うさぎドロップ一枚のハガキ

2011年08月29日

ラスト・ターゲット2

ラスト・ターゲット、タイトル英国人作家マーティン・ブースの『暗闇の蝶』を「コントロール」のアントン・コービンが映画化。裏社会からの引退を決意した孤高の暗殺者の姿を描く。
出演は「マイレージ、マイライフ」のジョージ・クルーニー、『恋するショコラ』のヴィオランテ・プラシド、「アンナとロッテ」のテクラ・ルーテン、「スカーレット・ディーバ」のパオロ・ボナチェッリ。

あらすじスウェーデン、ダラルナ。暗殺を生業として生きるジャック(ジョージ・クルーニー)は、連れの女と雪原を歩いているところを狙撃される。一瞬の間にスナイパーを返り討ちにすると、一緒にいた女も撃ち殺した。彼女も敵の一味だったかもしれないと疑惑を胸に秘め、ジャックは雪原を後にする。

ラスト・ターゲット、9イタリア、ローマ。ジャックは“組織”の連絡係、パヴェル(ヨハン・レイセン)と接触。身を隠して連絡を待てと指示を受ける。ジャックは、城塞都市の名残を残す町、カステル・デル・モンテでアメリカ人カメラマンとして、小さな部屋に身を落ちつけた。その日から体力維持のための室内トレーニングと双眼鏡での屋外観察が彼の日課となり、食事に招待してくれたベネデット神父(パオロ・ボナチェッリ)と知り合う。

ある日、パヴェルから潜伏中の仕事として狙撃ライフルの制作を依頼されたジャックは、マチルダ(テクラ・ルーテン)という若い女に会う。彼女から減音器付き狙撃ライフルの仕様説明を受け、早速制作を開始。銃身部は郵送で取り寄せ、足りない部品はベネデット神父の息子が営む怪しげなガレージを訪ねて譲り受けた。

ラスト・ターゲット、5だが組み立て作業もほぼ終わったある晩、ふと立ち寄ったカフェの主人からジャックは一通の封筒を受け取る。中にはスウェーデンのあの殺しの記事の切り抜きが一枚入っていた。そんな中、ジャックはなじみの若い娼婦クララ(ヴィオランテ・プラシド)と昼間のカフェでばったり出くわす。売春宿の暗い室内では見えなかった明るく美しい表情に魅かれ、その後も逢瀬を重ねるうちに彼はこれまで歩んできた孤独な人生では感じられなかった悦びを知り、クララと共に生きることを決意する。

そして今回のライフル制作を最後の仕事としてこの世界から足を洗うとパヴェルに告げる。街道沿いの食堂で、ジャックは特製スーツケースに仕込んだ狙撃ライフルと弾丸をマチルダに引き渡した。無事最後の仕事を済ませ、大金の支払いを受けたジャックは、一路クララが待つ“聖体行列”見物に向う。しかしそこでは思いもよらぬ運命がジャックを待ち受けていた……。(作品資料より)

<感想>久しぶりにジョージ・クルーニーの映画を観た。いつも陽気なキャラクターを演じるのに本作では“孤独なスナイパー”を演じるというのだ。先日ジェイソン・ステイサムの「メカニック」を見たばかりなので、ついイメージとして“ゴルゴ13”のクルーニーを想像してしまった(苦笑)。首の裏にバタフライの刺青しているし、渋い親父の暗殺者なんちゃって。

ラスト・ターゲット、6これが思い違いというか、かってに私が想像していた“スナイパー“とは段違いのおっさん殺し屋で、とんでもなく身のこなしもドタドタ、危険を察知すれば拳銃にたより体を常にホテルで鍛えているわりには、柔術とか空手とか悪党とそんなアクションをするわけでもなくがっかりした。

ラスト・ターゲット、7原題は「アメリカ人」なのに、そうか邦題のタイトルが「ラスト・ターゲット」、娼婦のクララに惚れてしまったし、この辺でもう足を洗って真人間の生活をしようと、だから最後は奇麗に終わらせようとね。

冒頭のスウェーデンの雪原での射撃は素早かった。女に入れ込んだために密告されて隠れ屋が見つかったらしい。どうもジャックは女に弱いらしい。ローマで組織の連絡係とおちあい、イタリアの城塞都市カステル・デル・モンテへと。この女性も奇麗でスタイル抜群!・・・きっと惚れてしまうんだろうな〜ぁ(苦笑)

