2013年劇場公開作品鑑賞

2013年12月28日

ゼロ・グラビティ3D5

ゼロ・グラビティ「トゥモロー・ワールド」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロン監督が、宇宙空間に投げ出されてしまった宇宙飛行士たちの極限的状況を最新VFX3D技術を駆使して描いたSFドラマ。

スペースシャトルのメディカル・エンジニア、ストーン博士とベテラン宇宙飛行士のマットは、船外作業をしていたところで予想外の事故に遭い、宇宙空間に放り出されてしまう。
空気も残りわずかで地球との交信手段も断たれ、たった1本のロープでつながっているだけの2人は、絶望的な状況の中から生還を目指すが……。


ストーン博士役にサンドラ・ブロック、マット役にジョージ・クルーニー。撮影は「トゥモロー・ワールド」も担当した名匠エマニュエル・ルベツキ。脚本はキュアロン監督と、監督の息子ホナス・キュアロンによる。


<感想>
いや〜これはSF映画史上の画期的作品ですよ。
ゼロ・グラビティ、8サスペンスフルなこと、スリリングなことこのうえない。
宇宙空間のロング・ショットから、じわじわと宇宙船の修理にでた二人の飛行士に近づいていく、冒頭の超ロング・テイクがなんとも言い表せないくらい素晴らしかった。


無限な宇宙の闇を背景に、誰もいない宇宙空間に二人きり。登場人物二人だけだという着想が素晴らしい。

ゼロ・グラビティ、2スペース・アドベンチャーは数多いけれど、とにかく意表をついています。撮影が見事ですよね。

ブルーを基調にした色づかいい、照明といい、それにカメラワークの見事さ、見る者の目をとろかせてしまう。

無重力表現の完璧さと、実写とCGをどのように組み合わせて撮ったのか?

美術も視覚効果も、まさに映画のテクノロジーの勝利である。

ゼロ・グラビティ、4絶対絶命の危機に、強靭な意志で人事をつくすヒロイン、49歳のサンドラ・ブロックもよかった。少し、煩すぎるけどね。

絶対に3Dで見るべし、凄い体験感が得られますから。


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papikosachimama at 20:51|Permalink

2013年12月16日

REDリターンズ5

レッド、タイトルブルース・ウィリス、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレンらが引退したCIAの元凄腕スパイに扮するアクション・エンタテインメント「RED レッド」(2010)の続編。
コードネーム「
REDRetired Extremely Dangerous=引退した超危険人物)」と呼ばれ、CIAに危険視されるフランク、マービン、ビクトリアらは、32年前に一度は失敗し、封印されたはずのミッションがきっかけとなり、再び戦いの舞台に呼び戻される。
いまだ衰えない戦闘能力と情報収集能力を駆使して過去を探るうちに、一行は各国の諜報機関や殺し屋たちに狙われるはめになるが、やがて封印されたミッションに隠された真実が明らかになり……。
前作から続投のウィリス、マルコビッチ、ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカーに加え、アンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホンが新たに参戦。監督は「ディック&ジェーン
復讐は最高!」のディーン・パリソット。

レッド、2<感想>大ヒットした前作に引き続き、CIAを引退した伝説のエージェントたちの活躍を描いたアクション大作。小型核爆弾を奪った容疑者として国際指名手配をされたフランクとマーヴィンは、疑いを晴らし、この事件の黒幕を突き止めるべくヨーロッパへ。

コメディやパロディが得意な監督に交代したせいなのか、ハチャメチャぶりがさらにエスカレートしている。人物設定もかなりいい加減で、冒頭からそのでたらめぶりは際限なく、この先どうなるのかと心配した。

それが最後まで延々と持続し、結果的には結構面白いという結論に達したようですね。

レッド、6全体的に構成は古いアクションコメディ「ホット・ロック」に似ているような、謎のアイテムを追って、次々と場所とシチュエーションが変わっていくという、団子の串刺しスタイルになっているようだ。

ハリウッド娯楽大作としては十二分に面白い出来だと、前作からより個性が強調されたレギュラーに、新顔でさらにアンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズと、ゴージャスな俳優陣が加わって賑やかになるので、お話はもう破綻寸前のようだが、それでも楽しければいいので良しとしましょう。

