2012年DVD作品レンタル鑑賞

2012年11月27日

王朝の陰謀―判事ディーと人体発火怪奇事件―4

ライズ・オブ、ディー判事
2010
/香港 監督: ツイ・ハーク  「セブンソード」
出演: アンディ・ラウ / リー・ビンビン / ダン・チャオ

あらすじ:紀元689年、唐王朝の時代。洛陽の都では、天にも届く巨大な仏塔“通天仏”の建立が着々と進んでいた。それが完成する日、天后は中国史上初の女帝の座に就く。
王朝の陰謀、2
しかし、そんな記念すべき日を前に、武后の権威を脅かす不可解な殺人事件が頻発。
それは、突然、人体が炎を発し、真っ黒な灰と骸骨だけを残して焼き尽くされるというもの。
犯人が武后の権威に挑む反逆者であることは明らかで、その謎を解明するため、
牢獄から呼び戻されたのは、判事ディー・レンチェ(アンディ・ラウ)。
王朝の陰謀、3
類稀な知性の持ち主で、武術の達人でもあるディーは、8年前、皇帝の死を機に権力を握った。武后を非難して投獄されていたのだが。

武后は、美しい側近のチンアル(リー・ビンビン)を監視役にして、野心家の司法官ペイ・ドンライ(ダン・チャオ)をその補佐役に任命。ディーは自身に疑念を抱く2人と共に捜査を開始するのだが・・・。(作品資料より)

王朝の陰謀、1
<感想>
オランダ人の作家、ロバート・ファン・ヒューリックによる人気探偵小説「ディー判事」シリーズを、“香港の巨匠ツイ・ハーク監督が本領を発揮した武侠アクションで、中国の唐王朝時代に実在した” ディー判事“を主人公にしたもの映画化。
王朝の陰謀、6
発火事件の謎解きとか“中国版シャーロック・ホームズ”とも言うべき作品ということですが、とにかく“通天仏”とか、人体が発火するシーンとか、仏像が倒れるシーンのCGが凄いんです。 
史実を基にしたミステリーだが、香港のスピルバーグと言われるだけあって、ドラマよりもハッタリ重視の傾向が感じられましたね。

クンフーの達人に変更して、我らがサモ・ハンを武術指導に迎え、得意のワイヤーワークと派手なVFXによるスケールの大きい、ゴージャスな武侠アクションに仕上げて、きっとご本人も満足だったでしょう。何だかシリーズ化にやる気満々の感じがした。

王朝の陰謀、4
判事ディーを演じたアンディの活躍も見事だが、武后の側近のチンアルに扮したリー・ビンビンのワイヤーアクションも凄い。それに片腕ファイター、シャトーを演じたレオン・カーフェイの熱演にも拍手したい。

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papikosachimama at 18:49|Permalink

2012年10月26日

アニマル・キングダム3

実在した犯罪一家をモデルに、凶悪犯罪で生計を立てる親族に引き取られた少年の葛藤を描くクライム・ドラマ。「メタルヘッド」の脚本家、デヴィッド・ミショッドの長編初監督作。出演は「ハーモニー」のジャッキー・ウィーヴァー、「英国王のスピーチ」のガイ・ピアース、「ノウイング」のベン・メンデルソーン、「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」のルーク・フォード。

あらすじ:オーストラリア・メルボルン。17歳の高校生ジョシュア(ジェームズ・フレッシュヴィル)は母ジュリアと二人で静かに暮らしていたが、ある日突然、ジュリアがヘロインの過剰摂取で死亡してしまう。ジョシュアは、ジュリアが長い間付き合いを避けていた祖母ジャニーン(ジャッキー・ウィーヴァー)に電話をかけ、すぐにジョシュアのもとに駆け付けたジャニーンは、すべてを処理して彼を自分の家に連れ帰る。

ジャニーンにはジュリアの他に、アンドリュー(ベン・メンデルソーン)、クレイグ(サリヴァン・ステイプルトン)、ダレン(ルーク・フォード)という3人の息子がいた。彼らは皆家族思いで、一見、明るく温厚な人物に見えたが、全員が銀行強盗や麻薬の密売など、あらゆる凶悪犯罪に手を染め、その収入で生計を立てていた。

アニマル・キングダム
ジャニーンも息子たちの犯罪を黙認し、事実上裏ですべてを仕切っていた。そして、アンドリューの昔からの強盗仲間で、冷静で頭脳明晰なバリー(ジョエル・エドガートン)が多くの犯罪を計画していた。ジョシュアの母は、そんな一族から距離を置くため、息子を連れて家を出たのだ。だが今や他に行くあてのないジョシュアには、その家で暮らしていくしか道は残されていない。

当初、一家がジョシュアを直接犯罪に巻き込むことはなかったが、彼が犯罪にまったく無関係でいつづけることは不可能だった。一方、横行する凶悪犯罪に業を煮やした警察は、凄腕の巡査部長ネイサン・レッキー(ガイ・ピアース)率いる強盗特捜班を組織すると、一家で最も凶暴なアンドリューに目を付け、彼の逮捕のために執拗な捜査を開始。

