2008年劇場公開作品、鑑賞

2008年12月29日

ブロードウェイ♪ブロードウェイ/コーラスラインにかける夢4

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明日のスターを夢見て、人気ミュージカルのオーディションに挑む、若者たちの姿を追ったドキュメンタリー映画。

長い人気を誇るブロードウェイ・ミュージカル「コーラスライン」の再演オーディションにカメラが潜入。8ヶ月に渡る審査と3000人から最終選考の19人に残るまでの応募者たちの姿に密着したドキュメンタリー。

監督製作は、ジェームズ・D・スターンとアダム・デル・デオ。

ニューヨークはブロードウェイのシューバート劇場前に長蛇の列ができている。そこに並んでいるのは、全米各地や海外からもやってきた若きダンサーたち。

彼らは16年ぶりに再演される「コーラスライン」の舞台に立つことを夢見て集まったのだ。これから8ヶ月の厳しい審査を経て、たった19人だけが夢のチケットを手に入れられる。

審査に当たるのは、オリジナル版の共同振り付けをしたボブ・エーヴィアン、同じくコニー役を演じたバイヨーク・リーら。彼らの研ぎ澄まされた目で、あっという間に何人ものダンサーが振り落とされていく。

「コーラスライン」は、今は亡き演出家兼振付師のマイケル・ベネットが、無名のダンサーたちに行ったインタビューから生み出したプロダンサーの卵たちの物語。

その役柄一つ一つに独特の個性が宿る。作品のところどころには、ベネットが行ったインタビューの音声テープが挿入される。

低すぎる背がコンプレックスのコニー役、再起を目指す元一流ダンサーのキャシー役、オーディションのために整形手術を受けたヴァル役を複数の有力候補者が競い合う。

ダンスや歌だけではなく、そこには演技力や役柄の解釈力も要求される。そんな中、あっという間に審査員を虜にしてしまう者もいる。

原題は「一つ一つの小さなステップ/ある現象の旅/コーラスライン」

buro-doulei<感想>生半可なドラマよりもうんとドラマティックで面白い。85年のリチャード・アテンボロー監督に映画化された「コーラスライン」も未見ですが、詳細を良く知らないのと、ドキュメンタリーも最初は距離感があったんですが、観ているうちに引き込まれてしまいました。

75年の初演時の成り立ちや当時の時代背景がわかるインタビュー、貴重な舞台映像も入っていて「コーラスライン」を知らなくても全体像が見えてくるんですよね。

すごくユニークだと思ったのは、そもそも、もとの話が楽屋話ですよね。オーディションをめぐるドラマをミュージカルにしたのが「コーラスライン」。

そのオーディション風景をドキュメンタリー映画にしたものが本作。もとの楽屋話をさらにひねって、二重、三重にネジらせたようなところがあります。劇中劇のなかの劇中劇、のような、しかも迫真力があるんです。

ブロードウェイ19人分の役に3000人ものダンサーが集まりオーディションを受けた。まさに「コーラスライン」のドラマさながらの実話が収められています。

素人目で「うまい」なと思った役者が落とされたり、ワイルドすぎる印象の人が残ったり、どうしても選考者の趣味やセンスが反映されますよね。

たとえばオリンピックの選考会みたいなものだと、同じカテゴリーの中で選べばいいけど、これは総合成績だから難しい。ダンスができて、歌が上手、演技力ももちろんいるし、役柄によっては民族的な制約もある。雰囲気や性格も見るわけだから、ものすごく複雑。

選考する側の苦労も描いているドキュメントですよ。

選ばれる側と、選ぶ側の両方の苦心がわかる点もいいですね。

buro-doueiコニー役で、日本人の女性がオーディションに残っていくのですが、名前は、確かユカ・タカラさん。

選考者のひとりに、初演当時のコニー役だった人がいて、彼女はタカラさんにすごく反発を覚えてるんですよね。

バイヨーク・リーという、現在は振付師、プロデューサーをやっている人。タカラさんは、沖縄出身でアメリカには留学で来たのかな?・・・カナダ出身のダンサーと競い合うんですね。

中国系のバイヨーク・リーはアメリカで育ち、留学に来ているような日本人とは、“ハングリーさ”が違うぞってことで気に入らないみたい。だから、観ている側もこの人は残るかもという見当がついて、なんだか審査に参加しているような気分になってくるんですね。

ブロードウェイ例えば、チャーミングだけど音痴というクリスティン役で受けたクリッシーの登場には、審査員と一緒に彼女にひと目惚れしちゃったり、なにしろキャラぴったりなんですもの。

彼女が現れると、場の空気がいきなり明るく和らぐんですから。

それと、ゲイのポール役で受けたジェースンの演技に、審査員が涙すると一緒にウルウルしてしまうし。この台詞、ゲイであることを親に言えないまま、女装クラブで踊っていたポールが、父親に見つかってしまった時のもの。ポールの胸の痛みと、父親の落胆を思う優しさが、胸に切々と迫ってくるシーンです。

この作品は、ミュージカル嫌いの人にこそ、お薦めな作品だと思います。何よりも、ドキュメンタリーとして面白いし、競走の激しさもあるし、選考者たちの知識のレベルも高いから迫力がある。

と同時に、アメリカ社会のリアルな姿も描かれていて、格差社会の底辺から這い上がろうとする人たちの、闘いをしっかりと捉えているのがいいですね。

 



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ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日3

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ただ楽しくて、可笑しくて、輝いてた日々、懐かしさに涙ぐんでしまう宝石のような作品

空回りと悩み多きあの頃のワタシに励まされる!?イギリスから届いた究極のビタミン剤

物語:イギリス、ブライトン。この町に住むジョージアは、「まるで木星みたいに」デカい鼻、石器時代なみに頭の固い両親とヘンな妹、荒くれ猫のアンガスに悩まされるけれど、学校の仲良し4人組"エース・ギャング"と大騒ぎの楽しい毎日を送る女の子。

彼女の前に現れたのは、まるで理想を絵にしたような転校生ロビー。でもロビーは、学校で一番の"ビッチ"リンジーとデートしている様子。

打倒リンジー!の作戦を練るジョージア。作戦実行の度にドジを繰り返しては一喜一憂するジョージアの可笑しくも素直な姿が意外にもロビーのハートを捕らえはじめる!?

そんな矢先、パパのニュージーランド転勤とママの浮気疑惑が原因で、両親が離婚の危機にあることが発覚。友達も家族もバラバラになっていく中、ジョージアはある決心をする……。

banndo舞台となるのは、イギリスの南部のビーチリゾート、ブライントン。

アーティストやゲイが集うことで有名なこの街は、ロンドンとは違う開放感や、ヨーロッパ的な街並み、センスのいいインテリアなど、“女の子心”をくすぐる舞台も必見ですよ!!