老人戦士たちの達人的見切りと、痴呆がいい具合にないまぜこぜになった鈍感アクションという、新境地を開拓している点が非常に評価が高いです。

レッド、3ブルースを奪い合うイカれた女同士の戦いも笑えて楽しいし、が、やっぱ、イ・ビョンホンが世を忍ぶ仕事だろうに、銃を使わず素手で戦ってコンビニを一軒破壊するのも、真顔なんだもの笑うしかない。
なんだこの凄いアジア人は、と裸姿も観てて楽しいからOKかな。

ヘレン・ミレンの姉さんも粋ないい女だし、凄腕のスナイパー復活!マルコヴィッチ爺さんも、爆弾おもちゃにして楽しそうにしているし、シリーズ2作目で、みんながお調子に乗った良さが映える娯楽アクション映画になっている。

それにしても、みなさん楽しそうに演じているので、観ているこちらも面白く大いに楽しみました。


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papikosachimama at 19:16|Permalink

オーバードライヴ3

オーバー、タイトル「ワイルド・スピード」シリーズや「G.I.ジョー バック2リベンジ」など出演作が立て続けにヒットを飛ばすドウェイン・ジョンソンが主演、実話をもとに息子を救うため戦う父親の姿を描いたアクションサスペンス。

あらすじ:再婚した妻とともに幸せな日々を送っていた運送会社社長のジョンは、前妻に引き取られた18歳の息子ジェイソンが友人にはめられて麻薬の包みを押しつけられ、現行犯逮捕されたと知る。
最低でも10年の刑務所暮らしを課されたジェイソンを助けるため、ジョンは女性検事キーガンと交渉し、息子の代わりに麻薬密売人逮捕を請け負うことになる。
運び屋を装い、売人の元締めマリークに接触したジョンだったが、その背後にはさらなる大物密売人の存在が浮上。ジョンは危険な状況へと身を投じていく。
共演にスーザン・サランドン、バリー・ペッパー、ベンジャミン・ブラット。監督はスタントマン出身で本作が長編2作目のリック・ローマン・ウォー。

<感想>ロック様ことドウェイン・ジョンソンのタフ・ガイぶりが大きな見せ場になっている。それに、大小さまざまの車の追っかけっこが大きな見どころで、邦題「オーバードライヴ」というタイトル名はそういう意味合いを込めたものだろう。

オーバー、3デカイ図体に似合わず暴力的なことに一度も関わったことのない善良な市民たる主人公を演じているドウェイン。再選を狙う保守派の連邦検事にスーザン・サランドンという、殆ど見せ場はありません。一般イメージの逆をいく配役ですね。

二人の執念に観客は惹きつけられるものの、振り回されるそれぞれの部下や、誰も陥れたくないという主人公の息子の方が、実はまっとうなのかもと思わせたりと、「善き父親」が三人登場したりと、興味深いひねりがさりげなく効いているようだ。

ただし、展開はかなり荒っぽく、ドウェイン・ジョンソンが麻薬の売人に潜入して、そのボスを逮捕しようと奔走するのだが、何しろガタイのいいドウェインの頼もしいさが、ずっと依存しつづける展開になっている。やりたいことが貫かれた映画。事実に基づいて映画とあるが、その事実とは、麻薬所持に関するアメリカの厳しく残酷な法律。

オーバー、2「他の麻薬ディーラーを見つけてくれば減刑が可能」というのだ。それではと、自分の会社にいる従業員の中から、麻薬関係で刑務所出所後、更生中の男ダニエルを見つける。彼は「ウォーキング・デッド」のシェーンでお馴染みのジョン・バーンサル。

「子を思う父親」という軸を置いた演出も冴えて、特にジョン・バーンサルの演技が光る。しかし、麻薬王に挑んだ主人公のその後は、本当に大丈夫なのだろうか?、と気になり、麻薬撲滅のためとはいえ、一般人を盗聴器やGPSを付けて潜入させるという、FBIの麻薬捜査官なんかより遥にかなりヤバイ仕事をやり遂げるということは、あり得ることなのって、思った。