レッキーは、ジョシュアを犯罪者一家から救い出し、彼の証言でアンドリューたちを一網打尽にしようと画策するが、ジョシュアは口を割らない。だが一家はジョシュアが彼らを裏切って警察に寝返るのではないかと疑いはじめ、強力な圧力で口止めをするのだった。頼る者のいない孤独の中で、逃げ場を失ったジョシュアは今、自分自身が生き残るために、強くならなければならなかった……。(作品資料より)

アニマル、2
<感想>
祖母ジャニーンを演じているジャッキー・ウィーヴァー、オーストラリア出身の女優さんで、アカデミー助演女優賞にノミネートされた。日本では無名だが、オーストラリアでは演劇界を代表する大女優だそうです。で、この女優さんジャッキーの役どころは犯罪者一家を束ねる祖母という怖い存在なのだ。実際、彼女は銀行強盗や麻薬の密売などで生計を立てている一家の総元締めで、3人の息子とその仲間と、メルボルン郊外の一軒家で暮らしている。そこへ、急死した長女の息子の高校生、つまり孫がやってくるというところから物語は始まる。

ごく普通の高校生が犯罪者一家と同居するのだから大変だ。しかし、亡くなった母親もこんな家が嫌で飛び出したのはいいが、薬中で死んでしまうとは。その時彼は、警察に電話をしてテレビを見ていた。母親のだらしない薬中生活に、あまり動じない何を考えているのかも分からない。

アニマル、3
そんな孫だが、案の定伯父さんたちの犯罪に巻き込まれた上、さらに凄腕の巡査部長のガイ・ピアース率いる警察の捜査の手が入り、一家は大ピンチに陥る。これがアメリカならギャング一味と、警察の血で血を争う抗争に発展しそうだが、そこはオーストラリアの映画なので、どこかのどかでピリピリしたところは殆ど感じられない。実際、最初は伯父さんの仲間が、警察によって射殺され、次はその報復として2人の警察官を伯父さんたちが射殺するという、物騒極まりないのに、この静けさは何なんだろう。

あまりに自然に事が進むので、呆気にとられもするが、よくよく考えて見ればこれが現実で、かえってリアルに映るから不思議だ。それは祖母役のジャッキーのキャラクターにもよるのでしょう。善悪を超えた大らかさというか、いくら生活のためとはいえ、息子たちのしていることを黙認して叱るどころか愛情で包む。だから犯罪者集団というよりごく普通の家庭に見えてくるからおかしい。

アニマル、4孫のジョシュアに対する無限の優しさと愛情のこもった厳しさは、血の繋がった祖母ならでは。しかし、警察が凶悪犯罪一家にいる孫のジョシュアに目を付け、証拠を見つけようと尋問する。そのため刑事の家へ監禁される。それを良く思わないクレイグ伯父さんが、ジョシュアのガールフレンドを覚せい剤の注射で眠らせ殺してしまうのは、行き過ぎではないかと思った。それを平気で見ている年下の弟も、頭の程度が知れる。

そのことではないが、警官殺しの容疑なのか、はっきりした証拠がなくクレイグ伯父さんとダレンが逮捕され、弁護士に頼んで釈放してもらう。これも何だか警察の手抜き捜査が目にみえ、あの覚せい剤打たれて死んだ彼女は浮かばれないだろうに。映像の中で、警官殺しもニコール殺しも見せているのに、伯父さんたちは捕まらないってことは、警察の無力さが見えていてむかつく。

ラストがそんな勇気があるとは思ってなかった展開で、ジョシュアが憎く思っているクレイグ伯父さんを拳銃で射殺してしまうシーン。やはり全部知っていたのだが、まだ17歳の高校生で自分には何も出来ないと思っていたのか、最後にケジメを付ける少年に、希望の光が見えた。犯罪一家の物騒な物語が展開するのに、どこか物静かな感じがする。メリハリの利いた犯罪劇を期待すると、物足りなさを感じるが、メルボルンという特殊な土地柄を知るには格好の映画といえそう。
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2012年10月24日

捜査官X4

『レッド・クリフ』シリーズの金城武と『イップ・マン』シリーズのドニー・イェンが共演を果たしたアクション・ミステリー。とある村で強盗殺人を起こした犯人たちの変死。その裏に隠された驚愕の事実を突き止める捜査官の姿を追いかけていく。金城が、どこかトボけていながらも冷静沈着で頭脳明晰(めいせき)な捜査官を快演。また、事件の鍵を握るミステリアスな男としてドニー・イェンが登場し、壮絶なカンフー・ファイトも披露する。『ウォーロード/男たちの誓い』のピーター・チャン監督による、ハイスピード・カメラやCGを駆使したトリッキーな映像も見どころだ。