またこの街は、ヒップなクラブカルチャーで知られており、多くのパーティーシーンでの音楽も話題のひとつ。

UKチャート一位を獲得したザ・ティン・ティンズの「GREAT DJ」をはじめ、映画を盛り上げるサントラもクール。メガホンを取ったのは、イギリス人監督で「ベッカムに恋して」のグリンダ・チャーダ。

出演は、イギリスの新星ジョージア・グルーム、「幻影師アイゼンハイム」のアーロン・ジョンソンとエレノア・トムリンソンなど。(作品資料より)

友達<感想>10代の女の子の恋とときめきをユーモアと共感を込めて描いています。

お年頃というものは、自分の顔に悩みつつ、それでも理想の恋愛と人生を目指しつつ、ひたすら前向きに、・・・イザという時のためにキスの練習も、おシャレも欠かせないけれど友達や家族とも仲良しでいたい。

容姿のコンプレックス(鼻がデカい)もカレシのいない悩みも、前向きな姿勢でどんどん突き進んでいつの間にか解決してしまう。

でも、彼女の悩みは、大人っぽくてクールなクラブに、素敵な恋人を連れて誕生パーティを開くことなのだが、頭の固い両親は許してくれない。

ロビーとジョージアそんなある日、彼女の前に転校生、二卵性双生児のロビーとトムが現れて・・・。

もう彼女はロビーにひと目惚れ!・・・しかし、彼は学校一セクシーな女の子と付き合っているよう。

打倒リンジー!の作戦を練るジョージア。リンジーが、Tバックのパンツを穿いているのに、ジョージアはおばさんパンツである。このパンツのネタはいただけないですね(笑)作戦実行の度に、ドジを繰り返しては一喜一憂するジョージアの可笑しくも素直な姿が、意外にもロビーのハートを捕らえはじめるんです!?

jyo-jia“ダサカワ”少女の恋の悩みは深い。学校の男の子とキスの練習なんてね、ファーストキスは、好きな男の子とするもんでしょって・・・普通はそう思うよね、変な女の子だよ。

もう、最初っからして変な被り物(オリーブの実の着ぐるみ)で登場して来るし、パパはニュージーランドに転勤してしまうし、ママは小さな妹をジョージアに子守させて遊びに行ってしまうトンデモ母親なんです。

妹がまた可愛いったらないし、猫のアンガスを自分の友達のように洋服を着せたり、食べ物を与えたりして、猫がお気に入りで手がかからない妹なの。

このお年頃の女の子って、やっぱり好きな男の子に気に入られたいのよね。

ロビーの家は八百屋さん、ジョージアは野菜が嫌いなのに買い物をする。でも、現実はそう甘くないのだ。

誕生会なんとかロビーに存在をアピールしようとするのだが、そのたびにヘマをやらかし、ロビーからはかわいい娘というよりドジでオモロイ娘という印象をもたれる。が、しかしちゃっかりと顔と名前は覚えられたようである。

パパの方は、家族でニュージーランドへ引越して来るように思っている。ところが、ジョージアも彼氏をゲットしたいし、ママも家の壁をリホームに来ているイケメン建築家と、仲良くなっているのが気になるし、これでは家族はバラバラでいつ崩壊してもおかしくない。

ジョージアは、パパの会社へ行って社長さんにお願いをするのだが、・・・ジョージアの努力が報われる時がきっと来るはず!思わず応援したくなりますよ!

決して美人とは言えなくても、ユーモアと個性があれば恋も人生も手に入れることができるということ。

明るくてユニークでちょっとマヌケなジョージアの日常は、まさにそんな“ブスカワ、ダサカワ”の恋愛奮闘記。その様子はブリジット以来の可笑しくもリアルな物語として、どんな年齢になっても、誰もが恋をしている時の自分と重ね合わせることが出来るに違いないですね。

anngasuそして、毎日がただ楽しくてキラキラと輝いていたあの頃の自分が戻ってきたような錯覚、その感覚に誰もが勇気づけられるはず。

なんか、イギリスから飛び出した「もう一人のブリジット・ジョーンズ」とも言うべき物語ですね。

それに、舞台となっているロンドン郊外の、海岸の街ブライントンの美しいことといったら、本当にリゾート地ですね。ママが惚れてしまった建築家のイケメンは、ゲイだったとはね(笑)猫のアンガスも大活躍ですよん。



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2008年12月23日

ワールド・オブ・ライズ4

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テロ組織を相手に、熾烈なスパイ戦をくり広げる男たちの偽りに満ちた世界!

世界一の嘘をめぐるアクション・サスペンス超大作!

物語:中東のCIA工作員フェリス (レオナルド・ディカプリオ) はとあるミッションで失敗し、大怪我を負う。

傷の癒えたフェリスはラングレーのボス、エド (ラッセル・クロウ) の指示により、今度はヨルダンに向かう。

 

そこでフェリスは地元の諜報活動を束ねるハニ (マーク・ストロング) と手を組み、急進派イスラミストのアル-サリームをとらえる計画を立てる。

 

一方、その計画推進の途中でイヌに噛まれたフェリスは、その処置のために訪れたクリニックで、手当をしてくれた女医のアイーシャ (ゴルシフテ・ファラハニ) に大きな好意を感じていた‥‥。(作品資料より)

hofumann<感想>この世界は“嘘”に満ちて、その“嘘”が時として世界を救う?・・・。

地球規模のテロを企む組織のリーダーを捕らえるために、動き出す激烈な男たち。

CIAの凄腕工作員フェリスを演じているのは、レオナルド・ディカプリオ。難しい発音のアラビア語を見事に操り、さすがのレオ様。

共演には、いまやスコット作品には欠かせないラッセル・クロウが、切れ者上司のホフマンを演じている。

彼らがこの国際的頭脳戦で用いる最大の武器は、敵を欺き味方をも騙す最高の“嘘”。まさに、ワールド・オブ・ライズ<嘘の世界>だ。

サラーム、フェリス監督は、「アメリカン・ギャングスター」で気を吐いた鬼才リドリー・スコット。

共演陣には、ヨルダン情報局のハニ・サラームに、「リボルバー」のマーク・ストロング。

そして、フェリスが惚れてしまった看護婦アイシャに、イランのトップ美人女優ゴルシフテ・ファラハニが、テロ組織のリーダーアル・サリームには、「ミュンヘン」のアロン・アブトゥブール。

情報の世紀と呼ばれる21世紀。諜報活動においても情報戦は高度に進化し、世界中どこにいても監視の目が光っている。であれば、世界中を飛び回るスパイも完全な隠密行動をとることは難しい。そんな時代性を反映した、極めて現代的なスパイ・アクション映画。

aisya地球規模で展開される爆破事件の首謀者を捕まえるため、中東各国を奔走する。

しかし、それはやがて、自身はおろかフェリスの恋人アイシャの身をも危くすることになるのです。

フェリスが任務遂行中に獰猛な野犬に噛まれて、傷を治療するため訪れたアンマンでの診療所で、美しい看護婦アイシャにひと目惚れ、身分を隠してデートを重ねるひと時の安息の日々。それも、すべてホフマンやヨルダン情報局のハニに知られることとなる。

ホフマンさえ信用できなくなる危険な状況下にあって、フェリスは生き残ることができるのだろうか?・・・爆破事件の黒幕を追跡する攻防において武器となるのが、“嘘”なのだ。

reoバレたら命が危ない、負けたら全てを失う。

そんな緊迫感あふれる中、手強い敵との虚々実々の駆け引き。

 

危険な現場で命を張って働くバリバリ現場派のフェリスのレオ様と、“危険を指図する男”として、よき家庭人の傍ら何食わぬ顔で非情な指令を、ハイテクを通じて安全な場所(クールな書斎派)にいて命令を下す、ホフマンのクロウとの間で飛び交う嘘。

対照的な両者だけに、抜群のチームワークとはいかないのが面白い。現場の呼吸を知らない上司の専横に苛立つフェリス、最前線の人間の命など将棋の駒の一つにすぎないと確信するホフマン。

