2008年レンタルDVD・ビデオ

2008年11月20日

誰にでも秘密がある(DVD)2

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韓流2大スターである「冬のソナタ」のチェ・ジウと「美しき日々」のイ・ビョンホンが共演したちょっとエッチなラブコメディ。

美しい3人姉妹とイ・ビョンホン演じるスヒョンの入り乱れた恋愛関係をポップに描く。監督は韓国では人間を丁寧に描くことで有名なチャン・ヒョンス。長女役には『気まぐれな唇』のチュ・サンミ、三女役に『千年湖』のキム・ヒョジン。

物語:女子大生だがジャズシンガーとしてクラブで歌っているハン・ミヨン(キム・ヒョジン)は、歌いながら観客の中に理想の男性がいないか探していた。そんなある日、画廊のオーナーであるスヒョン(イ・ビョンホン)を客席に見つけ、猛烈なアタックをしかける。(作品資料より)

<感想>この映画は、スチュアート・タウンゼントとケイト・ハドソンが出演した『アバウト・アダム〜アダムにも秘密がある〜』のリメーク作品です。

イ・ビョンホンとチェ・ジウ、韓流の代表的スターの映画初共演が、話題の韓国流ロマンチック・コメディー作品。

内容の台詞に下ネタが多いのが気になりますが、イ・ビョンホンの魅力全開で、ファンの方はスクリーンに釘付けでしょう。

ビョン様、チェ・ジウ見どころは、ビョン様の青年実業家のプレイボーイぶりがまた魅力的なんです。

それに、2女のチェ・ジウの丸い眼鏡をかけた優等生ブリッコがなんとも可愛い。

物語は、3人姉妹がほぼ同時に恋をした謎の青年実業家(イ・ビョンホン)。その恋の行方は・・・・タイトルの「誰にでも秘密がある」って気になりますよね。そうなんです、青年実業家スヒョンと3人姉妹の、誰にも言えない秘密なんです。

ハン家の家族は、仲はいいが性格はバラバラの三姉妹、恋愛面で見れば、長女のジニョンは産婦人科医の夫とは倦怠期ぎみだし、次女のソニョンは本と勉学に打ち込む恋愛経験ゼロの女性、3女のミヨンは恋愛には奔放な女子大生。今日も付き合っていた男を振ったばかり。

i,byonnhonnその夜、クラブでジャズを歌うミヨンの目の前に、一人のいい男が現れる。さっそく、ウェイトレスになりすまして、彼のテーブルへ注文を取りにいったミヨンは、一目で彼にメロメロになり、そのまま彼の家でベットイン、なんて手の早い女だ。

 

その男の名はスヒョン。画廊を営む青年実業家でお金持ちだ。

実家にスヒョンを、新しい彼氏として招待したミヨンは、この時、彼が手土産にお母さんの好物の魚をぶら下げて来た。もうこれで、母親も気に入り家族の公認となるのですね。

そしてミヨンは、自分が歌うクラブで母親の誕生日祝いをした時、姉妹や家族に混ざってスヒョンも一緒に招待される。その場で、ミヨンが自分の口から母親にプレゼントだと言って、スヒョンに結婚を申し込む。

もちろん、スヒョンもOKのプロポーズだ。だが、スヒョンと関係を結んでいるのはミヨンだけではなかったのである。なんと、長女のジニョン、次女のソニョンともベットインしていたのだ。

tye,jyuもちろん、そのことを三姉妹も母親も知るわけないので、この関係の行き着く先は・・・・ドロドロとした姉妹喧嘩どころではないだろう。

ま〜ぁ、モテモテのビョン様のタフなことといったら、なにせ3人姉妹を相手に上手く時間を都合つけて、バレないようにしているのだが、みんなビョン様にメロメロ状態だから気がつかないわけ(笑)それだけ、ベットのテクニックが上手いのでしょうよ。

 

ラストで、ミヨンとスヒョンの結婚式で、ミヨンが前に付き合っていた男が現れ気もそぞろ、急に教会から飛び出して悩むってことは、まだ、前の男が忘れられないのだ。

結局、みんな家族は自分たちに一番似合う人と結ばれるんですよね。

天国?・・・みたいなところから、家族の父親と一緒にいるのはスヒョン。家族の幸せを願って天国から降りてきたハンサムな天使だったのかしら?・・・。

やっぱり、なんといっても顔やスタイルのよさは抜群で、身体も鍛えているし、何もかもが「完璧」という今回のスヒョン役では、仕草のスマートさ、教養の高さ、そしてキュートな笑顔…と、この映画は彼の為に作られたのだなぁと思いました。

まさにハマリ役ですね!ビョン様ファンにはたまらない魅力が、全篇に十二分に発揮されている、韓国流のロマンチック・コメディーです。



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2008年11月19日

甘い人生(DVD)3

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組織内の明晰で冷徹な完璧主義者が,ボスの若い恋人を監視している間,自分にも分からない感情の揺れによって,ボスと組織を相手に命をかけた戦争をするようになるノアール・アクション物。命がけで愛した者を守る、究極のラブストーリー

物語:ソウルを一望できる優雅なスカイラウンジ。ここはソヌの城だ。7年かかってホテルの総マネージャーであるこの地位までのぼりつめた。

冷酷なほどに頭の切れる男ソヌは、表にも裏にも通るその手腕により、裏社会にも絶大な力を持つボスの信頼と寵愛を一身に受けていた。ホテルの社長であり、ソヌのボスでもあるカン氏は、裏社会を牛耳る冷酷無比な男で、ある秘密を抱えていた。

若い愛人、ヒスのことだ。カン氏はヒスに他の男がいるのではないかという考えに苛まされていた

『誰にでも秘密がある』での笑顔が魅力的な役柄とは正反対の、クールでストイックな男の横顔を見せるイ・ビョンホン。半年に及ぶ撮影、そして圧倒的なスケールで描かれる華麗なアクションやフィルム・ノワールの要素も取り入れた究極のラブストーリー。

 主演のイ・ビョンホンと強力なタッグを組むのは、『反則王』で6ヶ月ものあいだ韓国興行成績No.1の座に君臨し、日本でも高い評価を得た『箪笥<たんす>』で、ドリームワークスによるハリウッド・リメイクが決定しているキム・ジウン監督。

物語の鍵を握るファム・ファタールとも言える不思議な魅力を持つヒロインには、『火山高』そして「美しき日々」でイ・ビョンホンと共演し一躍お茶の間の注目を集めたシン・ミナが抜擢された。(作品資料より)

イ、ビョンホン<感想>ファム・ファタール。男にとっての、魅惑的な運命の女。すべてを狂わせ破滅に導く魔性の女。彼女らは、映画や小説、絵画、音楽、あらゆる創作の場で題材として取り上げられてきた。