捜査官X、タイトル
あらすじ:
平穏を絵に描いたような山奥の村で、指名手配中の凶悪犯が強盗殺人を犯し、その場に居合わせた製紙職人リウ(ドニー・イェン)と争った末に命を落とす事件が起きる。凶悪犯を退治したリウを住民たちが英雄だと称賛する中、村を訪れた捜査官シュウ(金城武)は精緻(せいち)を極めた現場検証や検死を開始。

その結果、リウが正当防衛を装って、故意に凶悪犯たちを殺害したのではないかという疑念を抱くようになる。研ぎ澄まされた推理力と直感、常人の域を超えた博覧強記ぶりを発揮し、徐々に事件の核心に近づいていくシュウは、リウの驚くべき過去を知ってしまう。(シネマトゥディより)

捜査官X、3捜査官X、2
<感想>
「ウィンター・ソング」や「ウォーロード/男たちの誓い」に続くピーター・チャン監督と金城武の3度目のコンビ作です。麦わら帽子で丸ふちメガネのユニークな装いの天才捜査官にふんした金城武が、ホームズばりに名探偵推理を見せてくれる謎解きミステリーである。

内容は、中国の小さな村で起きた死亡事件をきっかけに、奇想天外な謎と活劇が展開するアクション・ミステリー。本作での金城くんは、一風変わった装いと裏腹に、人体構造から武術まであらゆる分野に精通し、的確な推理を働かせる捜査官シュウを演じている。

ホームズというよりも、金田一耕助のような名探偵を彷彿とさせる演技で、とにかくいつにもましてかっこいいったらないのだ。だが、そうと思わせといて一転して、我らがドニー・イェンがアクション監督も兼ねているので大活躍するクンフー・アクション映画にもなっています。

捜査官X、5しかもですよ、約20年ぶりに復活した巨漢のジミー・ウォングが極悪非道な悪役として登場します。代表作は「片腕必殺剣」にオマージュを捧げたドニー・イェンのクライマックスのガチンコバトルは必見ですから。

暗殺者集団が村を襲撃し、ドニーが本来の姿を現わしてからは、原題の「武侠」どおりに怒涛のバイオレンスに変わります。邦題の付け方がいまいちピンときませんでしたね。

大物ボス、ジミーさんが、ハマリ役すぎる怖さで、懐かしいショウ・ブラザース映画の女ドラゴン、クララ・ウェイも健在ぶりを見せつけ、金城くんも出しゃばらずに好演していいんじゃないかと思うんですね。

この映画は、完璧な布陣で70年代のショウ・ブラザース魂を復活させた、武侠アクションに違いありません。

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2012年09月19日

バトルシップ3

太平洋上に出現したエイリアンの侵略部隊と世界連合艦隊の壮絶な戦いを未曾有のスケールで描く。『スティング』『E.T.』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といった映画史に残るヒット作を送り出してきたユニバーサル映画が100周年を記念して放つアニバーサリー大作。『マイティ・ソー』でハリウッドに進出した浅野忠信が主役級の役どころで出演していることでも話題を呼ぶ、興奮と感動の超弩急エンターテイメントだ。

バトルシップ、7
あらすじ:
ハワイ沖。アメリカをはじめとする世界各国の自衛艦が集結して大規模な軍事演習が行われるなか、沖合に正体不明の巨大な物体が出現する。それは、地球からの友好的な呼びかけに応じて飛来したエイリアンの母船だった。

しかし、呼びかけを行った科学者たちの意図とは裏腹に、エイリアンは次々と未知の武器を繰り出し、激しい攻撃を仕掛けてくる。その戦いの最前線に立たされたのは、演習に参加していた米海軍の新人将校アレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)と、彼がライバル心を燃やす自衛艦の指揮官ナガタ(浅野忠信)だった。

弱点も戦略も読めないエイリアンに対し、知力と体力の限りを尽くして立ち向かう海の精鋭たち。果たしてエイリアンの攻撃の目的は何なのか。アレックスとナガタはそれを阻止することができるのか。そして、彼らは地球を壊滅の危機から救うことができるのだろうか……。(作品資料より)

バトルシップ、6
<感想>
日本でも発売された「レーダー作戦ゲーム」がまさかの映画版となって話題を呼んだSFスペクタル・アクション。地球からの呼びかけに応じて、宇宙母船で飛来してきたエイリアンと、日米海軍の精鋭たちの激烈な攻防戦を、2億ドルを費やして贅沢に映画化したもの。

とにかく超ド級クラスのアクションと、怒涛の爆発量で見せまくる「トランスフォーマー」タイプの映画で、間違ってもお話を楽しもうなんて思ってはいけない。

バトルシップ、1
女を追いかけて海軍に入った主人公とか、昨日までダメダメ野郎だったヤツが艦長に任命されたりとか、敵が攻撃しなければ反撃しない心優しいエイリアンだとか、エイリアンの攻撃対象がまったくもって意味不明など、3分に一回はツッコミたくなる飛んでもストーリーに笑いが、・・・。