ラスト・ターゲット、8ここは石畳の狭い坂道のある町だが、暗殺者として裏社会を生きて来たジャックは、用心に用心を重ねて生き延びてきた。
だから今度も敢えて隣町へホテルを取り、連絡もケータイ電話もなしで公衆電話から連絡する。
この街で神父に声を掛けられ「アメリカ人のカメラマン」と名乗り、街の人に親切にしてもらう。

ラスト・ターゲット、10そこへ組織から連絡が入り、特殊な狙撃ライフル作りを依頼される。ホテルで黙々とライフルを組み立て、弾丸も手製(水銀入り)で作って、夜は気晴らしに売春宿へ出かける。ところが昼間のカフェで馴染みの売春婦と出会い惚れてしまったんだね。
やっぱり男だし、今まで仕事が終わると逃げ回る孤独な人生を送ってきたジャック。ここらで自分も年だし(これは私の見た目)この稼業から足を洗って彼女と何処かへトンズラしようと考えたのが間違いの元だったのよ。殺し屋家業が恋をしてダメっていうわけじゃないけど、やっぱ女は遊びと割り切らなくちゃ。

ラスト・ターゲット、11スナイパーなんて職業なのに、敵との体を使ってのアクションなんかないですからね、赤い電球の下で娼婦とのベットインも何だかそんなに色気もないし、見せ場の聖体行列で、殺し屋に狙われるジャック。
トイレで狙撃ライフルを組み立てる女。この女はあの組織の殺し屋、ジャックを狙っている。
最後はパヴェルとの一騎打ちだ。どちらが早く拳銃を撃つかが勝負どころ。

ラスト・ターゲット、12それだってドンパチの迫力ゼロ、最後は娼婦が待っている河原へと車で急ぐジャック。だがやはりご老体、パヴェルの弾をくらっていたのだ。
つまらん、つまらん、こういう終わり方って古いけど松田優作の「蘇る金
」みたいな感じ、比べ物にはならない。だってあちらはハードボイルドで死に方が数段かっこいいのだ。

まぁ、観て良かったのは、イタリアのローマの東に位置する、中世に建てられた山間地帯の街カステル・デル・モンテの城塞都市。アマルフイと似ているような、薄暗くて細い階段の路地が多い街、だから外国での夜の一人歩きは怖い。



papikosachimama at 22:25│ 2011年劇場公開作品、鑑賞 | ら行の映画

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この記事へのコメント

4. Posted by パピのママ   2011年11月15日 19:53
健太郎様へ・・・今晩は、TB・コメありがとう。
返事が遅れてすみませんです(-_-;)
そうですね、邦題のタイトルの付け方の方がピッタリでした。
ジョージ・クルーニーの渋い殺し屋の演技がハマってましたね。
3. Posted by 健太郎   2011年10月29日 17:27
2 こんばんは。今更ですが観てました。

大人の映画でしたね。
イタリアの山岳地帯の乾いた感じそのままの、どこか乾いた感じのする映画でした。
原題の「アメリカーノ」が示すように、アメリカ人と気さくなイタリアの人の交流でもあるように感じました。
ストイックで冷酷な殺し屋が少しづつ変わっていく様が感じたような気がしました。
銃の改造や試射のシーンも細かく描写されていたリアルでした。
タイトルの「ラスト・ターゲット」も意味深でした。
2. Posted by パピのママ   2011年10月14日 12:45
マチルダの死亡の指摘、どうもありがとう。銃の暴発だったのですね。
殺し屋の映画はたくさん見ていますが、こうもアクションシーンが少ないのはつまらないです。
それに、主人公が殺しをするシーンは最初だけ。
後は、仕事を辞めようとして組織に狙われてのアクションのみ。
スローペースな展開に付いていけませんでした。
1. Posted by KGR   2011年10月13日 17:25
最後、助かったかどうかをぼかし、観客に判断をゆだねるのはずるいけど、まあ、余韻があってよかったです。

マチルダが死んだのは、パベルの仕業ではなく、
ジャックが怪しいと思って銃に細工をして暴発するようにしたから。

マチルダもプロなら調べんかいってところですが、簡単にはばれない細工だったかもしれません。
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