Pavilioin e9280jp/CTの筐体の構造について解説[BTX]
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【今では珍しくなったBTX筐体】
e9280jpに使用されている筐体はBTXとなっています。
法人用のクライアントPC用としてはまだまだ利用されているBTXですが、自作の世界からは完全に消滅してしまっていると言って良いBTX。ですので、はっきり言って汎用性はかなり低いです。
ただし、個人的にはBTXは悪い規格だとは思っていません。BTXはスロットの取り付け方向が上下逆なので、グラボのファンが上を向くんですよね。

ですので、原理的には冷却効率に優れるはず。(ただし、搭載しているグラボはPCIスロットに空けた排気口から強制排気するタイプなので、あまり関係ないのではないかと思いますが)
【Personal Media DriveベイとPocket Media Driveベイの違い】
珍しいついでに紹介しておくと、e9280jpは、Personal Media DriveベイとPocket Media Driveベイという2つの独自拡張ベイを持っています。
それぞれ、HDDを増設するために使用するベイなので違いが分かりにくいと思います。ですので比較表を作りました。
上表から分かるとおり、Personal Media Driveベイの方は電源供給ラインを別個に持っています。ですので消費電力が大きいデバイスも繋ぐことができます。
ただし、接続方式はどちらもUSBとなっています。(eSATAなどの高速規格ではない)
【どれほど必要か?】
確かに両ベイに収納するデバイスは、筐体内にすっぽり収納されるかたちになるので、見た目がスマートですし、内蔵型のストレージとは違い自由に抜き差しできるので利便性も高いでしょう。
ただし、いずれのベイにしても電気的には普通のUSBマスストレージでしかないのは前述したとおり。つまりUSBポートにサードパーティの外付けHDDドライブを繋ぐのと全く同じことなわけです。
ですので、純粋に見た目だけの問題だと思います。個人的には、それだけのためにHPのデスクトップPCでしか使えない非標準のポータブルHDDを購入する気は起きないです。(付属のケーブルでUSBポートに繋ぐことはできるので、HPのPCでしか使えないというわけではないのですが)
【Personal Media Driveベイの構造について】
そんな感じなので、個人的にはほとんど必要性を感じない両ベイなのですが、一つだけ感心したのはPersonal Media Driveベイの作り。
側面の鉄板を空けると、一番手前にPersonal Media Driveベイが陣取っています。
赤枠内がPersonal Media Driveベイ(かなり大きな面積を取っているのが分かると思います)

この裏側にHDDベイがあり、このままではHDDにアクセスすることは不可能です。
一見、凄くめんどくさく見えるこの構造なのですが、実はPersonal Media DriveベイとHDDベイは一体になっており、ワンタッチで一緒に取り外せるようになっています。
取り外すとこんな感じ(HDDベイに2台HDDドライブが入っています)

こんな複雑な構造をしたベイ、他のPCでは見たことがありませんが、なかなか工夫されていて面白いです。
HDDの電源/信号ケーブルを抜き差しするのが結構窮屈になるのはちょっと減点ではあるのですが、こうやってベイを取り外して作業できるようになっているのはいいですね。今時、取り外せること自体は珍しいことでもありませんので、特別優れているとは思いませんが、最低限のメンテナンス性は確保していると思います。
【ユニバーサルトレイ】
もう一つ、e9280jpの筐体の特徴として必ず書いておかなければいけないところは、ユニバーサルトレイでしょう。
ユニバーサルトレイを後方からみたところ

まあ、要するにただのヘコミといえばヘコミでしかないんですけどね。前方に行くに従ってヘコミが深くなっているのが分かるでしょうか? なんてことはない構造なのですが、結構便利です。なぜならば、この手の大型の筐体の天板部分は、ほぼ間違いなく小物置き場になるからです。(^^;
ちなみに、ユニバーサルトレイを取り外してみると、その下には無線LANのアンテナが。

