2008年04月14日

電子投票導入を民主党はスルーするのか?

国政選挙の電子投票導入、自民・民主が修正協議に同意

自民、民主両党は9日、参院で継続審議となっていた国政選挙に電子投票を導入する公職選挙法特例法改正案の修正協議に合意した。

 早ければ今月中にも成立する見通しで、次期衆院選から電子投票が導入される可能性も出てきた。

 参院の民主党は、「だれに投票したか証拠となる紙が必要」などとして修正を求めていたが、法施行後に検討を行い対策を講じることで折り合った。具体的には、「法施行後4年以内に、投票内容を紙にも記録する機能を持つ電子投票機の義務づけについて検討を行い、その結果に基づいて対策を講じる」こととする。検討は、総務省に研究会を設置する方向だ。

 この問題では、自民党の原田義昭衆院議員、民主党の福山哲郎参院議員が中心となって修正協議を進めていた。

 両党の党内手続きが終わりしだい、参院で可決し、その後、衆院で修正案を改めて議決する予定だ。

(2008年4月9日23時00分 読売新聞)


日本という民主主義国家に、激震が走ろうとしている。それは、自民党と民主党が合意した上での「電子投票導入」だ。

第168回国会 衆法 166回47号 地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律及び最高裁判所裁判官国民審査法の一部を改正する法律案

これが正式名称である。

さて、電子投票というのは、技術的な脆弱性という点で、かなり問題視されているシステムであるが、そもそも導入する「必要性」は何なのか?

それについて、とある民主党議員の秘書に電話にて聞いてみた。

・地方公共団体の負担が大きい

・選挙の職員が徹夜になり、大変


斯様な理由があって、導入という動きになっているとの回答。

これが、電子投票の導入に際しての「必要性」の根拠になりうるのだろうか?

どうも、必要性の議論に関しては、地方選挙に電子投票を導入する際に、既に終えているとの認識で、今回、国政選挙に電子投票を導入するにあたって、必要性についての議論は、スルーされたらしい。

これは、どういうシナリオに「してやられた」かというと、平成14年2月に「地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律」が施行され、ある意味、既成事実が作られ、その既成事実を背景に、今回、国政選挙においても、なし崩し的に合意を勝ち取った、という事である。政府与党のこのシナリオにかかれば、民主党の抵抗は赤子同然、というところなのであろう。

「必要性」が全く議論されない、数字的根拠も全くない、ただただ電子投票を導入したいだけ。

もし、脆弱性極まりない「電子投票」が導入されれば、間違いなく民主主義の崩壊であり、民主主義の終焉になる。

昨年の臨時国会からの動きを秘書から聞いた内容で示したいと思う。

1.民主党としては電子投票導入の必要性はなかった、と思われる。
2.急いでやるべき、という声は小さかった。
3.衆議院で民主党議員は結局全員賛成した。(異を唱えていた議員も最終的には賛成にまわった)
4.参議院に回ってきて、数々の問題点があるという事で、12月の委員会においてストップになっていた。
5.自民党側は、とにかく協議して欲しいと打診していた。
6.今月(4月)になって、自民党の修正案が出てきた。
7.自民・民主お互いの担当者同士で原案のこれこれについて修正すれば、合意する、という流れになった。
8.自民党は譲歩し、民主党は方向性として電子投票導入に合意した。

民主党は「賛成はしないが、反対するわけでもない」、というスタンスに立っていて、そういう曖昧なスタンスが故に、自民党の巧妙なシナリオに填められてしまった、というのがどうやら実態のようだ。

自民党が修正案を出し、民主党は、問題点を指摘していたが、どうやら自民党は、民主党の指摘をほぼ丸飲みする形で、民主党の抵抗を封じ込めてしまった、ようなのだ。丸飲みされた民主党側としては、指摘できなくなった以上、流れとして、合意せざるを得なくなり、それで大筋合意という報道に繋がったのだと推測できる。

民主党は、この電子投票に関して、総務が扱っているとの事で、原口議員が大臣として、黄川田議員、内藤議員が副大臣として、取りまとめを行っているらしい。

そして、その取りまとめを原口議員が次の内閣に上申し、次の内閣内で合意が取れれば、党として合意が取れた、という事になるとのこと。(16日実施)

タイムリミットまでいくらもない状況の中、危機感のない民主党議員に「電子投票」導入反対の意見をぜひ、電話メール等の手段で実行して頂きたい。


そもそも、選挙というものは、公正性が担保されていなければ意味がなく、もし、公正性が侵害されれば、その時点で民主主義の根幹が崩れる、ことになる。つまり、公正性がなくなるという事は、民主主義の崩壊であると同時に、民主主義の終焉になるという事である。

自民党が性急に「電子投票」を導入したい理由は、2010年の憲法改正発議までに、圧倒的な数を確保したいがためであって、その脆弱性を利点と見ているからだと推察できる。彼らは、結党以来の念願である憲法改正が最終目的であり、その為には、民主党をも抱き込む覚悟すらあるものと思われる。

「プログラムの不正操作」

「投票結果の改竄」


民主主義を脅かすリスクが多大に存在する中、なぜ民主党議員は、スルーを決め込んでいるのだろうか?

危機感を全く感じないのだろうか?

先の郵政選挙で煮え湯を飲まされた民主党が、郵政選挙以上の大問題に対して、ここまであっさり合意してしまう理由は、もしかしたら他に理由があるのかもしれない。それは、大連立の復活なのか、電子投票利権の分配なのか、・・・・・。

民主党が合意に関して前向きな姿勢に転じていることは、自民党にとっては笑いが止まらない状況であろう。シナリオを書き、そのシナリオ通りに民主党が網にかかり、身動きができなくなったところで、法制化してしまう、という狡猾なやり口。

今の状況でさえ、民主主義が危ういと叫ばれている中、民主主義の根幹を成す国政選挙に公正性がなくなれば、もはや日本という国は、独裁国家に成り下がる可能性すらある。それを傍観者のごとく看過するのか、それとも身を挺して反対を表明するのか。国民の正念場が僅かな時間だけ残されている。


◆小沢『次の内閣』 一覧
http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/cabinet.html

◆米国で実際に使用されている電子投票システムに重大な脆弱性
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0725/vote.htm

◆電子投票装置は改ざんが極めて容易 プリンストン大学研究所による報告書
http://eigokiji.justblog.jp/blog/2007/12/post_16f7.html

◆電子投票を次期衆院選から導入へ 与党、民主が合意
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071206/stt0712061823003-n1.htm

◆「電子投票は不正操作があると思いますか」結果
http://www.yoronchousa.net/result/3248

◆2004年大統領選挙:電子投票の激戦州で異様なブッシュ票
http://www.asyura2.com/07/senkyo44/msg/977.html

◆逢坂誠二の個人サイト
(電子投票に反対の意を持つ民主党議員)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~niseko/




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