作りたかったのだろう。

だが、イーライは街に立ち寄って水を分けてもらい、音楽(アイポットで)を聴くために充電してもらうため、一晩の宿を得るのだが、カーネギーは男の荷物の中に、その本があることを嗅ぎつけた。

カーネギーが、ソラーラという娘をイーライに仕向けた。しかし、イーライは女は抱かない主義、っていうか神に仕える身だからなのか。食事に感謝してお祈りをするイーライに、何か分らないまま、初めて心が安らぐ想いがしたソラーラ。

次の朝、自分の身の危険を察知したイーライは、そこを早々に立ち去ったが、そこへカーネギーの一味が追いつき壮絶な攻防が繰り広げられ、追跡を振り切るイーライの強いことといったら。

mira,kunisu

 

だが、ソラーラがいつの間にか付いてきたのだ。大事な旅に女なんか足手まといなはず、暴漢に襲われる彼女を助けて、彼女を伴って旅を続けるのだ。

そして、何もない荒野に一軒の家が、そこには老夫婦がいて親切にお茶など出してもてなしてくれた。だが、裏には今までこの家を訪れた旅人たちのお墓があったのだ。つまり、人間の肉を食べて生きながらえてきたわけ。

それも恐ろしかったが、再びカーネギーの一行が追いついてきて、すさまじい銃撃戦の末老夫婦は死亡。それに、ソラーラを人質に取られてしまいイーライも腹を撃たれて、本を奪われてしまうのだ。

しかし、カーネギーも足を撃たれて重傷を負いながら、本に鍵がかかっていることをしり、なんとか鍵を開けてやっと本が読める。だが、本を開いてみるとそれはXXXで打ってあり自分には読むことができない。

それに、子分たちや他の生きながらえている人間たちも字が書けないし、読めないのだ。だから、必死になって親分が本を探してこいといっても、子分が持ってきた本の中に「ダビンチ・コード」が混ざってたように見えたが、本は食べ物ではないし、飲み物でもない。燃やして暖をとるのにはいいけれどね(笑)

dennzeruカーネギーが、やっとこさ手に入れた本も荒くれども相手じゃ、本の意味も理解できないだろうし、馬の耳に念仏ってことでしょうね(笑)

ラストがまたいい、大事な本を奪われても、瀕死の重傷を負いながら西へと、ソラーラと一緒に旅をするイーライ。神様に守られているとはいえ、確かに目的を果たすためストイックに任務を遂行することは、男の一つの美学でもあるのですね。

最後に西って、サンフランシスコのゴールデンブリッジを渡り、途中で寸断されており、小舟を漕いでアルカトラズ島まで行くとは、そこにはたくさんの人間が発明した文明の物があり、なんとマルコム・マクドウェルが長老の役回りで扮しており、大切な本は無いけれど、イーライが頭の中に記憶していた本の中身を話すのです。

そうだったのか、本が世の中から無くなったということは、宗教戦争から始まり核戦争へと発展し、30年後の世界という設定だとは。

それに、イーライは目が不自由だったのですね。だから研ぎ澄まされた耳で、敵と戦い自分の身を守る「座頭市」みたいな人。それに、どうしてソラーラを助けて道連れにしたのか、神の教えなんですね。

最後にソラーラが、イーライの形見の刀を背負い、女戦士となって旅立っていく姿には、ちょっと無理があると思う。だって剣術の稽古もしてないし、武術だって、弓矢だって、銃の取り扱いだって、すぐに殺されるか強姦されるかで無理だって(笑)

 



papikosachimama at 23:58│ 2010年劇場公開作品、鑑賞 | さ行・ざ行の映画

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