いい蝶旅立ち:バリ

October 02, 2005

[バリ七日目] 嵐を呼ぶ女、帰国する。

5824face.jpg…こんなにきれいな海なのに。

今回テロのターゲットとなった場所の一つ、ジンバランは、私たちが6日間滞在した場所でもあり、とてもきれいな夕日が見れるビーチである。
静かなホテルのプライベートビーチの横に、屋台が一杯並んで賑やかな一角があり、シーフードが安くて美味しいんですよ、と書こうと思ったのにな…。

10月1日夕方、ホテルをチェックアウトして、パッケージについている免税店のお買い物ツアー経由で、ガイドさんに空港まで送ってもらったのが20時過ぎ。
その時、空港内のテレビのニュースでクタとジンバランに印のついた地図が映っており、言葉は分からないけれど、現地の人のテレビを見る視線と話し合う様子から何か起こったんだな…ということだけは分かった。しかし機内でも特段アナウンスはなく、バリの空港の警備も、乗り継ぎのジャカルタの空港の警備にも緊張したものは見えなかったので「たいしたことはないんじゃないか」とそのまま帰ってきた。

しかし10月2日朝、飛行機を降りる際にアナウンスが入った。

「昨日のバリで発生した爆発事件に伴い、家族の方から多数お問い合わせを頂いておりますが、個人情報保護法により乗客名簿の公開はしておりません」

そこで結構事態が大事であることに気づき、夫と私は飛行機を降りると同時に自宅の義母と私の実家の母に携帯で電話。電話で初めて日本人を含めた多数の死者が出ていることを知る。二人とも安心するとともに「根拠はないがあんたたちは多分大丈夫だろうと思っていた」と言う大物の母ズ。

でも、でもね…お母さんズ。言うと心配するから言わないけど、今回は結構ニアミスだったんだよ。
爆発の24時間前、私たちはまさに事故現場となるジンバランのシーフード屋台カフェで食事をしていたんですが…(怖)

前回は海外出張の二日前と二日後に出張先のロンドンでテロが起こり「テロも避ける女」を自称していた私だけど…さすがに今回は笑えない…。
被害に遭った人たちは私たちと同じく混雑を避けた遅い夏休みを楽しもうと旅行に出かけた方たちばかり。
直接の被害者もさることながら、テロ発生で観光客が減れば、本当によくしてくれたバリの方々(特にホテルの方、カフェの方)にも何かしらの悪影響があるのは間違いない。
(…私の行く先がテロに遭うんだったら、私はどこに行かなくてもいいけどね…そんなことじゃないんだよね)

テロを起こしても何の解決にもならない。
…と言う簡単な図式がテロリストには分からない。
それは日本人が民族・宗教の根深い対立をどうやっても肌で理解できない…と言うのと同じくらい深い溝がある。

本当に切ないくらいこれ以上事故の被害者の人数がカウントアップしないこと、犯人が捕まる事を祈るしかない。
心配してメールを下さったお友だちの皆さま、ご心配ありがとう。ぱぴよんは今回も不幸中の幸いでテロに避けられました…。

October 01, 2005

[バリ六日目] クラブフロアは本当にお勧め!

クラブフロアさて、今回泊まったのはBALI INTERCONTINENTAL RESORTの中でもクラブフロアと言う一応ワンランク上のお部屋を選択。お値段は普通の部屋の2割増しと言うところだけど、その価値あり!本当にお勧め!

フリーのお食事のサービスが充実
■朝食(7:00〜12:00)←注文を受けて一個一個焼いてくれる卵料理が美味しい!
■お昼の軽食(12:00〜15:00)(インドネシア料理からステーキまで五種類のメニュー)
■ハイ・ティー(15:00〜17:00)(お茶は紅茶から緑茶、ハーブティーまで選べて、スコーンやサンドイッチの盛り合わせが頂ける。ジャスミンティーが美味しい!)
■カクテルアワー(17:00〜20:00)(ワインやビール、簡単なカクテルにスナック)
■夜食(22:00〜23:30)(実は食べてない)

その他のラウンジサービス
■DVDやCD、本が借りられる(但し日本語は少なめ)
■インターネットできるパソコンがある
■チェックイン・チェックアウトがゆっくりできる
■コンシェルジェに色んな予約を優先でお願いできる
■ラウンジじゃないけど、クラブフロア専用のプールもある