韓流人気俳優の、イ・ビョンホン(以下ビョン様)が主演したこの映画は、通常はハードボイルドやノワールに分類されるのだろうが、ファム・ファタールものでもあると思う。

裏社会のボスの愛人(シン・ミナ)に、部下であるビョン様も惚れてしまったため抗争が勃発、多数の死者もでるのだ。

考えてみたら、愛しのイ・ジュンギの出世作「王の男」も、ファム・ファタールものと言えなくはない。

正確には運命の男、魔性の美青年なんだけどね。ジュンギが演じる妖艶な女形役者コンギルは、完全に存在が女として描かれていたと思うのね。

甘い人生のヒスで、ビョン様の「甘い人生」、う〜ん、ビョン様って痺れるほどカッコよく、映像は美しく、迫力満点の映画なんだけど、・・・何故か私は歯切れが悪い。

つうのが、肝心のヒロインがあんまし綺麗でも魅力的でもないのね。

こんなおばさんに言われたくないだろうし、もちろん才能のある人気女優なんだけどね、あくまでもこの映画においては、いろいろ弱いって言うだけなんだけどね。

彼女は、チェロ奏者でそんな素人っぽいところが、ヤクザの世界にはない良さがあったのでしょう。

しかしね、とてもじゃないが、大ボスが夢中になったり、あのビョン様が命賭けたりするには説得力無さ過ぎの、華のなさ。

もしや、女はただのダシで、実はボスとビョン様の男同士の痴話喧嘩かと変な勘ぐりをしてしまうほど。

本来ファム・ファタールは、カルメンに代表される情熱的、派手女が相場なれど(笑)

「王の男」のコンギルと同じく、このヒロインもおっとり清純派。

甘い人生手練手管でボスを籠絡し、ビョン様を操るわけじゃない。ビョン様なんか、彼女の手も握れないのよ。プラトニックゆえの狂い、てのもあるけどね。

それでも、コンギルが王をも狂わせて行くのは分かるんだけど、私自身がジュンギ大好きってのを差し引いても、こりゃ周りの男は変になるわなと納得させられる無垢な色気と、無邪気な魔性、無意識の誘惑術てんこ盛りだったのだもの。

だが、「甘い人生」のヒロインには、「ボスもビョン様も童貞にの中学生かよって、こんなに必死になるなんてね」と小姑根性を出さずにはいられない。

彼女は、すべてを司る運命の女というより、あまり表立って登場しない狂言回しの一種ではないかしらん。

イ・ビョンホン、甘い人生考えてみたら、「甘い人生」は、ビョン様の家族や過去、内面や生活などバッサリ省略されている。とことん「今の彼」と抗争に蕉点を当てた内容なのね。

監督は、徹底して闘うビョン様の孤独を撮りたかったのかもしれない。だったらなるほど、あまりに強烈な魔性ぶりや、濃い存在感を発散するヒロインでは、かえって邪魔になるのかも。

ibyonnhonnそれにしても、ビョン様が拷問されて天井に吊られるところとか、どしゃぶりの雨の中で穴の中から這い出てくるシーンとか、手の指を潰され、腹を刺されても敵に向かっていくところとか、撃たれているのにも関わらずに銃撃戦をする。

多勢に一人では、無鉄砲というよりも死んでもいいと思ってたのかもね。

ボスを信頼して父親のように尊敬し、そのボスの愛人に惚れてしまったのが、人生を狂わせてしまったのかもしれませんね。

教訓、人生はそんなに甘くない!ってね。



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2008年11月13日

フルーズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石(DVD)3

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10日間で男を上手にフル方法」のマシュー・マコノヒー×ケイト・ハドソンが贈る、宝探しラブコメ・アドベンチャー!
物語:トレジャー・ハンター、ベン・フィン・フィネガン(マシュー・マコノヒー)は何をしても憎めないタイプ。この数年、彼が執着しているのは18世紀のスペイン王から王妃への贈り物―1715年に海に沈んだとされる、40個の箱に納められた莫大な財宝を見つけることだ。

だが、それを見つけようとしている間に、彼は何もかも失ったうえに、妻のテス(ケイト・ハドソン)にも愛想を尽かされてしまう。
テスは大富豪ナイジェル・ハニーカット(ドナルド・サザーランド)所有の豪華ヨットで働きながら、ようやく人生を立て直し始めるのだが、そのころフィンは財宝の在りかにつながる決定的な手かがリをつかむ。

そしてテスの困惑をよそに、フィンはナイジェルのヨットに乗り込んだばかりか、茶目っ気たっぷりの魅力をふりまいて、まんまと大富豪と彼の娘ジェマ(アレクシス・ジーナ)の心をつかんで宝探しに加わらせる。テスでさえ、ずっと謎だった財宝がついに見つかるかもしれないと思うと、興味をもたずにはいられない。
だが、財宝を追っていたのは彼らだけではなかった。フィンがかつて師と仰いだモー・フィンチ(レイ・ウィンストン)、冷酷非情なギャング、ビッグ・バニー(ケビン・ハート)もフィンを出し抜こうと虎視眈眈とチャンスを狙っている。さて、財宝は誰の手に落ちるのだろうか?・・・(作品資料より)

浜辺<感想>この作品未公開だとばかり思ってたのに、大都会では上映されていたのですね。地方にはこなかった、やっぱりね。で、レンタルにて鑑賞です。

主人公はなんといっても青い海と白い砂浜・・・って、ハバナやオーストラリアでロケした海。

それから、マコノヒーの、いきなり宝探しのシーンからスタート。

瞬く間に船が爆発して沈没はするわ、この映画でのマシュー・マコノヒーは「10日間で男を上手にフル方法」からみるとかなりいい身体に鍛えております。んん〜ちょっと上半身の裸が魅力的ざます(笑)

水着で相手役のケイト・ハドソンとマコノヒー、海に沈んだ中世の財宝を巡って、宝の奪い合い、そして恋のかけひきが繰り広げられるアドベンチャームービー。

 

二人は夫婦だったのですが、テスは、あまりに生活能力のない夫フィンと離婚してしまう。

ところが、運よく海に潜っていたフィンは、海底から中世の皿のカケラを持ち帰ったのです。

ところが、それも借金をしているギャング、ビッグ・バニーに取り上げられてしまいます。

makonohi-そして、ギャングに足を鎖で縛られ、イカリを付けて海底に沈んだフィンが、海底でギャングのピストルを見つけて、くさりを撃って自力で海上に浮かび上がり、通りかかったモーターボートに助けられます。

それから、一目散に離婚調停へと急ぐのですが、時遅すぎ・・・。

海に停泊している豪華ヨットの持主、大富豪ナイジェル・ハニーカット(ドナルド・サザーランド)に何とか取り入って宝探しのお金を出してもらおうとするのですが、その船には元妻のテスが働いていたのですね。

この大金持ちのナイジェルには、お馬鹿な娘ジェマ(アレクシス・ジーナ)がいるのですが、頭のいいフィンは、この娘に取り入って父親にその気にさせるわけなのです。

みんなと言うのは、この娘が町へ買い物に行くと言ってヨットを後にしたのですが、娘の帽子が風で飛ばされ、あれよあれよと言う間に、ところがそれを双眼鏡で見ていたフィンがゴムボートでやって来て、ハイジャンプして帽子を取ってしまう早業にはびっくり。これって、CGだよね絶対(笑)

大金持ちのパパとお嬢さまは、ダイビングの練習から初め、一緒にお宝探しというわけ。

そこへ、予期せぬ邪魔が入るのですね。それまで見方だった古くからのライバルのモーや、借金取立て屋のギャングの”ビッグバニー”が財宝の所有権を主張し始めるもんだから、はい、ドタバタ騒動が巻き起こりますんですよ。