なるほど。アンテナの目隠しという役割もあるんですね。
【良くも悪くも汎用パーツの集合体ではない】
これらの構造を見れば明らかなこと。
それは、「単純な汎用パーツの組み合わせとはなっていない」ということです。
イマドキのPCは、パーツ屋で汎用パーツを買ってきて組み立てれば同じものが出来てしまうものですし、だからこそいろいろ融通が利いて面白いのですが、e9280jpはそうは問屋が卸しません。
そもそもこのPC全体が、BTXという一般には入手しずらい規格に沿って作られていますし、更に細かいことを言えば、IRリモコン受信機を繋ぐジャック類は、独自のバックパネルを介して外に出されています。
この辺になると、共通規格なのかどうかさえ怪しくなってきます。
極論すれば、e9000シリーズは半分家電製品なのかもしれません。
PCにプラモデル的趣味性を感じるユーザー向けの製品ではなく、PCを使ってエンターテインメント(ゲームやTVやブルーレイや)を楽しみたいユーザー向けの製品と言えるでしょう。
つまりは娯楽家電製品としての完成度を追究した製品であり、第三者が中身を空けてどうこうということは想定していないと言ってしまって良いのではないかと。(もちろん、やってできないことではないですけど)
現実、これだけ何でもかんでも始めから入っていると、後から何か付け足す必要もないでしょうし。
【今では珍しくなったBTX筐体】
e9280jpに使用されている筐体はBTXとなっています。
法人用のクライアントPC用としてはまだまだ利用されているBTXですが、自作の世界からは完全に消滅してしまっていると言って良いBTX。ですので、はっきり言って汎用性はかなり低いです。
ただし、個人的にはBTXは悪い規格だとは思っていません。BTXはスロットの取り付け方向が上下逆なので、グラボのファンが上を向くんですよね。

ですので、原理的には冷却効率に優れるはず。(ただし、搭載しているグラボはPCIスロットに空けた排気口から強制排気するタイプなので、あまり関係ないのではないかと思いますが)
【Personal Media DriveベイとPocket Media Driveベイの違い】
珍しいついでに紹介しておくと、e9280jpは、Personal Media DriveベイとPocket Media Driveベイという2つの独自拡張ベイを持っています。
それぞれ、HDDを増設するために使用するベイなので違いが分かりにくいと思います。ですので比較表を作りました。
| 規格 | コスト | HDD容量 | 大きさ | 接続方式 | 電源コネクタ | 採用機種 |
| Personal Media Driveベイ | 中 | 大 | 大 | USB |
あり 丸い端子の方が電源コネクタ
|
・eシリーズ ・mシリーズ |
| Pocket Media Driveベイ | 高 | 中 | 小 | なし(USB経由で給電) |
・eシリーズ ・mシリーズ ・sシリーズ ・一部のTouchSmart PC |
ただし、接続方式はどちらもUSBとなっています。(eSATAなどの高速規格ではない)
【どれほど必要か?】
確かに両ベイに収納するデバイスは、筐体内にすっぽり収納されるかたちになるので、見た目がスマートですし、内蔵型のストレージとは違い自由に抜き差しできるので利便性も高いでしょう。
ただし、いずれのベイにしても電気的には普通のUSBマスストレージでしかないのは前述したとおり。つまりUSBポートにサードパーティの外付けHDDドライブを繋ぐのと全く同じことなわけです。
ですので、純粋に見た目だけの問題だと思います。個人的には、それだけのためにHPのデスクトップPCでしか使えない非標準のポータブルHDDを購入する気は起きないです。(付属のケーブルでUSBポートに繋ぐことはできるので、HPのPCでしか使えないというわけではないのですが)
【Personal Media Driveベイの構造について】
そんな感じなので、個人的にはほとんど必要性を感じない両ベイなのですが、一つだけ感心したのはPersonal Media Driveベイの作り。
側面の鉄板を空けると、一番手前にPersonal Media Driveベイが陣取っています。
赤枠内がPersonal Media Driveベイ(かなり大きな面積を取っているのが分かると思います)