その亀裂は新たな危険を誘発して、テロリスト・リーダーをおびき出すために企てた、特別仕立ての“世界一の嘘”が水の泡になるかもしれないのだ。

そして映画のクライマックスでは、世界各地で爆破事件を起こしているテロリストを陥れるために用意された“世界一の嘘”、偽のテロ組織のでっち上げである。

 

その“嘘”がバレたのか、レオ様が肉体的にも、心理的にもギリギリ限界に自らを追い詰めた過酷な尋問シーン、手の指を金槌で潰され、全身をこん棒でボコボコに殴られ見るも無残な姿のレオ様には、役作りへの取り組みの淒絶さを改めて感じる。

監督は、嘘からでた世界の、緊張状態に運命を翻弄される男フェリスの姿を、監視衛星を駆使ししたり、駆け引きを演じたりなどの情報戦のスリルや、銃撃戦や爆破、カーチェイスなどのアクションの迫力といった醍醐味を盛り込むことも忘れていない。

実際に現場で働く者と、遠くで指揮を執る者との対比を掘り下げるというアイデアが気にいりました。さらに、この両者の間にもう一人、ヨルダン情報局のトップ、ハニ・サラーム(イギリス人俳優の、マーク・ストロングがカッコイイですよん)という、一見教養あふれる紳士に見えて、実は底知れぬ恐ろしさを持つ男の存在が鍵となっている。

この男、ハニ・サラームは、ちょうどフェリスとホフマンの中間のキャラクターか、諜報戦の現場も体感しているようだし、指図する側の倫理も熟知しており、瞬時にして敵にも見方にもなりえる男。だから怖いのである。

もちろん、砂漠でのバトル、攻撃ヘリなどの猛威、激しい銃撃戦、市街地での攻防など、アクション映画の見せ場たっぷり。圧倒的なリアリティと緊張感に、ハラハラ、ドキドキしてほしいですね。



papikosachimama at 23:27|Permalink

2008年12月20日

あぁ、結婚生活3

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知るべきか、知らざるべきか、のぞいてみたい夫婦の事情。結婚とは、夫婦とは?・・・苦しみは分かち合い、喜びは一人占め!これがホントの“夫婦のススメ”

物語:1949年、西海岸のとある街、ハリー(クリス・クーパー)とリチャード(ピアース・ブロスナン)は食事の為に待ち合わせをしていた。この日ハリーはリチャードに打ち明ける事があったのだ。

彼らが席に着くと彼らの前に美しい金髪女性が現れる。彼女はなんとハリーの愛人ケイ(レイチェル・マクアダムス)で、彼は妻のパット(パトリシア・クラークソン)に内緒で浮気をしていたのだ。

この時リチャードはケイがハリーの愛人ということを知りながらも、ケイに一目で恋に落ちてしまう。ハリーはケイへの愛を抑えきれないが、妻も愛しており、ケイの事がバレた時に傷つけたくないため、彼はある計画を立てる。それは妻のパットを殺すという事だった…。

出演は「アメリカを売った男」のクリス・クーパー、5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナン、「エデンより彼方に」のパトリシア・クラークソン、「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムス。監督、脚本は3作目のアイラ・サックス。

(作品資料より)

クリス、<感想>この映画は先週鑑賞したのですが、結構皮肉が利いていてブラックユーモアとでも言うのでしょうか、面白かったです。

ノスタルジックな切り絵アニメーションで映画は幕を開けます。

結婚して子供にも恵まれ、その子供たちも結婚して親の手を離れ、そろそろ夫婦の倦怠期かな?・・・長年連れ添った女房にあきたのか、若い美人の未亡人を愛人に持つ亭主。

 

男って、どうしてそうなのかな~ぁ、って女として単純に奥さんに同情してしまったのですが、この映画の中の奥さんは、中々したたかで若いツバメを作って、ちゃっかり自分も好きなことしてるんですもんね(笑)同情して損した。

でもね、亭主のハリーは、愛人と結婚したいばかりに、離婚なんて考えないで奥さんを毒薬で殺そうと計画するんです。

keito何で離婚しないのかって、それはね、お互いに相手は自分無しでは生きられないと信じているからって設定なの。

思い込みも激しいわよね。

ハリーは、奥さんが、毎晩寝る前に飲む胃の薬。その胃薬の瓶に、薬局から買ってきた毒薬を混入させて、自分のいない間に妻がその毒薬を飲んで死ぬという計算だったのですよ。

しかし、ハリーは、愛人を独身の友達リチャードに紹介するんですね。きっと「俺にはこんなに美人の愛人がいるんだ」って自慢したかったのでしょう。

でも、リチャードは、ハリーの愛人のケイを見て、ひと目惚れしたみたいなんです。ハリーも、リチャードを信用しているのか、「俺の留守の間にケイのところへいって話相手になってくれ」なんて頼むんですね。

それに、ハリーは、愛人のケイにテレビとか何でもプレゼントしてケイの心を掴んでいると思っているようなのですがね、女って物だけじゃ~ぁね、いつまでも結婚してくれないと心細いでしょうに。

そこへ、独身貴族のリチャードが現れてハリーに奥さんがいることを教えるのです。

ラストのホームパーティもう、自然とケイはリチャードに心を惹かれていくのが目に見えるようです(笑)

奥さんは、寝る前にあの毒薬を飲んだのかって、それは奥さんも感が鋭いって言うのか、半分くらい瓶に入っていた胃薬がいつの間に瓶の口まで増えているんです。

それに、ハリーがいつもしないのに、朝食をベットまで用意してくれるなんてね。

薄々気づいたのか、いつも飲んでいるのに飲まないんですよ。

そうとは知らないハリーは、急に恐ろしくなって急いで家に帰るんですが、奥さんは何食わぬ顔でベットに寝ているんですよ。

タイトルに、あぁ、なんて付いているのが上手いですね。当時のファッションとか、インテリア、音楽、風俗も再現されて、全体にゆったりとした時間が流れるのがノスタルジー映画な感じがします。

複雑に絡み合う男女の思惑は、いつの時代も変わらぬ永遠のテーマですよね。この当時のモラルから見ると、奥さんに若い愛人がいるって意外ですよ。いや、今だってそう簡単には若いツバメなんてもてないって(笑)。

ラストは、何ごともなかったようにみんなが勢ぞろいするホーム・パーティーで、映画は幕を閉じるのですが、一歩間違えば泥沼の恋愛ドラマになりかねません。

これから結婚する方たちには、参考にはならないでしょうね。結婚生活とは、思いやりと忍耐ですよ!

4050年代のハリウッド・メロドラマにオマージュを捧げて、古き良き大人のメロドラマに仕上がっておりますです。



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2008年12月19日

地球が静止する日3

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突如、地球に現れた宇宙からの使者クラトゥ。彼の正体は?・・・目的は?・・・

「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる」クラトゥの宣告が意味するものとは__?

