2010年12月23日

ばかもの2

ばかもの、タイトル芥川賞作家・絲山秋子が愛着をもって暮らす群馬県高崎市を舞台にした同名小説を原作に、『デスノート』の名匠・金子修介監督がメガホンをとり、生きること、愛することの切実な痛みが伝わるリアルな恋愛映画が誕生した。

「ドロップ」の成宮寛貴と「クワイエットルームにようこそ」の内田有紀共演で贈る恋愛ドラマ。
物語:群馬県高崎市。地元の大学に通い、気ままな生活を送る19歳の“ヒデ”こと大須秀成(成宮寛貴)は、近所のおでん屋“よしたけ”で、店の女将(古手川祐子)の娘、27歳の吉竹額子(内田有紀)と出会う。

数日後、偶然同じバイト先で働いていた2人は再会。その日、額子はヒデを部屋に連れ込み、半ば強引に童貞を奪ってしまう。年上女性の奔放さに戸惑いながらも、額子にのめりこんでいくヒデ。

だが、2人の別れは突然だった。ある夜、額子は公園の木に後ろ手にヒデを縛り付け、彼の下着を降ろす。そして長いキスをすると、額子は唐突に結婚を決めたことを告げ、ヒデをその場に放置して去っていく。茫然自失のヒデ。

大学卒業、そして就職と生活は変わっていく。ヒデは友人の加藤(池内博之)の紹介で知り合った翔子(白石美帆)と暮らし始める。額子とは違い、清楚で真面目な祥子。だが、ヒデの虚しさは募るばかりだった。

それを紛らわすかのように、酒に溺れていく。やがて会社で疎まれ、恋人や友人も周囲から去っていく。仕事を休んで部屋で酒を飲み続ける息子の姿を見て、涙する母(浅田美代子)。それでもヒデの酒量は増える一方で、姉の結婚式では泥酔して暴れ、会社も辞める羽目に。

そしてとうとう、飲酒運転で交通事故を起こしてしまう。これを機にようやく、ヒデはアルコール依存症の治療を受けるようになり、苦しみながらも快復していく。中華料理屋でバイトを始め、踏み出す新しい一歩。

そんなある晩、ヒデは額子の母親と再会。額子の様子を耳にする。幼かった頃、そしてヒデと別れてからの惨い運命。額子と出会ってから10年もの歳月が流れていた。額子に会いたい。気持ちを抑えられないヒデは、彼女の住む街へ向かう。待ち合わせのバス停に佇む額子。その姿は変わり果てていた。それでも、忘れられなかった2人の10年に渡る想いが溢れ出す……。(作品資料より)

ばかもの、1<感想>ふと知り合った10歳年上のいい女。声をかけられるままに女の部屋へ、そしてお決まりのセックス。

19歳の童貞男ヒデに成宮寛貴が、10歳年上のいい女額子に内田有紀。年上のいい女に惚れ込むのは見ていて手に取るように分った。

そうだよね夢中になってしまい、急に「別れて結婚するから」なんて言われても諦めきれない。

ヒデの両親に浅野美代子、余り強く叱らない優しい母親。父親も怒鳴ったり家から出て行けとか強い口調では言わない。だから息子が毎日酒びたりになり、アル中になって行くのは目に見えている。

ばかもの、4ヤク中とかアル中なんて他人事のように思って見ていたけれど、こんな風に男が惚れてのめり込んだ女を忘れるために酒を飲む。何だか見ていて可哀そうになってしまう。きっと初めて惚れた女だもの、忘れることなんて出来ない。
でもね、大学の同級生の女がいるんだよね。その女とは寝ないのよ、何故か友達のまんまで、変な宗教に走って死んでしまう女。

そんなヒデに彼女を紹介してくれる友達に、池内博之くんが好演している。彼は真面目で大学時代から付き合っていた彼女と結婚し、子供も産まれ幸せに暮らしている。友達の幸せそうな家庭生活なんて羨ましいとは思わないし、紹介してくれた彼女と同棲しても自暴自棄になって酒に逃げるヒデ。

ばかもの、2これは酷い、いくら酒のせいだと言っても、彼女に乱暴をし、仕事も休む。尽くしてくれる女教師だったのに、ある日のこと、部屋の荷物を全部持って引っ越してしまう。

それからのヒデは、酒飲み運転で、交通事故を起こし免停になり、アルコール依存症を治す施設へ入ることに。これは成宮くん見事に役にハマっていて良かった。年上の額子役の内田有紀さんも、大人の女の演技でいい印象。しかし、どうして額子はヒデと別れてマーケットの店主と結婚したのだろう。そこの内訳が全然分らないのが残念ですね。

ばかもの、3年上でも結婚している人たちたくさんいると思うんですけど、この作品は「ばかもの」というタイトル。額子がヒデを叱る言葉なんですが、確かに10歳も若い男だし夢中になるのは分っていたはず。愛は無かったとは思えないんだけど。経済的理由かな?・・・最後は、額子が結婚生活中に、夫の運転しているホークリフトに轢かれて左腕を失くしてしまうという大怪我を負う。

それが離婚の理由でもないのでしょうが、その後は一人で暮らしているところへ、ヒデが訪ねて行く。そんな二人がお互いに必要としているのは、手に取るように観ていて分る。そんな回り道をして、二人が結ばれる物語。アル中を克服した男の話とか、究極のラブストーリーって、そんなに感動とかのお話ではありません。



papikosachimama at 23:27│ 2010年劇場公開作品、鑑賞 | はとぱ行の映画

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