こどもの国ムシムシランドを後に、私たちが向ったのは旅行の一番の目的地、あぶくま洞でした。日本の夏の蒸し暑さに辟易した子ども達からのリクエスト、「旅行に行くならどこか涼しい所がいい」に答えての選定です。洞窟の中は年間を通して気温がほとんど変わらず、平均気温は14℃。深い洞窟に入るスリルと相まって、夏場はたっぷり涼むことができます。

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あぶくま洞
福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1番地  0247-78-2125
http://www.city.tamura.lg.jp/ta_abukuma/ta_abukuma01.jsp

あぶくま洞は1969年9月に発見されました。日本3大鍾乳洞(※)にこそ入っていないながらも、公開されている部分は全長600m、未公開部分は現在わかっているだけで3000mにも及ぶ洞窟です。内部で見られる様々な鍾乳石の数と種類では東洋一と言われています。ライトアップされた鍾乳石のアートは圧巻。上の写真は最大のホール、天井までの高さが30mある滝根御殿です。
  ※日本3大鍾乳洞は秋芳洞(山口県)、龍泉洞(岩手県)、龍河洞(高知県)で、これらが三大鍾乳洞と呼ばれていた時にはあぶくま洞はまだ発見されていませんでした。
  
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お昼ご飯を食べてエネルギー充填完了。洞窟に入る前に気合いのポーズ。(Naruto)

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私はあぶくま洞体験は3回目。ですが最後に訪れたのは学生時代なので、その時からは外部の様子は随分と変わっていました。一番は駐車場の場所が変わって広くなってきれいになって、他の公民館なども建てられて、周辺が随分と整備されたということです。
ゲートからの通路には屋根がかかっていました。ここをずっと下って洞窟の入り口に向います。

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中に入った途端、あまりの寒さに体が縮み上がりました。何というか、一瞬「この中で生きて行けるか?」と本能が命の危険を知らせてくるくらいの気温差なのです。ジャケットを持ってくれば良かったと後悔しました。
それでも5分くらい我慢していると、体も次第に慣れてきます。慣れてみれば、洞窟の中の涼しさはもう、最高!

子ども達は山にぽっかり開いた洞窟の奥にどんどん入ってくことに対して、最初は相当ビビっていたのですが、そのうち私たちの頭上にあるであろう山のことなどすっかり忘れて、洞窟探検を楽しみ始めました。
東洋一と言われる様々な種類の鍾乳石とその数は、実に見ごたえがありました。


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8000万年かかって出来たこの不思議な石達。地震の多い日本で、これだけ長い時を経てまだ成長し続けているというのは何だか不思議です。一貫して同じ方向に育っている鍾乳石を見ると、火山や地殻変動などの影響は全く受けていない様子です。石灰岩で出来たカルスト台地で、しかも常に(千万年単位で)地盤が安定している土地ということなのでしょうね。



あぶくま洞は3層の水平に発達した洞窟がつながった構造をしているのが特徴です。その中でも特にお勧めしたいのが下の図で水色で表されている「探検コース」です。

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探検コースは別料金(お一人様200円)になっています。入洞前に券を買っておいても良いですし、探検コースへの分かれ道に着いてから料金を払って入ることも可能です。...ということは、毎日洞窟の奥の分かれ道ポイントに係の人が配置されているということ。夏場には理想的な職場ですね。(冷え性の人にはつらい職場?)
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せっかくここまで来たんだから!
探検気分の盛り上がっていたMaxとSarahは迷わず探検コースへ。入る前に”狭かったり急だったり足場が悪いコースだ”という注意書きがあったため、ある程度のことは覚悟していたんですが....

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太ったアメリカ人は絶対挟まって動けなくなる!
大柄な人はしゃがんでも頭ぶつける!
本当にこれは順路なの?
進んだら本当に帰れるの?
誰なんですか、こんな物凄いルートを発見して、観光コースに加えたのは!
何ともはや、本気で探検っぽいコースでした。

例えばこんなところを...
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こんな風に下って行くんですからね。
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この探検コース、小柄で身の軽い子ども達には楽々でした。どんどん先に行ってしまいます。いつもとは逆に大人の私たちが四苦八苦。その様子を見てMaxとSarahはゲラゲラ大笑いしながら「がんばれー」と応援してくれました。(それともからかわれていたのか?)

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そして探検コースから見られる鍾乳石もまた、美しいものでした。

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腰の悪い人、膝の悪い人、かなり太めの人、かなり背の高い人には難しいかもしれませんが、あぶくま洞を訪れる機会がありましたら、探検コースに挑戦してみて下さい。200円分以上にたっぷり楽しむことが出来ます。


探検コースを通って一般コースに再合流下あとは冒頭の写真のホール、滝根御殿でのんびり鍾乳石を眺めて時間を過ごし、暑い外界へと帰ってきました。下は出口近くのホールの鍾乳石群。「月の世界」と名付けられたこの場所は時間で様々な色にライトアップされていました。

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外へ出たあとはホッと一息。後ろを振り返ると切り立つ崖です。
今までこの山の中にいたのね...。

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外の売店でかき氷と自慢のソフトクリームをいただきました。この時に食べたブドウ味のソフトクリームがとても美味しかったそうで、この旅行の後、Maxは日本で似た味のアイスを探し続けていました。

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旅の目的にするには充分過ぎるほど冒険気分を満喫し、楽しんだあぶくま洞でした。
私たちの旅は「その3」に続きます。




<参考>
・あぶくま洞割引券を事前にプリントアウトして持参すると、一人100ー200円引きで入場可。
・4kmほど離れた所には入水鍾乳洞がある。こちらは完全に冒険コース。水に浸かるのできちんと装備を調えて。A、B、Cの3種類のコースがあり、Cコースは係員の案内でのみ。
鍾乳石の種類
・Wikipedia
あぶくま洞
入水鍾乳洞


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