マコノヒー、ケイトフィンとテスが、海に二人で潜ってのお宝探しはとても美しいシーンです。テスの働でお宝は、孤島にある教会のお墓の下に眠っているのでは、ということになるわけなのですが、でも、夜の墓場で、オーレーリアの名前のお墓を掘ってる二人は、ちょっと金の亡者ですよん。

お墓には古い日記と懐中時計だけだったしね。

日記を読みながら、・・・テスは岩の裂け目から海水が噴出す海底洞窟があることを思い出すのですね。しかし、悪者に捕まったテスは、危険を冒して、その噴出す穴へ潜るテスの勇敢なことといったら、案の定、ビッグバニーの手下がロープを放してしまうし。

危しテス、フィンは助けに来ないのかな〜ぁ・・・大丈夫ですね、助けに来ましたよ。海底洞窟には、ダイヤモンドや、金貨、金のネックレスなど財宝がたくさん眠っていたのです。

donarudo,saza-ranndo主人公、マシュー・マコノヒーとケイト・ハドソンのお二人さん。ゴールデン・カップルはまるで本当のご夫婦のように息もピッタリでドタバタ喜劇を楽しんでいるようでしたね。

それに、何故か大富豪役でドナルド・サザーランドが出演しているのですが、あんまし意味も無いのではと、存在感薄〜っ、もったいないキャスティングだったようですね。

 



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2008年11月10日

サイドウェイ(DVD)3

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映画を見た人は、みんなワインを飲みたくなる__。うだつのあがらない男2人のワイナリーめぐり。後をひく、ユーモア満載の良質なコメディ。 

物語:カリフォルニア州サンディエゴに住む、小説家志望の中年の国語教師マイルス(ポール・ジアマッティ)は、2年前の離婚のショックからいまだに立ち直れないでいる。

ようやく書き上がった小説も、正式に出版されるか否か、出版社の返事待ちだ。

でも、そんなダメ男マイルスも、ことワインに関してはオタクといえるほどの深い知識と愛情を持っていた。

マイルスには、大学時代からの悪友ジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)がいる。

ジャックはだいぶ落ちぶれたとはいえ、かつてはテレビ・ドラマにレギュラー出演するほどの人気タレントで、それを武器に女性を口説き落とす名うてのプレイボーイ。恋愛には全く不器用なマイルスとは真逆の存在だ。

車でワインツァーところが、そんなジャックもとうとう年貢の納め時、アルメニア人の不動産屋の娘と結婚することになった。そこで二人は、ジャックの結婚とマイルスの小説の完成を祝して、結婚式前の1週間、二人してワイン・ツアーと洒落込むことにした。

ワインやゴルフ三昧の気ままな男二人旅。マイルスは、人生の憂さをワインに夢中になることで粉らせようとしている。

そんなマイルスが旅の途中で出会う、ワイン好きの魅力的な女性マヤ(ヴァージニア・マドセン)。

budouさまざまな事件を通して、旅はいつしかマイルスが自分自身を見つめ直す旅へと変わっていく。

そして、人生のピークを過ぎたダメ男にも訪れる、ささやかな希望の光──。
主人公のワインを愛するダメ男マイルスを、「幻影師アイゼンハイム」のポール・ジアマッティが、抜群の演技力で好演。

そして、プレイボーイのジャック役を、「ジャングル・ジョージ」(97)や「スコーピオン」(01)のトーマス・ヘイデン・チャーチ、マヤ役に「レインメーカー」(97)のヴァージニア・マドセン、ジャックが恋に落ちるステファニー役に「トスカーナの休日」(03)のサンドラ・オーと、しっかり演技派が脇を固め、素晴らしいカルテットを奏でている。

中年男2人組の1週間の小旅行と、恋愛模様をユーモラスに描いたドラマ。監督・共同脚本は「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペイン。原作はレックス・ピケットの小説。(作品資料より)

jiamatteli<感想>カリフォルニア州サンタバーバラのワイナリーの、のどかで美しい田園風景の中で繰り広げられる、可笑しくもちょっと哀しい人間模様。

そして、この映画のもう一人の主役はワインですね。映画の随所に出てくるピノ種やカベルネ種などに対するウンチクが聞けますよ。

1,000ドル以上はするかという61年物のシュヴァル・ブランや、88年物のサッシカイアなど、マニア垂涎のワインの話題が次から次へと飛び出してくるしね、そして、ワインは登場人物たちの人生にも喩えられ、この映画になくてはならない重要なテーマとなっているのです。

絶対この映画を見ていると、無性にワインが飲みたくなりますよ。私も早速、片手にワイングラスを持って、映画の鑑賞というわけです(笑)

全編通して、ワイン造りのプロセスと、それを飲む喜びを語っているのだから無理もないですよね。

ワインを飲んでそれどころか、物語のニュアンス、的確なキャラクター造形、説得力のある行動の数々に至るまで、まさにワインの心そのものなのだから。

実際、メタファーも少ない。たとえば主人公マイルスのポール・ジアマッティが、ピノ・ノワールが好きな理由は、「繊細で、気分やで、早熟で、こまやかな気配りのできる栽培者にしか育てられない葡萄だから」言うまでもなく、これは迷えるマイルスの自画像でもある。

そのマイルスは、中学生の国語教師をするかたわら、作家を夢みている。だが、最新作も、今のところ出版社を見つけられずにいる。

pikunikku親友のジャック、トーマス・ヘイデン・チャーチも、元昼メロ俳優の悲しい末路を辿っているが、運よく逆玉の輿に乗れそうなのである。

中年にさしかかった二人は、ジャックの結婚までの1週間を、ワイン園をめぐる旅としゃれこんだのです。

といっても、二人の旅の目的は限りなく異なるんです。

マイルスは、ワインを一口飲むごとに批評を口にせずはいられないほどのワインおたく。

ふさぎがちで、自己嫌悪が激しく、別れた奥さんに未練があるので、同じようにワイン好きのウエイトレスの熱い視線には無頓着だ。

ポールとヴァージニア一方のジャックは、女の子と寝ることしか頭にない。なんにも考えてないし、ひたすら快楽に向かってひた走る(笑)こんなふうに、マイルスもジャックも、欠点だらけの人間なのだ。

 

それでも、2人には共感できるし、理解もできる。

しかも、自らが招いた結果にあたふたしている姿は、とびきり笑える。

 

面白いと思ったのは、この作品が友情の崩壊のようなものを描いているようなんですね。

sanndora主人公たちが、なんで自分たちはつるんでいるんだろうって不思議に思い始めるところ、それがさりげなく描いているのがいいんですよね。

 

それに、ジャックが恋に落ちるステファニー役のサンドラ・オーは、監督の奥さんだそうで、トーマス・ヘイデンとのベットシーンが何度もあり、さぞやり難かったのでは(笑)

 

さて、映画では、実在するショップやレストランがしばしば登場しておりますが、例えばマイルスとジャックが宿泊する、風車が印象的なモーテル「ウィンドミル・イン」や、マヤの勤めるワイン・レストラン「ヒッチング・ポスト」は、ブエルトンに実在するスポットでもあるのです。



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2008年11月04日

フリーダ(DVD)3

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メキシコを代表する女流画家フリーダ・カーロ(1907~1954)の一生を描いた映画。

