クローズアップ現代「”キレる大人”の謎」(後編)TBS不祥事に見るテレビ局の体質(前編)

2007年09月05日

構造改革路線の「痛み」とは?

痛み
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「改革には痛みを伴う。国民は我慢してほしい。」

斯様に、小泉前首相は機会あるごとに喧伝し、「痛みを伴う改革」を断行したわけだが、そもそもこの痛みとは、公平に配分されたものか、という視点に立って、持論を中心に述べたいと思う。

物事を改革するにあたっては、既存の体制・枠組み・生活を変え、別の体制・枠組み・生活に変えなければならないが、その過程において、変化がもたらす痛み、苦しみ、混乱、不平、不満等は、必ず出るものである。例えば、職場で禁煙がルール化され、明日から喫煙はできないとなれば、愛煙家にとっては、その変化により、ある種の痛み、苦しさ、不満足感等が起きる。何事もなかったように、はい、今日から私も禁煙のルールに従います、とはいかないのが人間というものだ。この例で示すように、人間というものは、既存の状態を変えて欲しくない、面倒は嫌だ、という現状維持を好む性質があって、基本的には変化や改革には反対なのである。

ただ、現状がマンネリ化により腐敗し、あるいは、時代の進展により制度疲労が起きてきたりすると、さすがに現状維持だけでは立ちゆかない、という事を、一般国民も薄々感づいてきて、そんな中、威勢良く登場してきた小泉首相が打ち出した構造改革路線に、なるほど、との不確かな同意をした事で、暗黙の約束である、痛みの負担をしてしまったのが、現状の国民の苦しさを作りだしている。

さて、小泉前首相は、一般国民に痛みを強いてきたが、一般国民だけに痛みを負担していいのだろうか?

答えは、「ノー」である。一般国民、政治家、官僚、大企業、等々に対して、限りなく平等に痛みを配分するのが、政治家の務めであり、役割のはずだ。ところが、昨今の不祥事を挙げると、どうも国民だけに痛みを強要し、他の特権階級の人間には、痛みどころか、優遇さえしているように見える。

・厚労省前九州局長国家公務員倫理法違反疑惑
・遠藤前農水大臣、鴨下環境大臣、等のカネの問題
・社保庁の年金保険料着服
・規制緩和によるマネーゲームの横行(ライブドア事件、村上ファンド事件)
・独立行政法人の林立(天下り先)
・・・etc(∞)

このように眺めてみると、政治家・官僚・大企業に対しては、「痛みは最小限に!」とし、一般国民(庶民)に対しては、「痛みを最大限に!」という政策がなされてきたことが、憶測、推測の領域ではあるが、推察される。

「特権階級には既得権益を、非特権階級には最大限の痛みを!」

斯様なキャッチフレーズ(憶測)のもと、小泉構造改革が断行され、弱者である庶民の命は見事なまでに削り取られてきた。北九州市のおにぎり食べたい事件に見られるように、行政は自ら率先して命を奪いに行っているのである。これに対して、マジョリティたる庶民は、サイレントマジョリティを決め込み、今後も圧政に屈して、無言のまま墓の下に入るという泣き寝入りを続けてよいのだろうか?

秋の臨時国会では、テロ対策特別措置法が目玉になるが、与謝野官房長官や額賀財務大臣の話からすると、必ずや税制論議を持ち出し、消費税率の引き上げを要求してくることになるであろう。今現状の圧政でも生活四苦八苦なのに、さらに消費税により痛みを求められたら、生きる希望すら思い描けなくなるのは必定。しかし、彼らは、参院選で敗北した事など棚に上げて、必要性と財政破綻をちらつかせながら、中央突破を図ってくるに違いない。

「政府の消費税率引き上げ論議に洗脳されてはならない」

将来的に、ある時点において、消費税の引き上げは必要であろう。しかし、彼ら政府のやり口は、偏向極まりない政策であり、己の痛みは実行せず、庶民の痛みのみを実行しようとしている点に、我々は注目し、糾弾すべきだ。政府が、自ら痛みを受け入れ、実行し、それでも財源が足りない事が証明されれば、その時になってはじめて、消費税率引き上げ論議に、我々国民も積極的に参加できるが、今は、彼らの努力が全く見えない。今、容認、看過を決め込むことは、近い将来、激貧を味わうことになろうことは想像に難くない。

【政治家・官僚・大企業】優遇!
・歳出カット最小限に
・公務員給与削減の小幅化
・癒着利権の逃げ道温存
・天下り先の独立行政法人増加
・大企業への優遇税制

【一般国民(庶民)】痛み!
・将来の年金給付への不信感
・定率減税廃止
・介護保険利用者負担増
・消費税率引き上げ
・ホワイトカラーエグゼンプション導入


※9/9に、漢字の誤用がありましたので訂正しました。


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この記事へのコメント

1. Posted by 奈菜氏   2007年09月08日 00:58
「傷み」−>「痛み」に訂正を
2. Posted by see21   2007年09月09日 00:40
>奈菜氏さん

ご指摘ありがとうございます。
思い込み、とは怖いものですね。

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