週刊 パタパタをArduinoで動かしてみた

電子工作の素人でエアラインファンの人が、ジャンク市で手に入れたかつて空港で使われていた行先表示板「パタパタ」を動かす妄想にとらわれてArduinoやステッピングモーターにお小遣いをつぎ込んでいく趣味の記録です。原則土曜日更新。

さて、これから先日紹介したパタパタに再び魂を吹き込んでいくわけですが、具体的にはどうやったらいいのでしょうか?
いろいろ調べてみると、あの大きなモーターは「ステッピングモーター」というもののようです。



ステッピングモーター(Stepper motor)は、パルス電力に同期して動作する同期電動機である。したがってパルスモーター(Pulse motor)とも言われる。簡単な回路構成で、正確な位置決め制御を実現できるので、装置の位置決めを行なう場合などによく使われる。
Wikipedia 

なるほど。難しいことはわかりませんが、たしかにパタパタで決まった都市を表示するには、正確な位置決めが必要そうですよね。

ただ、そのスピードはどうやって設定するのか?ミニ四駆のモーターみたいに乾電池で動くのか?
そもそもどこで買えるのか?…いきなり電子工作の素人が手を出すには敷居の高い気がしてきました。
でも「こういうのが作りたい!」という目的があると、わからないなりに意外とすすむものなんですよね。

さらに調べてみると、こんなページを見つけました。

    hiramine.com 


こちらのサイトでは、Arduinoというプログラムできる基盤を使って、ステッピングモーターを制御するサンプルプログラムが公開されています。動画もあってわかりやすいです。



つまり、こんな感じでArduinoとステッピングモーターを買ってくれば、パタパタが動かせるということですね!

先ほどのサイトでは、必要な部品を買えるお店のリンクと金額まで一覧されています。すばらしいです。

ということで、次回はこれを導入して組み立ててみたいと思います。 

私の持っている「パタパタ」はこんな感じのやつです。


成田空港の近くの航空博物館で年に2回行われる、「航空ジャンク市」で購入したものです。
 
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こんな感じで、航空機に関するいろいろなものが売られています。
2013年は3月9日と10日に行われるようです。何があるかは、その時の運次第!

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大きさがわかりにくいかもしれないので、iPhoneを隣に置いてみました。
思ったより小さいのではないでしょうか。

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本体の上には「経由」と手書きで書かれています。経由地の表示に使われていたようです。
航空博物館で買いましたが、成田空港で使われていたかどうかは不明です。
アルファベットなので、海外の空港で使われていたのかも。
(海外の空港は1文字ごとにパタパタするものが多いので、成田のような気もしますが)


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気になるお値段は2万円でした。個人的には結構なお値段だったため、かなり躊躇しましたが、今では買ってよかったと思ってます…よ?

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左側にはギアがついていて、これが回転することで、パタパタします。
これを自在に操ることが、このブログの目標です!

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歯車にはこのようなモーターがついていました。
かなりごついです。さびてますし、何ボルトで動くのかも全くわかりません。

そこで今回は、このモーターを動かすことはあきらめて、そこに別のモーターを取り付けて
動かすことにします。

次回は、このパタパタをどうやって動かすのかについて書こうと思います。


「パタパタ」って知ってますか?

「フラップ式」とも呼ばれ、駅や空港などで次に来る便の時間や行き先を表示する装置のことです。
一度はご覧になった方も多いのではないでしょうか。

特に空港では、映画「ターミナル」のオープニング演出に使われるなど、空港をイメージさせる代表的なモノではないかと思います。



成田空港でも昔は使われていたのですが、いまはLED式の表示板に代わっています。


今でも地方空港では使われているようです。


鉄道でも使われていて、こちらは「ソラリー式」とも呼ばれているようです。東海道新幹線では先日ついにLEDに変わったようですが、いくつかの私鉄ではまだ使われています。首都圏だと京浜急行とかでよく見られますね。


この「パタパタ」を私は所有しています。数年前に成田空港の隣にある航空博物館のジャンク市で入手しました。
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そのときは再び動かそうとは思わず、単にエアライン好きが高じて購入したのですが、最近のメーカーズブームにのれば素人でももう一度動かすことができるんじゃないか?と思い、一念発起してみました。

 このブログは、そんな「空港のパタパタを動かしてみた」記録です。
 エアライン好きの方、Arduinoやステッピングモーターに関心がある方などに読んでいただけるとうれしいです。

 次回はこの私のパタパタについて書こうと思います。

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