彼女の絵画は鮮やかな色使いと斬新な構成、生の喜びと苦悩を訴えかける息吹が伝わってくる作風で、没後半世紀過ぎた現在でもファンが多いそうである。

物語:1922年、家族に囲まれて幸せに暮らす少女フリーダ・カーロ(サルマ・ハエック)は、天才画家ディエゴ・リヴェラ(アルフレッド・モリーナ)と出会う。

しかし3年後、18歳のフリーダは事故で瀕死の重傷に。両親に絵の具とキャンパスをもらった彼女は、初めて描いた絵をディエゴに見せにいく。

uedelinngudoresuその才能を確信した彼は、フリーダに魅せられていった。

やがて二人は結婚。

ディエゴは浮気癖が直らなかったが、フリーダは彼の先妻ルペ(ヴァレリア・ゴリノ)とも良き友となる。

まもなくディエゴはアメリカで壁画の仕事を任されるようになるが、雇い主のロックフェラー(エドワード・ノートン)ともめて帰国。

 

そして彼は、フリーダの妹クリスティーナ(ミア・マエストロ)と浮気し、フリーダを苦しませる。

37年には、実家に匿った革命家トロツキー(ジェフリー・ラッシュ)とフリーダが浮気。ついに彼女とディエゴは別れる。

 

フリーダは壊疽にかかった足を切断。

苦痛と闘いながら生きる彼女に、再びディエゴは結婚を申し込んだ。

フリーダ2そして54年、フリーダは47年の短い生涯を終え、永遠の眠りにつくのだった。

 

監督は「タイタス」のジュリー・テイモア。

製作・主演はサルマ・ハエック。

共演は「テキサス・レンジャーズ」のアルフレッド・モリーナ、「スコーピオン・キング」のロジャー・リース。

その他、アシュレイ・ジャド、「スパイキッズ」のアントニオ・バンデラス、エドワード・ノートン、ジェフリー・ラッシュほか。2003年アカデミー賞作曲賞、メイクアップ賞、同年ゴールデン・グローブ賞音楽賞ほか受賞。(作品資料より)

 

サルマ<感想>先日文化の日に福島にある、諸橋近代美術館へ行ってきました。

ちょうど、ダリの絵がメインで展示されていたのですが、「落下の王国」の中で出てきた風景描写が、まさにダリの世界そのものだと実感しましたね。

他にも、ルノアール、シャガール、ユトリロ、ピカソなど、たくさんの名匠の絵画と彫刻が展示されております。

えっと、フリーダの絵でしたね、彼女の絵は、メキシコの民族芸術を思わせる独特の絵は、鮮やかな色彩で描かれ強烈な印象に魅せられます。

本作品は、そのフリーダの生涯を忠実に描く力作なのです。フリーダの作品には自画像が多いのですが、それは彼女が生涯をかけて、表現し続けたものが自分自身だったからなのでしょう。

 

彼女の創作の糧は、自分自身であり続けるという事実と、その苦しみだったに違いないと思われるから。

フリーダの絵サルマ・ハエックが熱演するフリーダ像は、まさにその部分を掘り下げているんですね。ハエックの成りきり演技には、フリーダ自身が透けて見えてきそうな迫力を感じさせて熱演です。

ハエックの、フリーダに対する並々ならぬ敬愛の念もおのずと伝わってくるってもの。

表情には凛とした美しさがあり、同時に強情で複雑な怨念も感じさせるのもちと恐い。

風貌など、表面的に見えるものだけではなく、まるでフリーダの魂がのり移ったような凄さ、似ているという以上の何かを感じさせます。

フリーダ1フリーダの自画像__特徴的なつながった眉、黒々とした髪や瞳、口の上の薄いヒゲ、奇妙な色彩などから、私はどうしても現実の匂いを捉えることができない。

 

彼女の絵を見ると、「恐ろしいおもちゃ」のようだと思ってしまう。

そして見事すぎるハエックの演技は、まるでフリーダの動く自画像に見え、「生きている恐ろしいオモチャ」のような気がして、だからいっそう不気味なのかもしれない。

 

巨匠リベラとの結婚のくだり、ハエックがフリーダの絵からそのまま抜け出してくるシーンなど、絵と映画から受けるそれぞれのイメージが重なり合って、とても恐ろしい気がした。

furi-daフリーダならではの、原色を再現したセットや衣装の素晴らしさも、大きな魅力のひとつですね。

フリーダの暗い情念とはアンバランスな、色彩の明るい生命感が清々しい。

フリーダの作品と映画との相性は、最高だと思う。それに、フリーダの人生そのものも!

ka-roしかし、その生涯に忠実であろうとするがゆえか、ところどころ概観的描写で終っているのが、少し物足りなさを感じた。

たとえば、バイセクシュアルの表現は、念入りにして欲しかった。

まるで、夫の浮気へのあてつけで、フリーダが気軽に火遊びをしてみた程度にしか見えず、そこのところが少し残念ですね。

しかしながら、彼女にとって絵を描くということは、悪魔祓いの儀式のようなもの。

絵のおかげで苦痛を乗り越え、生き抜くことができたのだもの。

でも、それだけじゃない、フリーダの人生は、苦しみと同じくらい多くの喜びも存在したのだから。

 

 

 

フリーダの絵追記:< Frida KAHLO フリーダ・カーロ >('07'54
メキシコで最も有名な画家の1人。

メキシコとネイティブ・アメリカンの文化的な影響下で、自己の体験に基づく心の痛みを画題に、鮮やかな色彩による具象作品を制作。

イサム・ノグチやレフ・トロツキーとの不倫など、その奔放な恋愛遍歴も有名。

彼女の作品は、フランスのシュルレアリストたちに高く評価されたが、自身は空想ではなく現実を描いていると述べている。

メキシコ共産党員でもあり、居室にスターリンの肖像を掲げて暮らしていた。



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2008年11月01日

真珠の耳飾りの少女(DVD)4

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17世紀に活躍した天才画家フェルメールが描いた一枚の絵を巡る歴史ドラマ。ベストセラーの同名原作を基に、一般に『青いターバンの少女』の名で知られ、日本でも人気の名画に秘められた謎に迫り、フェルメールとモデルの少女が交わす心の機微を静謐にして官能的に綴る。

物語:1665年、オランダのデルフト。タイル職人の父親が失明したため、家計を支える役目を負った17歳のグリート(スカーレット・ヨハンソン)は、画家ヨハネス・フェルメール(コリン・ファース)の家へ奉公に出されることになった。

フェルメール家は、気位の高い妻のカタリーナ(エッシィ・デイビス)、彼女の母で家計を取り仕切っているマーリア(ジュディ・パーフィット)、そして6人の子供たちという大家族。フェルメールが1枚の絵を完成させるのに3カ月以上の期間を要するため、家計はつねに逼迫した状態にあり、そのことをめぐる夫婦間の口論も絶えなかった。

広大な屋敷には、夫を非難するカタリーナのヒステリックな声と、走り回る子供たちの足音が、昼夜を問わず響き渡っている。

しかし、その喧噪を唯一免れている場所があった。フェルメールのアトリエだ。カタリーナから、アトリエの掃除を命じられたグリートは、そこに置かれた完成間近い絵の美しさに強くひきつけられる。
主演は「ロスト・イン・トランスレーション」(03)のスカーレット・ヨハンソンと英国出身の演技派、『ラブ・アクチュアリー』のコリン・ファース。監督はこれがデビュー作となるピーター・ウェーバー。(作品資料より)

