ワイルド・スピード ICE BREAK夜に生きる

2017年06月27日

メッセージ5

メッセージ、タイトル「プリズナーズ」「ボーダーライン」などを手がけ、2017年公開の「ブレードランナー 2049」の監督にも抜擢されたカナダの鬼才ドゥニ・ビルヌーブが、異星人とのコンタクトを描いた米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を映画化したSFドラマ。
ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船。言語学者のルイーズは、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくのだが……。
主人公ルイーズ役は「アメリカン・ハッスル」「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス。その他、「アベンジャーズ」「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー、「ラストキング・オブ・スコットランド」でオスカー受賞のフォレスト・ウィテカーが共演。

<感想>この映画の脚本エリック・ハイセラーと、監督のドゥニ・ビルヌーブは、物語の核心と骨子を残しつつ大胆な映画的アレンジを施している。その結果、この作品は、原作に劣らぬ傑作となっていると思う。映画の本当のテーマは、SFでもなく、デザイスターでもなくヒューマン・ドラマであること。主人公である言語学者、ルイーズのパーソナルな物語となっている。

メッセージ、1この異星人は何者なのか?・・・何のために地球にやって来たのか?・・・だから脚本の構成と編集の素晴らしさ、それに連動したテーマとなる概念をビジュアル化した文字とその形態など。無重力空間の撮り方や、音の使い方など、いろいろとつっこみどころはあるけれど、それを含めて新しい映像体験であることに変わりはない。

それに、ドラマのゆくえを左右する局面では、中国のポジションが、今の国際社会における中国のそれと多分に関係しており、政治的にも映画を含む産業的にも如実に反映されていたと感じました。

言語学者のヒロインである、主演のエイミー・アダムスが、国家の要請を受けて宇宙人とのコミュニケーションに協力するというアイデアが秀逸であり、とてもいい感じでヨハン・ヨハンソンの音楽も素晴らしかった。

メッセージ、2宇宙からの訪問者の目的は友好なのか?・・・それとも侵略か?。ルイーズはアメリカ政府から人類の存亡を左右する困難なミッションを委ねられる。物理学者のイアンと共に、言語解明をするルイーズは、米軍大佐のフォレスト・ウィテカーたちからの、強いプレッシャーをかけられる。

初めに宇宙船の彼らとの接触を試みる。宇宙船内は無重力であったが、スクリーンのような壁で地球外生命体と対面したルイーズは、懸命にコミュニケーションの手段を模索して、やがて、「ヘプタポッド」と名付けた彼らが提示してきたもの、丸い図形のような表意文字の解析に成功し、対話ができるようになっていく。

メッセージ、、1突如現れた異様な宇宙船とペプタポッドと名付けられた宇宙人の姿は、猟奇的で煽情的ではないが、印象的なイメージを残していると思う。「プリズナーズ」で見せたドゥニ・ビルヌーブ監督の優れた映像センスですね。

SFとしての道具立てはかなり簡略化されており、展開は淡々としていて、派手さはないがラストに待ち受ける驚きと、感動は格別であり、頻繁にフラッシュバックされるヒロインの過去の私生活が、最後に意味を持ってくる。「未知との遭遇」を発展させた新しいSF映画の誕生と言えるでしょう。
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papikosachimama at 15:04│ 2017年劇場鑑賞作品 | ま行の映画
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