お部屋のサービス
■初日はフラワーバス
■ブルガリのアメニティ付(←夫は気にいって大量に持ち帰ろうとしたところをお部屋掃除の人に目撃されていた)
■フルーツのサービス
■バトラーの24時間サービス付

色んな用事を頼まれてくれるバトラーさんはとってもフレンドリー。まず彼らは必ずこちらのファーストネームをちゃんと覚えて毎日声をかけてくれる。頼めば荷物のアンパック・パッキングまでやってくれるらしいが、それは何となくこっぱずかしいので自分でやったけど…。(だって大した荷物持ってないし…)

一つ感動した出来事が。
あるバトラーさんは日焼けで私の唇が荒れているのに気がついた。

バ「私どものドラッグストアにリップバームがあるか聞いてみましょうか」
ぱ「実は昨日行ってみたけど売っていなかったの。この辺に売っているところがあったら行って見るから場所を教えて下さい」

するとこのバトラーさん、ホテルの外から私のリップバームを調達して、プールまで持ってきてくれたのだ!大きなホテルなのに一人一人のお客さんにここまでしてくれるなんて…と感動した。

最後の日は、私たちのチェックアウトより前に勤務を終えたらしく、帰り際にわざわざお部屋まで別れの挨拶に来てくれた。こちらも両手を合せてお礼を言った。

感動したのでアンケートにしっかり彼の名前を書いておいた。そんなに想い出が深いから、彼らの何百メートル先で爆発が起こった事がこれを書いている今、とても哀しいのだ。絶対また来るって約束したのに。
でも本当にまた会いたいな。…安全を取り戻したバリで。

September 30, 2005

[バリ五日目] バリでヨガ。

ba43c4a8.jpgインターコンチネンタルでは毎日「Paradice Pleasure」と言う新聞が配られて、ホテル豆知識やActivity(「マウンテンバイクに乗って漁村を巡るツアー」)やお得な情報(スパ20%オフのコースとか)をお知らせしてくれる。
で、その中でスパの主催するビギナー向けヨガクラスを見つけて参加してきた。
16時半から18時まで、お菓子と飲み物がついて10,000ルピア(=1130円くらい)。
現在バリはどうやらオフシーズンで金曜日の午後は特に人が少ない。従って
生徒さんは私とシンガポール人の男性の二人だけで、先生はインドネシア人の男性。当然会話は英語。英語とヨガが学べて一粒で二度美味しい…かも(汗)

スパのフロントに集合。スパの中にはそんなに広い場所はないし、どこでやるんだろうと悩んでいたら、どんどん渡り廊下を歩いて庭の方へ連れて行かれた。
…木陰の芝生の上にヨガマットひいてやるんですよ!

寝転がって上を見上げれば飛行機雲。
先生も「小鳥のさえずりに耳を澄まして」なんて掛け声をかけたり。
波の音もするし。

先生の真似をして、決して無理をしない範囲で体を動かすと、じんわり体があったかくなり、背中にうっすらと汗が。食べ過ぎの体に気持ちいい。ヨガの後はスパのジャグジーで汗を流す。(ジャグジーやサウナだけの利用なら滞在中何度でもタダ)
何かセレブっぽいわ、ワタクシ(爆)

ところでクラスの中で、先生が「腋の下はリンパ腺が集まっているところなのでよくマッサージしましょう」と言ったところ、シンガポールの男性が「リンパって知らない」と言う。
え〜リンパは日本ではもう一般用語だよね。外国ではあんまり一般的ではないって事??
会社に帰って色んな国の外国人同僚と仕事で会う度に「ねえ、リンパって知ってる?」と聞いてまわってしまうに変な人になってしまうに違いない。

ただ多少気になるとすれば…。(ここからは私を許してくれる人だけが読んで下され)続きを読む

September 29, 2005

[バリ四日目] バリと言えばスパ。

スパと言ってもフランコルシャンではない(スパ・フランコルシャンが何か分からないアナタはこちらをご覧下さいませ)
バリと言えばSpa、OLが日々の残業で疲れた体を癒すならこれでしょう♪

ウルワツスパホテル内スパなら同じジンバラン地区でももう少し奥のリッツ・カールトンのスパが最も人気のようだけれど、利便性で(=面倒くさいので)ホテル内のUluwatu Spaに行くことにした。
ちなみにプールサイドやビーチのあちらこちらに屋根つき天蓋つきベッドがあって、好きなところでマッサージやマニキュアなんかを受けられる。私はこの魅惑の肢体を人前に晒すには忍びなく、Spa内の個室に行きましたが…(笑)

