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さぁ、有馬だ。

12.2-11.0-11.5-11.9-12.0-11.7-11.6-12.0=1.33.9
(34.7-23.9-35.3) ▼3▼1△4 平坦戦

走破時計は昨年より0.1秒速いものの展開的には全く異なる内容でした。
過去5年が瞬発戦だったのに今年は平坦戦だったというのが特徴。
最大加速度が▼3で道中の最も遅いラップが12.0というレース内容でした。
つまり、一貫した流れのスピードレースでマイルCSっぽいといった感じか。
昨年のラップと比較してみましょう。

【09年】
12.0-10.8-11.4-11.9-12.3-12.3-11.7-11.6=1.34.0
(34.2-24.1-35.6) ±0▼6▼1 瞬発戦

テンの3Fが34.2秒と速い流れで3~4コーナーで12.3-12.3と緩みが入って直線でラストの直線で瞬発力勝負。
中距離寄りのスタミナと瞬発力が問われたレースでローズキングダムが1着、エイシンアポロンが2着、そして2馬身離れてマイラーのダイワバーバリアン、ガルボという順列。

今年の場合は、テンも中盤も上がりも突出して速い区間遅い区間がないので瞬発力よりもスピードの持続が問われたレース。
1着のグランプリボス2着のリアルインパクトは京王杯2歳Sの1、2着ということもありますがやはりマイラーとしての質の高さでの結果かなという印象です。
来年のNHKマイルCでも注目でしょう。

3着のリベルタスは先行策で内枠を上手く利用してのレースでしたがそれでいて完敗。
しかし、今年の場合は負けたことによって来年の3歳クラシックに繋がる可能性があると感じます。
(これはサダムパテックやリフトザウイングスにも言えることでしょう)
距離が伸びた方がいいと思う馬ですし負けた2戦は平坦戦なので瞬発力勝負になればもっとやれるはず。
ラスト4F目→3F目で▼3という加速が生じましたが例年ここは加速するところではありません。
(3~4コーナーで最もRがきつく通常は脚を溜める区間)
この区間を逃げたオースミイージーがちょっと我慢してれば勝ったのはこの馬だと感じます。
但し、どっちの流れでも差し切ってしまうのが「大物」なんですが現状そこまでの瞬発力はなかったかなという印象。
来年は今後のパワーUP次第か。
現状は器用貧乏という印象で何か一つ抜けた武器が欲しいところ。

4着のサダムパテックは負けて強しの内容。
出遅れはいつものことなので仕方ないですが、後方待機では勝ちきれない可能性が高いので押し上げたら引っ掛かってしまいスムーズさに欠くレース内容だったのが痛かった。
それでいて0.2秒差の4着なら能力の高さは証明出来たでしょう。
やはり小回りは合わない。

5着のリフトザウイングスはスピード経験に乏しかったので後方一気しか戦法がなくこの着順も仕方なしと思います。
しかし、4角11番手から上がり2位でサダムパテックにクビ差まで迫れたのは収穫でしょう。
東京スポーツ杯では3馬身半あったのがクビ差なのですから中山向きの馬で皐月賞は面白い存在。

勝ったグランプリボスの父はサクラバクシンオー。
(障害を除く)GⅠ制覇は02年の高松宮記念でショウナンカンプ以来です。
これだけ長い期間活躍馬を送り出せる種牡馬というのも貴重だと思います。
その最大の要因は「スピード」。
リベルタスのところで何か一つ抜けた武器が欲しいと書きましたが、その武器が突出していると種牡馬になっても大成するということ。
人間も同じです。
勉強でも運動でも何か一つ武器を持てればそれで一生暮らせますよ。

最後に苦言を一つ。
1、2、4、5着は全て外国人Jという結果でした。
「来年の春も外国人Jに依頼するつもりですか?」
「勝つことだけが重要なのですか?」