ちなみに、麻薬王エル・トボには「デンジャラス・ビューティー」でサンドラ・ブロックと共演したベンジャミン・ブラッドがえんじている。

スタントとしてキャリアを積んだリック・ローマン・ウォー監督だけに、クライマックスの車のバトルは、スピード感と重量感たっぷりの見せ場では、得意分野であろう巨大なトレーラーのカーアクションの迫力も流石です。

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papikosachimama at 18:44|Permalink

2013年12月08日

かぐや姫の物語5

かぐや姫、タイトル数々の傑作を生み出してきたスタジオジブリの巨匠、高畑勲監督が手掛けた劇場アニメ。
日本で最も古い物語といわれる「竹取物語」を題材に、かぐや姫はどうして地球に生まれやがて月へ帰っていったのか、知られざるかぐや姫の心情と謎めいた運命の物語を水彩画のようなタッチで描く。
声優陣には、ヒロインかぐや姫にテレビドラマ「とめはねっ! 鈴里高校書道部」などの朝倉あき、その幼なじみを高良健吾が務めるほか、地井武男、宮本信子など多彩な面々がそろう。

あらすじ:今は昔、竹取の翁が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、翁は媼と共に大切に育てることに。
女の子は瞬く間に美しい娘に成長しかぐや姫と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが求婚してくるようになる。
彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふけるようになり……。

かぐや姫、3<感想>日本人の誰もが知る「竹取物語」しかし、かぐや姫がなぜ地球に来て、なぜ月に帰ることになったのか、その理由は知られていない。
その謎を解き明かしたのが、78歳の巨匠・高畑勲監督の14年ぶりとなる新作アニメ。製作期間が8年、総制作費50億円を要したが、その期待に十分答える渾身の大作に仕上がっている。

老年期を迎えた高畑勲監督が、こんなにもみずみずしく生命感に満ち溢れた傑作を作ろうとは思わなかった。
ハイジやアンや、「パンダコパンダ」の躍動感あふれた少女の生が、横線で新たな生命を得て甦ったようにも思えた。

ただ素晴らしいとしか言いようがない。大傑作である。

かぐや姫、2水彩画を思わす柔らかな線と、透明でやさしい色調。たっぷりの余白が、逆に人物の動きや風景をのびやかに広げて、線も色も楽しげに遊んでいるようだ。

特に赤ん坊からヨチヨチ歩きを始めるまでの描写の愛らしさは、観ているだけで顔がほころんでくる。著しい成長を見せる姫が、ハイハイから立つまでを描いたシーンにはただただ感嘆するのみでした。

野山を駆け巡る前半の幼少期は、永遠に観ていたくなるくらい素晴らしかった。天皇制、身分差、ここではないどこかへ向かう主人公など、高畑監督がこれまでこだわり続けたテーマに、決着をつけた感じもしないではない。終盤で生と死の境界に足を踏み入れたことにも感動しました。

それにしても、原作にない羽衣伝説を入れたことで、月人と地上の人の宿命的な断絶を強調する趣向も面白いですね。

人間の心を持ってしまった天女・かぐや姫の、地上界への哀惜感は、そのまんま高畑監督の思いとして、心が震えてくるのだ。しかも目線はあくまでも公平で。物語と一体化した声と音楽も実に魅力的でした。

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papikosachimama at 23:07|Permalink

2013年12月04日

ルームメイト3

ルームメイト北川景子と深田恭子が初共演し、「オトシモノ」「Another アナザー」の古澤健監督が手がけたホラー。今邑彩の同名小説を原案に、ルームメイトの奇妙な行動をきっかけに奇怪な事件に巻き込まれていく女性の恐怖を描く。

あらすじ:派遣社員として働く23歳の萩尾春海は、交通事故に遭い入院した病院で、看護師の西村麗子と出会う。
患者と看護師として知り合った2人だが意気投合し、春海の退院をきっかけに麗子がルームシェアを提案。2人は一緒に暮らしはじめる。
順調な共同生活を送っていたある日、春海は麗子の奇妙な言動を目撃し、それ以降、周囲で不可解な事件が続発。
ついには殺人事件まで起こってしまう。そして、春海の前に麗子とそっくりなマリという女性が現れ……。

