2010年01月23日

クーリエ・ジャポンのIT社会の未来特集に隠されたもうひとつの未来【レビュープラス】

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今月のクーリエ・ジャポン(2010年2月号)の特集は
「ツィッター、iPhone、キンドル、そして…次の、ITライフ」。
海外のメディアで描かているITの未来像を描くのが狙いだ。

IT社会の未来

Hulu、PANDORA、OnLiveといった聞いたこともない新しいサービスが誕生する一方、
Apple、Google、Microsoft、などそうそうたる企業も領域を拡大し続けている。
記事を読む限り覇者はいまだ決まらず、という印象を受ける。

自分たちのサービスがどう進化するのか、という想像も楽しいが、
どの企業が生き残るのか、各社の戦略を読みのもまた楽しい。

という今月号を【レビュープラス】のご紹介で献本いただいた。感謝。

もうひとつの未来

そうなると、この大特集に正面からぶつかるしかない、と覚悟を決めて読み進めた。
しかし、特集以外の記事を読んでいるうちに、発見があった。

IT社会の未来だけではなく、さらに大きな未来に関する記事が今月号には載っている。
いってみれば、「日本の未来」。

「日本企業や労働者の未来」を考える記事

「経済危機でも解雇ゼロ!ドイツの労働システムに学べ(WORLD NEWS HEADLINE)」
ドイツはこの景気悪化の局面でも失業率がそれほど下がっていない理由として、「労働時間口座」と「時短勤務」という制度を紹介。

「日本の隠れた中堅企業は世界シェアを独占し続けるか(JAPAN IN THE WORLD'S VIEW)」
中小企業ながら特定の分野で世界的なシェアをもつ日本企業を紹介。今後の可能性を検証している。

高齢化社会・人口減少社会の未来を考える記事

「多産国フランスのケースに学ぶ「有効な少子化対策とは?」(WORLD NEWS HEADLINE)」
1930年代後半にヨーロッパで最も高齢化が進んでいたフランスが、どうやって08年に出生率でNo.1になったのか。

「「富山の“パキスタン村”から日本の移民政策を考えてみた(JAPAN IN THE WORLD'S VIEW)」」
富山県射水市には、20年以上前からパキスタン人のコミュニティがあるという。
しかし、必ずしも日本社会が彼らを受け入れているわけではない。

「国際結婚の急増する日本がお隣・韓国から学ぶべきこと(第7回 FROM ETHNIC MEDIA)」
日本国内で国際結婚が増加している一方で離婚率も高い。
一方、韓国は海外からの“血”が自らの社会に取り入れようと、政府が動いている。

日本の社会がどう変わるべきか、海外から学ぶことは多い。

もう起きている未来

わたしがもっともひかれた記事は
「「リアルvsネット」の行く末は?
小売業者の王者ウォルマートとアマゾンの熾烈な値引き商戦」
「COURRIE SLECTION」だ。

2008年の売上高を比べると、
ウォルマート 4,050億ドル
アマゾン 191億ドル
と、約20倍。

にも関わらず、同等の値引き合戦が起きているという。

ウォルマートが圧倒的な販売力をもとに仕入れ価格を下げる。
アマゾンは流通の効率化で運用コストを下げる。
その成果が値引き条件で均衡しているということがすごい。

かつてインターネットが広がりはじめたころECサイトがのびず、
やっぱりリアルが必要だと思われた。

しかし、インターネットが普及していくことで、
ネット企業がリアル企業へ挑んでいく。

日本でもこの戦いは起きるのだろうか。
もしかしたらどこかの業界では戦いは始まっているのもしれない。

これもまた未来。

今月のクーリエ・ジャポンは未来を考えるきっかけが満載。
読み応えあり。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 02月号 [雑誌]
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passionhack at 03:24│ とにかく読む!