バトルシップ、5
物語は超絶的にバカだが、その分、アクション&VFXでお腹いっぱいになるSF大作だ。海戦だけならまだしも、蛇足としか思えない上海崩壊や、ハイウェイ・チェイスもあり、全編がクライマックスとはまさにこのことだ。

浅野忠信さんの見せ場もちゃんと用意されてるしね。劇場での大スクリーンと大音量で観てこそ、真価が発揮される作品だが、できることなら大画面のTVで、BDで楽しむと大いに盛り上がること請け合いですよ。

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2012年09月05日

ラスト・タイクーン3

ハッピーエンドの物語を創り出すハリウッド黄金時代を背景とした、男と女の愛の物語。製作はサム・スピーゲル、監督は「アレンジメント<愛の旋律>」のエリア・カザン、脚本はハロルド・ピンター、原作はF・スコット・フィッツジェラルド(早川書房他刊)、撮影はビクター・ケンパー、音楽はモーリス・ジャール、プロダクション・デザイナーはジーン・キャラハン、衣裳デザイナーはアンナ・ヒル・ジョンストン、編集はリチャード・マークスが各々担当。出演はロバート・デ・ニーロ、トニー・カーチス、ロバート・ミッチャム、ジャンヌ・モロー、ジャック・ニコルソン、ドナルド・プレザンス、イングリッド・ボルティング、レイ・ミランド、ダナ・アンドリュース、テレサ・ラッセル、ピーター・ストラウス、ジョン・キャラディンなど。

ラスト・タイクーン、2
あらすじ
:世界に名を覇すハリウッドの大手映画会社インターナショナル・ワールドの役員試写室。ラッシュ・フィルムをまわし、鋭い批評と指示を与えているのは、前代未聞の若さで製作部長に抜擢されたスター(ロバート・デ・ニーロ)。彼はビジネスマンとしても、芸術的センスという意味からでも、すぐれた人間だった。新作を撮影中のスタジオで同社のドル箱二枚目スターのロドリゲス(トニー・カーチス)と、フランスの大女優ディディ(ジャンヌ・モロー)をはさんで、監督のレッド(ダナ・アンドリュース)とのトラブルを処理するのも、スターの役目だ。

そして、若くして彼をねたむ人間は、上司の撮影所長ブラディ(ロバート・ミッチャム)。彼はスターに自分の地位を脅かされるのをおそれ、本社の顧問弁護士フランシャッカー(レイ・ミランド)を呼び不安を訴える。そんなある日、カリフォルニア沿岸を大地震が襲い、撮影所でも貯水タンクが壊れたり、かなりの被害が出た。そして、被害にあっている人間達の中で、スターは今は亡き妻に生き写しの女性を見つける。早速、その女性をしらべさせるスター。

数日後、その女性が見つかった。名はキャスリン(イングリッド・ボルティング)。その場はぎこちなく別れた2人であったが、間もなく2人は、あるパーティの席上再会した。そしてなんとかデートの約束をとりかわすスター。当日、マリベ海岸で接吻を交わす2人だが、キャスリンは、「結婚を約束した人がいます。もう2度とお会いしません」とスターに手紙をのこす。

そんな2人の仲を、以前からひそかにスターを想っていたブラディの娘セシリア(テレサ・ラッセル)は感づいていた。スターとキャスリンはその後三再び出会う。そして、彼女の結婚を約束した相手のことを聞くスター。でも、2人の別れはせつないものだった--

やがて、ディディ出演の映画が完成し、その週末、スターは1通の電報を受けとった。「今日結婚しました。さようなら。キャスリン」……。その夜、スターはブラディ家で、映画作家組合の共産党ブリマー(ジャック・ニコルソン)と会い、悲しみにくれ深酒していた彼は、ブリマーと殴り合いを始めた。

そして翌日、ブラディは重役会を招集し、スターが情緒不安定であるとして、フライシャッカーと共に、スターを撮影所から遠ざけようとする。重役達が去ったあと、人気のない撮影所に最後の大物スターの孤独な姿があった。彼の脳裡をいろいろな人の面影が横切る。ロドリゲス、ディディ、セシリア、ブリマー、そしてキャスリン--。巨大なサウンド・ステージの暗闇に、この若き権力者は、靴音を響かせながら消えていった。(作品資料より)

ラスト・タイクーン
<感想>
若くしてハリウッドの大物プロデューサーとなったアーヴィング・サルバーグをモデルにした小説家F・スコット・フィッツジェラルドの未完の遺作の映画化で、脚本をノーベル賞劇作家ハロルド・ピンターが担当している。

赤狩りで仲間を売った裏切り者で、アクターズ・スタジオ創設者のひとり、エリア・カザン最後の監督作で、教え子のロバート・デ・ニーロが「タクシードライバー」と同じ年に主演したもので、内容はハリウッド内幕ものである。
パッケージを見て、この俳優さん、「誰?」と思ったほど人相が変わっているのに驚いた。1976年作品だから、1943年生まれのデ・ニーロはこの時は33歳なのだ。現在は69歳だが、この俳優さんは、年齢を重ねてからの映画の役者ぶりが好きだ。