<感想>単なる「邪悪な女友達」ものと見くびって見逃すと損をしますよ。ルームシェアリングなんかするもんじゃない、という話なんてもんじゃないから。

実は、最初のシチュエーションから観客を欺く仕掛けが満載で、観終わってかた本当に辻褄があっているのか、と絶対に確認したくなります。

ルームメイト、6そこは脚本直しの達人、三宅隆太がかんでるから万全でしょうが。ただし、騙されていたことに観客が気付く快感には乏しいような気がした。そこが不満と言ってもいい。いわゆる「人格障害」サスペンスの王道をいっているミラーショットも上出来です。

主人公の病気、多重人格という自分が嫌なことがあると別の人間になって行動する。そして、その成り代わりの人物のことは一切覚えていないという特殊な病気。

だから、一軒家で2人で暮らしているように見えますが、どこか変な感じもするでもなしに、後ろをスス〜ッと誰かが通り過ぎる。そんな気配がしたらあなたも要注意ですよ。

ルームメイト、1麗子役の深田恭子の白衣の天使から豹変し、悪女のような恐ろしげな演技が最高です。それにもうひとり、クラブで働く麗子そっくりのマリという女が、最高の悪魔のように妖艶な笑みを浮かべる深田恭子もなんですね。
「おお、そう来るか」と、新たな驚きが次へとつながる起承転結のうまさに、思わず目が釘付け状態になりますから。

でも、シリアスな演技がからっきしダメな北川景子と、似たり寄ったりの深キョンの共演とは、それが一番怖かったりして。

実際この2人、役を演じ切るというより、ドラマを運ぶのが精一杯で、そのドラマがまた構成からしてガタガタなので。二重人格や幼稚虐待の描き方もあまりに唐突すぎて、冗談なのではと思ってしまった。

ルームメイト、4本作も設定自体はオチも含めて目新しさはないのだが、前半は意図的に確かな内容がないことで展開を焦らし、後半は鏡を使ったセットで濃密な映画空間を、構築する大胆不敵な構成。

しかも二転三転を繰り返し、たどり着いた衝撃の事実とは、それまで観ていた春海と麗子への考えや感情をひっくり返され、最後の真実にはかなりエグく辛い現実だったとは。
だからそれを変に煽るわけでもなく、現実が露わになるラストに、「やっぱりそうだったのか」と思ってしまった。

高良健吾もただ出ているだけで、インパクトないし演技を見せる出番がなかった。別のキャストに、別の監督と脚本を撮り直したら、いくらかマシな感じがするでもない。


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papikosachimama at 14:28|Permalink

2013年12月02日

くじけないで4

くじけないで、タイトル八千草薫と『神様のカルテ』などの深川栄洋監督がタッグを組み、柴田トヨのベストセラー詩集「くじけないで」「百歳」を基につづる感動の物語。
90歳を迎えて以降に詩を書くようになった主人公の山あり谷ありの半生や、彼女を取り巻く家族にまつわるドラマを優しく見つめる。
主人公の一人息子を武田鉄矢、その心優しい妻を伊藤蘭が好演。心が浄化されるような温かくて優しい詩人の言葉に勇気をもらう。

あらすじ:夫に先立たれたトヨ(八千草薫)は一人で生活していたが、小説家を目指して就職もせずにふらふらしている一人息子の健一(武田鉄矢)のことがいつも気がかりだった。
嫁の静子(伊藤蘭)は黙って健一を支え、トヨにも精いっぱい尽くしていた。ある日、白内障の手術を受けて元気のないトヨに、いきなり健一が詩を書くように勧める。

<感想>詩集の映画化、と言ってもあくまで明治から、大正、昭和、平成までを生きた女性の生涯を描きつつ、彼女の詩に心を動かされた人たちのサイドストーリーも絡ませているのだ。