フェルメールの絵画<感想>まあ見ておくかな〜ぁ、ぐらいで借りたのにかなり当たりでした。

どうしてもストーリーやテーマやスター至上主義で映画を見ようとする傾向は強いと思うのですが、映画とはまずエモーションを映像に写し取るメディアですね。

当時19歳のスカーレット・ヨハンソンが17歳のヒロインを演じてます。

フェルメールが残した神秘的な一枚の絵画の成り立ちに想像力をめぐらせるこのフィクションに、強い物語だどはありません。

ただ、画家として生計を立てるフェルメールとその家族と、彼の絵を買い上げるパトロンと、そして家計を支えるためにフェルメールの家へ奉公に出た少女ら、階級差が明確だった時代の空気だけが感じ取れます。

suka-retto彼らの生活を描き分けた、ろうそくの灯火と太陽の光だけを基調とする、厳かな撮影が素晴らしいと思いましたね。

スカーレットヨハンソンがとにかく美しくって、透き通るような肌で、同じ女でもため息をつきたくなるぐらい汚れがない。

使用人であの美しさは罪だと思いますね。

こんなに素敵な成熟した女性を感じさせる女優に成長するとは失礼ながら思ってもいませんでした。

フェルメールの絵画で「真珠の耳飾りの少女」(青いターバンの少女)は、あまりにも有名ですよね。

その絵から想像で作り出された物語なのだそうです。不自然さがないつくりで素晴らしい。
スカーレット1そして絵から抜け出たかと思えるようなスカーレットに、やっぱりため息をついてしまった。

フェルメールとの恋愛も、見つめるだけ、色を混ぜるのを手伝うだけ、見てくれに気をつかわない画家と少女は一瞬にして心が通いあうのです。

 

芸術を愛する魂を媒介にして、創作を神聖なものとして崇める精神が画面から感じ取れます。少女は恐れを抱きながら、画家の前に内面をさらけ出す覚悟をするのです。

耳飾を付ける中世の光のなかで身体をこわばらせながら表現する処女性に幻惑される。

極め付きは最後まで拒んでいた真珠の耳飾りをつけることを許す場面。

 

仕上がり前の絵を見て、彼女は自ら真珠の輝きが必要であると判断をして、画家によって耳たぶに穴を開けられ、血がにじむ。

この場面は、息詰まるような緊張感があり、それが何を表わすかは言わずもがなであろう。

コリン・ファース扮するフェルメールが欲望を抑えているのを見て、これが映画の狙いだったのだと(笑)そのフラストレーションが、彼のグリートの対する気持ちは最後までつかめませんでした。

スカーレット2彼女に触れたり、抱きしめたりしない。彼女に惹かれているにもかかわらず、絶対にそうしないと分かっていたから。

 

彼はただグリートの耳に耳飾りをして、彼女の唇に触れて立ち去っていく。

 

フェルメールが、画布に封じ込めた一瞬の煌きを得るまでの、数ヶ月にわたる時の流れを100分間のフィルムに焼き付けた作品である。



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2008年10月24日

ドッジボール(DVD)2

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ドッジ(かわす)、ダック(かがむ)、ディップ(つっこむ)、ダイブ(飛ぶ)、そして、もう一度ドッジ……この5つの頭文字の“D”を備えたスポーツこそ、ドッジボールだ。

小学生の時に遊びでやったドッジボールとは異なり、対戦相手にボールをぶつけて退場に追い込み、逆にコートに復帰するや、対戦相手にボールを叩きつけてぶちのめす。

タイトルいま、ドッジボールは、ポップ・カルチャー・スポーツの新興勢力になり、全米各地に成人のドッジボール・リーグが誕生。

ニューヨーク・タイムズ紙までが「伝統的であり新しいスポーツ」として紹介している。そんなスポーツ・レボリューションのドッジボールをいち早く題材にしたのが『ドッジボール』だ。

とにかくすごいのは、ドッジボールの試合だ。

全身のバネを使って思い切りボールを投げつけ、華麗なフットワークでボールをかわし、宙を舞っているように横っ飛びしてボールをキャッチ&そのままのスローイングといった具合。

もちろん、CGなんかは一切なし。出演者たちのスピード感に溢れたアルティメットなガチンコ勝負だ。あくまでも出演者たちが自らの体を張って、ケガまでしたという本気のファイトに注目。

vulisu,vo-nn物語:主人公のピーター・ラ・フルール(ヴィンス・ヴォーン)は、半年間も滞納警告を無視して、さびれたスポーツ・ジムを差し押さえられ、30日以内に5万ドルを支払わないとジムを買収されてしまう。

買収を画策しているのは、ピーターのジムの目の前で大盛況のジムを経営しているホワイト・グッドマン(ベン・スティラー)だ。ホワイトはその名前とは裏腹に、自己中のナルシストで全てが「オレ様主義」に徹底したイヤ味な奴。はたして、トホホ男のピーターは、ホワイトの魔の手からジムを守れるのか?

そこで、ピーターのジムの個性はじけるメンバーが提案。「ラスベガスのドッジボール大会に出場して、優勝賞金の5万ドルをゲットすればいいじゃん」ということで、ピーターとジムの仲間、そして、不動産と税法専門の弁護士の女性アスリートも仲間に引き入れ、かつてはドッジボール・リーグのカリスマ選手だったという謎のコーチのもと、技を鍛え、リーグ戦に挑む。

ところが、ピーターのアイデアを知ったホワイトも、ドッジボールが国技という国の怪物的な女性ドッジボーラーを参加させて、ピーターの野望を打ち砕こうとする。また、怪力自慢のきこり軍団や、スラム街のラッパーたちによるチームなど、強豪たちがピーターたちの前に立ちふさがる……。(作品資料より)

benn,sutelira-<感想>全米で“ドッジボール”ブームを巻き起こしたベン・スティラー出演のおバカコメディ。

もう、ベン・スティラー出演、そう聞くだけで目が輝いてしまう数少ないファンにとっては、おバカでもいいから映画を作ってなんて思ってしまう。

当代きってのコメディアンが選んだのは、懐かしのマイナースポーツ。

アメリカで興行収入一億ドルを軽々と突破しただけでなく、次々とリーグが誕生するほどのドッジボールブームを巻き起こしたのだから。

副題の「underdog負け犬」という言葉にもそそられる。でも残念ながら、面白さは散発的ですね。最大の理由はキャスティング〜ゥだと思う。

だって、信じがたいことに、スティラーが負け犬を演じるわけではないのですから。

主人公のピーター役には、『スウィンガーズ』(96)、『ザ・セル』(00)、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)などのヴィンス・ヴォーンが扮している。さえないピーターを情けなく演じるのではなく、ひょうひょうと演じているのもいい。

クリスティーンが飛ぶさらに、ドッジボールの魅力を知って精神的に成長していく姿と、ホワイトのワイロ工作に心が揺れ動く姿には、ヴィンスの演技力がフルに発揮されているところもいい。

 

ちなみに、普通ならピーター役にはベンが扮して、ホワイト役をヴィンスが演じるということがありえただろうに。

しかし、『ドッジボール』では、ベンとヴィンスの役どころを替えてみたところにも面白さがあるのかもしれませんね。

これは、プロデューサーであるベン・スティラーの異能ぶりによる絶妙なキャスティングといえるでしょう。

脚本と監督は、『ドッジボール』が、初の長編劇映画の監督になるローソン・マーシャル・サーバー。なお、アクション俳優のチャック・ノリスと癌を克服してツール・ド・フランスで優勝したランス・アームストロングが、ハマリ役で特別出演しています。

