逆転裁判トライアングル(DVD)

2012年02月24日

まほろ駅前多田便利軒(DVD)3

mahoro1直木賞を受賞し、50万部を超えるベストセラーとなった三浦しをんの小説を、「ディア・ドクター」の瑛太、「誰も守ってくれない」の松田龍平共演で映画化。東京と神奈川の境にある“まほろ市”を舞台に、便利屋を営む男と居候の友人が出会う人々の様々な人間模様を綴る。監督は「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」の大森立嗣。

あらすじ:東京から神奈川へ突き出るように位置する街“まほろ市”。都会でもなければ田舎でもない。そんな街の駅前で便利屋“多田便利軒”を営むバツイチ男、多田啓介(瑛太)は淡々と仕事をこなす真面目なしっかり者。

だが、ある年の正月、客から預かったチワワに逃げられてしまう。やがてバス停で見つけたチワワを抱く男は、中学時代の同級生・行天春彦(松田龍平)だった。かつての無口な印象とは違い、よく喋る風変わりな男に変貌した行天と一緒にチワワを返しに行く多田だったが、依頼人は既に夜逃げ。所在を突き止めたものの、新しい飼い主を探すよう頼まれてしまう。

さらに、半ば無理やり行天が多田の家に居候することになり、多田と行天、そしてチワワの奇妙な共同生活が始まる。3月になり、自称コロンビア人娼婦ルル(片岡礼子)とルームメイトのハイシー(鈴木杏)がチワワの引き取りを申し出てくる。多田はそれを断るが、行天は条件付きでチワワの受け渡しを約束してしまう。行天の勝手な行動に苛立つ多田だったが、“犬は必要とする人に飼われるのが一番幸せだ。”という彼の言葉に心を動かされる。

6月。小学生、由良(横山幸汰)の塾の送迎を依頼された多田と行天。親の愛情に飢える由良は当初、生意気な態度を見せるが、次第に2人になついていく。その傍ら、由良が密かに覚せい剤の運搬に関わっていることを知った多田は、元締めの星(高良健吾)と取引して由良を解放。親の愛情について、優しく由良を諭す。

8月になると、行天の元妻、三峯凪子(本上まなみ)が現れ、多田は彼の秘密の一部を知る。同じころ、ハイシーに付きまとうストーカーの山下(柄本佑)を撃退する行天。だが、山下は星の手下だった。多田の事務所を訪れた星は、問題児の山下と共に、深入りした行天を消すと警告。そして10月。忘れられない過去と否応無しに向き合うこととなった2人は、遂に最後の季節を迎える……。

mahoro<感想>原作は未読ですが、ちょっぴり悲しい過去を背負った、オヤジというほどでもないが、決して若くも無い便利屋コンビの友情を縦糸に、町の様々な人々喜びと悲しみを織り交ぜたオフビートな青春ドラマ。

全編ほぼ出ずっぱりの主人公たちに、多田を演じる瑛太、行天を演じる松田龍平。ナイーブな青年を演じさせたらピカイチの瑛太。一見ちょっと怖いような雰囲気だが実は・・・な松田龍平。共に男の色気もばっちりで、感受性が逆の二人。

たとえば「フランダースの犬」のラストシーンについての見解も真逆だし、少年の死にハッピーエンドだという行天に、多田は「死んだら全部終わり」と思っているとか。

多田の離婚の原因は、産まれて間もなく死んだ息子にあり、行天の別れた妻はバイセクシャルだという。二人はそれぞれ人に言えない過去があったのだ。

mahoro2ペットを預かったのに、夜逃げをした飼い主。よくよく事情があったのだろう。可愛いチワワのマリちゃん、飼い主を探しに行くのですが、ボロいアパート住まいではペットは買えない。行天が機転を利かして駅前で里親を探す。本当は多田も一人ぼっちで寂しいかったので、ワンコに癒やされたかったのだ。でも、変な自称コロンビア人の女二人に飼われ、これで一安心。

だが、この二人のヒモのような男が、ヤクの売人でそれが次の小学生の男の子、塾を送り迎えする仕事と結び付くとは。子供にヤクの運び屋をさせる悪い大人たち。その親玉に星という高良健吾が出ている。「軽蔑」で共演した鈴木杏も娼婦役のハイシーで出ている。出番は顔見せ程度だが、チョイ見せでも高良健吾の存在感が分かる。

行天が時たまチラつかせる小指の傷痕、多田が申し訳なさそうな悲惨な顔。この事件のこともアクシデントだったのだが、この傷をさも多田が犯人だとばかりに見せ、今でも傷が痛むとわざとらしく嫌味を言いながら居座る行天。

たたずまいにイヤミのない二人の共演は見もので、一歩間違うと絵空ごとか、ムサ苦しいだけになりがちな三十路男の優しさ、ダメさ、諦め観、譲れぬ気概が見る者に伝わって来る。

岸田繁(くるり)がソロ名義で、初の映画音楽を手掛けていることもポイントが高い。

ところどころにユーモアが散りばめられ、そして三浦しをんさんの毒舌調の台詞「自分には与えられなかったものを、新しく誰かに与えることはできるんだ」、「誰かに必要とされるってことは、誰かの希望になるってこと」など、生きているってことを考えさせる温かい人情ものに仕上がっている。

 よかったら押して下さいね"http://ranking.kuruten.jp/rankin.php" くる天 人気ブログランキング



papikosachimama at 08:44│ 2012年DVD作品レンタル鑑賞 | ま行の映画

この記事へのトラックバック

5. まほろ駅前多田便利軒(感想234作目)  [ スポーツ瓦版 ]   2012年07月15日 13:23
7月15日 まほろ駅前多田便利軒(感想234作目) アメブロが5月15日よりTB廃止する事が発表されましたので 5月15日以降に更新した記事では当ブログでTBを受付ます 当 ...
4. まほろ駅前多田便利軒  [ 新・映画鑑賞★日記・・・ ]   2012年02月25日 17:25
2011/04/23公開 日本 123分監督:大森立嗣出演:瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏 、本上まなみ 、柄本佑、 大森南朋、松尾スズキ、麿赤兒、高良健吾、岸部一徳 カムバック、しあわせお困りごとは アフターケアも 万全の 多田便利軒へ。 東京のはずれ、まほろ駅前で...
3. 愛だろ、愛。〜『まほろ駅前多田便利軒』  [ 真紅のthinkingdays ]   2012年02月25日 14:33
 まほろ市駅前で便利屋稼業を営む多田(瑛太)は、中学の同級生、行天春彦 (松田龍平)と再会する。多田は中学時代の負い目から、「今夜一晩泊めてくれ」 という行天の頼みを聞き入れてしまう。その日か...
2. 『まほろ駅前多田便利軒』  [ 京の昼寝〜♪ ]   2012年02月25日 08:08
□作品オフィシャルサイト 「まほろ駅前多田便利軒」□監督・脚本 大森立嗣 □原作 三浦しをん□キャスト 瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、柄本佑、大森南朋、松尾スズキ、麿赤兒、高良健吾、岸部一徳■鑑賞日 4月23日(土)■劇場 チネチッタ■
1. まほろ駅前多田便利軒  [ LOVE Cinemas 調布 ]   2012年02月24日 21:56
三浦しをん原作の直木賞授賞小説を映画化。ひょんなことから再会した中学校の同級生の多田と行田。多田のやる便利屋を手伝いながら妙な共同生活を送るのだった。様々な依頼を通して2人の過去が明らかにされてゆく。主演は『ディア・ドクター』の瑛太と『蟹工船』の松田龍平
逆転裁判トライアングル(DVD)