2011年01月28日
デュー・デート/出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断
「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」のトッド・フィリップス監督が、「アイアンマン2」のロバート・ダウニー・Jr主演で贈るコメディ。妻の出産のためにアトランタからロサンゼルスの自宅へ向かう男が飛行機に乗り遅れ、知り合った男とともに自動車で大陸横断に挑むが、様々なトラブルに巻き込まれる。
物語:初めての赤ちゃん誕生を5日後に控えたピーター(ロバート・ダウニー・Jr)は、妻の出産に立ち会うため、仕事先のアトランタから自宅のあるロサンゼルスへ向かおうと飛行機に乗り込む。
だが、目の前に現れた妙な男のせいでテロリストと疑われ、搭乗拒否に。これが彼にとって、悪夢よりも恐ろしい連続トラブルの幕開けだった……。財布も身分証も彼を置き去りにして飛行機とともに離陸。なすすべなく怒り爆発のピーターの前に、再び例の妙な男が車に乗って現れ、大陸横断を持ちかける。
男の名はイーサン(ザック・ガリフィアナキス)。俳優志望の彼は、エージェントに会うためにハリウッドへ向かう途中だった。だが、どう見ても妙な男にしか見えない。父親の遺灰をコーヒー缶に入れて持ち歩き、ワッフルアレルギーにもかかわらず、ワッフルを注文して咳き込む。どこからどう見ても年齢は上にもかかわらず、23歳と言い張り、髪形もファッションも恐ろしいほどセンスが悪い……。唯一の友達はフレンチブルドッグのサニー。これはやばいと思いつつも、他に選択肢もなく、ピーターは観念して渋々助手席に乗り込む。
だが実は、イーサンは世界中のあらゆるトラブルを引き寄せる、強力なマイナスオーラを発する男だったのだ。一文無し、車の大破、逃走、発砲……次々とトラブルがピーターを襲う。果たしてピーターは無事に愛する妻のもとに辿り着き、出産に間に合うのか?それ以前に、3,200kmの道のりを生きて無事に我が家へ帰れるのだろうか……?“ノートラブル・ノーライフ”史上最悪、災難テンコ盛りのアメリカ大陸横断が始まる……!!(作品資料より)
<感想>だいぶ前に観たのですが、ちょい更新が遅くなりました。予告で観た通りのおバカでダメ男イーサンと出会ったために、妻のお産に立ち会うためロスまで急ぐので仕方なく付き合ってのロード・ムービーだ。
ロバート・ダウニー・Jrの大ファンなもので、なんでこんな作品に出るのを引き受けたのかなぁ〜っと思いましたね。「ハングオーバー」でもおバカで薬中でどうしようもない男を演じていたザック・ガリフィアナキス。この俳優さん好きになれませんから、観ていて腹がたつやらどうしてこんな男と一緒にロスまで行かなくちゃならないの?ってね。この作品を観ていて思い出しましたよ。そう、スティーヴ・マーティンと今は亡きジョン・キャンディの「大災難P.T.A.」(87)って映画をね。これはドタバタでも最後は感動ものだった。
イーサンは酷い男で、最初っから一人旅が寂しいしお金もないでピーターに目を付けていたのだと思う。だから財布のないピーターにお金を自分名義で送らせて、それもイーサンの身分証明書の名前が芸名で、それではお金を引き落とせないし、そこの事務員がイラクの負傷兵で車椅子に乗っているのに罵倒するやら。
イーサンは、自分が持っていたお金で麻薬を買いにジュリエット・ルイスの家に行くし、外の車で待っていればいいのに中に入るから子守させられるしで、ついてないピーター。まぁ、内容がそういうふうなので仕方ありませんが、酷いの通り越しているイーサン、飛行機内で財布擦ってしらんぷりしていたとは呆れかえる。挙句に困っているピーターに一緒に車でロスまで行こうって誘う。普通はこんな男は無視して、ケータイ持ってるんだから、アトランタの飛行場で誰か友達とか頼むこと出来たはずなのにね。
面白かったと言えば何なんだけど、コーヒー缶に父親の遺灰を混ぜ込み入れ、それを間違って友達のジェイミー・フォックスが入れてくれたコーヒーを飲む二人。もちろん吹きだしますが、あり得ませんからね。あまりジェイミーの存在が薄かったような。勿体ない使い方です。
それに、イーサンの居眠り運転で車は大破しピーターは腕を骨折。イーサンは怪我なしで、それに間違ったといいながらメキシコ国境まで走り、麻薬所持で捕まるしでてんやわんやの大騒ぎ。それにこの作品R15指定で、お下劣極まりないイーサンの行動が子どもには見せられない下ネタ満載ですから。
呆れかえるのは最後のトドメの一発、つまりメキシコ国境で盗んだパトカーで逃走し、ダッシュボードに入っていた拳銃であろうことかピーターを撃ってしまうって、これは本当に酷過ぎるし我慢の限界だよ。
確かにピーターは怒りっぽいけど、いいところもあるのよ。イーサンの父親が遺灰をグランドキャニオンに撒いてくれと言っていたことを思い出し、眠っているイーサンには内緒で車をグランドキャニオンへとひたすら走る。朝日を浴びながらのグランドキャニオンは素晴らしかった。
時間がないのにこんな男から離れて別行動すれば、こんな目には遭わなかったのにね。それでも病院へ無事着いて、ピーターは拳銃の弾を摘出手術へと。コメディ映画なので、ピーターの奥さんが以前付き合っていた男がジェイミー・フォックスで、もしかして産まれてくる赤ん坊の色は黒?・・・これも間違って入る分娩室でびっくり。なんて落ちもあって、最後はめでたくイーサンがTVのコメディドラマに出ているのを、ベットでピーター親子が水入らずで見ているところで終わります。
しかし、邦題がやたらと長い、原題は「出産予定日」なのに。結局何が言いたいのか、怒りっぽいピーターとおバカでのんびりどうしようもないイーサンとの組み合わせは、ピーターにこれからの父親としての自覚というか辛抱強い父親で有って欲しいということなのかな。