物語:突如、木星軌道の外側で謎の巨大な球体が発見される。それは、想定外の進路をとり、信じがたい速度でニューヨークに向かっていた。

一方で、球体は世界中の至る所でも出現していた。アメリカ政府は軍を出動させて厳戒態勢を敷き、あらゆる分野の専門家を集めて危機対策チームを立ち上げる。

そのメンバーの一人は生物学者ヘレン・ベンソン博士。政府のエージェントに強制的に協力を求められた彼女は、亡き夫の連れ子である幼い息子ジェイコブを隣人に預け、現場に急行することになる。
ヘレン達がセントラルパークに到着して間もなく、球体はその上空で静止し、軍隊が周りを包囲する。

キアヌ、球体そして、ついに姿を現した宇宙からの使者クラトゥ。地球外文明の代表としてやってきたと語る彼の外見は人間そのものだが、全ては謎に包まれたままだった。
彼はいったい何者なのか。友好の使者か、侵略者か。対策チームは軍の施設で尋問を試みることに。そこで明かされた彼の目的とは地球を救うことだった。

やがて、彼は特殊な能力を駆使して尋問官の意識を操作し、厳重な警備網を平然と破って姿を消してしまう。その時、異変に気づいたヘレンは、施設を抜け出し息子の元に戻ろうとしていた。

出演のクラトゥを演じるのは、数々のヒット作を連発し続ける「マトリックス」のキアヌ・リーブス。また彼の任務に巻き込まれていく母子役には、アカデミー賞女優のジェニファー・コネリー「ビューティフル・マインド」。とウィル・スミスの実の息子であるジェイデン・スミス「幸せのちから」が熱演している。

それに、物語を左右する重大な決断を下す国防長官には名女優、キャシー・ベイツが演じている。監督は、「エミリー・ローズ」のスコット・デリクスン。(作品資料より) 注意:ネタバレですよ

kianu,jyenifula-<感想>宇宙からやってきた、人間とまったく同じ姿形をした一人の使者。

一体いかなる目的で彼はこの地球に降り立ったのか?・・・1951年のSF映画、ロバート・ワイズが監督した「地球の静止する日」のリメイクだそうです。

二つの映画の違いは、タイトルの一文字だけではありません。

 

未見なんですが、資料によるとオリジナルの主人公の宇宙人、クラトゥが非常に人間的だったのに対して、キアヌが演じるクラトゥは、より宇宙人的な雰囲気を漂わせるのに、キアヌは感情を押し殺してセリフを言い、表情の起伏も乏しく演技したそうです。

クラトゥなんて、ヘンテコな名前だが、彼の使命は「地球を救うために人類を滅亡させる」こと。

いや、宇宙から突然やってきてそんなハタ迷惑なお節介なことされても困るよ〜と、我々人類にしてみれば声を大にして言いたいのだけれどね(笑)

スタジアムしかし、使命に忠実なクラトゥは未知のパワーを使って問答無用で天変地異を巻き起こすわけ!驚きですよ〜、ほら、最新のVFXを駆使して、走っているトレーラーを後ろの荷台からじわじわと侵食されて、跡形も無くなっていく様子が画面で映される恐怖、次には、大きなスタジアムも、この物体にかかればあっという間に溶かされて塵と化してしまうんです。

この黒い風塵のような物体って?・・・ダイヤモンドの鉱石から出来ているあの○○ブリかしらね?・・・昔の映画で蟻が絨毯を敷き詰めたようにジワジワと襲ってきて、草木や動物、ゾウ、ライオン、なんか跡形も無く食べてしまう恐ろしい映画があったけど(古い話)。

人類過去にも何度も映像化されてきた、地球の危機。それは天災だったり、宇宙からの攻撃だったりと様々だが、描かれていくたびに迫力を増してリアルな映像に驚かされました。

宇宙船の既成概念を打ち破る、巨大な球体のビジュアルから、球体の不気味な影に覆われていく街の風景にいたるまで、さらには、宇宙から彼に同行してきた巨大ロボット。これは何だか要らなかったような気もするんだけれどね。

宇宙船クラトゥの大切なメッセージとは、「人類が今、重要な岐路に立っていることを再認識して、生きるために何をするべきか?」「人類はそこまで追い詰められないと、自分を変えられないのか?」と問いかけてくる。”チェンジ”ですよね!

地球温暖化による環境破壊、世界各地で起こっている自然災害など、・・・いま地球は悲鳴を上げています。何とかしなくちゃ〜本当にただ事じゃないよ。

さて、物語は、たくさんの球体(宇宙船)が、地球の生物(蛇、カエル、魚、動物等)を吸い込んで空高く宇宙へと、・・・「ノアの箱舟?」かしらなんて、キャシー国防長官が言う。

果たして地球は滅びるのか?・・・。

球体ヒントは、ヘレン親子の愛がカギとなってクラトゥの心を動かすんですね。でもね、義理の息子のジェイコブって生意気なんですもの、へレンがどんなにか愛しているのに分かってない。

それから、冒頭で冬の山に登山しているキアヌが、不思議な球体に導かれているシーンが映し出されているし、きっと人間のDNAからサンプルを採って地球の環境に合わせた生体という、随分と本格的なSF映画になっているのですもの
それに、クラトゥ以前に地球に飛来し、地球人と同化して意識調査を行っていた中国人の先輩がいたとは、びっくりです!!しかもマックで会合って笑ちゃいましたよ(爆)

でもね、何だかそんなに期待したわりにはって感じです。久しぶりにキアヌのクールな美貌を拝むのには最適かもってとこかな〜ぁ。



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2008年12月16日

コレラの時代の愛3

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51年9ヶ月と4日、君に飢えて眠り、君を求めて目覚める。

愛は、どこまで愛でいられるのか__あなたは、“究極”の純愛を目撃する。

51年間、同じ女を思い続ける。奇妙で情熱的な男を描いたガルシア=マルケス原作「コレラの時代の愛」。オスカー俳優のハビエル・バルデム、再びの怪演、好演である。

物語:事故で夫を亡くし、傷心で葬儀にのぞむフェルミナ(72歳)のもとに現れた男は、彼女の眼を見て静かに告げた。「この日をずっと待っていた。ずっと、愛していた―。」

1897年、コロンビア・カルタヘナ。郵便局員フロレンティーノ(ハビエル・バルデム)は、配達先のラバ商人の令嬢フェルミナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)に恋をした。

来る日も来る日も情熱的な恋文を送り続けた青年は、ついに娘の心を射止めることに成功。ところが、名士との結婚を望む娘の父親は、強引に二人の仲を裂いてしまう。

数年後、医師フベニル(ベンジャミン・ブラット)と結婚したフェルミナに意気消沈するフロレンティーノは、いつか自分に求婚する権利が与えられるその日まで、何年でも彼女を待ち続けると心に誓った。

主演はハビエル・バルデムとヒロインには、日本ではほとんど知られていないイタリア出身のジョバンナ・メッツォジョルノ。

その他の役には、フェルミーナが結婚する医師に「トラフィック」ベンジャミン・ブラット、フェルミーナの父に「ハプニング」のジョン・レグイザモ、フロレンティーノの母に「セントラル・ステーション」でアカデミー賞候補となったフェルナンダ・モンテネグロが扮している。

原作は、ガブリエル・ガルシア=マルケスの同名小説。「戦場のピアニスト」でアカデミー賞を受賞した名脚本家、ロナルド・ハーウッドと、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のマイク・ニューウェル監督が、原作のエッセンスを損なうことなくアレンジし、魔術的リアリズムの世界を鮮やかに映画化してみせている。南米の熱気が立ちのぼるような、官能的な映像も素晴らしい。

この映画は、予告で見とれて寓話に満ちた壮大な愛の物語、女性には必見ですよ!(作品資料より)

ハビエル<感想>ここで描かれるのは、半世紀以上にわたって、一人の女性を愛し、待ち続けた男の姿。

たとえ相手に拒絶されようとも男はめげません。

ただ一人の人を一途に愛し続ける人生は、誠にロマンチックで感動的って思うはずですよね。

でも、違うんですよ、愛が成就するまでの間、622人もの女たちと肉体関係を重ねながらも、心は彼女のものってちょっと変ですからこの男(笑)

