2009年10月20日

新興国の雄インドで起こっていること、クーリエ・ジャポン11月号【レビュープラス】

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よりすぐった海外情報から作られる雑誌、クーリエ・ジャポン。

2009年11月号の第一特集は、
「坂本龍一責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来」。

しかし、先月号同様、わたしの関心は特集から外れ、
中島岳志氏の「地元誌が伝える「インドの現在」」へと飛んだ。

新興国の雄、インドで起こっていること

記事のタイトルは、
『スラムドッグ~』で描かれない政治家と不法居住者の「癒着」

アカデミー賞で8部門受賞した映画
『スラムドッグ$ミニオネア』をご存知のかたも多いだろう。
※詳しくは「映画『スラムドッグ$ミリオネア』公式サイト」

舞台となったムンバイ(旧ボンベイ)で
政治家と不法居住者によってスラム街が拡大するさまを
地元誌の情報から切り開いている。

焦点となっているのが「スラムの正規化問題」という聞きなれない言葉。
このような状況下で、常に注目されるのが「スラムの正規化問題」である。これは膨大な数のスラムのどの部分までを合法と認定し、正規の「権利」として認めるかという問題で、その「期限」をめぐって議論が続いている。
(クーリエ・ジャポン2009年11月号 P122~123)
この状況を理解するために、「ムンバイ」と「スラム」で検索をしてみた。
『スラムドッグ$ミニオネア』関連のページがでてくるなか、
2007年代の記事がいくつか見つかった。

特集:シリーズ地球の悲鳴 スラムに流れ込む人々 2007年5月号 ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP
この記事に付属している「スライド・ショー ダラヴィ 都市のなかの影」がすごい。
デジタル写真で見る究極の格差社会 インド・ムンバイのスラムの現実 - デジタル - 日経トレンディネット
「スラム見学ツアー」の対象にもなっているインドの大都市ムンバイの一等地に広がる底辺ダラヴィ | 専門家や海外ジャーナリストのブログネットワーク【MediaSabor メディアサボール 】
インド求法記: 帰宅 -スラム考-
日本ユニセフ協会特集・アグネス大使:インド・ムンバイ視察報告

クーリエ・ジャポンの記事は、その後2年たっても
変化がないことを示している。

さて、わたしがこの記事に熱くなるには理由がある。

なぜ、わたしがこの記事にひきつけられるか

いまから30年以上前の幼少期の数年、インドに住み、
20年前の学生時代は休みのたび、インドに行っていたからだ。

小さいころお世話になった恩人は、
すでにリタイアして世界中を旅行してまわるほど
裕福に生活している。

日本からお土産がわりになにか持っていこうかと尋ねたところ、
何でも手に入るからいらないよ、と言われたほど。

さすが新興国と思っていたところに、
この記事がインドの難しさを教えてくれた。

20年ほど前の記憶になるが、
ボンベイ(現ムンバイ)はインド屈指の美しい近代都市だった。
それが住民の60%がスラムの住人になっているとは。

テレビや新聞では手に入らない、海外の動きを知る。
これこそがクーリエ・ジャポンの価値だろう。

わたしにとってはこの2ページが雑誌の定価、680円以上の価値をもつ。

改めて全体を読み直すと

特集の「森と地球の未来」は、読み応え十分。

わたしが抱いていた疑問、
本当に地球は温暖化しているのか?にも坂本龍一氏が答えている。
そもそも僕は地球が温暖化しているというデータが誤りであっても、人類は低炭素社会に移行すべきだと思っています。
え?なぜ?とそれぞれの記事へ引き込まれていった。
  • 気候変動シミュレーション「地球の温度が4℃上がったら・・・」
  • 地球にも難民にも優しいエコ・ツール「太陽熱コンロ」
  • 過疎の島からデンマークの誇りに 風力発電で生き返ったサムソ島
  • 伝統と持続可能なビジネスの融合 マサイ族のガイドでエコツアー
  • すでに20億人が定員オーバー? 人口増こそ最大の環境問題だ
  • 肉1kgで自動車は250km走れる!?地球の未来は“草食系”が救う
  • エコ・フードのカリスマがランチを作りにやってきた
  • 経済と環境の両立を目指して・・・ “地球の肺”アマゾンを守れ!
  • 国連主導の森林保護策“REDD”ってなんだ?
  • 食用の密漁が後を絶たない・・・ ゴリラを救う最後のチャンス
  • LOUIS VUITTON FOREST by mores Trees
最悪のシナリオからささやかな希望、コラム、最後には坂本龍一氏本人の活動へとつながるさまは、まるで雄大なストーリーのようだ。

この切り口の多彩さは目を見張るものがあり、
同時にパーソナルメディアとしてのブロガーにとって参考になった。

※この記事は、レビュー専門ブログネットワークレビュープラスに参加しています。

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passionhack at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)とにかく読む! 

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