主人公は、古ぼけたフィットネスジムを経営するピーター(ヴィンス・ヴォーン)。長年の放漫な経営がたたり、お向かいに巨大なジムを構えるホワイト(ベン・スティラー)に買収される寸前だ。

水平とび常連客に後押しされたピーターは、賞金付きのドッジボール大会に出場することを決断する。

ところが、ホワイトが、最強のメンバーを集めて立ちはだかるのです。

これぞ、コートの上の格闘技! コーチの言う「怒れ!プレーする時にはワルに徹しろ!」との言葉通り、怒りがボールに伝わり、そして、ぶつけられた痛みが、観る者にも伝わるリアリズムがあり、ド迫力とスペクタクル性に圧倒されること間違いありません。

一方、ギャグとユーモアも絶好調だし、あのベン・スティラーがホワイト役に扮し、時代錯誤もはなはなだしく、70年代風の長髪をなびかせ、ヒゲをたくわえ、頭の中まで筋肉でできていそうな、勘違いのナルシストに扮したスティラーは、マッチョな体でポージングする。

おまけに、低能で高ピーで性格最悪というキャラは、さえない男を得意としてきたベンが新境地を開拓したものといえそうですね。その自分をおバカと思わない勘違い男ぶりには大爆笑もんですよ。

クリスティーンちなみに、彼の実生活の妻でもあるクリスティーン・テイラーが、弁護士兼ドッジボーラーとしても参加している。

おっと、エンド・クレジットでのベンの「変身ぶり」をお見逃しなく。

確かに笑いを誘うのですがね、・・・だが、ヴォーンや彼の仲間たちは、思い出すのも難しいくらい存在感がない。

スティラーの怪演ぶりに飽きてくると、あってないようなストーリーにも興味を失ってしまいます。

ドッジボールの描写もイマイチだし、プレイヤーたちは、みんないかつい身体をしているのですが、全国大会にでるような日本の小学生チームにさえ勝てなさそう。

スティラーの関連作をすべて公開して欲しいという願望もこめて、★一個サービス!

何と言っても、スポコン映画は、「俺たちフィギュアスケーター」のウィル・フェレルのパフォーマンスの方が抜群に面白いし、爆笑もんです。

「俺たちダンクシューター」まだこちらでは公開してませんが、今から楽しみです。



papikosachimama at 23:08|Permalink

2008年10月15日

パラノイド・パーク(DVD)2

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思春期特有のゆらぎや痛みを若者たちと同じ目線に立ち、独特の映像センスで描くことで知られるガス・ヴァン・サント。

『エレファント』 『ジェリー』『ラストデイズ』の3部作でカンヌ国際映画祭パルムドールをはじめ、数々の賞に輝き、名実ともに世界中から賞賛を浴びてやまない。

本作『パラノイドパーク』も、2007年カンヌ国際映画祭60周年記念特別賞を受賞している映画。

物語:ある日友人ジャレッド(ジェイク・ミラー)に誘われ、スケーター達が集まる公園、通称パラノイドパークへ行く。始めたばかりで周りと一緒にスケートボードに乗ることは躊躇するが、人がプレイしているのを観ているだけでも楽しかった。

その後アレックスは夜は専ら危険と言われているパラノイドパークに1人で行く。そこで年上のスケーターの男に声を掛けられ、近くの鉄道の列車に乗って遊ぶ事にする。

その時に、とんでもないことが起こる。アレックスは誤って人を殺してしまうのだ。

そして彼は持っていたスケートボードを川に投げ捨てて逃げてしまう。起きた事を誰にも言えずただ不安に苛まれるアレックスだが、友人メイシー(ローレン・マッキニー)の勧めで彼自身の思いをノートに綴り始める…。

 不安に駆られながらも、何事もなかったかのように日常生活を送るアレックスだったが…。

『エレファント』や『ラストデイズ』など、若者の心の揺らぎや痛みを、彼らと同じ目線に立って描くことで定評のあるガス・ヴァン・サント監督作品。

ある一夜の“事件”で、いきなり人生の試練に直面する事になった少年の揺れ動く気持ちを、監督独特のスタイリッシュな映像で映画化(35ミリとスーパー8を駆使して、その研ぎ澄まされた映像を作り出したのはクリストファー・ドイル)。

主役に抜擢された地元ポートランド出身の新人、ゲイブ・ネヴァンスが、危うさを内包した10代の心模様を見事に演じている。

また、ニーノ・ロータの映画音楽や、エリオット・スミスのナンバーなど、その音楽の使い方にも注目したい。(作品資料より)

paranoidopa-ku<感想>まずは冒頭のパラノイドパークでのスケーター達のプレイのシーン。神秘的な音楽とスーパー8で撮影されたスケートボーディングには圧倒されます。

スケートボードという不安定な乗り物。そのスケートボードが主人公アレックスの揺れる心理状況を伝える一要素として機能しているこの映画。

共感もできないし、同情だってできない主人公なのに、家族とも恋人とも距離を置きながら生きている少年が、あやまって人を殺してしまった話で、本来は暗くなりがちなのに、何でなんだろうと見終ったあとに考えてしまいました。

それは、映像と音楽で物語に不思議な浮遊感をあたえていて、癒されてしまったのかもしれません。主人公の苦悩もあまり感じられず、絵空事、遠い世界のことのように描かれている気がします。

ジェニファーと16歳の主人公アレックス(ケイブ・ネバンス)の両親は離婚訴訟中であり、父親は家を出ているし、弟も落ち込んでいる。

学校よりもスケボー仲間が集まる「パラノイド・パーク」に身近さを感じている若者たちの気分を描いており、潜在的に学校の荒廃や不在、それに学校の教師も無関心なんです。

 

アレックスのガールフレンドに、ジェニファーという可愛い子がいるのだが、アレックスの事が好きというよりはセックスに執着しており、典型的なハイスクールビッチっぷりがイマドキの若者という感じがする。初体験なのに、アレックスの方も醒め切っており、彼女を愛しているわけではない。

アレックスそんななかで、スケボー仲間と貨車に飛びのって遊んでいるとき、警備員が追いかけてきて、もみあいになり、警備員が落ちて貨車に轢かれたのだ。

人の死を目撃するこのシーンは、アレックスの心に罪の意識を残していると思われるのですが、画面では、ホラー映画のような警備員の胴体が真っ二つに引き裂かれ、まだ生きているような身体の前半身をアレックスに向けて何か訴えているようにも見えました。

ですが、ここから犯罪ドラマ的な展開を見せるわけではないのです。その意味では、このシーンはリアルで、アレックスは悪夢にうなされます。

そして、警備員の死亡事件で、学校に捜査にアジア系の顔をした刑事が来ます。彼は、アレックスを最初から疑うようなことをしない。

しかしながら、事件の現場の胴体が真っ二つに引き裂かれた、轢死死体の写真を見せられる。アレックスは、その写真を見て気持ちが悪くなり、トイレで吐きます。

それでも、ここから事件の究明がされるわけでもなく、取調べとかアリバイの調査なんかもしません。でも、私たちの目から見て、二人の短い会話のシーンが、なかなか印象深く感じられました。

パラアノイドパークでアレックス彼は、取り返しのつかないことをしたのは自覚しているのに、その事実にリアリティが伴なっていないし、アレックスの意識の中ではなかったことにしてしまおうとしているのに、現実が徐々に否定していくわけで。

戻ろうとしても戻れない、平静を装っているが、どこかで事実が明らかにされることで救われるのではないかという気持がくすぶっているのです。

人を死なせてしまったことへの良心の呵責と、バレなければそのまま平穏な暮らしが続くはずという、ずるい願望の狭間で揺れ動く16歳の少年の心理が、非常に繊細に描かれている作品です。

 

舞台となるのはオレゴン州ポートランド。シアトルよりちょっと南、カナダまで車で5時間くらいの位置にあるところ。映画に映る町の風景は、冬でもないのにどこか寒々しく、どんよりと空を覆う冷たい雲の下、人々は何を思って生きているのだろう?

