道楽政治のツケ「異例」という言葉の不思議

2008年04月01日

後期高齢者医療制度に見る日本人の実態

後期医療制度「入山料取る姥捨て山」

4月1日から実施される「後期高齢者医療制度」の中止・撤回を求める「3・23東京大集会」(後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める東京連絡会主催)が3月23日、東京都三鷹市の井の頭公園で開かれた。医療・介護関係や高齢者団体などから約1万2千人が参加。東京都の62区市町村議会の8割近い49議会で同制度の中止・撤回を求める意見書が採択されている状況などを踏まえ、「年齢で医療を差別するという世界に類を見ない悪法を即時に、政府・与党に中止・撤回させる」ことを確認した。

 同制度は、75歳以上の国民が加入を義務付けられるほか、生活保護世帯を除き、子どもの扶養家族となっている人や寝たきり等で障害認定を受けた65歳〜74歳も対象となる。これまでは被扶養者として保険料を払っていなかった人も制度の対象となった時点で、75歳以上なら後期高齢者医療、74歳以下なら国民健康保険等に加入し保険料を支払う。
 保険料は介護保険料とともに、毎月の年金が一定額以上あれば天引きされ、医療内容も病名によって1か月の医療費が決められる「包括制」に。窓口負担は原則として掛かった医療費の1割だが、現役並みの所得があれば3割負担となる。保険料を滞納すると、国保と同様に保険証が取り上げられ「資格証明書」が発行されるなどの制裁がある。

 大集会では、八王子市の老人会からの出席者が「これまでは扶養家族となっていても、75歳以上になると独立して保険料を払わなければならなくなることには納得がいかない。1か月当たりの医療費が決められ、医者に掛かることを控えることに追いやられる。まだ制度のひどさを分かっていない人も多く、仲間を通じて周知させていきたい。撤回しかない」と主張。また、障碍(がい)者団体の発言者も「差別医療は許せない」と訴えた。
 さらに、現場の医師は「年齢によって医療を切り離す根拠は医学的に全くない。あるのは医療費の削減だけ」と批判。「例えば、お金が掛かるからという理由で75歳以上の国民を別の選挙制度、いわゆる選挙権に制限を加えることにしたら、どういうことになるだろうか。政権が吹っ飛ぶほどの大騒動になるはず。しかし、このような悪しき制度が医療で起きているということだ」などと、制度を打破する必然性を強調した。

 同制度をめぐっては、民主、共産、社民、国民新の野党4党が共同で後期高齢者を廃止する法案を国会に提出。このような対応を踏まえ、大集会では4野党の国会議員と賛同する無所属議員が連帯のあいさつを行った。
 民主党議員は「後期高齢者という名前そのものが問題で、これ自体を廃止すべき」と指摘した。野党が提出した法案については「与党(自民・公明)は全く審議を進める気配がない」と批判。政府・与党が制度の根拠としている財源の問題に対しては「『埋蔵金』という特別会計がある。これを見直せば財源はある。今、(道路特定財源などにみられる)道路か命かの闘いになっている」などと訴えた。共産党議員は「75歳以上の特徴として、国は治療が長期化するとか、いずれ死は避けられないなどと言っているが、自分の親にこのようなことを言えるだろうか。この制度は(保険料という)入山料を取る姥(うば)捨て山だ。日本はかつて長寿を祝う社会だった。高齢者が肩身の狭い社会にしてはダメだ」と強調した。

 続いて、大集会では「昨年の参院選で、悪政に怒った国民が自民・公明を歴史的な大敗北に追いやり、慌てた政府与党が(制度の)一部の見直しをしたが、4月実施を強行しようとしている。命は平等であり、年齢の差別は許せない。野党が提出した廃止法案の早期成立を求める」などとする決議を採択した。

 大集会を主催した連絡会によると、3月7日現在、制度の中止・撤回を求める署名は全国で500万筆を超え、意見書は全国1、800議会の3割近い530議会に達している。東京では62区市町村議会の約79%に当たる49議会が採択している。