ラスト・タイクーン、3
30年代、撮影所の実権を握る青年デ・ニーロが、所長ロバート・ミッチャムの娘テレサ・ラッセルに惚れられるが、亡き妻にそっくりだった英国美女イングリッド・ボルティングに一目惚れ。だが失恋したショックで泥酔し、NYから来た宿敵、共産党員のジャック・ニコルソンとの交渉に失敗して失脚する。

冒頭でのスタジオ見学ツァーを案内する老人のjヨン・キャラダインから、豪華キャストで、ドル箱二枚目スター、トニー・カーティスに、わがままな年増の女優ジャンヌ・モロー、飲んだくれの脚本家にドナルド・プレザンスなどが、見せ場たっぷりに好演している。

だが、同じ撮影所を舞台にしたハリウッド内幕ものでも、ロバート・アルトマンの「ザ・プレイヤー」みたいにサスペンスが交錯する群像劇ではなく、ストーリーの中心はラブストーリーになっている。

スーツを着こなしたエリート姿に違和感はあるものの、デ・ニーロは健闘している。彼が即興で映画のワンシーンを実演して見せる、メソッド演技全開の一人芝居と、ニコルソンとのピンポン対決は見ものである。

当初は、マイク・ニコルズ監督に、ダスティン・ホフマン主演で企画されたそうで、監督がエリア・カザンに代わり、制作者はジャック・ニコルソンを主演に希望したが、監督がデ・ニーロを選んだというわけ。


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2012年09月03日

コンラック先生4

孤島の黒人小学校を舞台に、進歩的な思想を持つ若い白人教師と児童たちのヒューマンな人間関係を描く。製作はマーティン・リットとハリエット・フランク・ジュニア、監督は「サウンダー」のマーティン・リット、脚本はアーヴィング・ラヴェッチとその妻ハリエット・フランク・ジュニア、原作はパット・コンロイの「河は広い」、撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、編集はフランク・ブラクト、美術はウォルター・スコット・ハーンドンが各々担当。出演はジョン・ヴォイト、ポール・ウィンフィールド、マッジ・シンクレア、ティナ・アンドリュース、アントニオ・ファーガス、ルス・アタウェイ、ジェームズ・オリア、ヒューム・クローニンなど。

コンラック先生、1
あらすじ:
1969年の春。白人教師のパッド・コンロイ(ジョン・ヴォイト)は、サウス・カロライナのヤマクロウ島にやって来た。そこは美しい自然が残された素晴らしい環境だったが、住人は雑貨屋の主人を除いて、全て黒人という特殊な場所であった。校長のスコット夫人は、自分が黒人であるにも関わらず、生徒たちを見下し、白人に気に入られるような教育方針をしていた。

そのため、子供たちは強く反発。こんな環境の中でコンロイは、クラシックを主とした音楽を聴かせ、生徒たちに学ぶ事の楽しさを教えた。最初はなかなかついてこなかった子供たちも、次第に先生と心が通じあうようになり、成果は目に見えて、徐々にあがっていく。

登校拒否をしていたメリーゴー(ティナ・アンドリューズ)も教室に姿を現すようになった。この事に不快感を露にした校長は教育委員(ヒューム・クローニン)と画策、コンラックを島から追い出そうとする。裁判にも敗訴、思い出のベートーベンの〈第5交響曲〉の流れる中、島を去っていくコンラック先生。いつまでも子供たちは船を見送っていた…。(作品資料より)

<感想>1974年の作品で、教師から作家に転向したパット・コンロイ原作による実話の映画化です。サウスカロライナの孤島にある黒人ばかりの小学校へやってきた白人教師コンロイが、昔風な人種差別教育を実践する校長や、監督官との対立しながら子供たちとの絆を深めて行く姿を描いている。

タイトルの由来は、コンロイを上手く発音できない生徒たちの呼び方が定着したものだ。制作、監督は社会派的なテーマを娯楽作に落し込む手腕に長けたマーティン・リット。ベテランならではの手堅い演出で、ハデさはないものの、感動作の名に恥じない情感を伝えている。

脚本のハリエット・フランク・Jr.と、アーヴィング・ラヴェッチのコンビは、「11人のカウボーイ」(71)、「スパイクス・ギャング」(74)と西部劇などで組んでいるベテラン脚本家コンビで夫婦である。

1978年に「帰郷」でオスカーを受賞するジョン・ボイトが、コンラック先生を好演している。まだ若くて演技派を意識しないころのさりげない芝居が、説得力を高めているのもいい。それに70年代らしいロケーション効果をいかした撮影監督のジョン・A・アロンゾが見事な風景を写して、音楽はジョン・ウィリアムズの名スコアも含めて、本作に豊かな印象を与えている。

2人は「ブラック・サンダー」でもコンビを組んで、最高のエモーションを生み出している。正直いって実話に基づいた感動作って、映画的題材には向いているかもしれないが、そんなに積極的に見たいと思う映画じゃないのよね。

