November 09, 2007

ベルト・モリゾ展

会社帰りの美術館なんて実に久しぶりではなかろうか。しかも西新宿は損保ジャパン東郷青児美術館は本当に本当に久しぶりである。なんたって確か前回行った時は損保ジャパンじゃなかった気がする。金融機関の名前の変遷には着いて行けないよ。

「特別展 美しき女性印象派画家 ベルト・モリゾ展」

左の絵は正しくは彼女の絵ではなく、彼女の師であるマネによる彼女の肖像画だが、今年のオルセー展で上野にやってきて、テレビで特集も組まれていたので、こちらを思い出す方も多いかも知れない。
コローに師事し、その後マネに出会って感銘を受け、モネやルノアールとも親交を深めながら印象派展に精力的に出品し続けた女流画家。マネの弟ウジェーヌと結婚し、娘ジュリーを生んで以来、娘の絵も多く手がけている。

私は彼女の絵が結構好きだ。印象派の中では一番好きかもしれない。タッチの柔らかさと雑さのバランスや色合いが一番好きなのかも。
評論家はよく「女性ならではの柔らかい繊細なタッチ」と評するが、タッチの優しさならシスレーやルノアールの方が断然柔らかいし繊細だと思う。男性でも繊細な人もいれば、女性でも大胆な人はいる。彼女は結構ガシガシ流れるように描いてる時もあるように思う。
彼女の絵に敢えて「女性らしさ」を求めるならば、娘を見る同性の視線だろうか。男性画家にとって娘とはただひたすら愛らしいものかもしれないが、女性である彼女にとって娘は幼くとも同じ一人の女。ジュリーとの絵には何か会話があるような気がする。まあ、勝手な思い込みかも知れませんがね。

今回の特別展は「個人蔵」と言う絵が本当に多い。こんなの本当に家に飾ってる人がいるんですねえ。驚き。昔から続いている美術館だから、そう言うコネクションも強いのかも。
印象派と言うと油彩だが、今回水彩やパステル、ドライポイントの小品も結構展示されているが、水彩は予想外に素敵で、絵葉書を買ってきた。さて、誰に送ろうか…。

最後にお約束のゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンにご挨拶。美術館の後大学の友人と食事の約束をしていたので、駆け足の鑑賞だったが、いい気分転換になった。特別展は11月25日まで。金曜日は夜間展示もやっているので、興味のある方は是非。

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この記事へのコメント

1. Posted by 真織   November 11, 2007 21:32
モリゾ。
丁度何年か前に印象派の展覧会が近くであって…。その時最初モリゾが主ではなかったですが、行く前にたまたま番組でモリゾの生き様?の話を観ました。この絵もあったんですが、圧巻(個人的に)は、彼女自身が描いた自分の自画像。私は画家!と叫んでいるようで(男装でしたが)ちょっと、とある人(○○カ○様)を勝手に重ねて見ちゃいました。(わははははは。
2. Posted by ぱぴよん@管理人   November 12, 2007 22:06
真織さま

男装好きの血が騒いでますか?
確かにこの時代、女性だてらに印象派の先陣を切っていたのですから、才能もあるけど、きっと気の強い女性だったのでしょう。きっと芸術家グループのマドンナ的存在?
私の彼女のイメージは池田理○子先生の「エロ○カ」に出てくるスタール夫人です(ちょっとマニア?)

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