ちなみにSpa内にはマッサージルームの他にスチームサウナと普通のサウナ、ジャグジーがあって、これは宿泊客は無料で使えるので、私はお風呂替わりに毎日使ってた。男女別のエリアは裸でも平気だけど、混浴エリアは水着着用のコト。中にはオープン・エアの休憩スポットがあって、ジュースなんかも注文できちゃう。

毎日本当に綺麗なお花がふんだんに飾ってあって、いい香りのアロマオイルがほんわり…。
従業員さんに「何のオイルを使っているの?」と聞いてみるとレモングラスのアロマオイルを使用しているとの事。残念ながら市販はしていないとの事なので、後にレモングラスのオイルを買うことを固く決意。

さてさて、体験したのは
■Traditional Balinese Massage(バリニーズと呼ばれる伝統的なマッサージ。ツアーパックに60分のチケットがついていたけど、80分US$54)
■Head, Scalp and Neck(いわゆるクリームバスと言われるもの。(60分US$38だったけど20%OFFの日に行ったので30US$ちょっと)

ちなみにサービス料と税金で合せて20%くらいを加算される。ホテルの中なので現地では高めの設定だと思うけれど、それでも東京と較べるとかなり割安。
「たまの海外旅行じゃないかぁ」と財布の紐は緩みがちではあるが…。続きを読む

September 28, 2005

[バリ三日目] バリの夜空とアポロ13

実はこの何年かで一番心に残っている映画であるAPOLLO13。しかも初回は映画館ではなく、テレビの吹き替えで見たんだけど、野口さんが無事帰国した頃からずっと「ああ〜もう一度見たいなぁ」と思っていたのだ。クラブラウンジでちょうど日本語字幕もOKなDVDを貸してくれることを発見して、今回は字幕を出来るだけ見ないように頑張りながら改めて鑑賞。

1970年4月11日、アポロ13号が月に向けて打ち上げられた。だが、月まであと6分の5の行程で、緊急事態に遭遇。地球に帰還する確率は10%以下だ。3名の乗組員とヒューストンの、全力をあげての危機回避活動が始まる。
人類が月に降り立つという快挙を成し遂げたアポロ計画が、そのわずか9か月後に、かつてない危機を迎える。米国宇宙開発史上、初の死者が出るのだろうか?実際に起こった出来事を映画化したドキュメンタリー


この映画を英語で聞いているとすごくよく出てくるのが「Procedures」(手順)という言葉。当然ながらアポロ計画のような壮大なプロジェクトには、ありとあらゆるケースを想定した巨大なProceduresが用意されるはず。しかし何万分の一の不幸が重なった生還確率10%の事態には既存のProceduresは役に立たない。だからと言って三人の宇宙飛行士の命がかかっているのに危険な賭けは出来ない。
だからプロジェクトチームは限られた条件の中で、可能な限りの情報を集め、全員が知恵を絞り、仮説を立て、再検証し、何百ステップにも渡る新しいProceduresを組み立てていく。
そして実行フェーズでは基地とアポロ13の間で、手順を手で書き取り、間違えないように復唱し、結果を再確認しながら、生存確率を少しずつ上げていく。

最後にAPOLLO13が大気圏に突入。この時も野口さんの時と同じく、外壁の耐熱タイルが大気圏の摩擦熱に堪えられるかが問題になるわけだが
「ヒューストン、こちらオデッセイ(←宇宙船の名前)、また会えて嬉しいよ」
って生還のメッセージを伝えてきた時、だーっと感動の涙が…。私も嬉しいよ〜オデッセイ!

これって巨大なプロジェクトXだよな〜って思う。最後にJames Honerの厳かなBGMが中島みゆきの替わり(笑)続きを読む

September 27, 2005

[バリ二日目] インドネシアでチベットを読む。

とにかく本をたくさん読みたいな、と、色んな種類取り揃えて文庫本10冊くらい持っていった。読んでは眠り、泳いでは読んでの繰り返し。パラダイスだ!