(3月24日13時18分配信 医療介護情報CBニュース)


「悪法蔓延(はびこ)る」

国会に石を投げると、なんらかの悪法にぶつかる、と喩えたくなるくらい、今の日本社会は、悪法が蔓延し、そして、一般国民の生活はどんどん苦しく、死に追いやられている感じすらする。というより、明確に悪意がこもった法律群に、我々は右往左往するしかないのではないか。

「これまでは扶養家族となっていても、75歳以上になると独立して保険料を払わなければならなくなることには納得がいかない。1か月当たりの医療費が決められ、医者に掛かることを控えることに追いやられる。まだ制度のひどさを分かっていない人も多く、仲間を通じて周知させていきたい。撤回しかない」

本日、4月1日からスタートした後期高齢者医療制度。一生懸命働き、あるいは生活を守り、生き抜いてきた勇者達に対して、国は今日から医療面において徹底的に冷たい仕打ちをしていく、という。かつては若くて元気だった勇者達も、国の横暴極まりない態度の変遷に対して、驚きを隠せないであろうが、しかしシビアに指摘をするならば、そういった国を作ってきた、あるいは容認してきたツケが、こういった形で跳ね返ってきた、と言えるのではないだろうか。

従順なる日本人、ノーと言わない日本人、お国任せの日本人、愚民化政策にまんまと填った日本人、こういった負の側面が、確実に負の遺産として、現代に回帰している。テレビ中心社会、政治無関心、今楽しければいいじゃんに見る享楽主義、などを社会風潮に持つ日本が今の現状にあるのは、ある意味、必然であり、自業自得とも言えるのではないだろうか。政治家や官僚、マスコミ等の環境に対してばかり責任を押しつけ、自らの行動を省みない傾向に流れつつある日本人の心の腐敗に、過大なる危機感を感じるが、いかがであろうか?

かなり、自己責任論的な論調で偏った主張をしてしまったが、我々が安心して住める社会を少なからず主導して良き方向に引っ張っていく役目の政治家や官僚に非がないわけではない。そもそも悪法を悪意を持って作り、国民をうまく騙しながら法制化するという悪逆非道な人間の存在こそが問題として糾弾されるべきだ。

小泉元首相が、自己責任は個々人がしっかり果たすべきだ、と再三豪語していたが、これは片手落ちで、「自己責任」と「環境責任」とは別に考えねば、議論自体に混乱が生じかねないので注意が必要だ。人間というものは、存在しているだけでも責任を少なからず負わなければならないもので、存在責任を認識できない人は、単なる我が儘か、自己中心的なだけの人間であって迷惑千万な存在だと言える。だから、まずは個々人で最小限の自己責任は認識する必要があり、その土台の上で環境責任についてもしっかり論じなければならない、ということだ。

環境つまりは社会を創造していく政治家・官僚が仮にメチャメチャな政策を断行していけば、どんなに国民が自己責任を果たしたとしても、国民は疲弊するだけであって、平穏な社会になることは困難であると言えよう。であるから、「自己責任」と「環境責任」は別々に議論すべき内容であり、両方を同じ土俵に乗せて、どちらが正しくどちらが悪いのか、を論ずるのは暴論であって、不毛の産物しか生まれない。そこに、まず国民が気づき、政治家の詭弁に振り回されない心構えが必要だ。

日本人は今、トンデモナイ状況に置かれている。しかし、これは述べてきた通り、自業自得の社会であって、誰のせいでもない。まずは、自業自得を認め、反省心を養い、洞察力を十分に得た中で、糾弾すべき事象に対しては、徹底的に指摘をしていくという姿勢に転換すべきだ。

日本昔話に出てきた「姥捨て山」の話が、こういった嫌な形で現代に再来するという事は、そもそも人間の心というものは決してキレイなものではなく、奥底では表現しきれないほどの不浄さが漂っている、ということなのだ。どの時代においても、人の心は汚れている、その汚れに自ら気づき、己の悪しき存在を認め、受け入れ、そして、その汚れを極力、外に出さないように注意しながら行動できる人間、になって初めて、「姥捨て山」の論理は打破できるわけであって、まずは、己と対峙し、己を知ること、そこから日本人はやり直さないと、日本崩壊のエピローグを止めることはできない。



「M&Aを止めろ!」キャンペーン実施中!


