13 avril 2012 23:08

道楽道 LA PASSION DES TABLES

いつもお立寄りと応援クリックをありがとうございます。
Merci pour votre visite.
Petit texte en Français à la fin de la page.

にほんブログ村 スイーツブログ 手作りお菓子(個人)へ


***************************************

talon
























”イヴェット、靴のブランドどこが好き?”
”そうね、スイスのBallyが好きかしら。”

”きょうはあなたに靴をプレゼントしようと思って、
 でもBallyでも、Barryでも なくて、Valrhonaなんだけど・・・。”


ここ数年、Pâques イースターはイヴェット&ジョルジュの
オーベルジュ・デュ・ロン・ポワンに伺うのが恒例となっていますが、

今年は復活の日曜日はお互いに用事があったため、
それでは前日の土曜日にいっしょに食事をしましょう、ということになりました。
Talon こんなハイヒールのプレゼントを持って。

今年のイースターは4月上旬と早く、
イヴェットの時期を逃せない春の庭仕事と重なって、


elle travaille tres serieusement meme dens son jardin.



















それは剪定や植え替えだけでなく、土を掘り起こす機械をレンタルしてまでの大仕事、
とても忙しそうでした。

どうぞお構いなく、お話できるだけで、と伝えてありました。
”そう?じゃあ、4人で気楽にね。”とイヴェット。

それなのに・・・・。

お客は私たちだけなのに、
テーブルには綺麗な若草色と白のクロスをかけて、
イヴェット自身も同じ色のスカートで春の装い。

”きょうは試作品の試食会、Brouillon(草稿・下書き・練習)ばかりよ。
 まずは・・・、

cake sale mousse foie gras























ケーク・サレにフォワグラのムースを絞ったアントレから。

ミドリのママンのこの本のをさっそくやってみたのよ。”
とウィンク。
 
昨年の11月に出たラデュレのL’Art de recevoir という本は、
いろいろなシーンに合わせたおもてなし料理とテーブルのとても綺麗な本なので、
前回伺った時に、母が彼女のお誕生日プレゼントにと贈ったのでした。


terrine foie gras
























”でも、フォワグラのテリーヌは私のルセット。これじゃ足りないわね。
 よかったら、ムースよりもそのままをもっと食べてちょうだい。”

”これはうまい!ただ、初めから食べ過ぎてはいけないね。”などど言いながらも、
”おいしいものは今この時に食さなければ。”と、ジョルジュもブノワもご満悦。


saumon fume

















”これは職場の同僚の旦那さんに頼んだサーモンの自家製燻製、
 はじめて頼んだの、試作の会にいただいてみましょう。
 ミドリは鮭好きでしょ(大好き)。食べてみて。
 あ、ちょっと待って、庭からパセリ摘んでくるわ。”

”僕が切る担当だったんだけど、シェフ・イヴェット仰せのようにはなかなか切れなくて、
 合格点がもらえないんだよ。おお、厳しい、厳しい・・・。”とジョルジュ。

”市販のは塩辛いことも多いけれど(まさに塩梅よく)、
 甘味もあってたいへんおいしい・・・。”と皆の意見が一致。


soupe oseille

















”きょうはちょっと寒いぐらいだから、スープもいいかと思って。
 庭のオゼイユ(すかんぽ)が、今年はカタツムリにやられていなくて
 綺麗だったから朝、摘んだのよ。”

 オゼイユのスープは、酸味があってとても乙な味がします。
 アントレまででこんなにたくさんの種類、

”かなりおなか一杯になりつつあるよ。”とブノワが言うと、イヴェットはきっとなって、
何を言っているの、ここからが勝負なのよと言わんばかりです。

そしてど〜んと取り出されたのは、


pate croute
























自家製パテ・クルート Pâté croute、お肉をパイで包んでパウンド型のような型で
焼き上げてスライスしていただく、よくトレトゥール(お惣菜屋)に
テリーヌといっしょに並んでいるあれです。


yvette coupe son pate croute
























”前から一度やってみたいと思っていたのよ。出来はどうかしら、切ってみよう。
 (ギコギコとナイフを動かしながら)、ううう、結構固いけど、
 もっと前から冷蔵庫から出しておけばよかったかしら。
 ちょっと上部が空洞になっているようだけれど、ジュレが足りなかったかな?”


pate croute a la maison
























”そ〜お、端はたいていそんなものよ。
 すごくいい感じに見えるけど?皮の焼け方も。”(ミドリ)

”そう・・・、そうね、ほんと、いい感じよね。
 これは成功と言えるかも。
 フォワグラも溶け出さないでちゃんとおさまっているし、
 何よりお肉のモザイクがきれいよね!”(イヴェット)
 
”まるでダロワイヨかフォション・パリみたいだ。!”(ブノワ)。

”これは写真におさめておかなくては。”(ジョルジュ)。

Bravo, yvette!
























