ラーメン本やラーメンサイトって、手間隙かけて作られた出汁と化学調味料スープがごっちゃになっていたり、明らかに差があるものを両方とも美味しいの一言で片付けていて全く判断基準にならないものがかなり多いですよね。
そんな中でも、ラーメンサイトの『らーめん自由区』の精度の高いコメントは非常に参考になり、本では唯一石神本だけ(ラーメンの鬼の本は最近新刊がないので)がまともなものだと思っております。
その石神本で絶賛されているお店の支店に行く為に、久々に立川の『アレアレア ラーメンスクエア』へ行きました。

以前は『我聞』と『管家』に訪問しましたが、全く美味しくなかった管家は既に退去させられておりました。
今回の目的は『三代目けいすけ』。『二代目海老そばけいすけ』はトータルでは満足だったので今回も期待しておりました。
券売機を見ると、「おっ、初代黒味噌ラーメン(810円)だ。本郷に行く機会はあまりないし・・・」って事でこれと半ラーメン(紅香油ラーメン 550円)の食券を購入。

客もいないので別々に出してくれてもいいのに両方同時に出てくる。

まずは、量の少ない紅香油半ラーメンから。



割り箸にバジルが挟まれており、箸からバジルの香りがします。若い人はこのような演出を喜ぶのでしょうか、バジルは萎びており大蒜のかなり効いた濃いスープには何の効果もありません。
豚骨、鶏がら、香味野菜、羅臼昆布等で炊いたスープに凝縮したイタリアントマトを加えエシャレットとバジルの香油の効いた紅色のスープなのだが、ようは濃くて化調が強調されたミネストローネです。
(勿論“本物”のミネストローネは化調など使っておりません。)

麺は『青葉』や『らーめん雫』でお馴染みの大成食品製の中太平打ち麺なので当然美味しい。大成食品製の麺はカネジン食品三河屋製麺浅草開化楼と同様本当に最高レベルのものです。
具は、鶏チャーシュー・長葱・青葱・糸唐辛子。鶏チャーシューは相変わらず(おそらく)薫液に漬けすぎでしゃばしゃば。化学調味料の味丸出し(古文かな)で気持ちが悪くなります。
後は普通。

最後にラーメンと一緒に出てくるガーリックマーガリン?が乗っかったガーリックトーストを入れて混ぜて食べるよう書いてあるのだが、パンがしけっていてカウンターの但書きのようにガシガシ潰せません。これはオニオングラタンスープを参考にしている事は明らかで斬新でもなんでもありません。

これをイタリアンとラーメンの融合と絶賛している有名ラーメン評論家もおりますが、本当にそうですか?イタリアンも好きな私から見ると安易な掛け合わせにしか思えませんし、“本物”のイタリアンはこんなものではありません。
評論家がこのようなラーメンを“過剰”に評価している事こそが、食経験の乏しい10代には受けても、最終的にはラーメンが実際のレベルより世間的に評価されていない要因を作り出しているようにしか思えず、誠に残念でなりません。

勿論美味しいか不味いかといえば美味しいです。(☆3)

黒味噌ラーメンはちょっと期待ハズレ。



汁は信州・仙台・西京の白赤の味噌を7種類ブレンドしたものに竹炭を加え2週間熟成させ、先ほど明記した豚骨等のスープに合わせたもの。
しかしその素晴らしさは全く解らず。味噌はごちゃごちゃしていて出汁は脆弱、大蒜や山椒の味が強調されすぎ。『大雅』なんかもかなり大蒜や山椒が効いているが、味噌や出汁の味わいもしっかりあります。
下の方には挽肉や玉葱が沈んでいて甘味を演出しようとしているのだが、塩分が強すぎて効果が半減されており残念。
麺は多分一緒。具は鶏チャーシューが豚ロースのチャーシュにそして玉子が入っているがどっちも味気ないもので並以下。

先に半ラーメンを食べていたからかもしれませんが、1/3位で飽きてしまいました。本店はこんなレベルではないとは思いますが。(☆2)

二代目と三代目に行ってわかった事だが、けいすけは今後も多店舗展開を続けるでしょう。
何故なら二代目もなんとなくそう思ったが三代目でより明確になったことが一つ、チェーン店チックの味になっておりまので。

石神氏はラーメンをブームで終わらせないよう尽力している方なので、けいすけの他にも『藤巻激場』とかちょっと風変わりなものは多少難点があっても評価しているように見受けられますが、ここはどう評価するんですかね〜。

三代目 けいすけ
最寄駅:立川 / 立川北 / 立川南
料理:つけ麺 / ラーメン一般
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:昼食