その意味では、メリル・ストリープの映画と一緒なのだけれど、鑑賞した後で、大概は「参りました」になるんだけれど。

コンラック先生、2
今や娘アンジーの時代だが、まだまだ現役で頑張っているジョン・ヴォイト。今年スリラー「Beyond」に出演後、コメディ映画の「BG3:Play Kids」、そして「ナショナル・トレイジャー」の第3弾にも出演予定。


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2012年08月27日

ヒューゴの不思議な発明5

「シャッターアイランド」のマーティン・スコセッシ監督による3Dファンタジー。パリを舞台に、父を亡くした少年ヒューゴが、父の形見の機械人形に隠された秘密を巡って、美少女とともに冒険を繰り広げる。

出演は「シャッター・アイランド」のベン・キングズレー、「シャーロック・ホームズ」のジュード・ロウら演技派から、ヒューゴを演じた期待の子役には「縞模様のパジャマの少年」のエイサ・バターフィールド、「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」のエイサ・バターフィールド、「モールス」のクロエ・グレース・モレッツ。駅の公安官にはサシャ・バロン・コーエンなど。

ヒューゴ、2
<感想>
劇場で鑑賞したのだが、DVDが出たのでレンタルした。題名がなんだか子供向けの映画のようだが、監督は天下の名匠マーティン・スコセッシ。映画への限りない愛を感じさせる監督の情熱が詰まった見事な「映画賛歌」になっている。

とにかく見て楽しいし、そして最後には感動の涙が溢れ出るから困ったもんだ。

今年のアカデミー賞で、撮影、美術など5部門で受賞した映画の中の映画ですね。

ヒューゴ、1
時は1930年代のパリ。駅の時計台に独りで隠れ住む少年ヒューゴが、駅構内のおもちゃ屋の店主の秘密をかぎつける。なんとこの店主こそが伝説的な映画監督のジョルジュ・メリエスで、ヒューゴが父親から受け継いだ謎の機械人形と関係があるらしい。

でな具合に、メリエスとヒューゴが繋がってくるのだが、そこから話はメリエスの過去へと遡り、ついには一度姿を消したメリエスの完全復帰へと進むのだ。つまり映画創世期に一世を風靡したメリエスの絶頂と没落、そして再生をヒューゴを通して描いている。

メリエスの映画で再三出てくるのが、有名な「月世界旅行」。その撮影現場の裏話を克明に描いており、さながら映画史を追体験しているような気分にさせてくれる。

映画の創世期といえども、ファンタジーを特撮なしの手作りで撮影するという、このすさまじい情熱には脱帽でしょう。

ヒューゴ、3
しかし、それを作ったメリエスは、莫大な借金を残してパリの駅構内の、おもちゃ屋の店主に納まっているという残酷な現実を見せる。ヒューゴは、彼をそこから引っ張り出して、再起を促すほかないと考えたのだ。

その映画への限りない愛、映画への賛歌、・・・今回スコセッシ監督が、この物語を3Dで撮ったのは、メリエス時代から追求してきた映画の可能性への、現代人の一つの答えなのかもしれない。

ヒューゴが、亡父から受け継いだ機械人形は、明らかに映画の魂の象徴のようにも見えた。

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2012年08月16日

モディリアーニ/真実の愛3

アンディ・ガルシアが悲劇的な最期を遂げた天才画家モディリアーニを演じた愛の物語。共演は『ミナ』のエルザ・ジルベルスタイン、『イヴォンヌの香り』のイポリット・ジラルド。若き芸術家たちの知られざる青春と、モディリアーニとその妻ジャンヌの美術史上最も壮大な真実の愛を描く。
ストーリー: 1919年、第1次世界大戦後のパリ。芸術家たちの溜まり場のカフェ
ラ・ロトンドには、スーチン、リベラ、キスリング、ユトリロ(イポリット・ジラルド)、ピカソ(オミッド・ジャリリ)、そしてモディリアーニ(アンディ・ガルシア)ら天才芸術家たちが集まっていた。(作品資料より)

モディリアアーニ
<感想>
先ず、出て来る名前がモディリアーニ、ピカソ、ユトリロ、ルノワール、等など、有名な画人が出て来ます。一般的な家庭の子女のジャンヌとモディリアーニの貫き通した恋愛、恋愛の末に得たもの、無くしたもの・・そんな事を考えさせる幕切れでした。
当時のボヘミアンたちの日常、それぞれの絵にかける情熱、プライドそんなものが一人一人少しずつ違って描かれているのが面白いです。そしてカフェでのピカソとモディリアーニの対決、ピカソの存在が映画全体に凄く効いています。

モディリアーニの才能への認めたくない嫉妬・彼を小バカにしつつも自堕落に落ちるところまで落ちれば、救いの手をイヤミたっぷりに差し出すピカソ。中々面白く、芸術家同士らしい微妙な距離感を上手く表現していました。