”Je suis très contente. 満足だわ!”とガッツポーズ。
撮影のフラッシュを浴びるイヴェット。 
 

plat

















”それにしても、嬉しいわ。”
”われわれも嬉しい。”皆、同意。


fromage

















フロマージュは見るだけで誰も食べませんでした。
だって、そのあとにはデセールタイムがあるのだから。


dessert verrine speciale a l'auberge du ront point
























”これも試作品よ。下から庭のフランボワーズのピュレ、
 バヴァロワ・ヴァニーユ・エ・シトロン(バニラとレモンのバヴァロワ)、
 ビスキュイ・ア・ラ・ピスターシュ(ピスタチオのスポンジ)、
 もういちど、ピュレ、バヴァロワ、最後に庭のグロゼイユ(赤すぐり)と
 ピスタチオを刻んで散らして、


yvette examine sa realisation
























 ミドリの試作品、マカロン・モガドールをのせて合作のできあがり。”

それにきょうは、申し合わせたかのように


salon du chocolat a l'auberge du ront point

















イヴェットは鐘、私は靴のショコラを作っていたのでした。

”試作って楽しいわね。”、上機嫌で興奮冷めやらぬイヴェットが今度は、

”この記念すべきパテ・クルートを
 お肉屋のFerchaud フェルショーのところに持って行こうと思うの。
 彼のところの上質の肉だからこそ、こういうよい結果をもたらしたのだと思うのよ。
 ミドリ、今から一緒に行きましょう。”


yvette apporte son pate croute a la boucherie















”どんな感じかしら。フェルショーさん、プロの意見をちょうだいね。”


Ferchaud controle

















吟味するフェルショーさん。
”ふむふむ・・・、どうだろう。”
”文句なし、ブラヴォー・イヴェット!”


tres bien !
















プロは生地にラードを少々混ぜることや、お肉の発色をよくするのに
特別のものを加えていることなどの話も伺いました。

”きょうは本当にいい一日だったわ。
 でも、こんなにたくさん作っちゃって、まだまだたくさん残っているのよ。どうしよう。
 明日はお互いに用事があるけれど、明後日のランディ・パック〜イースターの月曜日
 Les Restes 残り物の会というのをしない?もう一度、来れない?ブノワ。”

”そうか、せっかくのお誘いなら断わる理由はないね、飲み物を担当するよ。
シャンパンとそろそろ飲みごろのとっておきの赤を持って行くから。"


agneau pascal en chocolat



















思いもかけない続編の予定となり、私も急遽、
ジャッドのお菓子の時に余分に焼いておいたアニョーに
BONZACの地名を張り付けて Le Reste 残り物を出展、

ジョルジュは、”復活の月曜日・残り物祭り”というメニューカードを用意。


georges photographe














”きょうも撮影で忙しくなるぞ・・・。”


Robert et Benoit















この日はジョルジュ父=ロベールおじいちゃまもご一緒、
”デセールはまだかな?何もないならこの植木でも食べているとするか・・・。”


charlotte au resteagneau au reste
















イヴェットのパッション(情熱)のおかげで
なんとも楽しいパックのお食事会でした。

そう、P.Herméのルセットで作ってみたこのマカロン・モガドールも、


Macaron Mogador























パッション・フルーツの味でした。イヴェットのパッションを応援。


***************************************

2012年度パティスリー定例レッスン・プログラム
 こちらでご案内しております。
 和食レッスンは仏語版Atelier 2012にて、併せてどうぞよろしくお願いいたします。

***************************************

にほんブログ村 スイーツブログ 手作りお菓子(個人)へ


にほんブログ村 スイーツブログ 手作りお菓子(個人)へ


お問合せ
コクリコの風の家
コクリコの風レシピ集

***************************************

MERCI POUR VOTRE VISITE.

Dégustation de brouillon culinaire chez Mamy l'Yvette.
Sa belle table reste son meilleur ambassadeur de bon goût et d’élégance.

Sa passion pour la cuisine et la pâtisserie nous enchante à chaque fois.
Le club des dégustateurs étaient ravis d'officier devant les mets proposés.

Gourmands que nous sommes,
nous avons passé un bon moment autour de la belle table d'Yvette.


Programme de l'ATELIER 2012 est prêt.