何だかこの映画は、夢みがちの思春期の青年が思い描いた幻想とみてもとれるし、現実に起こった本当の事件だったのか、・・・大人になる過程で経験するいくつものエピソードの一つにすぎないのかもしれない。



papikosachimama at 22:06|Permalink

2008年10月10日

海を飛ぶ夢(DVD)4

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77回アカデミー賞外国語映画賞受賞作。海に飛び込んで頭を強打し、首から下が不随になってしまったラモン。その後、26年間もベッドでの生活を続ける彼が、尊厳死を訴え続ける。
『アザーズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督が、生と死という深いテーマに、家族関係、男と女の微妙な愛などを絡め、類い希な万人感動のストーリーに仕立てた。
ラモンのモデルが実在の人物であるという点も感動を深めている。

四肢麻痺の障害を負った男性が、魂の解放を求めて尊厳死を主張する様を描いた感動作。監督・製作総指揮・脚本・音楽・編集は「アザーズ」のアレハンドロ・アメナーバル。共同脚本は「次に私が殺される」「オープン・ユア・アイズ」でアメナーバルとコンビを組んだマテオ・ヒル。

原作はラモン・サンペドロの手記『LETTERS FROM HELL』。出演は「夜になるまえに」「コラテラル」のハビエル・バルデム、「ノーカントリー」で一躍有名になった俳優。

これが映画デビューとなるベレン・ルエダ、「トーク・トゥ・ハー」「靴に恋して」のロラ・ドゥエニャス、「にぎやかな森」のマベル・リヴェラ、「蝶の舌」のセルソ・ブガーリョ、タマル・ノヴァスほか。

2004年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞、主演男優賞、ヤング・シネマ賞(外国語映画賞)2005年ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞、同年アカデミー賞外国語映画賞など多数受賞。

ハビエル物語:ノルウェー船のクルーとして、世界中を旅して回ったラモン・サンペドロ(ハヴィエル・バルデム)。そんな彼は25歳の夏、岩場から海へのダイブに失敗して頭を強打し、首から下が不随の身となってしまう。

それ以来、実家のベッドで寝たきりの生活に。農場で懸命に働く兄のホセ(セルソ・ブガーリョ)、母親のような愛情でラモンに接するホセの妻マヌエラ(マベル・リヴェラ)など、家族は献身的にラモンの世話をしている。

だが事故から26年目を迎えた時、ラモンは自らの選択で人生に終止符を打ちたいという希望を出した。

最初にラモンが接触したのは、尊厳死を法的に支援する団体のジュネ(クララ・セグラ)という女性。ラモンの決断を重く受け止めた彼女は、彼の死を合法化するために女性弁護士フリア(ベレン・ルエダ)の援助を仰ぐ。実はフリアは2年前に不治の病を宣告されており、ラモンの人柄と明晰さに感銘を受ける。

またもう一人、テレビのドキュメンタリーを観てラモンに会いにやってきた子持ちの女性、ロサ(ロラ・ドゥエニャス)も、最初はラモンと揉めたが、やがて彼の元をたびたび訪れるようになった。

そうして尊厳死を求める闘いの準備を進める中、フリアが発作で倒れてしまう。やがてフリアが回復し、ラモンの家に戻ってきた時、深い絆を感じた2人は口づけを交わし、フリアは自分が植物状態になる前に一緒に命を絶とうという提案をする。

約束の日はラモンの著作の初版が出版される日と決めていたが、フリアは夫の説得によって死の決意を翻してしまった。そしてラモンは、結局ロサの助けを借りて、海の見える彼女の部屋で尊厳死を選ぶ。一方フリアは、痴呆症の進行によって、ラモンの記憶を失くしてしまうのだった。(作品資料より)

ラモンとマヌエラ<感想>若手ながらスペイン屈指の監督として認められるアレハンドロ・アメナーバル。

いまやスペインを代表する演技派として注目を浴びているハビエル。

「ノーカントリー」では非情な殺し屋・シガーを演じ、なんとも不気味な存在感を放っていた。まず目を引くのはその外見。特におかっぱ頭が印象的だった。

 

本作は前に劇場で鑑賞していたのですが、まだ投稿していなく、昨日「宮廷画家ゴヤは見た」を鑑賞して、主人公ハビエルの演技の素晴らしさに感動して記事をアップすることになりました。だが、テーマは尊厳死。

 

この映画のハビエルは、老け役に挑戦している。アメナーバル監督は、これまでのようなオリジナルのストーリーと違い、実在の人物と出来事を基に映画化しています。

この3つの難題により、平坦な感動作に陥らずに物語りを描くことはとても難しいだろうと思った。

見終わった今、ハビエルのしぐさや表情を思い出すだけで胸が熱くなる。それがほとんど首から上だけのだけの演技だと気づいて、驚く!

頭髪を薄くして、皺を加えた変貌ぶりは50代そのものだ。彼が演じるラモンは、首の骨を折って20年以上も寝たきり生活を送り、自ら尊厳死を選ぼうとするわけで、・・・その表情は、壮絶な体験をした者がある深淵にたどり着いた末に得た純真さをたたえている。

とはいえ、人格者ではない。家族に怒鳴ったりもするし、初対面の女性に鋭い言葉を発して泣かせたりもする。彼の言葉は芸術的で洞察力に優れており、辛辣な毒舌家だがユーモアにあふれていると思う。

ベットの上『海を飛ぶ夢』の中で最も感動的なシーンは、この映画のタイトル通りに、ハビエルが突然起き上がって歩き始める シーンでしょう。

 

ラモンは自分の力でベッドを部屋の隅に押しのけ、助走をつけて窓の外へ飛び込んでいきます。自殺?・・・ と思ったら、その直後に、彼の身体はものすごい速度で空を飛び、山を越えて、愛するフリア(ベレン・ルエダ)がいる海へたどり着くのです。

暫くしてから、それがラモンの「夢」であることを思い知らされます。そして同時に、彼の死への願いが自由への願いであることを、まざまざと見せ付けられるのです。
ベットの上の彼と、窓から外へ飛び立って海辺にたどり着く空想の彼、海に飛び込んだ若き日の彼の対比は、詩的なリズムを伴って豊穣なイメージをわかせてくれる。

