2010年08月25日
ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
全米で大ヒットを記録し、ゴールデングローブ作品賞をも獲得したコメディー作品。トッド・フィリップ監督。全米で2億ドルを超える興行収入を記録し、日本では署名活動によって公開が決定。
物語:結婚を控えた花婿のために男友達が集まってハメを外すバチェラー・パーティー。2日後の本番を前にしたダグは、親友のフィル、スチュ、そして婚約者の弟のアランとラスベガスへ向かう。
高級ホテルのペントハウスを借り、乾杯後に街へ繰り出したはずだが…。翌朝、部屋でひどい二日酔いで目を覚ました友人たち。部屋は荒れ放題、ダグは失踪、そしてなぜかクローゼットに赤ん坊、バスルームにはトラが!?いったい昨夜、何が起きたのか?
出演は「バレンタインデー」のブラッドリー・クーパー、「理想の彼氏」のジャスティン・パーサなど。(作品資料より) 注意:ネタバレです!
<感想>毎日猛暑の続く中、やっと地方で公開された映画。
久しぶりにお腹を抱えて笑う作品に出合った。
実にユニーク、でも日本では結婚の前日に花婿とその友人たちでバチェラーパーティ(独身最後の夜の大騒ぎ)を楽しもうっていうことはあまり無いに等しいから。
原題の「ハングオーバー」とは“二日酔い“のことで、独身最後の夜だからベガスで馬鹿騒ぎをしようと、ところが一緒に行った一人の仲間、花嫁の弟がひどい性悪(デブで変人)で酒に麻薬(スピード)をたくさん入れたのを全員に飲ませることで、一晩の乱交パーティの記憶がぶっ飛んだというお粗末。
挙句に肝心の花婿が行方不明で、これでは早く探さないと結婚式に間に合わない。
で、おバカトリオは昨夜のハイパーご乱行の尻ぬぐいを命がけでするハメになるわけ。だってホテルの部屋は滅茶苦茶で鶏がいるし、バスルームにはタイガーが居座り、赤ちゃんまで置き去りにされているんですもんね。
さすがにクーパーを先頭に花婿を探し、失った記憶を辿ることに。赤ちゃんを連れてホテルの外へ、車のベンツは何故かパトカーになっており、クーパーの手首に巻かれたタグは病院へ行ったということ。じゃあ、病院へと行くが「昨晩、救急で運ばれてきて軽い脳しんとうだったよ」と担当の医師。
それにチャペルで結婚式をしたということが分かり、急いで行くとなんと歯医者のステュがストリッパーのヘザー・グラハムと結婚式をしている写真があった。彼には婚約者がいるというのに。
だが、そこへ黒い車で中国人らしい男たちがバットで襲ってくるし、でも赤ちゃんのママがそのストリッパーと言うことが分かり彼女の家へ。しかし、警官がきて3人は捕まってしまう。きっとパトカーを盗んだ容疑だよ。
でも、もしかして警察に花婿のタグがいるかもしれないと思って行ったのだが、残念、そこで罰として、子供たちの悪人退治の的になってスタンガンを浴びることに。それでもベンツが無傷で良かったと喜んでばかりいられない、すると車のトランクから音がして開けると、中国人が中に裸で入っていて怒り狂う。これは意味不明だったが(笑)。
ホテルに戻るとマイク・タイソン(本人)がいて、タイガーを盗んだのはお前たちだと、俺の家へ戻してくれという。ステーキの生肉に麻薬を詰め込み飲ませ眠らせたのはいいのだが、途中で目が覚め大暴れするタイガー。車のシートは破れ、仕方なく車を押して無事タイソンの家へと届ける。
タイソンの家の盗難防止のカメラに写っている4人、タイガーの檻にはタグの上着があり、その時はタグもいたのだ。外へ出るとまた黒い車から中国人の悪どもが襲ってくるし、理由を聞くと800万ドルの入ったカバンを盗んだと言うのだ。
800万ドルと引き換えに花婿のタグを帰すという。じゃあ、ホテルへ帰ってカジノでひと儲けしようじゃないかと、おバカのアランがブラックジャックをするというのだ。ちょっと眉つばもんだが、まんまと800万ドルを稼いでタグを引き取りに行くことに。
砂漠のド真ん中で、白い布袋を被っているタグ、800万ドルと引き換えに白い布を取ると、タグとは似ても似つかぬ黒人男性。でも名前はタグだと言う。この男はアランに麻薬を買わせた男だったのだ。
それからクーパーが頭を絞って考える、もしかしてあのホテルの屋上にいるのでは?・・・急いで駆け付けると日焼けして脱水状態のタグが座り込んでいた。
屋上からドアは開かなかったのか?・・・屋上にある銅像にマットレスが引っかかっているのを取り除いた時に、何故職人さんに声をかけなかったのだろうか?・・・なんて疑問はナンセンスですよね。とにかく花婿が800万ドル持っていたんですもん(笑)
花婿が消えて、部屋にはタイガーと赤ん坊がいるなんて、ミステリー劇なのに、とことん笑えるコメディになっているので最後まで大満足の出来でした。ヘザー・グラハムのお色気十分のストリッパー姿とか、この役は当初リンジー・ローハンだったそう。
とにかくエンドクレジットの写真をご覧ください。もう楽しそうに乱交している男たちが写ってますから。すでにパート2もあるそうで、楽しみですよね。