日々是吉日:美術館

January 11, 2007

気になる国立新美術館

六本木ヒルズが出来てなお、何となく私にとって異郷の地、六本木。
学生の頃自転車で20分くらいのところに住んでたんですが、一度も足を踏み入れず…会社の外国人同僚と飲みに行っても落ち着かず、私にとって遠い場所です。
(って言うか結婚して千葉に住むようになってからあんまり都心に出てこないし。都市より地元でゆっくりお買い物する方が好きな田舎モノです…。)

あ、六本木ヒルズの展望台の東京シティビューは好きですよ〜。あそこはビルも高いけど、ビル周辺が高台で土地自体が綺麗なので、ぐるっと東京の全体がよく見えます。ま、馬鹿と煙は高いところが好きだから(苦笑)

新国立美術館そんな六本木に私も行けそうなスポットが出来ましたよ。それは今春オープンの新国立美術館(これ以外にも東京ミッドタウン構想ってことで旧防衛庁跡地にこの春色々出来るらしいですね)

ここはコレクションの所蔵はせず国内最大級のスペースを生かして多彩な企画展を行う新しいタイプの美術館とのこと。美術館と言うよりアートセンターと言う感じでしょうか。美術館にはカフェも入るのですが、なんとひらまつのプロデュースだそう。何か新しいなぁ。

特に2月7日〜5月7日は私の大好きなパリのポンピドゥ・センターから展示がやってきます。題して「異邦人たちのパリ、1900−2005」
ポンピドゥ・センターと言えば私の中では「シャガール」なのですが、シャガール以外にもピカソ、モディリアーニ、カンディンスキーなどなど色々来るようです。

たまには異郷の地を探索に行くか!

春はすぐそこ、だからね。


Yちゃん、Lちゃん、よかったらご一緒しませんか(だって一人で六本木なんて怖いよう)

January 09, 2007

ミイラと古代エジプト展

ミイラ展今年2月18日まで上野の国立科学博物館「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」が開催されている。売りは3Dミイラシアターで“Mummy: the inside story”(ミイラ−その内側に秘められた謎)を見ることが出来る。
内側ってのは物理的な内側で、ミイラの歴史だけではなく、実際にCTスキャンでミイラの内部を見てみよう、と言う言うことだそうだ。

で、私はと言うと昨年の年末、例によって例のごとくY嬢と連れ立って見に行ったのだが…

これから行く人は絶対体調がいい時に行くべし。

いや、科学的にも歴史的にもバランスよく説明してあって、よく出来たフィルムでしたよ。ミイラのことはよく分かりましたとも。
でも…でもね…私の3D映像って高校生の頃、長崎旅博覧会('90←古い)の時代で止まってたのね。でも今の3Dってスゴイ。で、そのすっごい3Dでミイラが飛んでたり、ミイラの中に入って行って、リアルに内部を見ちゃったり、神殿に突っ込んでったりする訳で。

正直仕事疲れで弱ってる時だったので…何か…酔った…ミイラ酔い?
具合悪くなったり、大泣きしてる子どもとか実際いたみたいだし。
3Dシアター以外は展示品の数はそう多くはなく、普通にミイラやエジプト関係の展示品が来ていましたが、シアターを見た後、ミイラを見ると

これって…死体なのね…。

とリアルに意識してしまう。気合が必要な展覧会だった…。

さて、本日たまたま美術館ネットサーフィン中に公式ブログを見ていると、ミイラ展特別福袋が売り出されていた。税込2,000円と3,000円で定価の2〜3倍相当のグッズが入った福袋…。
…定価4,000〜9,000円のミイラグッズって…。

September 16, 2006

The Glory of Persia

ペルシャ展銀座で一夜を明かし、友達がつきあってくれるというので、土曜日は朝から上野の都美術館へ「ペルシャ文明展」を見に行った。(彼女の専攻は東洋史)
うー、久しぶりの美術館だ。忙しいと目に新しいものや生活から離れたものが入ってこなくなって心の栄養が少なくなっている気がするから何か嬉しい。