で、まず読んだのがこちら。今回の旅行で一番面白かった本かも…。
ヒマラヤの小国・パスキムは、独自の仏教美術に彩られた美しい王国だ。新聞社社員・永岡英彰は、政変で国交を断絶したパスキムに単身で潜入を試みるが、そこで目にしたものは虐殺された僧侶たちの姿だった。そして永岡も革命軍に捕らわれ、想像を絶する生活が始まった。

主人公永岡はジャーナリストと言うより新聞社で美術展を企画するのが主な仕事の学芸員。以前訪れた美しい仏教の小王国パスキムにクーデターが起きたと聞き、いても立ってもおられず国境を越えて侵入するがそこで革命軍に捕らえられ、そこで革命軍率いる強制生活に囚われることとなる。
その革命と言うのはよくある軍事革命ではなく、自給自足を旨とし、強者による統治や支配も存在せず、究極の平等を目指した集団農耕の世界なのだけれど、逆に言うとそう言う支配関係や統治関係がない中で集団は行き先を見失い、餓えや疫病によって次第に人の心は病んで行く。

後半の飢餓や疫病で人の心が病んでいくところは話としては克明だけど、いささか書き方が淡々としすぎていて迫力に欠けたかも…と思わなくはない。でも「人は何故救いを求めるんだろう」と言う問いかけはすごく伝わってくる気がする。

ところで、タイトルになっている弥勒菩薩は釈迦56億7千万年後の未来に姿をあらわす未来仏と言われているけど、それは逆に言えば56億7千万年後なんて個々の人間にとっては永遠に来ないんだよって事なんだと思う。
(って言うか56億7千万年後って人類滅亡してますよね。地球はあるの?)
でも人は「救い」を求めちゃう。それは宗教だったり、土着の信仰であったり、自然であったり。この小説みたいにギリギリの生活でも。私たちのような物質的に満たされた楽な毎日でも。

後は東野圭吾の二冊。続きを読む

September 26, 2005

[バリ一日目] バリは時差一時間のはずなのに。

バリだ!バリとハワイは飛行機で七時間弱と距離的に近いはず。しかし東西に移動するハワイに対して、バリの場合南北に移動するので時差が一時間と小さくカラダに優しい…はずなんだけど。

出発する私は何故か既に時差ボケだった。そう25日はブラジルGP。
私の体内時計はよりによって地球の反対側のブラジル時間になっちゃってるのよ。
レースが終わったのは午前四時、今日起きたの午前六時。
寝たっていうか…仮眠だよ、こりゃ。

とは言え運転している夫も同じく眠いはず。相手が眠いと分かっている時に寝るのは何となく怖い。テレビのチャンネルガチャガチャ変えながらなんとか耐え忍び、成田空港に到着。

本日使用するのはガルーダ・インドネシア航空のプレミアム・エコノミー。偶然にも昨日すれ違いで帰ってきたお友達AZUL姐さんと同じクラスだとの事。私のツアーでは三万円UPでした。シートピッチが広いこともさることながら(七時間ならアレで十分)、チェック・インや搭乗も先なので、並ばなくていいのが眠い私には嬉しい。
ただ…かなりの確率で読書灯が壊れてない?
行きの便は読書灯が点かず(但し昼間のフライトなので窓を空ければ本は読めた)帰りは消えず(ただシートを倒すと光は目には入らなかった)結構難儀した。

席に座った後、

沈没。…ひゅーん…。
この後、機内食で夫に起こされるまで、滑走路はおろか離陸の記憶がない。機内食はAZULさんと同じくウナギでした。これだけは美味しかった。

ホテルさて今回のホテルはジンバラン地区にあるIntercontinental Resort Baliを選択。今回は普段家に葉寝に変えるだけの殺伐とした生活の疲れを癒すべくホテルに引きこもって過ごしたかったので、飽きないように大き目のホテルで、お部屋はクラブフロアと言うちょっと上のクラスを指定。

快適。
…どう快適かはおいおいと(笑)

このクラブフロアはお部屋やアメニティだけではなく、24時間バトラーが用事を聞いてくれたり、専用ラウンジで朝食は勿論、お昼の軽食やアフターヌーン・ティー、夕方の軽いカクテルも出してくれる特別サービスがついているのだが、一番ビックリしたのは航空機を降りたところで(つまり出国審査前)で既にホテルから迎えが来ていること。
何と、ビザを買いに並んでくれ、スーツケースを替わりにピックアップしてくれ、その待っている間は専用の待合室で飲み物が出してくれた。
…最初は何が起こったのか分からなかった…(恥)