2011年09月19日

世界侵略:ロサンゼルス決戦4

ロサンゼルス決戦、タイトルロサンゼルスを襲撃してきたエイリアンに立ち向かう海兵隊員たちの死闘を描くSFアクション。ドキュメンタリックな戦争映画の手法やUFOの実録映像を取り入れ、リアルな地上戦を展開する。出演は、「ダークナイト」のアーロン・エッカート。監督は、「テキサス・チェーンソービギニング」のジョナサン・リーベスマン。201141日公開予定だったが東日本関東大震災の影響で公開延期。

あらすじ:1942225日、アメリカ・ロサンゼルス上空。アメリカ軍のレーダーが、発光しながら編隊を組む25機の飛行物体を捕捉する。しかし約1440弾の対空砲火を行うが、1機も追撃することができなかった。当時、その模様はラジオで中継され、アメリカ西海岸はパニック状態に陥った。現在でも、この騒動の真相は明らかになっていない。

その後、1965年にはアルゼンチン・ブエノスアイレスで空飛ぶ円盤が目撃され、1983年には韓国・ソウルに未知の光る物体が出現した。1991年にはイギリス・ロンドンにもそれらが現れた。しかし、彼らの目的はまだわからなかった。そして2011年、これまで世界各地で目撃されてきたUFO事件を通して人間を観察してきたエイリアンたちは、ついに地球侵略を開始する。彼らの侵略の最初の地であり、最後の砦となったロサンゼルスを守るため、隊長(アーロン・エッカート)率いる海兵隊は、壮絶な市街戦を繰り広げる。(作品資料より)

ロサンゼルス決戦、6<感想>4月に公開予定だったのが延期となっていた作品。かなり期待して鑑賞。何の前触れもなしに地球侵略を開始したエイリアンと、それを迎え撃つ米海兵隊たち。SF映画と呼ぶにはあまりにリアルな灼熱バトルがノンストップで繰り広げられる。
世界各地に飛来したエイリアンの攻撃により、各国の都市は次々に陥落。人類存亡の危機のなか、逃げ遅れた民間人を救出するため、侵略者に制圧されたロサンゼルスに向かった海兵隊の活躍が描かれる。

侵略者の目的どころか、その姿さえわからぬまま最前線に送り込まれた10人の兵士たち。
危険な戦闘地域に降り立ち、5人の家族、わずかな人数であろうとも救える命は絶対に見捨てない。命の尊さを問うエモーショナルなドラマが展開する。

臨場感溢れるリアルな市街戦、侵略者の攻撃で廃墟と化したロス街。通りには壊れた車や死体が転がり、兵士たちも思わずアフガンの方がマシだとつぶやく。
ロサンゼルス決戦、1その直後屋根の上に潜んでいた敵の銃撃を受ける。慌てて民家に身を隠す者、負傷したもの、エイリアンと対峙したものもいてまさに緊張の連続。ほぼ全編ハンディカムの映像で見せるドキュメンタリー的な臨場感を醸し出しているが、このシークエンスはとりわけ生々しく感じる。

その後警察署へ辿り着き、そこにいた民間人5名と合流。敵はそこまで迫っているのに、このシークエンスではエイリアン(まだ生きている)の死体を解剖し、エイリアンのグロイ体、肉体的な特徴が解説され、急所が右胸であることが判明する。これもスリルを高める編集が上手い。

ロサンゼルス決戦、3政府はロスの街を空爆するように計画。後40分で空爆開始だ。民間人と兵士がバスで移動、上空からの猛攻撃をくらう。ここで活躍するアーロン、敵機が電波探知装置を備えていることを知るや、無線や携帯を切らせて一人ガソリンスタンドまでダッシュ。
敵機をおびき寄せる作戦だ。これは成功して観てるだけで大喝采。しかし喜んでばかりはいられない。予定していた空爆は起こらなかった。敵の侵攻で前線基地は退避。エイリアンの無人機がうようよ、この無人機を発信している司令塔を探さねばならない。

ここで人間ドラマが展開する。若き指揮官が死に、兵士たちはナンツに従わねばならない。かつて戦場で部下を死なせて自分だけ生き残り、勲章をもらったナンツを兵士たちは非難する。だが、ナンツも自分の苦しい胸の内を明かして兵士たちの心をまとめる。

ロサンゼルス決戦、5まずは民間人と負傷兵を安全なところへ。前線基地と無線で連絡し、ヘリが発着可能な救出ポイントまで。装甲車とジープで向かってくるエイリアンを次々と撥ね飛ばし、まるでボーリングみたいという女性兵士。これは嘘のように痛快だった。

此処までは上手くいったが、最後の仕上げが、つまり敵の発信基地を探すこと。自分一人で行こうとヘリを降りるも、残った隊員全員が降りてきて強い絆で結ばれる。次々と仲間が倒れていくなか、さまざまな思いを胸にミッションに挑む兵士たちの人間模様も盛り込まれており、ドラマ面も見応え十分です。