くじけないで、6ちょっとしたリアリティの積み重ねが感情を揺り動かし、この映画を観て良かったという感想に繋がっていく。
大正の幼少時代に奉公へ出されて、子守をする芦田愛菜ちゃん、20歳のころ親戚の紹介で最見合い結婚するが、夫は家にお金を入れず半年余りで離婚。

戦火の激しさを増した昭和19年、飲み屋で働きながら客だった貞吉に見初められ再婚。健一が生まれ幸せな日々を過ごす。
檀れいが演じているのだが、相変わらずの美人で、ちょい役とはもったいないですよね。

緑内障の手術を機に落ち込んでいたトヨさんに、息子に勧められて90歳から詩作を始めたのだが、その一人息子の健一はギャンブル好きで定職にも就かず、本当にダメ息子であった。
くじけないで、8息子のダメっぷりは、よくモデルの本人が許可したなと、事情はどうであれ、ウサギ小屋で小学生相手に、泣かせて奥さんが呼び出されるとか。
こんな男でも結婚よくできたと感心し、離婚もしないで働く奥さん役には、伊藤蘭さんが演じてました。

それでも、母親にしてみればそんな出来の悪い馬鹿息子でも愛おしいのだ。ノートとかではなく、新聞の折り込みチラシの裏を使って書く詩は、毎日の単純な暮らしそのものを綴ってある。
詩を考える発想の素晴らしさには、頭が下がる思いです。何でもいいからって、そうは簡単に思いつきませんものね。

くじけないで、1幾つになっても夢中になれるものがあれば、人生を前向きに楽しむことが出来る。
自分の老いを見つめる八千草薫の演技は、上手に年齢を重ねた女優の可愛らしさと魅力にあふれていて素晴らしかった。

誰だって辛い時がある。
それをくよくよせずにバネにして、どんなに辛くてもうつむかずに、他人を責めない。そんなトヨさんの生きる姿勢に、凛と生きるトヨさんに、勇気と希望をもらいました。


ねぇ、不幸だなんて溜め息をつかないで、陽射しやそよ風はえこひいきしない。夢は、平等に観られるのよ。私、辛いことがあったけれど、生きていてよかった。あなたもくじけずに

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2013年11月27日

スティーブ・ジョブズ2

スティーブ・ジョブズ2011年に死去したアップルの創設者、スティーブ・ジョブズの生涯を描く。大学を中退し禅や仏教に傾倒しながらも、無為の日々を送るジョブズは、親友のウォズニアックの趣味であるコンピュータに興味を持つ。
2人は友人たちの協力を得て世界初の個人向けマシンApple Iを商品化。

ジョブズは自宅ガレージを改造して、ウォズニアックらとアップルコンピュータを設立する。ジョブズは社長として経営に辣腕をふるい、77年にApple IIを発売、大ヒットとなる。
25歳にして成功を手中にしたジョブズだったが、そのときから周囲との軋轢に苦しみ、挫折と栄光を味わうことになる。
若きジョブズそっくりと言われていたアシュトン・カッチャーを主演に迎え、共演はダーモット・マローニー、マシュー・モディーンらベテラン陣。監督は「ケビン・コスナー チョイス!」のジョシュア・マイケル・スターン。

<感想>小さなガレージから世界を変えたカリスマ起業家の知られざる涙。エレクトロニクスに革命をもたらした故スティーブ・ジョブズの伝記ドラマである。アップルコンピュータ創設前夜から、01年のipod発表までの時期にスポットを当てて、ありのままのジョブズを浮き彫りに見せている。
スティーブ、1それにうり二つのアシュトン・カッチャーの成り切り振りも見ものです。

それでも、今や伝説の人物なのだが、あまり感心しない。観客を刺激し、鼓舞するタイプの作品に期待すると大いにガッカリしますから。

校庭でジョブズと初対面の女のクローズアップから、いきなりエッチ後の裸につなぐ下品さ。インド旅行の細切れモンタージュ。遅れてきた8ミリ少年のような演出に、なんだかガッカリである。

早い話が、何もかも中途半端な代物なのであります。一方では、唯我独尊のイヤな奴あんおだ。軽蔑に値する俗人として描きながら、片方では、創造的な仕事に情熱を傾け、世界を変えた偉人として称える。

