2012年02月23日
逆転裁判
2001年の発売以来、様々なフォーマットでシリーズ化された同名人気ゲームを「一命」の三池崇史監督が映画化。弁護士・成歩堂龍一と検事・御剣怜侍の法廷バトルを描く。出演は「漫才ギャング」の成宮寛貴、「明日泣く」の斎藤工、「うさぎドロップ」の桐谷美玲、「RAILWAYS愛を伝えられない大人たちへ」の中尾明慶、「アントキノイノチ」の柄本明。
あらすじ:20XX年、凶悪犯罪の増加に対応して、政府は新たな司法システム“序審裁判”を導入した。序審裁判とは、弁護士と検事の直接対決で、わずか3日で判決を下す制度である。
ある日、新米弁護士・成歩堂龍一(成宮寛貴)の良き理解者であり優秀な上司・綾里千尋(檀れい)が、長年追いかけていた事件に関する新たな証拠を見つけたというメッセージを残し、事務所で何者かに殺害される。逮捕されたのは千尋の妹で、霊媒師の卵・綾里真宵(桐谷美玲)。成歩堂は真宵の無実を信じ、弁護を引き受ける。対するは,冷徹な天才検事と評判の幼なじみの御剣怜侍(斎藤工)。
二人は多くの証言、証拠をもとに激しい法廷バトルを繰り広げるが、その裁判の後、御剣が殺人容疑で逮捕される。
成歩堂は自ら御剣の弁護を名乗り出る。御剣を起訴したのは彼の師匠である40年間無敗を誇る伝説の検事・狩魔豪(石橋凌)。
審理を重ねていくうちに、15年前、御剣の父・御剣信弁護士が裁判所の証拠品倉庫で射殺された“DL6号事件”という事件が深く関係していることが浮き彫りになっていく……。(作品資料より)
<感想>ゲームなんてやらない私にとっては、法廷バトルという人気ゲームの実写映画化というものに興味がありましたね。
それに監督が、様々なジャンルの作品を手掛けた三池崇史監督とくれば言うことなし。
主人公成歩堂新米弁護士に成宮寛貴が演じているので、成宮くんファンにとってはこれは絶対に見逃す手はないと。額がギザギザのカツラを被って、全編ビシッとスーツ姿で決め、“異議あり!”の決め台詞に惚れ惚れしました。資格を取ったばかりの新米弁護士で、ドジだが、逆転の発想と鋭い着眼点で事件の隠された真相に粘り強く迫っていく。依頼人の無罪を信じる心が武器。
冷徹なエリート検事、御剣怜侍には斎藤工が。成歩堂の幼馴染みでライバル。父親は弁護士だったが、自身は検事の道を選び、その手腕から天才と称される。いつもヒラヒラのブラウスにベルベットのスーツ姿、頭も現代とは違うシルバーロン毛のズラ。
瓢箪池のボート小屋の男、小日向さんに「そのヒラヒラ」がと突っ込まれるし。
正義の心の糸鋸、熱血刑事の大東駿介。検事である御剣のことを強く信頼する刑事だが、御剣のライバル的存在の成歩堂にも協力する良い人。
40年間無敗を誇る伝説の検事・狩魔豪には石橋凌が演じて、これまたコスプレのヒラヒラ衣装にズラ。
さすがに貫録のある堂々たる老検事ぶりだが、15年前の御剣の父・御剣信弁護士が裁判所の証拠品倉庫で射殺された“DL6号事件”という事件と関わりがあることが判明する。
成歩堂の良き理解者であり優秀な上司・綾里千尋に檀れいが演じて、有る事件の真相を追っていくうち、何者かに殺害されてしまう。
その時血文字で「マヨイ」と書かれていた証拠品で、霊媒師の一族、千尋の妹、真宵が犯人にされてしまう。冒頭で出てくるなにやら騒がしくケバイ霊媒師の母親の余貴美子が、口から発する言葉が瓢箪湖のボート小屋の主人小日向さんの名前を呼んで死ぬ。
このお姉さんの千尋の檀れいさんは、元宝塚なもんでコスプレ姿が良く似合うし奇麗。台詞まわしも宝塚調で話すし、成歩堂が窮地に陥った時、妹の真宵の体を借りて幽霊になって出てきてアドバイスをする。
霊媒師の卵の千尋の妹、真宵には桐谷美玲が、これまた変な衣装に下駄履いてヘンテコな頭で、始終成歩堂の傍から離れない。「荒川アンダーザブリッジ」でも金星人とかいってヘンテコな役だったが、ここでも微妙な存在感を放っている。
その他にも裁判官に柄本明に、フリーの雑誌記者の小中大にミュージシャン鮎川誠など個性豊かな人物が出演している。
本作の見所は、なんて言っても、法廷での弁護側と検察側の互いの主張が、文字通り飛び交う裁判シーン。ハイクオリティのVFXをド派手に多様することで、証拠画像などを宙に映しだし、CGが大量かつド派手に使われている。
裁判の場面を視覚的にも興奮させるシーン、今までの裁判ものとは違う誰も見たことのない法廷バトルが圧巻です。
まぁ、これだけではなく、テンポよく進むストーリーの展開も中々で、途中眠らずに見られた。
序審裁判という新たな司法システムで、弁護士と検事の直接対決で、わずか3日で判決を下すという。初めの千尋の殺人を妹の真宵が犯人という裁判も、成歩堂の機転により無罪。
その時の凶器である“考える人の像”の中に、15年前の “DL6号事件”の証拠が隠されていた。千尋がピストルの弾を見つけ、それを犯人が知って殺したのだ。この時の証人が、怪しい人物で黒幕、検事・狩魔豪の指図で動いていたもの。それもこれも、全部傍にいた真宵の体を借りて千尋がコスプレ姿で出現、アドバイスを送るという。
しかし、成歩堂は自分の足でも調査するのですが、瓢箪湖のヒョシー現れるという眉つばものには、あまり驚きません。
これも後でヒョシーの正体が判明するので。その瓢箪湖の前にある、お土産屋さんのモヒカン頭の矢張くんのキャラが笑いを誘って最高。
“DL6号事件”の裁判では、15年前の御剣の父・御剣を射殺した息子の御剣怜侍が容疑者となり、検事・狩魔豪と成歩堂の一騎打ちとなる見せ場も迫力満点です。この裁判でも成歩堂は窮地に立たされ、この事件の証人としてボート小屋のオオムが出てくるのですが、いや、オオムは確かに喋りますがそれが真実の証言になるとはね。
あのビジュアルで演技するみなさん、結構決まってましたね。嫌いではないですよこういうコスプレ姿は。ド派手な衣装に、舞台のような決め台詞“異議あり!”の成宮くんカッコ良かった。この事件の真相は是非劇場でご覧下さい。
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