この展示のサブタイトルが「黄金のリュトン、世界遺産ペルセポリスの栄華」と言うタイトルでだからもっとキンキラしてるのかな、と思ったけど、土器とか青銅器とか、神殿の石造りのどでかいレリーフとか、生活に密着した道具も各種並んでいて、年代別に変化を追って行けるのが面白い。
厳しい砂漠を生きる人の文化はたくましくて力強いな。

さて、メイン展示は「黄金のリュトン」
リュトンとは角杯を意味し、三角錐の形をした盃で、チケットやポスターの主役になっているものは翼のあるライオンをモチーフにしたもの。ライオンはアケメネス朝(前550-前330年)の紋章的存在である神獣である。ちなみにライオン以外は羊、山羊のモチーフが多くて、馬が少ないのは結構意外。馬はあんまりいなかったのかな。
ペルシアの金は本当にたたいて薄く伸ばしてそこに薄く細工が施されている。純金のぼってりした感じがなく、繊細で綺麗である。

週末なのに意外に空いていた…大英博物館展とかよりマイナーだからか。実際確かに地味な展示だったかも。ただ年代別にペルシャの歴史がおさらいできて結構いい展示に仕上がってたと思うので、時間がある人は覗いて見てください。上野の都美術館での展示は今月いっぱい、その後愛知に巡回予定。

ちなみにお土産コーナーではペルシャ絨毯売ってました…。

October 30, 2005

マリア・テレジアとマリー・アントワネット展に行ってみた。

…と書いてる今日はもう一週間後だったりするんだけど…覚書と言うことで…お友達お三方にお付き合い願い、西武池袋店まで行ってきた。前回(?)横浜そごうで見た大ナポレオン展の空きっぷりが心に残っていたせいか、異常に混んで見えたが、日曜の池袋西武ならこんなものかも。

Lちゃんが既にすばやいレポートを寄せて下さっているので、真面目なコメントは差し控えるが、名作「ベルサイユの○ら」(←なぜ伏字?)でも書かれていた通りお勉強は今ひとつのアントワネット、結婚宣誓書でもペンを引っ掛けて「不吉な…」と未来を案じさせる場面があるんですが、本当にこの人悲しいくらい悪筆ですね。
彼女直筆の手紙はインクの引っかかり跡も黒々と、私たち素人目にも今ひとつである事が分かる。

極めつけは軍艦カツラ。マリー・アントワネットは彼女は戦争に勝った記念に銀髪で編み上げた軍艦型のカツラが展示されていたが、コレが全長80センチはある、小林幸子もかくやと言うスゴイ代物である。ワタクシ的にはコレが一番引きましたが、彼女は羽毛、花、リボン、珍しいところでは果物、鳥かご、馬車まで頭に載せた巨頭ファッションフェチだったそうな…。

女帝らしく賢く、名君として誉れ高かったマリア・テレジア。
悲しいかな美しく気高くも賢くはなかったマリー・アントワネット。
…どっちが幸せだったんだろ。

決して多い展示数ではなかったが、それだけでコレだけはっきり人生が対比できてしまうとは恐るべき親子。なかなか興味深い展示であった。まだ国内を巡回する予定らしいので、興味がある人は是非。

September 23, 2005

横浜そごうで「大ナポレオン展」を見る。

ナポレオン…という事でLちゃんとYちゃんをお誘いして横浜そごうまで大ナポレオン展を見に行って来た。

デパートの美術館だからそんなに大きくないけど、人も混んでなくて、ゆっくり三人で見てまわれたのはよかった。

…すっかり見慣れた(笑)ナポちゃんの顔が一杯。
「あ、これはジョゼフ兄さんだね〜」等とナポちゃんの家族まで判別できるのは池田理代子先生のおかげである。
個人的には絵よりもお茶セットや椅子や寝台などがお道具が興味深かった。
しかしベルサイユ展の時も思ったんですが、当時の寝台って小さすぎないか?確かにナポレオンはそんなに背は高くなかったはずだけど…みんなあんなに背が低かったのか?疑問。
中には「ナポレオンに離婚を告げられて、嘆くジョゼフィーヌ」なんて絵もある。そんなとこまで絵に描かなくてもよかろうに…。

