2010年11月25日
SPACE BATTLESHIP ヤマト
明日なき惑星…その名は、地球。最後の希望…その艦は、ヤマト。
人類最後の希望を乗せて…宇宙戦艦ヤマト、発進!
物語:外宇宙に突如現れた正体不明の敵・ガミラスが、地球への侵攻を開始した。世界各国は全戦力を結集して防衛にあたったが、全軍、壊滅。ガミラスによって投下された無数の遊星爆弾で、人類の大半は死滅してしまった。
それから5年後、2199年。地球は、遊星爆弾の放射能で汚染され、いまや滅亡の時を迎えようとしていた。わずかに生き残った人々は地下へ逃れ、絶望の中で暮らしている。
その中には、かつて地球軍のエース・パイロットとして戦った古代進の姿もあった。古代は、ガミラスの攻撃で家族を失った哀しみから立ち直ることができず、軍を退いていたのである。
そんなある日、地球に未確認物体が落下してきた。それは銀河系の彼方、14万8千光年先にある惑星・イスカンダルから放たれた通信カプセルであった。カプセルの情報によると、イスカンダルには放射能を浄化できる装置が存在するという。それは人類にもたらされた最後の希望であった。地球防衛軍は最後の宇宙戦艦【ヤマト】を建造し、イスカンダルへの派遣を決定した。
そして、戦場への復帰を決意した古代は、ヤマトへの乗艦を志願する。地球滅亡まであと1年。ヤマトの壮絶なる戦いの旅が、いま、始まった。
1974年放送のTVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」。壮大なスケールとストーリー、斬新な設定とダイナミックな映像で、ブームは社会現象と化した。アニメ放送から36年目となる2010年。あらゆる映画人が夢見て成しえなかった実写映画化が、主演に木村拓哉を迎えてついに実現する!
木村が演じるのは、戦闘班班長・古代進。さらに、黒木メイサ、柳葉敏郎、緒形直人、西田敏行、高島礼子など、超豪華キャスト陣がヤマトに乗艦する!
監督を務めるのは「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴。また、日本最高峰のVFXチーム・製作プロダクションが、圧巻のCG映像を作り上げ、史上空前のスケールで映像化にあたる。
(作品資料より)注意:ネタバレです!
<感想>19日、TBC招待試写会で鑑賞してきました。アニメ「宇宙戦艦ヤマト」ファンの私ですが、実写化だということで、それも試写会で観れるとは嬉しさでいっぱい、ドキドキしますよね。まずは沖田艦長役の山崎努さんには文句のつけようがありませんです、はい(笑)思っていたとおりの配役で嬉しかったです。
それにヤマトの頭脳ともいえる科学者兼軍師・真田志郎には柳葉敏郎さんも適役で、古代進の親友で操艦を担う島大介の緒形直人さんは誠実そのものって感じでぴったりでしたし、ヤマトの心臓部である波動エンジンの徳川機関長の西田敏行さんなんて本当に役に合ってました。
女性陣には、ブラックタイガー隊の女性エースパイロット・森雪の黒木メイサさんが、予定では沢尻エリカさんだったとのこと、黒木さんで良かった。
気の強い女性で古代と恋人関係になり母親にもなり、最後の方で惑星・イスカンダルで変身する姿も美しかったです。
本当だったら原作の松本零士らしいメーテル状態にCGで映しても良かったのにね。キムタクとのラブシーンもばっちりありますから。
今回は艦内医・佐渡先生に高島礼子という、一升瓶にトラ猫抱いて現れ、アニメでは飲兵衛の男の医師でしたが、女性でもOKという役柄にふさわしかったです。
それに、戦艦ゆきかぜ艦長にして古代進の兄・古代守に堤真一さんが、写真だけで登場しているのも良かった。地球防衛軍司令長官・藤堂平九郎の橋爪功さん、その他には空間騎兵隊隊長・斉藤始に池内博之、航海班・相原にマイコと。
そして、問題の主人公古代進には木村拓也という豪華な顔ぶれで、内容は続編を作るきがないのか、CGで未来の地球滅亡を見せ、イスカンダルへ向けて放射能除去装置を取りに、「宇宙戦艦ヤマト」が発進されるという速さ。
古代進役のキムタクには文句を言いたくないが、いつもの役作りでカッコ付けての癖のある演技で、完全無欠のヒーロー像ではなく、感情が豊かすぎの仲間への想いが強く、苦境にあっても決して希望を捨てずくじけない。彼なりに古代進に成りきっての熱演、まぁキムタクファンには申し分ないでしょうね(笑)
問題のガミラスとの闘いは、CG、VFX・特撮を駆使しての出来上がりで、「宇宙戦艦ヤマト」がスクリーンに映し出されるとそれがまたカッコいい、CGでもいい感じの映り具合で、感慨ひとしおです。
それと懐かしい「さらば宇宙戦艦ヤマト」の音楽が流れて、佐々木功さんの歌こそ聞けませんでしたが満足です。それから最後には、「アルマゲドン」状態で、アニメでは沖田艦長だったのに死んでしまうし、古代進が代わりにヤマトに乗船して、きっとキムタクファンのためなのね。
波動胞の前方に敵艦が塞いでおり、波動胞を発射すれば「宇宙戦艦ヤマト」もろとも撃沈してしまうというのに、緑の地球を取り戻すため古代が選んだ選択は、たった一人で敵艦目がけて、まさに命がけの特攻隊=神風のようでした(古いって)。でも、ガミラスに体当たり攻撃するシーン!・・・は圧巻ですから文句は言いませんです。
それでも、敵のガミラスのデスラー総統を誰がやるのか気になってましたが、やはりCGで透明なクリスタル状態で現れ、昔TVで緑色のタイツ姿でお笑いで演じてましたが、それとは違っていい意味で良かったかなぁと、声はアニメと同じ伊武雅刀さんですから雰囲気は間違ってはいないでしょう。
エンドロールではスティーヴン・タイラーの「LOVE LIVES」が流れて、最後の内容がアルマゲドン状態だったので、それなりに貫録のある歌い上げでよかったのではないかと。
これは、アニメの「宇宙戦艦ヤマト」を期待してはダメだと思います。この映画は、アニメを見ていない方達の新しい「宇宙戦艦ヤマト」をイメージして出来た映画なのだと、そんな印象を感じました。
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この記事へのコメント