※「灰色のベンチから」をぜひ読んで下さい。社会の裏側、日本の実態が分かります。

灰色のベンチから
http://futu-banzai.cocolog-nifty.com/blog/

HNN
http://www.harinw.com/

HEDGEHOG SCORE
http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/67/P0006758.html

灰色のベンチ メルマガ版
http://www.mag2.com/m/0000243699.html

↓↓↓ 下の2つのランキングに参加しています。

      応援クリックお願いいたします!


にほんブログ村 政治ブログへ

passionmaster at 23:53│Comments(4)TrackBack(5) 社会 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

根津先生が免職にはならなかった、という速報を日中に知って、ともかくこれで急旋回の局面にいったんギアをシフトし、弱くではあるものの、ブレーキを踏むことができた、という気持ちで胸をなでおろしています。 ただ、停職6か月という(「次はない」、と言われたそうです...
2. 首相「新提案」を反故にする自民党と首相。  [ ニッポンを改造するBYかんすけ ]   2008年04月02日 14:15
山崎派・津島派が「緊急会合」(たぶん料亭)を開き、'''「租税特別措置法改正案」を修正なく再可決することを確認した'''との報道がある。 [http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080401-00000150-jij-pol 租特法案再可決を=自民津島、山崎...
3. 老人医療制度について、  [ 政治 ]   2008年04月02日 21:26
保険料の負担は所得に応じて若い人と同じように徴収すればいいと思いますが 私は以前の一時期にしたように無料にすることを推進したいです。 これで国が負担する医療費は莫大なものになると思いますが、老人にとって 病院通いは楽しみなんです。私は通ってもらえば良いと思い...
最近の記事一覧・・・2月分はコチラ  3月分はコチラ *のついた報道記事は、文末の↓More部分に 今日から4月だ??。(・o・)mou kotoshi no 1/4 ga sugichatta none 本当は、今日から、チョット気分転換も兼ねて、もう少し春らしい デザインに変える予定で...
5. 【“後期高齢者”スタート】民主党など5党が廃止を要求  [ 国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行 ]   2008年04月04日 00:59
〔写真は読売新聞・愛媛版「後期高齢者医療制度について市民に説明する松山市職員(奥)(松山市役所で」〕【あなたは“後期高齢者”です!−−自民党政府】 後期高齢者のみなさ〜ん、いかがお過ごしですか? え、だれのことかって? それは75歳以上のすべての日本国民...

この記事へのコメント

1. Posted by イケダ   2008年04月02日 08:39
どんなに痛められても自民党を支持する、自業自得だ
馬鹿国民には反吐が出る。
2. Posted by そらそうだが。   2008年04月02日 11:53
しかし、実際に75歳以上1300万人が医療費11兆円を使っているわけで。国の医療費30兆円に対して、人口の1割の人が1/3の医療費を使っているという状況をどうするか、という問題にまた戻るだけじゃん。

単に文句つけるだけなら、愚民化政策にまんまと填った日本人にでもできますからなあ。
3. Posted by よしおか   2008年04月02日 13:06
よくまとまったよい記事です。
彼方にはじめて応援クリックしました。
公務員である根津さんは、免職が妥当です、
また問題をおこしますね。
4. Posted by うろこ   2008年04月03日 15:56
>文句つけるだけなら
あなたも文句言ってるだけじゃん。そういって人を批判するんなら「こういう風にするべきではないか」という自分の意見をのべて「自分は文句だけではない」ってとこみせるべきでは?
お年寄りの方は生まれた時からお年寄りじゃないでしょう。健康な若い時から保険料払ってるんだから、その分を身体が悪くなった時に取りかえしてるだけでしょ。当然の権利。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
道楽政治のツケ「異例」という言葉の不思議