スティーブ、3IT業界の奇才をネタにしたこの手の作品では、「ソーシャル・ネットワーク」が一つのマスターピースを打ち立てたため、テーマ的にも作られるタイミングが出遅れた感が否めない。

それでも、本人に似せた俳優を集めてはいるが、形だけの模倣で、時代精神やパソコンに賭ける天才的な、閃きを描いてくれないと、不十分なデキである。

まぁ、当たり障りのない、どっちつかずの作品で、ジョブズという稀な風雲児の足跡を振り返っただけで、モデルとなった本人がすでに不在であるにもかかわらず、一般常識以上のエピソードも希薄なのもネック。

そこには人物に対する批評が足りない。面白いゴシップならネット上にあふれているのだから、美しいサクセス・ストーリーがゴールでは、さすがにツッコミ不足なのではないかしら。

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清須会議5

清須会議、タイトル数々のヒット作を作り出してきた三谷幸喜が、およそ17年ぶりに書き下ろした小説を自ら映画化した群像喜劇。
本能寺の変で織田信長が亡くなった後、織田家後継者と領地配分を決めるために、柴田勝家や羽柴秀吉らが一堂に会した清須会議の全容を描く。
役所広司演じる勝家と大泉洋ふんする秀吉の主導権争いを軸に、それぞれに思惑を秘めた登場人物たちが駆け引きを繰り広げていく。
そのほか佐藤浩市、妻夫木聡、浅野忠信、西田敏行ら豪華キャストが勢ぞろいする。

あらすじ:本能寺の変によって織田信長が亡くなり、筆頭家老の柴田勝家(役所広司)と羽柴秀吉(大泉洋)が後見に名乗りを上げた。
勝家は三男の信孝(坂東巳之助)、秀吉は次男の信雄(妻夫木聡)を信長亡き後の後継者として指名し、勝家は信長の妹・お市(鈴木京香)、秀吉は信長の弟・三十郎信包(伊勢谷友介)を味方にする。
そして跡継ぎを決めるための清須会議が開催されることになり、両派の複雑な思惑が交錯していく。

清須会議、9<感想>三谷監督が17年ぶりに書き下ろした原作小説は、時代小説の常識を破り、全篇が現代語のモノローグで構成されているのだ。
まさしく若くして三谷幸喜が、東京ヴォードヴィルショーに書き下ろした歴史コメディである。20年経ってよりピカピカに磨かれたその枠を味わったというのか、いやぁ、面白かった。
原作にはほぼ忠実な映画も、適材適所の贅沢なキャスティングで観る者を唸らせる。

時代考証のツッコミどころはたくさんあれど、もちろん作り手の想定内だろう。
むしろ、評定の駆け引きにここまで光を当てたのは、シチュエーション・コメディ向けの設定ということもありつつ、「時代劇」としての画期なのではと思った。

清須会議、4勇猛だが純情な柴田勝家と権謀術数に長けた羽柴秀吉の覇権争いを、舞台劇のような会話で面白おかしく展開するシーン。
勝家に加担するお市様の色仕掛けや、前田利家がやたらカッコよかったりする戦国マニア的な遊び心を堪能させてくれる。

だからどうなのかという歴史観には、物足りなさが残ってしまった。

ベタなラグジュアリーが楽しめる三谷監督作品だが、今回は、繰り返されるギャグがベタ以前にことごとく寒いのだ。
三谷監督の演出よりも、大泉洋のパーソナリティーに作品全体が引っ張られているように見えた。
物語の構図と重なるようで、それはそれでいいのかもしれないが、かなり目立っていた。

清須会議、1それでも、この作品での主人公は丹羽長秀なんでしょうが、戦国武将っぽくない穏やかな顔つきで、小日向さんの演じられた丹羽長秀は、会議の中で沈黙するシーンがあるのですが、良かったですね。

そして何と言っても舞台のセットと衣装が凄い。豪華な居室のセットは、よーく見ると中庭を挟んで、勝家と秀吉の両陣営が向かい合っている点にご注目あれ。
陰謀めいた内輪話もこれでは丸聞こえ。凝った内装もさることながら、馬鹿げた配置をさりげなく施しているあたりは、三谷喜劇のセンスが輝いて見えるのも素晴らしい。

