オデッセイボーダーライン

2016年04月26日

モヒカン故郷に帰る3

モヒカン、タイトル『横道世之介』などの沖田修一が監督と脚本を担当し、数年ぶりに故郷に戻った売れないバンドマンが余命わずかの父親のために奮闘する姿を描くコメディードラマ。
恋人の妊娠を報告するために瀬戸内海に浮かぶ故郷の島に帰るバンドマンを『舟を編む』などの松田龍平が、昔かたぎの頑固な父親を『悪人』などの柄本明が演じる。
共演は、前田敦子、もたいまさこ、千葉雄大ら。松田のモヒカンヘアでのパフォーマンスや、松田と柄本の広島弁を駆使したひょうひょうとした掛け合いが見どころ。

あらすじ:プロのバンドマンになるべく東京で活動していた永吉(松田龍平)は、付き合っている由佳が身ごもったことを報告するために数年ぶりに広島の島へ戻ってくる。
頑固な父親・治(柄本明)は息子の永吉につっけんどんな口調で接するが、内心はうれしくてその夜、島民たちを誘って大宴会を開催。しかし、宴会の最中に治が倒れ、がんであることが発覚し、余命宣告を受ける。永吉は父親の喜ぶ顔が見たいと奮起するも、なかなかうまくいかず……。

モヒカン、3<感想>この監督作品「南極料理人」「キツツキと雨」、を思い出します。あの映画でパラレルな関係性として描かれている父と子供の関係の話が、全面に展開して現れているのが本作と同じだと思います。

主人公の松田龍平の魅力満載と、言う以上に彼の物語を語っているような、何かの意見を求められると考えるふりをしながら、まともなことはなにも言わないくせに、無言の力で引っ張っていくところ。
とにかく、父親の衰亡をかみしめる息子の風情がいいのだ。

どこにいても、何をしていても、何処か心ここにあらずという、常に浮いている男がぴったりな松田龍平。

モヒカン頭でデスメタルのロックバンドに夢中な息子が、妊娠中の彼女と故郷へ帰って、病気の父親と対峙して、本の少し未来を思う。

モヒカン、2すでに成長しているはずの大人が、ごくごくゆるく、かすかな成長を綴った家族映画にして、息子のめざめの物語でもある。

故郷へ帰って見れば、父親は末期がんで余命が短い。生きているうちに、父親の好きな食べ物、ウィンナー入りピザを喰わせてやろうと、本土から3店舗のピザ店に注文して、テーブルに並べて好きなだけ食べさせるシーンとか、父親がヤザワの大ファンで、死にぎわに自分が矢沢永吉のフリをして成りすまして、父親の枕元へ立つシーンも涙ぐましくて良かった。

途中で父親の柄本が、点滴の機材を引きずりながら、病院の屋上から向かいの中学校の屋上へ集まった吹奏楽部の生徒たちに指揮をするという、なんとも素敵な楽しいシーンもある。

それに、父と息子に嫁を連れて海を見ながら話を交わす言葉。その二人の表情がたまらなく良く映っている。


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papikosachimama at 14:34│ 2016年劇場公開作品 | ま行の映画
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