この裏側にHDDベイがあり、このままではHDDにアクセスすることは不可能です。
一見、凄くめんどくさく見えるこの構造なのですが、実はPersonal Media DriveベイとHDDベイは一体になっており、ワンタッチで一緒に取り外せるようになっています。
取り外すとこんな感じ(HDDベイに2台HDDドライブが入っています)

こんな複雑な構造をしたベイ、他のPCでは見たことがありませんが、なかなか工夫されていて面白いです。
HDDの電源/信号ケーブルを抜き差しするのが結構窮屈になるのはちょっと減点ではあるのですが、こうやってベイを取り外して作業できるようになっているのはいいですね。今時、取り外せること自体は珍しいことでもありませんので、特別優れているとは思いませんが、最低限のメンテナンス性は確保していると思います。
【ユニバーサルトレイ】
もう一つ、e9280jpの筐体の特徴として必ず書いておかなければいけないところは、ユニバーサルトレイでしょう。
ユニバーサルトレイを後方からみたところ

まあ、要するにただのヘコミといえばヘコミでしかないんですけどね。前方に行くに従ってヘコミが深くなっているのが分かるでしょうか? なんてことはない構造なのですが、結構便利です。なぜならば、この手の大型の筐体の天板部分は、ほぼ間違いなく小物置き場になるからです。(^^;
ちなみに、ユニバーサルトレイを取り外してみると、その下には無線LANのアンテナが。

なるほど。アンテナの目隠しという役割もあるんですね。
【良くも悪くも汎用パーツの集合体ではない】
これらの構造を見れば明らかなこと。
それは、「単純な汎用パーツの組み合わせとはなっていない」ということです。
イマドキのPCは、パーツ屋で汎用パーツを買ってきて組み立てれば同じものが出来てしまうものですし、だからこそいろいろ融通が利いて面白いのですが、e9280jpはそうは問屋が卸しません。
そもそもこのPC全体が、BTXという一般には入手しずらい規格に沿って作られていますし、更に細かいことを言えば、IRリモコン受信機を繋ぐジャック類は、独自のバックパネルを介して外に出されています。
この辺になると、共通規格なのかどうかさえ怪しくなってきます。極論すれば、e9000シリーズは半分家電製品なのかもしれません。
PCにプラモデル的趣味性を感じるユーザー向けの製品ではなく、PCを使ってエンターテインメント(ゲームやTVやブルーレイや)を楽しみたいユーザー向けの製品と言えるでしょう。
つまりは娯楽家電製品としての完成度を追究した製品であり、第三者が中身を空けてどうこうということは想定していないと言ってしまって良いのではないかと。(もちろん、やってできないことではないですけど)
現実、これだけ何でもかんでも始めから入っていると、後から何か付け足す必要もないでしょうし。
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コメント一覧
1. Posted by OZAWA 2009年11月04日 23:18
ユニバーサルトレイを外さなくても側面板は外せましたよん。
2. Posted by ひで[管] 2009年11月05日 00:49
> ユニバーサルトレイを外さなくても側面板は外せましたよん。
確認してみました。
…本当だ。orz
完全に見た目で思い込んでました。
自分は何の疑いもなく、無駄な作業を何度も行っていたんですね。(^^;
ご指摘大変助かります。今日中に記事の方も直しておきます。
ありがとうございました。
確認してみました。
…本当だ。orz
完全に見た目で思い込んでました。
自分は何の疑いもなく、無駄な作業を何度も行っていたんですね。(^^;
ご指摘大変助かります。今日中に記事の方も直しておきます。
ありがとうございました。
3. Posted by いさ王 2009年11月07日 21:35
とっても参考になりました。MCJのタワーから乗り換えたのですが、パーツの移設に困り、放心状態でした。おっしゃるとおり、家電製品と割り切って、注文の段階でカスタマイズはすべて済ませておく、というコンセプトなんでしょうね。
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