父は逝きました。
前回投稿から5時間後の
ことでした。
その日、ずっと
落ち着いていた父が
急に両腕をあげたので
ベッドに近づき
「痛いの?」
ときくと
頷くので
腕を擦ると
ぬれていた
点滴が漏れて
着ていたものや布団までも
じんわり冷たい。
すぐ看護師さんを呼んだら、
着替えや布団交換の後、点滴の針を
刺す場所を替えるため、
当直のドクターが来られ、
約1時間、悪戦苦闘。が、
有効な血管は足に至るまで
なかった。
その間にみるみる
心拍数が下がる。
着替えに帰った長兄を呼び、
次兄にも連絡する
父の手を握ると、
父の方から私の手を
強く握る
危険な数字に落ちるたび
二人で父を呼び戻す
繰り返すうち、
戻らなくなった。
下がり続ける数字はとうとう
ゼロになった
それが何を意味するのかは
私にはよくわからなかった。
父は強く私の手を握ってくれてるし、
時々呼吸もしたし、
頸動脈は時折ピクンと動いていたから。
長兄と私はそれでもしばらく呼び続けたけど、
呼吸が止まったのがわかった。
まるでろうそくの炎が消えるように、
だんだんと命は細くなり、
父はゆっくりゆっくり
去っていった
それがわかったから
握った手をほどいて
次兄が来るのを待った
次兄が来てしばらくして担当のお医者様による
死亡が確認されました。
震災の3周年記念日、
初めての子供である兄の誕生日
3月11日午後11時18分の事でした。
当ブログをご覧の皆様、
ごくごくプライベートな上に
重い内容にもかかわらず
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
前々回、前回、今回記事にコメントを下さった皆様、
温かいお言葉の数々に、何度も涙が出ました。この場を借りて
お礼申し上げます。
ありがとうございました。
前回投稿から5時間後の
ことでした。
その日、ずっと
落ち着いていた父が
急に両腕をあげたので
ベッドに近づき
「痛いの?」
ときくと
頷くので
腕を擦ると
ぬれていた
点滴が漏れて
着ていたものや布団までも
じんわり冷たい。
すぐ看護師さんを呼んだら、
着替えや布団交換の後、点滴の針を
刺す場所を替えるため、
当直のドクターが来られ、
約1時間、悪戦苦闘。が、
有効な血管は足に至るまで
なかった。
その間にみるみる
心拍数が下がる。
着替えに帰った長兄を呼び、
次兄にも連絡する
父の手を握ると、
父の方から私の手を
強く握る
危険な数字に落ちるたび
二人で父を呼び戻す
繰り返すうち、
戻らなくなった。
下がり続ける数字はとうとう
ゼロになった
それが何を意味するのかは
私にはよくわからなかった。
父は強く私の手を握ってくれてるし、
時々呼吸もしたし、
頸動脈は時折ピクンと動いていたから。
長兄と私はそれでもしばらく呼び続けたけど、
呼吸が止まったのがわかった。
まるでろうそくの炎が消えるように、
だんだんと命は細くなり、
父はゆっくりゆっくり
去っていった
それがわかったから
握った手をほどいて
次兄が来るのを待った
次兄が来てしばらくして担当のお医者様による
死亡が確認されました。
震災の3周年記念日、
初めての子供である兄の誕生日
3月11日午後11時18分の事でした。
当ブログをご覧の皆様、
ごくごくプライベートな上に
重い内容にもかかわらず
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
前々回、前回、今回記事にコメントを下さった皆様、
温かいお言葉の数々に、何度も涙が出ました。この場を借りて
お礼申し上げます。
ありがとうございました。