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2013年11月22日

トランス4

トランス、タイトルさまざまな作品を世に送り出したダニー・ボイル監督が、『つぐない』などのジェームズ・マカヴォイを主演に迎えたサスペンス。『トレインスポッティング』の脚本家ジョン・ホッジとボイル監督が再びタッグを組み、ギャングと名画を略奪した競売人が絵画の隠し場所の記憶を失い、ギャングが催眠療法で記憶を復活させようと画策するも予期せぬ事態に陥っていくさまを描く。『ブラック・スワン』などのヴァンサン・カッセル、『アンストッパブル』などのロザリオ・ドーソンが共演。

<感想>異才というか偉才と言わんばかりのダニー・ボイル監督の新作。凝りに凝ったミステリーで、観ていてトランス状態になる。つまり我を忘れた境になるというより、むしろ目まいがしてくるのだ。とにかく無類にトリッキーな作品だった。

つまり催眠療法のミステリーなのだが、通例の潜在意識を扱った映画に比べて娯楽度がハンパなく面白いのだ。中でも主人公を演じたジェームズ・マカヴォイは、サスペンスとの相性がすこぶるいいようだ。

物語は、あるオークション会場にゴヤの名画「魔女たちの飛翔」が出品され、2750万ポンドで落札された。するとその時、会場に強盗団が乱入。競売人のサイモンは緊急時のマニュアルどおりに絵をバックに入れ、金庫へと向かう。そこに待ち構えていたのは、強盗団のリーダー、フランク。実は二人はグルだった。銃で脅されたサイモンが絵を手放し、・・・。という筋書きなのだが。

トランス、1ところが、サイモンは抵抗し、怒ったフランクは彼を殴りつけ絵の入ったバッグを持って逃走。意識不明の事態に陥ったサイモンは病院へ運ばれた。そして、逃げおおせたフランクがバッグを開けると、中には空の額縁しか入ってなかった。

数日後、自宅へ戻ったサイモンはフランク一味に連れ去られ、絵の隠し場所を吐けと拷問されるが、手指の生爪を剥されて痛そうな拷問。記憶を失ったサイモンには答えようがない。フランクに殴られたショックで絵の有り場所の記憶がないのだから。

フランクは、サイモンに催眠療法を施すことに。サイモンが無作為に選んだのがエリザベスという女医。人の無意識を読み取ってしまうエリザベスは、サイモンとフランクの企みを知り、あろうことか自分も仲間に加えるよう提案して来る。有能で魅力的な彼女に、サイモンとフランクは、共に心を奪われていく。

やがて、少しずつ明かされていく事件の真相。だが、サイモンの無意識の奥底には、本人すら気づかなかった驚くべき事実が隠されていた。

映画のモチーフとなったフランシスコ・ゴヤの名画、スペインの最大画家にして近代絵画の父と呼ばれるフランシスコ・ゴヤが、1798年に制作した名画「魔女たちの飛翔」。浮遊する魔女たちがひとりの男をむさぼり喰っている惨劇の下、布を頭から被った男が逃げようとしている。現実と空想が混在するゴヤの絵の中でも、特にシュールさが際立つ作品で、見る者に不安と狂気を意識させずにいられない。

トランス、4記憶を描くことは難しい。それらしいイメージを提示しても、それが記憶だという確証は示せないからだ。本作でも記憶の錯乱は客が観たショットをフラッシュ・モンタージュでそれらしく見せているのに過ぎないと思う。

撮影アングルの違いで、客観的に捉えられた人物の主観のずれを表現することも。
あの、ロンドンオリンピック開会式の総監督を務めたダニー・ボイル監督
の作品なのだが、映画もオリンピックも同じようなイメージの問題と思っているのかもしれないですね。

お話は、二転三転、まったく予測がつかないし、語り口は変幻自在で、まるで手品をみているようだし。
トランス、5俳優たちは、イギリスのジェームズ・マカヴォイに、フランスのヴァンサン・カッセル、アメリカのロザリオ・ドーソンが役にハマって魅惑的だし、映像に翻弄される楽しさと言うのか、すっかり時間を忘れて見入ってしまった。