アニメ・ヤマトファンの方にとっては、戦々兢々として、意見が別れているようですが、実写化での映画化ではやはりこれで十分だと思います。
みなさん文句を言いながらも、2回も鑑賞したなんて方がいるくらいですもの。
日本が世界に発信するSF映画としての題材と
しては申し分ないですね。
ただ、この手の映画は終盤泣きどころ
オンパレードなんですがすぐに感情移入してしまう
私が珍しく全く感動もなく泣く事がなかった(笑)
今度訪れた際には、ブログ記事の冒頭に、
【評価ポイント】☆をクリックしてこの
映画の評価をお願いします(5段階評価)とあって、
☆が5つ並んでいますが、その☆の1つ目〜5つ目の
どこかをぽちっとお願いします!!

実写版ということで、アニメファンにはまたとない映画化で嬉しいですよね。
そうそう、120%エネルギー波動砲発射とこのシーンはワクワクしながら観ていました。
仲間を置き去りにする冷酷な沖田艦長と言われてたけれど、余命が残り少なくなり古代に「ヤマト」を任せると。
始め出てきた時”スター・ウォーズのR2ーD2”かと思った。でも立ちあがり赤いロボットに変身してこれがアナライザーかって!倒れるまで死守してくれましたね。
ギバちゃんも文句なしで、それに、池内博之さんのここは俺に任せろって死闘を繰り広げたのには、人間技じゃない(笑)
この映画は、キムタクファンを狙っての制作でしょう!

そうそう、キャスティングはばっちしでしたね

映画の興行収入を踏まえての古代進にキムタクだったのでしょう。
さすがに場内では、アニメのファンは数少なしで、若い女性のキムタクファンが多かったです。
全般に今の世代の人たちにも親しめる「ヤマト」に仕上がっていて良かったです。
折に触れて感動的なシーンも織り交ぜながら、〆にはキッチリ沖田艦長のあの名セリフ「地球か、何もかも皆懐かしい」も忘れないのがファンには嬉しいところです。まあいきなりのキスシーンだとか、喋ってる間に撃墜はないだろー!とかアナライザーが巨大ロボットになった!とかちと突っ込んだり、引いたりしてしまったところはあったものの、総じて満足でした。
ただあれですね、98%キムタク出ずっぱりなんで、彼が嫌いだともう悲劇としか言いようが無いですね。(笑)
同じ試写会だったのかも?
キャストは皆、ハマッていましたね。
私はキムタクの演技も嫌いじゃないです。
製作側やキャストの本気を感じました。
アニメを知る者は所々にツボがあり、全く知らない者でも楽しめる。
どうなのかな?と思っていた作品でしたが、ザ・エンターテイメント映画として成立していると思いました。