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ベッテル、ピレリとともにシンガポールを初制覇
2011年9月25日、シンガポール
シンガポールGPでは、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが、ピレリとともに今季9勝目を挙げました。しかし、マクラーレンのジェンソン・バトンが2位に入り、唯一のタイトル争い候補として残ったため、ドライバーズ選手権タイトル決定は次の日本GPに持ち越されました。
気温30度、湿度は80%近いコンディションの夜間レースであるシンガポールGPは、シーズンの中でも最もタフなレースのひとつです。レース時間は最も長く、燃料を最大限に搭載して臨まなければなりません。タイヤに対する要求は非常に高く、特に、頻繁に縁石を使う際の衝撃の吸収と、23ものコーナーで限界まで試されるトラクション性能が重要となります。
予選トップ10のドライバーは、予選10位のフォースインディアのポール・ディ・レスタを除き、PZeroレッド・スーパーソフト・タイヤでスタートしました。ディ・レスタは、予選最終セッションで走行しなかったため、(注:タイヤに関するレギュレーションの一つ「予選最終セッションでタイム計測しなかったドライバーは、決勝スタート時に自由にタイヤを選択できる」)PZeroイエロー・ソフト・タイヤを選びました。このタイヤ戦略の甲斐あって、ディ・レスタは、燃料満タンで走る第1スティントを19周目まで伸ばし、その後スーパーソフトを履き、最後は再びソフト・タイヤに交換してレースを終えました。彼は、最終スティントをPZeroイエロー・ソフト・タイヤで33周走行し、2回ストップ戦略を採ったドライバーの中で最上位となる6位でフィニッシュし今季自己ベスト、と同時にF1キャリア最高位の結果を残しました。
ベッテルは3回ストップ作戦で優勝しました。彼は、スーパーソフト・タイヤでスタートし、その後はソフト・タイヤで2回の長いスティントを走行しました。史上最年少で二度の世界王者獲得を目前にした若きドイツ人ドライバーは、スーパーソフトでレースを終了し、スタートからフィニッシュまで完璧な戦略を遂行しました。
レースの中盤を過ぎたところで、事故によってセーフティカーが出動しました(シンガポールGPでは毎回出動しています)。これによって、ベッテルの22秒のリードは消滅し、上位勢のほとんどがピットインして新しいタイヤに交換し、タイヤ戦略は新たな局面を迎えました。シンガポールでタイヤ戦略に影響を及ぼしたもうひとつの要素は、ピットストップに要する時間の長さです。ピットレーンが404mもあり、その上スピード制限が低く設定されているため、タイヤ交換自体には3〜4秒しかかかりませんが、ピットストップには30秒以上の時間がかかるのです。
ソフトとスーパーソフトのスピード差は、ラップあたり1秒強でした。このため、レースでは多くのオーバーテイクが見られ、スタートからフィニッシュまで数々の素晴らしいバトルがありました。マクラーレンのルイス・ハミルトンは、フェリペ・マッサとの接触でトップ争いから脱落しました。彼は、この事故でマシンにダメージを負い、ドライブスルーペナルティを科せられ、5回もピットインを行なったにもかかわらず、ソフトとスーパーソフトの両タイヤのスピードを存分に引き出して最後には5位まで挽回しました。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今日は、シンガポールのライティングの下で本当に素晴らしいレースが見られました。そして今回もタイヤ戦略が鍵になりました。暑さ、湿度、そしてレース時間の長さは、我々のタイヤにとっても厳しいレース条件
となるものでしたが、両コンパウンドとも2時間のレースでトラブルなく走り切ってくれました。特にこれといった問題はなく、デグラデーションもこのレース特性を考えれば通常レベルでした。今回は、各チームが様々な戦略を駆使し、戦略面において、これまでで最も複雑なレースになりました。またしても、スタートからフィニッシュまで、ジェンソン・バトンがセバスチャン・ベッテルを追いかける、素晴らしいレースを見ることができました。シンガポールGPは、今年もF1シーズンのハイライトのひとつとなり、主催者は素晴らしい仕事をしたと思います」
ピットストップサマリー 2011シンガポールGP
Vettel: SSU SN (14) SN (30) SSU (49) 3
Button: SSU SN (14) SU (30) SSU (48) 3
Webber: SSU SN (12) SN (29) SSU (47) 3
Alonso: SSU SN (10) SN (25) SU (49) 3
Hamilton: SSU SSN (11) SN (13) DT (15) SSU (29) SU (48) 5
Di Resta: SN SSU (19) SN (29) 2
Rosberg: SSU SSU (9) SSN (22) SN (29) 3
Sutil: SSU SN (11) SN (29) 2
Massa: SSU SN (11) SN (12) SSU (24) SU (41) 4
Perez: SSU SN (15) SN (29) 2
Maldonado: SSU SN (11) SSN (25) SN (45) 3
Buemi: SSU SN (11) SN (31) SSN (49) 3
Barrichello: SSU SN (12) SN (30) 2
Kobayashi: SN SN (16) SSN (29) DT (40) SSN (53) 4
Senna: SSU SN (10) SU (11) SSU (28) SSU (48) 4
Kovalainen: SSN SN (11) SN (26) SU (47) 3
Petrov: SN SU (16) SSN (29) SSN (47) 3
D’Ambrosio: SN SSN (16) SN (28) 2
Ricciardo: SSU SSN (1) SSU (15) SN (27) 3
Liuzzi: SN SSU (13) SSN (26) SSU (45) SU (46) 4
Alguersuari: SU SN (17) DT (24) SSN (35) 3
Trulli: SSN SN (16) SN (19) SU (44) 3
Schumacher: SSU SSU (10) SSN (24) 2 NC
Glock: SN 0 NC
最初のコラムはドライバーが最初に装着していたタイヤ
最後のコラムはピットストップの総数
S = Soft compound
M = Medium compound
N = New compound
U = Used compound
NC = Not classified