美術館のあとはそごう10階のレストラン街に行ってみたが、最近リニューアルしたばかりでめちゃこみであった。この前の秋葉原の時もそうだったんだけど、新しいお店に並んでもマメに足を運ぶ人ってパワーあるなあ。
どんよりしながら並んで中村屋のカレーを食した後、店内をぶらつくと、婦人服売り場はすっかり秋の装い。かわいいな〜とは思うものの、まだウールやコーデュロイのジャケットを買う気分にはなれないのよね。
その後Afternoon Teaでケーキと紅茶でおしゃべりして、5時には帰宅の途へ。

Lちゃん、Yちゃん、おつきあいありがとうございました。
急な計画だったので参加できなかったママの皆さま、今度は是非ゆっくりした日程で企画しますね

September 19, 2005

ドレスデン国立美術館展−東京展示終了!

ceccde51.jpg上野の国立西洋美術館でやってた「ドレスデン国立美術館展−世界の鏡」が本日9月19日を以って終了。

私は早い時期にベルなお友達とご一緒させて頂いたのだが、「ドイツの匠の技!」って感じで、色んな道具や細工を見ては「この道具は何に使うの?」ってのがけっこう楽しかった。
目玉はチケットにもなっている←フェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」だったようで、確かに柔らかな素敵な絵だったんだけれど、突然道具類の展示が途切れて脈絡もなくフェルメールが突然出てきた気がして…展示の仕方の問題?

で、次なるイベントは東京都美術館で来月10月22日から開催される

プーシキン

かな。
結構いい絵が来るようで、期待。

悪友の皆さま、プーシキン・オフ、企画しますよ!よろしくね!

19:00追記
友人LちゃんのMyClipにてこんな魅惑のイベントを発見。

ナポナポ大ナポレオン展 横浜そごうにて9月10日から10月15日。


…言ってよ、Lちゃん…。抜け駆けはなしよ(笑)
悪友の皆様、久し振りに集いますわよ!参加表明よろしく!

August 07, 2005

Victoria and Albert Museum

V&Aただ今左の入口から7月に行ったシルバーストーン観戦記(観戦以外の記述が多いと言う噂も…)更新中だが、一週間のロンドン滞在中、F1以外のところにも仕事の傍ら(仕事だったんだってば…)足を運びました。

今回一番行きたかったのが、V&Aことヴィクトリア&アルバート美術館。友人Lちゃんや同僚N女史の超おススメで、前々から行きたかったのだが、臨時休館だったりで過去訪れる機会がなかったのである。今回は仕事が終わったあとの水曜日の夜間開園に行ってきました。

この美術館はいわば「お道具美術館」。絵画は少なく、世界各国の鎧・兜や衣装、食器や工芸品、仏像からピエタまで「モノ」がトコロ狭しと並んでいる。
XX世紀のゴシック調の特徴がうんぬん…などと構えることなく、お散歩がてらに「あ、これなんだろう」と気になったものを覗き込む感じで色んな国の文化を「enjoy」しながら闊歩したい。続きを読む

July 26, 2005

ルーブル美術館といえば…。

ルーブル気がついたら横浜美術館のルーブル展が終わっていた…。次は夏に京都ですね。

東京ではもうすぐルーブルの古代エジプト展が上野の東京都美術館で始まります。名古屋で見たけどもう一度見ようかな〜。

ところで私が横浜美術館を訪れたのは6月の後半、梅雨真っ盛りの雨の中であった(何日だったっけ…とLちゃんのページを見に行く私)
点数は少ないが「おっ…これが!」という絵が結構来ていて結構ビックリした。アングルの「泉」やドラクロワの「サルダナパロスの死」なんかは美術の教科書にも載っているんではないだろうか?