そんなユニークな男が、51年9ヶ月4日にわたって、一人の女性を愛し見守り続け、彼女の夫が亡くなった直後に現れて愛の告白をする主人公。

彼の行為は、少々うっとうしくしくもあるし、相手の女性の夫の死後の直後の愛の告白も、ただの無神経と言えると思う。

若きころのフロレンティーノですが、彼の一途な思いは、このタイトルの意味する「コレラ菌のように彼の体内を暴れ周り、死に至るまで消えることがないのだから」彼は病気なんですよ、今でも怖いですが、かつてのコレラは治療の手段がない死に至る伝染病だったのですから。

若き日のフロレンティーノには、「美しすぎる母」(07)、「宮廷画家ゴヤは見た」(06)に出演したウナクス・ウガルデが、演じていて好青年です。電報配達をしながら、裕福なラバ商人の娘フェルミーナにひと目惚れしてからというもの、毎日のようにラブレターを書き続け、やがてフェルミーナも彼に心を寄せるようになり、二人は結婚を誓うのです。

が、・・・それに大反対の父親(ジョン・レグイザモ)は、娘を連れて遥か彼方の故郷へ。

そして数年後、ようやく町に戻ってきたフェルミーナは、久々に会ったフロレンティーノを一目見て、いきなり恋から覚めるんですね。

だって覚めるのも当然なんです、切々とラブレターを書いて届けてくれて少年が、突然ヌボーっとした不細工で大柄なハビエルに代わって出てくるんですから、似ても似つかない配役ですね。

フェルミーナ2原作通りのストーリーなので、急にハビエルに代わったからということでもないのですが、フェルミーナは、「今までの恋は幻想だった」と言って、あっさりフロレンティーノを突き放して、医者(ベンジャミン・ブラット)と結婚してしまうのですから。

分かるよ、ちょうど彼女が病気にかかり、見てくれたのがかっこいい医者だったのですもん(笑)

しかし、フロレンティーノの方は一途に彼女を慕い続ける・・・という物語、なんだけど。

物語は、とことん観客を翻弄し、笑わせて、泣かせてくれます。

ひたすら一人の女性を愛し続けるという誓いも空しく、見知らぬ女性に無理やり童貞を奪われるや、入れ替わり立ち替わり女性の誘惑を受け、来る者は拒まずの女性遍歴は、実に600人をオーバー、凄いです。

このシーンは、ハビエルのエロさが演技に出てちょっとキモイですね。
そんなフロレンティーノが唯一夢中になった人妻は、嫉妬した夫によって殺されてしまうのですが、でも、彼は悲しいというような動揺は見せません。フェルミーナ以外の女性には価値がないとでも思っているかのような冷淡さ、冷酷とさえ言えるかもしれないですね。

ジョヴァンナそれにしても「ノーカントリー」で、不気味な殺人鬼を演じたハビエル・バルデムが、今回も好演している。怪演かな?・・・まぁ、彼あっての映画でもあるからしてね(笑)。

しかし、フェルミーナに扮したジョヴァンナ・メッツォジョルノの演技も見事です。

夫のフベナルに対しては、若々しく魅力の20代の裸体を、そして、やっと最後に、フロレンティーノには70代の裸体を見せる離れ業には恐れ入りましたです。

さらに、フロレンティーノの母親に扮した名女優、フェルナンダ・モンテネグロの演技も、これも絶品としか言いようがないですね。

「幻想だったの」といって突き放す女。その幻想にしがみつく男。その二人が繰り広げる、滑稽で、むなしい愛の物語は、切なく、可笑しく、哀しく展開するのですが、最後の最後に咲く、枯れ果ててしなびかけた花の微笑ましく、美しいことといったらないですから。

年老いてまさか、老いらくの恋の展開模様が描かれるとは思ってもいなかったです。

フロレンティーノに対して「Get out!」と叫んだフェルミーナだったが、その後の度重なるフロレンティーノからのアプローチに対して、フェルミーナは次第に心を開いていくからビックリ。

 

しかもそれは、「お母さんはいやらしい」と反発するフェルミーナの娘に対して絶縁宣言をしてまでの行動だからすごいったらない。
さらに、ビックリするのは、76歳という後期高齢者に仲間入りしたフロレンティーノが、72歳のおばあさんになったフェルミーナと、カリブ河を運航する船のスウィートルームで、はじめて結ばれるシーンなんて想像もしてませんでした。

フロレンティーノの、本物の愛は永遠であり、ひたすら待ち続け、願いが叶えられた。

無限なのは死ではなく、生なのだと、その愛に気づくまでは時間がかかると言う事なのかも。



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2008年12月13日

俺たちダンクシューター3

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俺たちのチームは魅せて勝つ!__弱小チーム消滅の危機に遂にあの男が立ち上がった!

物語:アメリカのプロバスケットボールリーグ“ABA”は、ルール無視のハチャメチャな試合で観客を呼んでいた。

オーナー、監督、選手の3役をこなすジャッキー・ムーン(ウィル・フェレル)のチームフリント・トロピックスは万年最下位。

ところが、上位4チームがNBAに吸収され、ABAリーグは解散することになり……

1970年代、NBAと並んで2大プロバスケットリーグのひとつだったABAリーグ。

その弱小チーム“フリント・トロピックス”がチームの存続をかけてリーグのベスト4入りを目指す。

 

『俺たちフィギュアスケーター』のウィル・フェレルが、プロuliru2バスケットボールチームのオーナー、監督兼選手にふんし大活躍するスポーツ・コメディー。

強さよりパフォーマンス重視のチームが、リーグ生き残りを賭けて試合に挑む。

「ノーカントリー」のウッディー・ハレルスンや、ヒップホップデュオ“アウトキャスト”のアンドレ・ベンジャミンなど、脇を固める豪華キャストにも注目。

 

監督はケント・オルターマン。笑いの中に描かれる、実話ならではのさわやかな感動が涙を誘う。(作品資料より)

<感想>またまたやってくれました。とにかく主人公のおっさん(ウィル・フェレル)が無邪気でオバカなんですが、憎めないキャラなんですよね。

uliruウィル・フェレルが、大きなスクリーンの中に真面目な顔をして立っているだけで笑いを誘うのですから、コメディー映画にこの俳優さんは欠かせませんね。

 

アメリカのプロバスケットボール・リーグ「NBA」は日本でも人気があるが、1970年代にはこのほかに「ABA」と呼ばれる、エンタメ性重視のもう一つのプロバスケットボール・リーグが存在していたそうです。

ですが、これは1976年にNBAに吸収され消滅してしまいます。

『俺たちダンクシューター』は、この実話にヒントを得たスポ根コメディーなんです。

ti-mu最初は弱小だったトロピックスだったが、ジャッキーはNBAで優勝経験のあるモニックス(ハレルスン)をコーチとして招き入れる。

モニックスの指導と戦略によって強いチームに成長。

 

選手の一人がリングに向かってパスを出し、もう一人がそれをキャッチしてボールをそのままリングに叩き込む“アリウーブ”のシーンは迫力満点ですよ!