アンディ・ガルシアもこんな役が出来るぐらい年齢を重ねたんだなあ、と一寸感慨深かったりもしました。 いつもはヤクザなマフィア役がほとんどといっていいくらいでした。最近では未公開作品「狼たちの報酬」でも、マフィアのボスの役を演じてました。

モディリアーニ、1
モディリアーニの絵のモデルは全て、ジャンヌ(エルザ・ジルベルスタン)を描いています。特徴のあるジャンヌの面長な顔、そして長い首・・・愛するジャンヌを最大に表現して描かれています。

ですが、ラストシーンでは本当に涙を誘ってくれます、モディリアーニが死んだあと、・・・ジャンヌは生きていく希望を失い、・・・そして後を追います。破滅的な二人の生き様が伝わってきて、自分自身が壊されているように感じました。大人向けの悲劇ですね。

一番印象に残ったのは、コンペに向けて、モディリアーニをはじめ、 ピカソ、ユトリロ、スーチン、キスリングなどが、それぞれ何かに取り憑かれたかのように作品を仕上げていく場面!短時間ではあるものの、その狂気に満ちたような場面の描写は、強烈で一番印象に残ります。
そして音楽、作品全体を通して、映像と音楽がマッチして素晴らしい。 この作品の雰囲気を、より一層に高めています。 このモディリアーニの代表作を何年か前に群馬県の美術館で本物を見ました。実物も首が非常に長かった覚えがあります。

モディリアーニとジャンヌが描かれた映画は、この作品以外に 「モンパルナスの灯」という作品もありますが、 興味がある方は、そちらも是非ご覧下さい。
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2012年08月15日

あの日、欲望の大地で4

「バベル」の脚本家ギジェルモ・アリアガによる長編監督デビュー作。愛に翻弄されながらも、再び愛によって希望の光を見出す女性の生き様をたどる。出演は「ハンコック」のシャーリーズ・セロン、「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」のキム・ベイシンガー、「フェイク・シティ/ある男のルール」のジョン・コーベット、「チェ 39歳 別れの手紙」のヨアキム・デ・アルメイダなど。

あらすじ:シルヴィア(シャーリーズ・セロン)は、ポートランドの海辺に建つ高級レストランのマネージャーとして働いている。だが、ひとたび職場を離れると、行きずりの男と安易に関係を持ち、自傷行為に走り、彼女は別人のように変貌を遂げた。

そんな彼女の前に、カルロス(ホセ・マリア・ヤスピク)と名乗るメキシコ人男性が現れる。彼の傍らに立つ少女マリア(テッサ・イア)の姿に動揺し、思わず逃げ出すシルヴィア。その胸に、砂漠の中で真っ赤に燃え上がるトレーラーハウスの幻影が浮かび上がる……。

あの日、欲望の大地で、タイトル
シルヴィアがマリアーナと呼ばれていた10代の頃。彼女の一家はニューメキシコ州の国境の町で暮らしていた。病気を克服したばかりの母親ジーナ(キム・ベイシンガー)に代わって、父親ロバート(ブレット・カレン)と3人の幼い兄弟の面倒を見るのはマリアーナ(ジェニファー・ローレンス)の役目だった。

そんな中、ジーナは隣町に住むメキシコ人のニック(ヨアキム・デ・アルメイダ)と情事を重ねていた。お互いに家庭を持つ二人は、中間地点のトレーラーハウスを忍び逢いの場所に選び、貪るように愛を交わすが、その情事は唐突に終わりを告げる。二人が密会中にトレーラーハウスが炎上、二人は帰らぬ人となった。

母の事故死は、多感なマリアーナの心に大きな傷跡を残したが、それはニックの息子・サンティアゴ(JD・パルド)にとっても同様だった。やがて、両親を真似るように密会を重ねるようになった二人は、本気で恋に落ちていく。しかし、それは決して周囲に受け入れられない禁断の恋だった。その交際は互いの家族に知られ、激しく糾弾されたマリアーナは「一緒に逃げて」とサンティアゴを誘う……。

それから12年。シルヴィアは、マリアーナの名前と共に置き去りにした過去と向き合うべき時が来たことを悟る。母の過ちと、それ以上に重い自分自身の秘密。二重の十字架を背負った彼女の魂に、希望の光は訪れるのだろうか。(作品資料より)

あの日、欲望の、1
<感想>
だいぶ前に鑑賞した作品。体当たり熱演女優シャー子さん、「スノーホワイト」の演技でもそのまんまでしたが、この作品の中ではただ美しいだけじゃない、熱さも脱ぎっぷりも素晴らしいシャー子さん。

親の因果が子に報い、みたいなドロ〜ンとした因縁お話なのだが、3世代の女性たちが織りなす愛と再生を描く物語で、愛に傷つきながらも、愛を求めてしまう“女の衝動”を肉体をさらけ出して体現している。

アリアガ監督が脚本執筆した「21グラム」同様に時間軸が飛びまくりの構成には、またかと思うし、主人公が生後2日の娘を置いてきた理由も甘い。だがここは、自ら制作総指揮に名乗り出て、お約束のヌードも披露しながら、サセ子で自傷癖のある難役に挑んだシャー子さんの心意気に感心した。