映画作りにおけるダニー・ボイル監督の関心は、映像と音楽を使っていかにドラッグのトリップ感を追求できるかに尽きるのではないかと思う。主人公が崩壊していく本作の物語は、彼のテーマそのものだから。

記憶喪失や、催眠術を取り入れた脚本の複雑な仕掛けは、ストーリーテリング上の技術というよりも、それによって見る者の頭を混乱させて、トランス状態を引き起こすためのツールで、ボイル監督の姿勢は一環しているようだ。


 

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2013年11月19日

キャリー4

キャリー、タイトル、11976年にブライアン・デ・パルマ監督、シシー・スペイセク主演で映画化されたスティーブン・キングの同名小説を、クロエ・モレッツ主演で再映画化。超能力を秘めた内気な少女キャリーが引き起こす惨劇を描くサイコサスペンスで、「ボーイズ・ドント・クライ」のキンバリー・ピアース監督がメガホンをとった。

地味で冴えない高校生のキャリーは、学校では笑い者にされ、家では狂信的な母親に厳しく監視され、孤独で鬱屈した日々を送っていた。やがて、学校の人気者トミーとプロムパーティに参加することになり、母親の反対を押し切ってパーティにでかけたキャリーだったが……。

<感想>スティーヴン・キング原作の「キャリー」のリメイク版で、シシー・スペイセク主演のオリジナル版を以前に観たのだが、もっとも印象的なのは、実はキャリーは美少女だったという描写である。

子供の頃のキャリーは輝くような美少女だったのだが、母親の女性嫌悪を押し付けられ歪められて陰険な酷い娘になってしまったのだ。つまりあんな怪物キャリーを生み出す母親もまた怪物であるはずだから。という考えからキャリーの母親には、ジュリン・ムーアがキャスティングされたそうです。

キャリー、5ジュリアン・ムーアが演じる宗教狂いの鬼母は、想像するだけで恐ろしいのだが、期待にたがわぬ狂人ぶりを全開しまくりですから。
いきなりキャリーを自宅で自力出産するオープニングから、頭を壁に打ち付け、クリーニング店では嫌味を言う客の前で、針で太腿をひっかいて血を流す自傷くせと、「こんな母親は嫌だ」というランキングだったら、きっとトップを突っ走るはずですよね。

それに、主人公のキャリーはというと、みんな大好きクロエ・グレース・モレッツという本当に可愛い美少女。

ジュリアン・ムーアの大抑圧を受けてキモ娘に育ったかと思いきや、やっぱ美少女はそのまんま美少女でした。がんばってキモイ演技をしているんですが、キモ美少女にしてさらに人気を集めそうな出来上がりです。

クロエちゃん、何をやろうと「やっぱ可愛い」ですからね。という結論になってしまいました。つまりこれはクロエちゃんのアイドル映画なので、彼女が可愛く映ってしまうのは仕方がないことなのだ。

キャリー、4超能力をキャッキャいいながら操る姿もいいし、大胆な胸元サービスにどっきりして、豚の血を浴びて体の線がくっきり出るのを見てうっとりするのは男の子かな。

実際、頭から豚の血をかぶっても可愛いんだからしょうがない。本当ならばキャリーのいかりが爆発し、街を半分破壊するまでエスカレートして暴れ回るべきなのだが、クロエちゃんが良い子なので、殺す相手も選んで、無差別殺戮の快楽にまではいたらなかったという。だが、それもクロエちゃん映画なのだからと思えばしょうがないのだが、最後、ジュリアン母親の大芝居に、律儀につきあってあげるクロエちゃんに涙ですよね。

虐めっこ生徒たちはみんな殺されるのはしょうがないけど、プロムに付きあった男の子も、豚の血の入った空のバケツが頭に落ちて死んでしまうなんて、可愛そうだった。

そして、友達のスーも妊娠していて、それを当てちゃうキャリー。きっとお腹の子共は女の子で、キャリーの超能力を引き継いでいるかもよ。


 

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