 

チームの花形選手クラレンス(ベンジャミン)のパワフルなスラムダンクシーンなどもね。

ウィルの歌実際にABAリーグで生まれたというスラムダンクや3点シュートなど、ファンキーで豪快なプレーも楽しいけれど、何よりも“負け組み”だったトロピックスが、友情とチームワークを深めながら勝ちこんでいく姿は見ものですね。スポーツ映画の醍醐味はそこにあるんですもん。

「俺たちフィギュア〜」など、本国アメリカで封切られた主演作がことごとく初登場ナンバー1を記録しているウィル。ウィルのコメディー映画というだけで、全米中の注目を集めてしまうのだから凄い!

スポーツを題材にした映画では4作目。ウィル自身、学生時代にはバスケもしていたというし、これはますます熱意が入るってもの!

ウィルが演じるオーナー兼選手のジャッキー・ムーンは、元シンガー(ただし一発屋だけどね)という設定。彼が多額の印税を手にするきっかけとなった『Love Me Sexy』日本語の意味は、「セクシーに愛して!」は、ディスコ全盛期のソウルチューンを髣髴とさせる楽曲で、もちろん実際にウィルが歌っている。

熊と格闘試合前には、コートにステージを設けて熱唱!『Love Me Sexy』なるバカ極まる歌を歌い、納得行かないシーンでは長机を押す、だけでなく自分の手を噛むウィル。もう最高(笑)音楽も70年代のファンクな感じでかっこよかったですね。

それに、1967年から1976年まで実在したABAリーグは、競技性を重視するNBAとは異なり、勝敗そっちのけで観客にパフォーマンスするエンタメリーグとして有名だったそうです。

その中でもトロピックスは、エンタメ志向が極めて高いチームなのだが、コミッショナーから、“ホームでの試合は観客を2000人以上動員しなければ解散!”という条件を出されたために、ますますパフォーマンスが過激に!

太陽バスケを観に来たら、ハーフタイムがあるよね? どこのチームも大抵はチアリーダーたちが踊るんだけど、トロピックスは、チーム全員が魚や太陽のコスプレで踊ったり、ジャッキーがコートに横たわるチアガールの上を大ジャンプで飛び越えたり、それに注目を集めるために、ジャッキーは身体を張って熊と闘ったりと、命がけで観客を楽しませている。

試合ばかりかハーフタイムショーまでデタラメで、その名もフリースローコンテスト! コートの反対側から、ゴールを狙ってボールを放ってもらうんだけど、まあ成功率は超低い!

uloru3 でも小切手っぽいド派手な看板を、チアガールのチャンネーが持っていれば、観客のテンションはセクシーに上がるだろうって? ・・・ぶっちゃけ成功しても賞金なんてないんだけどね……。ハッタリの1万ドル懸賞ゲームに登場は「リトル・チルドレン」のジャッキー・アール・ヘイリー。

 

トロピックスの勝利はますます上昇!・・・客席も満員御礼だし、ベスト4まであと一歩。

“チーム愛“を合言葉に、弱小だったトロピックスはチーム存続をかけて大勝負に出る!

「俺たちフィギュアスケーター」があまりにも面白かったので、ちょっと期待して行ったが、ややハズレ気味でしたね。
やはりインパクトに欠けたのか、スケーターほどは笑えなかったです。

そうそう、チラシにアフロヘアーまたは、バスケユニホームでご来場のお客様は、1000円で鑑賞できます、なんて書いてあったけど、今時ね、アフロなんてヘアースタイルしてる人なんていませんから、それにバスケのユニホーム姿でなんてね、それも無理ってもんです。



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2008年12月09日

僕らのミライへ逆回転4

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寂れたレンタルビデオ店が人気ショップに!?奇抜な展開に人情味をからめた下町コメディ。

おもいっきり笑って泣いて、あたたかなものが心に残る、宝物のような映画

物語:いまだにVHSしか置いてない、けれど、みんなの憩いの場になっている街角のおんぼろレンタルビデオ店――フレッチャー店長(ダニー・クローヴァー)の話によると、実はこの店は30年代に活躍した伝説のジャズ・ピアニスト、ファッツ・ウォーラーの生家……なのだけど、都市再開発を進める役所から取り壊し勧告が下り、今のままだと閉店に追いこまれるのは時間の問題。

近所の少年たちがアイスを買ったり、常連さんが集まり、店員のマイク(モス・デフ)や、近所のトレーラーハウスに住む親友ジェリー(ジャック・ブラック)と無駄話を楽しむこの店にも密かに危機が迫っていた。

あるとき、フレッチャーは「ファッツ・ウォーラー没後60周年を祝うイヴェントに参加する」と言い残し、店の番をマイクに任せて旅に出る。店長の期待に応えるべく、やる気満々のマイク。だが、そんなときに限って、続々と客からのクレームが……前日の夜に発電所に忍び込んだジェリーが強力な電磁波を浴び、その磁気のせいで、店内の全ビデオの中身が消去されてしまったのだ!

mia,fularo-パニック状態のふたりに追い討ちをかけるように、常連女性客のファレヴィチさん(ミア・ファロー)が『ゴーストバスターズ』のビデオを借りにやってきた。夜まで待ってもらうことにしたマイクは、困ったあげくに、とんでもないアイディアを思いつく――「ファレヴィチさんは『ゴーストバスターズ』を観たことがないはず……だったら適当に映画を撮って、それを渡せば、きっと本物だと信じこむに違いない!!

ジェリーを説得して図書館に向かったマイクは、店の奥で埃をかぶっていた旧型ビデオカメラ片手に、ゲリラ撮影を開始。最初は乗り気じゃなかったジェリーも、撮影が進むにつれて、だんだんとノリノリになり、彼らの手作り版『ゴーストバスターズ』は、無事に完成!
robokoppuだが、ちょうど店を閉めかけたときに別の客が現われ、今度は『ラッシュアワー2』をリメイクしなければいけないはめに……女優が足りないことに気づいたふたりは、クリーニング店で働くアルマ(メロニー・ディアス)を緊急スカウトし、再びこの危機を乗り切った。

意外なことに、3人の手作り映画は、お決まりのハリウッド大作には飽き飽きだった町の人々の間で、大ブームを巻き起こしていく。『ライオン・キング』『ロボコップ』『2001年宇宙の旅』……客のリクエストに応えて、3人はヒット作・名作を次から次へと勝手にリメイク!
しまいには町の人々もこぞって出演を希望しはじめ、主演のジェリーは今やスーパースター並みの人気ぶりだ。

そのころ、町を留守にしていたフレッチャーが戻ってきた。彼の旅の目的は、実はファッツのイヴェントではなく売れ筋DVDレンタル店の隠密リサーチだったのだ。

フレッチャーは役所を訪ね、「DVDレンタルを始めれば売り上げは増える」と力説するが、鼻であしらわれ、逆に「6週間以内に屋根を改装しなければ、店を取り壊します」と最終通告を突きつけられてしまう。

kinngukonngu帰路についたフレッチャーは、突然の店の繁盛ぶりに驚く。このまま売り上げが伸びれば、屋根の改装代を工面できるかもしれない!……最後の望みをかけて、ますますハイペースでリメイクに励む3人。だが、希望が見えてきたその瞬間、ハリウッドの映画会社の弁護士(シガーニー・ウィーヴァー)たちが来店し、彼らのやっていることは著作権違反だと宣告。町のみんなの夢が詰まった手作り映画ビデオは、すべて廃棄処分される運命になってしまう。しかも、取り壊しまでの期限はあと1週間……