横浜美術館には初めて行ったのだが、平日の午前中のせいか適度に空いていたし、スペースが広々して気持ちのいい美術館だった。(混んでいる美術館での悲しいメモリーはこちらをどうぞ…)ちょっと見た感じがオルセーっぽくて素敵。

そんな素敵な美術館でいくらテーマが「19世紀のフランス絵画」等という私たちのオタク心をくすぐるものだったとしても、ナポレオンの軍服に萌える私達ってやっぱり変だよね…Lちゃん、Sさん…。
(しかしここで火のついたナポレオン熱は私の中でくずぶり続け、革命記念日後のパリで一人ナポレオン大会(?)を催すことになるのだが、その話はまた後日)

ルーブルこっちは本物何でそんな昔の書きそびれた話を書いているかと言うと、今回ロンドン出張(出張である。決して遊びに行った訳では…)の帰りにパリにも用があって立ち寄ったのだが、そこで本物のルーブルを見てきたからである。

(ルーブルの逆三角ピラミッドの前で記念写真を撮る人が異常に増えていた気がする…ダヴィンチ・コードの影響か?)

今回ケチって二年前に観光に来た時のガイドブックを持って行ったところ、夜間開放の曜日が変わってて危うく入場できないところだった。皆さん、ガイドブックは面倒でも行く度に最新のものを買いましょう…。

May 27, 2005

ニュルの前にベルリン。

ベルリン至宝展「ベルリンの至宝展」を見に上野の東京国立博物館に行ってきた。
旧東ベルリンのシュプレー川の中州にある博物館島は東西ドイツ統一後再編・整備が進められ、99年にはユネスコの世界遺産に登録されたとか。

展示品もさることながら、今の季節なら金曜の夜間観覧はかなりお勧め。
気持ちいい五月の風の上野公園、薄闇の中でライトアップされた東京国立博物館はすごく美しかった。

なにしろ空いてるし。(←相当ゴッホ展で懲りた)

エジプト・オリエントからヨーロッパ近代美術まで、博物館島のそれぞれのコレクションの見所を一通り見る事が出来る。逆を返せばそれぞれのコレクションの品数は多くはないけれど、スペースがゆったりしていて、混雑もないので説明も読みながらゆっくり見る事が出来るからあまり気にならない。

個人的にはギリシャ・ローマ美術のコーナーがよかった。ミネルヴァの銀皿や陶器のクラテル(酒を混ぜる器)はとても素晴しかった。(こちら、公式サイトで作品紹介もされていますが、なかなか充実しているので見る価値あり)
ベルリンの至宝展

今年は日本におけるドイツ年と言うことで、この後もドレスデン国立美術館展が開催の予定だそうだ。

しかしドイツと言えば、いよいよニュルだ!B・A・Rが琢磨が帰ってくるぞ!←結局そこに行き着く。

ところで実は「ニュルブルクリンク」(ニュ、ニュルンベルグ?ニュルブルリング?あれあれあれ?)がうまく言えなくて密かに「ニュル」でごまかしているのは私だけでしょうか…。

May 13, 2005

ゴッホ展で見たものは。

仕事ぶっちぎって行ってきました、東京国立近代美術館のゴッホ展


夕闇迫る七時に友人二人と現地に集合。そして私は信じられないものを見た。

本展は、午後1時〜午後3時の時間帯が特に混雑しております。 上記の時間外もしくは、夜間開館時間(午後5時〜午後8時)の 観覧をおすすめ致します。

…だったら何なのよ、この長蛇の列は(怒)

入場まで20分待ち。そして中がまたスゴかった。

多分かなりいい絵が来ていたんだと思う。彼らしい茶色や黄色の色使いはやっぱり素敵だった。しかし相当の気合を入れて努力しないと人気のある絵には近寄れない状態。一緒に来ていた友人は早々にギブアップした模様。
しかも「あら、これはゴッホにしてはタッチが違う」と思うと何故か別の作家の絵が並んでいたりするのである。もしかして空いていたらその関連が分かったのかも知れないが…とにかく「…私は何を見に来たの?」と言うくらい混んでいた。

その後電車で移動し、なじみのイタリアンでピザを頂きながらおしゃべりに没頭することしばし。
…今日、何しに行ってきたんだっけ?私…。