Pat MethenyのOrchestrionコンサートは凄かったですね。

今回のコンサートについて、どこかでまとめて書けないかなと思っていたのですが、ズルズルと書けない状態のまま記憶だけがどんどん薄れていって、こりゃマズイなーという気がしてきたので、ここでちょっとずつメモを書いていこうと思います。

思いつくままに書いていくのでまとまりがないと思いますが、ある程度メモができたらもう一度まとめるのもありかな、などとも思っていますので、どうかごかんべん下さいませ。

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今回のコンサートは、「アルバム『Orchestrion』の曲をそのまま再現する」、というところももちろん面白かったのですが、それだけでは終わらせなかったところがさすがでした。

特に後半。
自動演奏する機械群やサンプラー? にリアルタイムで指示を出して、その場で即興で曲を組み上げていくなんてところも見せてもらえました。個人的には、これまで自分が観てきたPat Methenyのどのコンサートよりも興奮しました。

PMGのコンサートは数年前までは、「完成度が高いアルバム曲をどこまでキレイに再現できるか」というところに力が入れられていたような気がします。「The Way Up」などはその最たるものかもしれません。コンサートで観られるのはそりゃ凄いのだけれど、今回のコンサートを体験した後であらためて振り返ると、「ライブならでは」の要素は薄かったのかもしれないな、と思っています。

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今回の公演について一番話題になっているのは、アンコール前のラストのインプロ曲でしょうか。
私もこの曲にやられてしまったクチです。

このラスト曲がどんな感じだったのか、憶えていることを忘れないうちにメモしておこうと思います。

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まず、Patがステージ中央ちょい上手側の足元を操作すると、ステージ中央ちょい下手にセットされた「フィンガーシンバル」が基本になるリズムを可愛らしく刻み始めます。

そのリズムの中で、Patはエレキギター(PM120)で「Maj7 #11」のコードをアルペジオで弾き始めます(1, 3, #11, 7と弾いていたと思います。ただ、ルート音は不明です(※))。

<※私は絶対音感が無いので、このコードのルート音が不明です。私の場合は相対音感?というのでしょうか、音の組み合わせが数字として聴こえてはくるのですが、絶対的な位置がわからないのです。何となく「キーはこれだったかな」という感覚はあるのですけれども… どなたかこの時のルート音がわかる方、いらっしゃいませんでしょうか?>

Patはここでまた上手側の足元を操作して、そのアルペジオを4小節くらいサンプリングしてループさせます。するとMaj7#11の音がフワーと会場に残って漂いはじめます。

そのMaj7#11の音の土台ができると、次にPatはその上でミュートした単音や12フレット付近のキラキラしたアルペジオなどMaj7#11系(Lydian系)の音を次々に弾いていきます。それぞれの音は、最初のアルペジオと同じようにサンプリングされて、どんどん積み重ねられていきます。

こうしていくつかの音が重なって、ある程度Lydian系の音場が出来上がると、Patは今度はステージ中央のペダルを操作し始めます。ここにはMidi関係のペダルがあるようで、この付近のペダルを操作した後は、ギターを弾くのに合わせて、後ろのドラムスやシンバルが動き始めます。PM120ギターには、Midiコントローラーも埋め込まれているようです。

Patはギターを使って、バスドラやシンバル、スネア、コンガ類などを順番に「演奏」していきます。ただ、楽器をどうやって切り替えているのかはわかりませんでした… Pat自身は足や手でスイッチ操作をしているようには見えなかったし…

<→このドラム類のプログラムについては、「音程ごとに楽器が割り当てられていたのではないか?」とTwitterで教えていただきました。なるほど、一般のドラム音源などもそうですから、きっとそうだったんでしょうね。ymzk3さん、ありがとうございました>

こうしてLydian系の音がフワフワと漂う中で、Orchestrionの打楽器類もPatによってその場で次々とプログラミングされていって、曲がどんどん厚みのあるサウンドへと変わっていきます。

(つづく)

Orchestrion公演でのラスト曲を振り返る(その2)
http://blog.livedoor.jp/patweek/archives/51682863.html