オムニバス「TOKYO!」の1編を手掛けて才気を発揮した異才ミシェル・ゴンドリー監督・脚本のコメディ作品。

奇抜なアイデアをドラマにすることを得意にしている彼が、「ブロック・パーティ」に通じる下町のぬくもりを注入しつつ、ハートウォーミングなドラマを展開させている。

出演は、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」のジャック・ブラック。相棒マイクには、「16ブロック」のモス・デフ、店長を演じているのは、「ブラインドネス」で黒い眼帯をした男に扮したダニー・グローバー。

それに、「アーサーとミニモイの不思議な国」のミア・ファローなど。(作品資料より)

<感想>これは掛け値なしに面白かった。大作主義、著作権、VHSへの愛・・・“映画を取り巻く今”を、痛烈に皮肉りながらも映画への愛情が、ガンガンに溢れている快作にして怪作である。

jyakku,defu今年は、ジャック・ブラックの当たり年なの?・・・私、結構観ているよね。

といっても、一筋縄ではいかない。細かい仕掛けが幾重にも張り巡らされ、ジャックの芝居に笑い転げているうちに、どうでもいいお馬鹿な場面で涙腺が刺激されるなんて、素晴らしすぎる、最後には熱いものが込み上げてホロリとさせられるのだから。

冒頭のモノクロの古い8ミリ映像がいいですね。伝説のジャズ・ピアニストのファッツ・ウォーラ−その人と言うが、どうやら彼の生家は、現在取り壊し寸前のレンタルビデオ店になっているらしく、そこで奇妙な物語が展開する。

3ninn強力な電磁波の影響で、突然ビデオの中身が消滅したために、店員とその友人らは同じ名画のビデオを撮影してごまかそうというのだから。

ほとんどハチャメチャな筋立てだが、そこはジャックの驚異的な演技力で何とか収まるのだから、映画は作ってみなければわからない。

「ゴーストバスターズ」に「ロボコップ」、それに「キング・コング」と「ドライビング・Missデイジー」など、登場する映画は学園祭ノリのリメイクビデオ撮影には、爆笑もんです。

あまりに可愛いコメディに、ほのぼのした笑いと懐かしい気分にさせられる。

そして、最後に作る映画が伝説のジャズ・ピアニストのファッツ・ウォーラ−で、ビデオ店の上映会は、地元の映画ファンで黒山の人だかり。

jyakku,defuこの映画への愛、古き良き映画「ニュー・シネマ・パラダイス」へのオマージュに、ついホロリときて、それは、一瞬でも“みんなで映画を共有する”という夢を見られる点に尽きると思う。

これまでどうも苦手だったゴンドリー監督が、なんだか好きになってきましたね。ほんとに(笑)

主演のジャック・ブラックの役は、マイクの友人ジェリー。レンタルビデオ店に入り浸っているが、トラブルばかり起こすのでフレッチャーに睨まれている。

トレーラー暮らしの無職男、ニセ映画の多くに主演し、一躍近隣の有名人になり、本人もスター気取りだ。大人になれないダメ人間というお得意の役どころをジャックは喜々として熱演している。

dani-マイク役には、知性派ラッパーとして知られるモス・デフだが、俳優としてはお人好しの役が多い。今回も、悪友ジェーリーに振り回されてばかりいる愛すべきキャラに。

レンタルビデオ店のたった一人の店員、店長の窮状をしり、つい“給料はいらない”と言ってしまう人情家である。

レンタルビデオ店の店長、フレッチャーにダニー・グリーバーが扮して、収益の悪化と、店の取り壊し勧告に頭を痛める。現状を打開しようと店を留守にし、大手DVD店に潜伏して売れ筋をチェックする隠密行動をとる。

この俳優さんとくれば「リーサル・ウェポン」でメル・ギブソンの相棒役、人のいい刑事がそのまま年をとったようなグローバーの妙演が光る。

脇の俳優も、良くビデオを借りにくるおばさん役にミア・ファロー、それとハリウッドの映画会社の弁護士にシガニー・ウィーヴァーとくれば言うことないわよね。



papikosachimama at 23:28|Permalink

2008年12月08日

WALL・E/ウォーリー4

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ディズニー/ピクサーの待望の新作は、未来の地球が舞台。人類の消えたその場所で、孤独にゴミ処理を続ける小型ロボット“WALL・E”

そんな彼の愛と冒険の物語が、切なくも温かい、懐かしくも新しい不思議な世界へあなたを誘います。

物語:人間たちが見捨てた、29世紀の地球。700年もの間、ひとりぼっちで働き続けるゴミ処理ロボットがいた。

名前は、“ウォーリー”。長い年月の中で、いつしか感情が芽生えた彼は、ゴミの中から“自分のお気に入り”を拾ってコレクションしていた。

人間たちが残した思い出に囲まれていると、ウォーリーはちょっとだけ幸せだった。それが、彼の本当の孤独を癒すことはできないとしても・・・。

ある日、ウォーリーの前に現れた、ピカピカのロボット“イヴ”。ウォーリーは、彼女の気を惹くために、次々と自分の宝物を見せる。しかし、薄汚れた長靴に入った「ひょろっとした植物」を見せた瞬間、イヴは突然フリーズしてしまう。

彼女には、地球の運命を左右する「重大な秘密」が、隠されていたのだ。

宇宙船にさらわれたイヴを救うために、ウォーリーは未知なる宇宙へと旅立つ。それは、想像もつかないほど壮大な冒険の始まりだった。

老舗ディズニーの子会社で、CGアニメのパイオニアとして知られるピクサーが、14年前から温めてきた企画を実現したSFファンタジー。

監督・脚本は「ファインディング・ニモ」(03)でアカデミー長編アニメ賞を受賞したアンドルー・スタントン。最新の映像世界と古典的なラブストーリーを組み合わせて、大人も子供も楽しめる感動作です。(作品資料より)

注意:ネタバレです

ウォーリー<感想>人っこひとりいなくなった地球で、700年もひたすらゴミを集め続けるロボットだなんて、このアイデアを思いついた人って・・・神?

 

ウォーリーの動きがいちいちユーモラスで、セリフなしでここまで感情移入させられるとは!・・・無人の地球の映像も含め、導入部のツカミはピクサー作品の中でも抜群の上手さだと思う。

 

だって、ウォーリーとイヴは名前を呼び合ったり「指令」、「極秘」といった短い言葉を交わすだけで、セリフや会話が殆んどないんです。

ivyそれでも、しぐさや行動でお互いの気持ちがよく伝わっているのですが、ウォーリーは仕事柄もあって整理整頓や掃除が好きですが、イヴはすぐにキレて腕に装備してあるキャノン砲をぶっ放すんですから(笑)でも、ブルーの目をしたピカピカで真っ白な卵型のロボット“イヴ”にひと目惚れなんですもん。

だからこそ、ウォーリーが「ハロー・ドーリー」を何度も観るシーンで、歌って踊る真似をするのですが、一緒に踊る相手も、手をつなぐ相手もいなかった彼に、愛しくてじわわ〜んと心に染みるのよ。

宇宙へさらに、植物探査ロボットのイヴが植物を持ち帰るシーンでは、「E・T」を連想させてくれるし、アクシオム艦でコンピューターのオートが反乱を起こす場面では、キューブリックの名作「2001年宇宙の旅」のパロディになっているのも、名作へのオマージュでしょうね。

 

古いものを大切にする、ゴミ処理ロボットのウォーリーは、気に入ったものがあるとツールボックスに入れてねぐらへ持ち帰るんです。そのなかでも、ダイヤの指輪よりも入れ物の箱に興味を持つ彼の価値観が面白いです。

