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餓えた子どもたちを救うためにドックフードを送るプランを支持したケニア国民

2006.2.2 21:08 知る歴史・文化 # コメント(-)

kenia子どもたちを飢え死にさせるくらいなら、ドックフードを食べさせる方がましだと、ケニア国民は、ニュージーランドからの飢餓に苦しむ子どもたちを救うためにドックフードを送るという提案に支持を表明した。

 最近飢餓で子どもを失ったトーマスオッドは「ドックフードは栄養失調に苦しむ子どもたちを救うことができるでしょう」とコメント。それに続いて、やはり餓えた子どもをもった両親は次々にこの申し出に賛成していった。

  一方政府側は、「犬の食べ物を人間に食べさせるなんて」と、自分らのエゴとプライドから一部反対の声が上がったようだが、国民側は「ケニア政府の高官が、海外から送られてくる支援物資を国民側にまわさず、サイホンで吸い上げるように自分たちのものにし、それを売り払って私腹を肥やしている」と主張、政府側はそのような事実は一切なく、現在もドックフード以外の救援物資を受け入れる準備ができていると発表した。

 なぜドックフードなのか?ことの発端は、ドックフード会社のオーナーを務めているクリスティン・ドラモンドの友人の娘がケニアを訪問した際、あまりにも餓えた子どもたちの多さに驚き、なにか助けられないかと、クリスティンに相談したところ、自分の会社の食品であるドックフードでなんとか子どもたちを救えないかと、クリスティンがケニア政府に申し出たことに始まる。

 もしクリスティンの提案した、水に混ぜて作るタイプの粉状のドッグフードの42トンを受け入れるとすると、2カ月間160人の飢餓に苦しむ子どもたちの命を救うことができるそうだ。

 現在ケニアの多くの地域が、干ばつや食糧不足に苦しんでおり、250万〜350万人の人が飢饉で死ぬ危険性があることを指摘されている。(Starving Kenyans back dog food plan - World Breaking News - Breaking News 24-7 - NEWS.com.au

 ドックフードなら高官に横取りされて食われちゃう心配はなさそうだけど、それにしても世界のどこかでは餓えに苦しんでいる人がいるという事実は忘れそうな頃に思い出しておいたほうがいいと思うな。
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