2011年01月21日

僕と妻の1778の物語3

僕と妻の1778の物語、タイトルドラマ「僕の生きる道」シリーズの映画化。大腸ガンに侵された妻のために11篇の小説を書き綴る夫との愛の日々を描く。妻のために毎日、短編小説を書き続ける朔太郎。それは、妻の命を救いたいという願いと同時に、朔太郎の小説家としての限界への挑戦でもあった。

物語:SF作家の朔太郎「サク」(草なぎ剛)と銀行に勤める妻・節子(竹内結子)は高校1年生の夏休みに初デートをして以来、16年経った今でも仲睦まじい同い年の夫婦。ロボットの人形や宇宙船の模型を飾った書斎でSF世界に思いを巡らせながら、日々の創作活動に励むサクを節子は誰よりも理解し、誇りに思っていた。
ある日、節子はふいに腹痛をおぼえる。妊娠の兆候かもしれないと病院を訪れた節子は、直ちに手術を受けることに。サクが駆けつけた時には、すでに手術は終わり、節子はたくさんの管につながれた状態で眠っていた。

僕と妻の1778の物語、1そして、サクは外科医の松下(大杉漣)から、節子が大腸がんに冒されていると聞かされる。余命はあと1年─。宣告を受けたサクは事実を胸にしまい込み、抗がん剤治療を始めることになった節子に「必ず治る」と笑顔で告げる。
退院後「僕に何ができるだろう?」そう考え始めたサクは、退院の際に松下から聞いた言葉を思い出す。「楽しい時間を作って下さい。笑うことで免疫力が上がることがあるそうです」。節子を失いたくないサクは、がん細胞を退治できるような、笑える小説を書こうと決意。毎日1編、原稿用紙3枚以上の短編を書き、節子を毎日笑わせることにする。

「なぞの転校生」などの原作者、眉村卓とその夫人の実話をベースに、「笑の大学」の星護監督が映画化。余命1年と宣告された妻のために毎日欠かさず短編を書き続けたSF作家の姿を描く。

主演は、ドラマ・シリーズから続投する草なぎ剛。妻、節子を演じるのは、『黄泉がえり』以来の再共演を果たした竹内結子。その他、「天使の恋」の谷原章介、「死刑台のエレベーター」の吉瀬美智子、「インスタント沼」の陰山泰など。監督は、ドラマ「世にも奇妙な物語」などで熱烈なファンに支持されている星護。(作品資料より)

僕と妻の1778の物語、4<感想>「僕の生きる道」、「僕と彼女と彼女の生きる道」、「僕の歩く道」など、フジテレビ・関西テレビ系列の火曜10時から発信され高視聴率を獲得した「僕シリーズ」。残念ながら私はどれも見ていない。連続ドラマ系は見ないし、殆どケーブルTVのANXミステリーチャンネルやムービープラス、ザ・シネマといった洋画ばかりである。

今回この映画を見て人の生き死にを題材にした泣ける作品ともいえる内容。どうして鑑賞したのかといえば、竹内結子の大ファンだから、それだけで見たようなもので、しかしながら映画の方はというと、主人公のSF作家の牧村朔太郎さん。
つまりSF作家・眉村 卓氏の小説「なぞの転校生」「ねらわれた学園」はもちろん読んでおらず、映画の中で語られる彼のSF小説の内容も、私の好きなSFとは違って好きになれなかった。出てくるアナログなロボットや宇宙空間が描かれているんですもんね。どちらかというと
松本零士作のSF漫画「銀河鉄道999」とか、手塚治虫さんの「鉄腕アトム」が大好きである。

僕と妻の1778の物語、2だからっていうわけではありませんが、確かに奥様が癌で余命1年を宣告され、余命を延ばすのに「人は笑うと免疫力が上がる」という先生の言葉を信じて、それから毎日1編の短編小説を書いて妻に贈る心温まるお話なんですね。

大変な仕事ですよね、毎日欠かさずですよ、ネタが付き果て小説も書けないですよ。それも笑うSF小説ですよ。残念ながら余りと言うか、どれも笑える小説ではなかった。中には火星人が新聞集金人となって出てくる。それも小日向さんがですよ(笑)ユニークな物語もありましたがね。それに、その夕ご飯のメニューが蛸の足入りのおでんなんて笑えますね。クスクスていどですかね。

僕と妻の1778の物語、3そして、ある晩夢を見る。時代遅れの旧型ロボットが、新型ロボットに攻撃されてどこか安全な場所へ連れて行って下さいという。ここはあなたの心の中です。何故新型ロボットが襲うのだ、あなたは旧型ロボットに愛着があるから。それにロボットの「知識屋」と「緑色の護衛」のお話も良かったですが、笑えるってほどではありません。

だんだんと目に見えて妻の病気が悪化する。それには高額な薬「アバンスチン」という75万円もする薬が効くという。売れないSF小説じゃお金にならない。恋愛小説を書けばお金になるといって、今まで恋愛小説なんて書いたこともないのに、「愛の砂漠地帯」ってタイトルの恋愛小説、書けるのだろうか心配だ。

僕と妻の1778の物語、5それでも、奥さんがへそくりで貯金していたお金を差し出し、つまらない恋愛小説なんて書かないほうがいいと言う。それに夫に自分が病気でお金がかかることを、「自分がいなければいいのにね」と言う悲しい言葉を浴びせる。奥さんがいなければ今まで家事全般なにも出来ない夫。家事だけではない、心の支えにもなっていたはず。だって、奥さんに贈る笑える小説を毎日書くことは、朔太郎自身にとっても自分を奮い立たせるための大事な役割だったからなのだ。

僕と妻の1778の物語、6奥さんが死を察してか、壁に掛っていた大きな木の絵を見て、旅行したいと言う。二人で新婚旅行にも行ってないし、これが最後と分って強い薬を飲み北海道へ行く。あの壁の写真の大きな木の下へと。青い空を見上げて、「あの空が青いのは、空が海だから」と、これは良かったですよね。夫婦としてあの世に行く妻の節子さんにとっても、夫の朔太郎さんにとってもいい思い出に残ったと思いました。

眉村卓さんと奥さまの実話に基づいた作品、奥様が母親に自分が若くしてこの世を去らなければならない悲しさ、辛さを吐露するシーンは、竹内さんの名演技で心が熱くなります。脇役で節子さんの母親に風吹ジュンさんに、同期にデビューした作家であり、今や売れっ子作家の谷原章介さん、その奥さんに吉瀬美智子さんが、病院の先生に大杉漣もいい演技でした。びっくりなのは病院の掃除夫のお爺さんで高橋昌也さんが、かなりお年をめしてでもしっかりとした演技をしていました。

そして物語が1778話になった時、夫の朔太郎が最後に書いたのは、それは天国の妻節子さんに読んでもらうための真白い原稿用紙、でも万年筆で物語をなぞって書いて、私たちにも読めるような、二人であの世で、別の世界で楽しく余生を暮らしている物語なのでしょう。

papikosachimama at 23:05│ 2011年劇場公開作品、鑑賞 | はとぱ行の映画

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僕と妻の1778の物語 余命1年と宣告された妻の為に 毎日1編ずつ小説を書く夫の物語 【個人評価:★★ (2.0P)】 (自宅鑑賞) 実話を元にした作品
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