キュービックねぐらのトレーラーには、回転式の棚に整理された大事なコレクションがいっぱい。

ジッポのライターやジョウロや何故かブラジャーなんてのもあるし(笑)、大事なビデオテープは、トースターに収納している。懐かしいルービック・キューブや泡立てきに電球などを、イヴに見せて自慢するシーンがキュートでした。

あと、エアパッキンでプチプチ遊びなんて懐かしいです。

29世紀の地球は、核戦争や温暖化で環境が悪化し、動物や植物が絶滅している、が何故かゴキブリだけは生存しているんですよね。・・・という設定はショッキングでしたが、絶対にないとは言い切れないのが怖いですよね。

お掃除ロボ地球を捨てた人類は、すべてロボットまかせなので、極端なメタボ人間になると言うのも強烈な皮肉だし、この設定だけでも切なさ過ぎるアニメなのだが、エコ的題材を扱っても説教くさくならずに、決してお涙ちょうだい路線に走らないのが立派なところです。

 

エンディングロールで、人間に見捨てられた未来の地球に、豊な緑が蘇る絵画的映像に、人類は自然を大切にし、動物や植物と共存しなければ生きていけないというメッセージが伝わってきます。



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2008年12月07日

デス・レース4

desure-su,taitoruようこそ!死ぬほど危険なエンタテインメントの世界へ

負けたら最期、死のレース!__今、2人で挑む600馬力の臨死体験!

物語:近未来。ジェンセン (ジェイソン・ステイサム) の家計は苦しいながらも家には愛する妻とまだ幼い子が彼の帰りを待っていた。

しかし、ある時暴漢が押し入り妻を殺害して去る。妻殺しの罪を着せられたジェンセンは刑務所に入れられる。

公的な刑務システムは破綻して刑務所は民間経営となっており、その刑務所は女性所長ヘネシー (ジョアン・アレン) の指揮の下で受刑者間でカー・レースをさせるデス・レースが中継され、資金源となる呼び物となっていた。

5回優勝を飾れば恩赦で出所が許されるが、負ければほとんどの場合死を意味していた。覆面レーサーのフランケンシュタインは4回勝ってもう一度勝てば出所というところまで来ていたが、そこで事故って死んでしまう。

レースの経験のあるジェンセンは最初からフランケンシュタインの替え玉にさせられるために罠に嵌められたのだ。ジェンセンはあと一度勝てば刑務所から出られるという約束でフランケンシュタインの代わりにレースに出ることを引き受ける‥‥。(作品資料より)

肉体美<感想>もう、単純に面白かったですね。車の走りも、もの凄いことをやっていて、メチャクチャでバカバカしい戦闘シーンや、車の走り方をちゃんと見せてくれてスクリーンに釘付けでした。

 

もち主役は、ムキムキ筋肉マンのジェイソン・ステイサム。「トランスポーター」シリーズでのカーチェイス、スキューバダイビング、格闘シーンを含むスタントの全てをこなし、アクション俳優として欠かせない存在であるからにして、とにかく身体鍛えてますよ。

tairi-su彼のライバルの一人、マシンガン・ジョー役をラップミュージシャンのタイリース・ギブソンが演じており、女性キャラでは、女所長ヘネシーに、「ボーン・アルティメイタム」のジョアン・アレンがいかにも鉄の女ふうでよかった。

 

さらに、ヒロインの黒髪ナタリー・マルティネスが、パツキン美女を従えて登場するが、彼女が一番セクシーだよね。

 

jyoannまた、ジェンセンのレースカーの改造を行っているコーチ役に、「ライラの冒険 黄金の羅針盤」でラグナー・スタールソンを演じたイアン・マクシェーン貫禄ある。

 

監督・製作・脚本は、「バイオハザード」シリーズ、と「エイリアンVSプレデター」などのSF・アクションホラー作品を演出したポール・W.S.アンダーソン。私生活では、「バイオハザード」が縁でミラ・ジョヴォヴィッチと結婚し、07年に子供まで出来ている。

re-suこの作品は、ロジャー・コーマンの「デス・レース2000年」のリメイクだそうですが、観ていませんのでオリジナルと比較しようがない。

 

舞台は、民営化された刑務所、囚人による殺し合いOKのカー・レースを主催。

そんな“デス・レース”はネット中継で絶大なる人気を博している。

jyeisonnこの過激なレースに、冤罪で投獄された元レーサー、ジェンセン(ジェイソン・ステイサム)が釈放を賭け、挑んでゆくのが痛快である。

チンケなデザインの怪物カーに、一台一台にいい意味でのチープな魅力を感じられたし、謎の覆面レーサー、フランケンシュタインにも魅了された。

寡黙でストイックなイメージを抱かせるジェイソン・ステイサムが演じているせいだろうか、怪物改造カー以上に不道徳極まりないレースのルールに怒り爆発(笑)

娯楽スポーツが、<デス・レース>で、優勝者は神のごとく崇拝されるし、前年の優勝者フランケンシュタインをはじめ、今年こそ優勝を狙うレーサーが、思い思いの怪物改造カーに乗車して、レースに参戦。

ナタリーコースのポイント、盾のプレート(各々の車の防御システムを起動させるプレート。

防御用武器は、スモーク、オイル、ナパーム、ドライバーがプレートを通過するとそれらが使用可能になる)

 

剣のプレート(このプレートの上をドライバーが通過すると、各々の車の武器が使用可能になる。しかし、このプレートの制御は所長のヘネシーが握っているため、通過しても使用可能にならない場合もある。)

 

ドクロ・プレート、(このプレートを踏んだら、ドライバーは地中から現れるスパイクに串刺しにされ即死。突き刺された車が真っ二つにスライスされるのを観客は楽しみにしている)だから、このプレートを踏めなければただ逃げるのみ。

kurumaそれに、死人が出ずに盛り上がらないとみるや、冷酷な女所長ヘネシーが極秘に造らせた秘密兵器、モンスター・マシン(巨大トレーラー装甲車)を投入してレーサーたちを脅かすうえに、レース時の唯一のパートナーとなる助手席の女囚ナビゲーターも敵か味方かわかりません。

 

しかも、秘密兵器の巨大トレーラー型装甲車が登場してから、フランケンのライバルたちを、あれよあれよという間に撃破してゆき、肝心のクライマックスで盛り上がるだろうデス・レースそのものを完全にぶち壊してしまうのだから。

その巨大トレーラー型装甲車も、ジェイソンの頭脳戦であっという間に破壊されて出番が終わる。

「えっ、こんな展開ってあり?・・・じゃあ、クライマックスは一体どうなるの?」と心配していたら、驚くような脱出劇へと激変して、子供を取り戻して新しい恋人との門出を祝う能天気なエンディングになるわけで、・・・この脱出劇は見ものですよ(笑)

監督にとって、例え主人公が生き残るためとはいえ、レーサーと淒惨なデッドヒートを繰り広げ、全篇にわたって殺伐とした映像を見せたくなかったのだろうし、可愛い子供の父親であるジェンセンを、非情な殺人鬼にもしたくなかったのではなかろうかと推察するしかない。

とにかく、「マッドマックス」と「ショーシャンクの空に」に「トランスポーター」、「ワイルド・スピード」が一本に詰まったような贅沢なストーリーで、もし続編が出来るなら大歓迎ですね。



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