Association Franco-Japonaise Bordeaux Minna no Table
N°siret: 503 189 904 00017

にほんブログ村 スイーツブログ 手作りお菓子(個人)へ


トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by chiemom   13 April 2012 21:15
楽しい記事でした〜〜〜。
みんなが楽しんでいる様子がとってもテンポ良く こちらにも伝わってきましたよ〜〜。
イヴェットさんはさすがですね!!尊敬します。
お庭にまたお菓子の材料となる物があるのも都会では考えられない事ですね。
本当に仲良しファミリーで楽しそうです。
2. Posted by parismidori   13 April 2012 21:19
chiemomさん、
あ、今、chiemomさんのところに寄ったのよ、また可愛いお洋服作っていらっしゃるのね。イヴェットもそうですが、あなたさまも本当に器用でいらっしゃる。長い記事にお付き合いくださってどうもありがとうございました。
3. Posted by henrycameron   15 April 2012 11:22
イヴェットさんにジョルジュさん、懐かしい!

それにしてもイヴェットさん、本当に’おもてな’しが好きな方なんですね。試作なんてっ!何もかもパーフェクトですよ〜

私は無事入籍を先日済ませまして、仕事ももうすぐ始まります。念願かなって、ホテルのパン部門で働きます。

深夜1時からの仕事ですが、オットに迷惑のかからないよう、自分のためにも精一杯頑張りたいと思います。
4. Posted by parismidori   16 April 2012 06:20
henrycameronさん、
京都の新生活、徐々に軌道に乗ってお忙しくもお幸せのご様子、なによりです。うちにいらした半年前の晩秋の頃は、hcさんの人生の大きな転換期だったのですね。そして今、京都の桜の中で春を迎えられておめでとうございます。あなたのブログのプロフィールにあの日の思い出のクグロフが出ていて嬉しいです。イヴェット&ジョルジュにご様子を伝えておきますね。
5. Posted by ayumi   16 April 2012 21:37
midoriさん
こんにちは。 
靴のチョコレート、すごく素敵です!!
そして今回も、イヴェットさんのテーブル素晴らしい!
皆さんが夢の世界にいるようです。
あの子羊チョコレートの中身はなんですか??ケーキ?
度々登場する子羊のケーキ型が、可愛すぎて以前からずっと気になっています。
アルザスで購入されたのですか?
まさか日本ではあのような可愛い型は売ってないですよね…。
6. Posted by parismidori   17 April 2012 04:46
ayumiさん、
こんにちは。仔羊のお菓子はそもそもはアニョー・パスカル(復活の仔羊)というアルザス地方の復活祭の焼き菓子で、クグロフ型と同じような陶製の専用の型があります。以前、ジョルジュがアルザスに行ったときに頼んで買ってきてもらいました。ドイツにも同じようなお菓子を焼く習慣があるらしくて、私はスーパーでたまたま見つけたドイツ製の金属製の羊とうさぎの型ももっています。前回のジャッドのお誕生日の羊は陶製、この日のはメタルの型で焼いたものです。ayumiさんもこういうの気になりますか?私も大好きで、焼き上がりを型から出すときなんて、可愛いなぁ・・・と一人でにんまりしています。本来はふんわりと素朴なビスキュイで粉砂糖を真っ白になるまで振り掛けるのが本物のようです。ただ、この型、出番が一年に一回しかないの・・・・。子供ちゃんたちが集まるときには季節外れでも使ったりもしています。食道楽の集まるボルドーの田舎にayumiさんもいつかお訪ねください。食いしん坊の(夢の)世界の登場人物がこぞってお迎えいたします。
7. Posted by こころの母   19 April 2012 02:38
翠さん、お久しぶりでーす!
「おもてなし研究会」はますます白熱して
まるで「体育会系おもてなし部」ですね(笑)!!
素晴らしいです、お2人の研究・探求心!
8. Posted by parismidori   24 April 2012 05:31
こころの母さま
そうなのよ、料理・製菓は体力勝負です。こころの母さまの腰の入ったクッキーの絞り姿が懐かしいわ〜。お元気でね。またお会いいたしましょう。ピクニック???

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Atelier de pâtisserie
Rejoinez-nous sur FB
noir



Le vent des Coquelicots
© Midori AOYAMA
記事・写真等の無断転用・転載は お控えくださいますようお願いいたします Copyright © 2005-2023 MidoriAOYAMA Tous droits réservés
フードソムリエ レシピ集
              フードソムリエにてレシピ公開中!      
Categories
Recent Comments
Archives
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