中でも過去に多くの部下を失ってきたナンツ軍曹が秘めた思いを仲間にぶつける下りには心が揺さぶられる。ナンツを熱演したアーロン・エーカットを始め、闘士あふれる女性兵士を演じたミシェル・ロドリゲス、救出される女医役のブリジット・モイナハンほか、演技派ばかりの俳優陣にも拍手したい。

ロサンゼルス決戦、4砂塵が立ちこめる街中を自動小銃を構えた兵士たちがゆっくりと進むビジュアルや、激しい市街戦を繰り広げる様は、まるで「ブラックホーク・ダウン」を彷彿とさせるリアリティ、まるでその場にいるような臨場感が味わえます。私的には大満足の作品ですね。絶対絶命の状況下、人は人のために何をすべきか。決して降伏しない海兵隊・魂の熱い心意気に貴方もきっとグッとくるはず。

とにかく圧倒的な凄さに目を奪われる。たかが映画と笑うことなかれ、近い将来起こるかもしれない未曾有の危機、米軍海兵隊の底力に称賛あれ。



papikosachimama at 23:10│ 2011年劇場公開作品、鑑賞 | さ行・ざ行の映画

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28. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ いやいやえん ]   2012年01月08日 10:10
アーロン・エッカートさん(好き)主演です。エイリアンVS海兵隊という分かり易い図。それも空中戦とかではなく地上戦です。 エイリアン側との圧倒的な戦力差を無視して、ロサンゼルスに特化した描き方をしているのはなかなか良い設定だったと思います。それも、警察署
27. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ 銀幕大帝α ]   2011年12月24日 22:32
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26. 映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』を観て  [ kintyre's Diary 新館 ]   2011年11月29日 00:02
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25. 映画:世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ よしなしごと ]   2011年11月15日 03:49
 エイリアンものは好きなんだけど、予告編を見ても目新しさを感じない。なのであまり期待せず観に行ってきました。と言うわけで今回は世界侵略:ロサンゼルス決戦です。
24. 『世界侵略ロサンゼルス決戦』 2011年69本目 MOVIX仙台  [ 映画とJ-POPの日々 ]   2011年11月12日 13:40
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21. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ ルナのシネマ缶 ]   2011年10月07日 01:52
エイリアンが世界中に侵攻して ロサンゼルスも全滅に近いという 状況の中で、7人で 戦っちゃうお話です! 内容的には、B級感満載ですが なんとなく迫力はありました。 2011年、これまで世界各地で目撃されてきたUFO事件を通して 人間を観察してきたエイリアン
三度のメシぐらい映画が好きな てるおとたくおの ぶっちゃけシネトーク ●今日のてるたくのちょい気になることシネ言 「座席はやっぱり劇場内の中央がベストポジションやね」 シネトーク79 『世界侵略:ロサンゼルス決戦』 監督:ジョナ
19. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ マー坊君の映画ぶろぐ(新装版) ]   2011年10月05日 12:40
「世界侵略:ロサンゼルス決戦」監督:ジョナサン・リーベスマン(『テキサス・チェーンソー ビギニング』)出演:アーロン・エッカート(『ダークナイト』『幸せのレシピ』)ブリ ...
18. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ だらだら無気力ブログ! ]   2011年10月02日 00:24
見事にアメリカ万歳映画だった。
17. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ ケントのたそがれ劇場 ]   2011年09月28日 10:59
★★★  『宇宙戦争』さながらに、いきなり地球を侵略してきたエイリアンたち。これを向かい撃つ米国の海兵隊。この映画はこの海兵隊員たちの視点で描かれたドキュメンタリータッチのSF映画である。  エイリアンは、ロボットタコのような妙な姿をしており、チラチラ登場
16. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜 ]   2011年09月23日 16:48
評価:★★★★☆【4,5点】(10) 人間ドラマは弱いけど、市街戦のリアルさに圧倒される。
15. 「世界侵略:ロサンゼルス決戦」 等身大の英雄たち  [ はらやんの映画徒然草 ]   2011年09月23日 06:21
どなたかもブログで書いてらっしゃいましたが、このところ未知の宇宙人に地球が侵略さ
14. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ ダイターンクラッシュ!! ]   2011年09月21日 20:26
2011年9月17日(土) 19:25〜 丸の内ピカデリー1 料金:1250円(有楽町のチケットフナキで前売り購入) パンフレット:未確認 『世界侵略:ロサンゼルス決戦』公式サイト マイケル・ベイやローランド・エメリッヒの映画のようだ。 新味と言えば、 優男イメージがある
13. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ 風に吹かれて ]   2011年09月21日 10:50
怒涛の戦闘シーンの連続公式サイト http://www.battlela.jp世界中の大都市に、謎の物体が飛来した。それは宇宙からの侵略者だった。猛攻撃を受けて次々と各都市が崩壊する中、ロサンゼルスも
12. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ Akira's VOICE ]   2011年09月21日 10:36
不撓不屈で戦います!  
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 客席は満席、補助椅子にまで人が座っている。
10. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ 新・映画鑑賞★日記・・・ ]   2011年09月20日 23:46
【BATTLE: LOS ANGELES】 2011/09/17公開 アメリカ PG12 116分監督:ジョナサン・リーベスマン出演:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス、ブリジット・モイナハン、Ne-Yo、マイケル・ペーニャ それでも人類は戦うのか――。 ロサンゼルス..
9. [映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』を観た]  [ 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭 ]   2011年09月20日 23:26
☆いや、面白かった〜^^  今も興奮冷めやらない。  異星人による地球侵略を、それに反攻する(各国の)軍隊(この作品では米軍・海兵隊)の一小隊の動向を追う中で描いている。  この作品も、私が褒め称える、『「世界全体の事件」をうまく一小隊の活躍に還元』で...
8. 『世界侵略:ロサンゼルス決戦』  [ こねたみっくす ]   2011年09月20日 22:14
友の死を嘆くヒマがあれば、亡き友のために使命を果たす。それが海兵隊の誇り。 突然のエイリアン襲来により壊滅状態となったロサンゼルスで、民間人救助に当たる海兵隊の姿をモ ...
7. 世界侵略:ロサンゼルス決戦/アーロン・エッカート  [ カノンな日々 ]   2011年09月20日 21:51
当初は4月に公開されるはずだったのがこれも東日本大震災で延期になっていたんですよね。一時期は『スカイライン-征服-』の予告編と同時期に流れていたこともありましたが内容も似 ...
6. 世界侵略:ロサンゼルス決戦 / Battle Los Angeles  [ 勝手に映画評 ]   2011年09月20日 21:46
突如世界各地に現れた、地球外生命体。突然の攻撃に、都市は壊滅していく。絶望的な状況の中、戦う海兵隊の姿を描いた映画。元々4.1に公開予定だったのですが、3.11東日本大震災の影響で公開が延期されました。 この作品を巡っては、『スカイライン -征服-』にこ...
5. 映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」感想  [ タナウツネット雑記ブログ ]   2011年09月20日 20:59
映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」観に行ってきました。エイリアン達による地球侵略に立ち向かうアメリカ海兵隊員達の戦いを描いたSFアクション作品。人が血を流して死ぬ描写や...
4. 『世界侵略:ロサンゼルス決戦』  [ ラムの大通り ]   2011年09月20日 20:46
(原題:Battle:Los Angeless) ----これって3.11のとき、 公開が延期されたうちの一本だよね。 「うん。 同じ宇宙人侵略モノの『スカイライン/征服』は そのまま公開されたのに、なぜ?って思ったけど、 その破壊ぶりが徹底的。 しかも、リアル」。 ----SFというよ...
3. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ 花ごよみ ]   2011年09月20日 20:24
実際にあったらしいロサンゼルスの 不可解な出来事から69年後 彼らの地球侵略が始まった。 舞台はロサンゼルス、 宇宙からやってきたエイリアン。 そのエイリアンに果敢に、 立ち向かう10人の海兵隊員。 エイリアンと海兵隊の壮絶な市街戦が、 ロサンゼルスで展開...
2. 世界侵略:ロサンゼルス決戦  [ 世界侵略:ロサンゼルス決戦: LOVE Cinemas 調布 ]   2011年09月20日 19:33
今年流行のエイリアンによる地球侵略映画。ロサンゼルスを舞台に、エイリアンと海兵隊
1. 劇場鑑賞「世界侵略:ロサンゼルス決戦」  [ 日々“是”精進! ]   2011年09月20日 19:23
「世界侵略:ロサンゼルス決戦」を鑑賞してきましたエイリアンによる容赦のない地球侵略が開始され、世界中の都市が陥落していく中、最後の砦となったロサンゼルスで民間人保護に奔...

この記事へのコメント

2. Posted by パピのママ   2011年10月14日 12:33
SF好きにはたまりませんね(笑)
そうですね、設定に甘さを感じましたが、アメリカのヒーローもの映画だと思えば納得です。
エイリアンの襲撃事態は世界規模らしいのに、ロスのエリア内に絞って見せる救出作戦。
米軍万歳な終わり方にも満足です。
1. Posted by KGR   2011年10月13日 17:17
戦闘シーンは迫力満載というかリアリティ十分ですごかったですが、
ストーリーはありきたりというより、むしろ古臭い感じでした。

途中で「お前はジョン・ウェインか」というセリフがありますが、言いえて妙。
まさにジョン・ウェインのころの戦争映画のようでした。

映画自体は楽しめましたけど。