あの日、欲望の、6
しかもその裸体が、親しみのある寸胴だし、服を着ても胸がないしで、シャー子さんに挑発されるかのように、キム・ベイシンガーも背中の裸でサービス。夫のEDの原因までは分からないものの、つらい傷跡ごと受け止めてくれる浮気相手に情が移るのは、女として当然というもの。

しかしだ、その浮気な母親を許せない娘のシャー子さんがとった行動は、母親と逢瀬を交わすトレーラーハウスを、燃やしてしまうのだ。愛憎渦巻く娘の気持ちも、痛いほど共感できちゃうけどね。

あの日、欲望の、7
そのシャー子さんの娘役に、新人のジェニファー・ローレンスも迫真の演技を見せるしで、愛に翻弄される女性の性が切ないです。

シャー子さんが演じるのは、高級レストランのマネージャーとして働くシルビア。仕事は有能だが、プライベートでは行きずりのセックスを繰り返し、自傷癖もあるアンバランスにしてミステリアスな女性を演じている。

秘密を抱え、自ら孤独であることを選ぶシルビアの陰影に富んだ心理を表現するシャー子さんに目がクギ付け。美しいけれど、骨太な女優さんです。2人のオスカー受賞カメラマンによる、自然描写の映像も素晴らしかった。


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papikosachimama at 08:30|Permalink

2012年08月11日

プリンセストヨトミ3

プリンセストヨトミ奇想天外なストーリーテリングで知られる万城目学の同名小説を、堤真一、綾瀬はるか、中井貴一ら豪華キャストで映画化。監督は、「王様のレストラン」「HERO」と、数々の名ドラマを生み出してきた鈴木雅之。
脚本は「やまとなでしこ」『重力ピエロ』を手掛けた相沢友子。実はこの二人、同じく万城目学原作ドラマ「鹿男あをによし」を生み出したチームでもある。
また、大阪の商店街で生まれ育った中学2年生の少年少女を演じるのは、2000人を超える大阪公開オーディションで選ばれたキャスト。
みずみずしい演技と、共演した豪華キャストにも引けをとらない輝きを放っている。大阪市民の全面協力で実現した、“無人の大阪”シーンの異様さも圧巻。


<感想>
国の特別機関に位置づけられている会計検査院の調査官の松平に堤真一が、その助手の鳥居に、あの天然キャラの綾瀬はるかが、旭ゲンズブールに岡田将生の3人が、大阪府など国から助成金・補助金などが割り当てられている、団体に実態調査のため、大阪へとやってくる。

順調に捜査を進めるなか、不審な社団法人のOJOを見つけ、徹底的に調査するが、中々尻尾を出さない。あきらめて引き上げようとした時、大阪国総理大臣と名乗るお好み焼き店主の中井貴一が現れるわけ。そして事態は思いもよらない展開へ。

プリンセス、原作は、万城目学さん。映画「鴨川ホルモー」につぐ映画化であります。好きな部類の歴史ファンタジーですが、とにかく参りましたよ。ファンタジー要素はたくさんあるのですが、スケールも大きいし、「大阪夏の陣、冬の陣」といったロマンがあるのだ。

でも、途中から出てくる現代の大阪国って、そりゃ大阪市長の橋下さんの大阪都構想というのは分かりますけどね、でもね、その大阪国の立ち上げが、豊臣家の末裔を守るためって、これは何なの?・・・。
しかも、その地下組織は、当時から全国に知れ渡ることなく35年間で、175億円もの助成金をもらっているって、何に使ってるんでしょうかね。

プリンセス、1
蓮舫議員
がいれば仕分で間違いなく外されることでしょう。一番笑ったのが、大阪の皆さんが、これらのことを全て口裏合わせて秘密にしていること。普通は無理でしょうね。

プリンセス、1松平が真剣にその運営意義を聞くところがあるのですが、「姫を守るために、大阪の男は立ち上がるのです」と大阪国の総理大臣。
しかも当事者の姫君は、豊臣の子孫であることを知らされていない。実行しているミッションが巨大なのに、当人が知らないなんて、もういろんな意味でスケールが大きい過ぎる。

しかし、いいところもあるんですね。親子愛なんです。この大阪国の伝統は、父から息子へと伝承していくわけで、普段から父親と息子というのは照れ臭くて話しなどしない。
でもこの伝承があるからこそ、ある年齢になると父と息子は語り合う時間を持つ。この時がきて、立派な男子になったと認められるわけ。

いきなり父子の会話になるのか、と驚きますが、人間の成長とヒューマンドラマが、さらっと入って来ることで、物語のスパイスになっていました。でも、少子化の時代で、子供が女だったら伝承はないの?・・・大阪国どうなる?

最後の松平と真田との一騎打ちはどうなるかとヒヤヒヤもんでした。でも綾瀬はるかちゃんの胸が揺れてるの見たからいいか(苦笑)

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