<誰も寝てはならぬ>をBGMに、夢の中の海辺で二人がキスを交わす場面はとても美しく感動的です。

家族や女性たちに愛される彼を見つめることによって、私たちは2時間あまりの間に驚くほど、生と死について想いをめぐらせることになるわけですね。

この作品は、カトリックの国における宗教観や、尊厳死に対して異なる考えをもつ登場人物を配置しており、死の選択に反対する神父とラモンとのやり取りは、示唆に富んだシーンのひとつになっています。

ベットの上で身の回りの世話をする義姉マヌエラ、ラモンに興味を持つロサ、女性弁護士のフリア。

映画の中で、この3人の女性は、特に重要な役割を果たしている。

義姉はラモンの意思を尊重するが、シングルマザーのロサは、生きる大切さを訴え、病を抱えるフリアは、同志として触れ合う。

周りの立ち位置はしだいに変化を見せ、見るほうもある時はロサ、またある時はフリアに共鳴し、マヌエラの愛の深さに感銘するわけなのですね。

現実社会で交流を広げても一向に人望のない人もいれば、ラモンのようにベットの上にいるだけで心からみんなに愛される人もいるという真実。

人間が生を全うするということは、どういうことか、寿命の長さに関係ない生の崇高さとは何か?・・・。

ラモンの死は、決して世をはかなんだマイナスイメージの「死」ではなく、自由な世界への魂の解放ともいえると思う。生の拘束から自由になったラモンの魂は、気持ち良さそうに海の上を飛び回っているように見えましたもの。

デビュー作から「アザーズ」まで死生観を問うてきたアメナーバル監督は、ひとつの答えをラモンに託す。ハビエルの表情を思い出すだけで、そのことが胸に迫ります。



papikosachimama at 01:26|Permalink

2008年10月08日

ゴーン・ベイビー・ゴーン(DVD)4

???????2003年に公開された『ミスティック・リバー』。その原作者、デニス・ルヘインのハードボイルド作品『私立探偵パトリック&アンジー』シリーズの『愛しき者はすべて去りゆく』が映画化されたが、監督はなんと俳優のベン・アフレック !

今回の『ゴーン・ベイビー・ゴーン』は、ベン・アフレックの初監督作品になり、主演は弟のケイシー・アフレックと、兄弟映画。

『ミスティック・リバー』を観た人なら分かると思うが、この映画も『ミスティック・リバー』同様、かなり重い映画だ。

物語:少女誘拐事件発生!衝撃の真相を前に、私立探偵パトリックの心は揺れる・・・
パトリックはボストンでパートナー兼恋人のアンジーと組んで失踪者を探す私立探偵。

ある日、下層階級が住む小さな町で少女誘拐事件が起きる。

4歳の少女アマンダが自宅から忽然と姿を消したというのだ。「娘を助けて」と悲痛な姿をテレビカメラにさらし世間の関心を一身に集める母親・・・テレビのニュース、ワイドショーは一斉にこの事件を取り上げ、街は騒然となる。

 

初日に解決をしないと、検挙率が10%まで落ち込むという誘拐事件。しかし少女の失踪から既に3 日が経過していた。

そんな中、パトリックとアンジーのもとへ、アマンダの叔母ビーと叔父ライオネルが訪れ、姪の捜索を懇願する。事件の重さにアンジーは難色を示すが、ビーの熱心な依頼に根負けし、二人は仕事を引き受ける。

eimi-,keisi-<感想>ベン・アフレックが念願の長編監督デビュー。

「ミスティック・リバー」(03)の著者による人気シリーズ小説を、弟ケーシー主演で映画化した犯罪ミステリー。

日本では劇場未公開となったが、海外での評価は非常に高く、07年度ナショナル・ボード・オブ・レビューでは新人監督賞を受賞している。

誘拐された幼女の捜索を引き受けた探偵パトリックは、誘拐された幼女アマンダの母親へリーンを訪ねてみると、彼女は酒とドラッグに溺れた自堕落な暮らし振り。

誘拐前は、彼女の育児放棄を見かねたビーとライオネルが何かとアマンダの世話を焼いていたのだった。

?????醇H????????しかし、捜索は遅々として進まず、誰もが焦燥感に駆られていた。

パトリックとアンジーはボストン市警の刑事たちと組んで全力で捜査を進める。

次第に捜査線上に浮かび上がるその町の暗部。ドラッグ中毒者、売人、闇を抱えた人間たちが集まる酒場、そして暴力・・・。

やがて彼らは、ヘリーンがドラッグの売人から金を盗んだという事実をつかむ。アマンダの誘拐は、この代償だったのか・・・?
mo-gann主人公パトリックを演じたケイシー・アフレック、彼は今年、「ジェシー・ジェームズ」にも出演している。

そのパトリックの助手兼パートナーであるアンジーに扮するのが、「MI:掘廚妊肇燹Εルーズの妻を演じたミシェル・モナハン。

特に出番が多いわけではないが、さらわれた娘の自分勝手な母親ヘレンという役どころで、エイミー・ライアンがなかなか印象的な演技を見せている。

刑事のレミーを演じるのがエド・ハリスで、白髪頭で髭をはやして初めは分からなかった。

渋い、いぶし銀の魅力というのか、今回もその力量を存分に発揮していると思う。警察署長のジャックを演じるのはモーガン・フリーマンで、今回は何だかサエナイ役回りだ。こう見るとかなり豪華な演技陣が揃っているのも、アフレックの人徳なのかもしれない。

keisi-,afurekkuパトリックが調べてゆくうちに、麻薬の運び屋もしていたヘリーン、あろうことかレイと共謀して、元締めの金を横取りしていたのである。

金は計画をしたレイが持っている、と供述したヘリーンを連れて、レイが潜伏している場所に赴くと、だが彼は既に拷問の果てに絶命していたのである。

奪った金を回収したパトリックたちは、麻薬取引の元締めであるチーズが犯人であると察し、これを取引材料として麻薬の元締めのチーズに接触するが、彼は「子供には関心がない」と否定するのである。

????????しかしあくる朝、事態は意外な方向へと、・・・警察とともに誘拐犯とおぼしきディーラーと交渉するが、不測の事態が起きて幼女は死亡。

しかも事件の裏には意外な真実があったのです。

そして、ラストに明かされる衝撃な真実、アマンダが誘拐され、もしくは死んだと思わされていた本当の理由とは?・・・実はアマンダは死んでなく、過去に、ジャックの娘が誘拐され殺された苦い経歴がある。

そのジャックが裏で手を回してアマンダを無事に引き取り、実の娘として育てていくつもりだったというわけ。

edoharisuアマンダの実の親のヘレンは自堕落で、無責任で、ドラッグ中毒の親の風上にも置けない役立たずで、それよりは愛情を持って育てようとするジャックの元で育てられた方が、アマンダも幸せになれるはずだったのだが。


 

しかし、パトリックは親の愛を知らずに育ったこともあり、警察に知らせてジャックは捕まってしまいます。

アマンダのことをよく考えたならば、あの母親のところへ返すのは、今後の行く末が案じられる。

軽い部分が全然ないのに仰々しくもなく、流れるように二転三転する展開がお見事です。

終盤にパトリックが直面する苦い葛藤が、強い印象を残す。

簡単に答えが出にくい疑問を投げかけているが、確実にいえるのは、ベンの硬派な監督手腕に未来があるということです。いやはや、参りましたです。



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