2006年04月12日

「キリン」対「アサヒ」

キリン対アサヒ「日経ビジネス」の今週号には「キリンビール、ヒットでは会社は勝てない」というヘッドコピーで記事が載っている。ビール業界のシェアはキリン38.0%(33.0%)、アサヒ36.7%(36.9%)、その他25.3%(30.1%)となっている。<数字は前者が2006年1〜2月期、( )内は2005年1〜2月期であるから、キリンが「その他」のメーカーのシェアを取って浮上したことになる。つまりアサヒの市場は奪えなかったことになる。

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自分自身の嗜好を顧みると、決まって1カートン単位(24缶入)で購入するのだが、500ml缶は「サッポロ黒ラベル」、350ml缶は「アサヒスーパードライ」である。この傾向はぐらつくことがない。もっとも、発泡酒が発売された頃は、「物珍しさ」と「安価」が引き金となって3ヶ月間試しに飲んでみたが、そのまずさには閉口し、またビールに戻した。今では、わけのわからない「第三のビール」というものも販売されているが、発泡酒のイメージが強く、試してみる気になれない。それ位、自分の味覚には発泡酒は相容れないものがある。「飲んだ気がしない」「水みたい」というのが実感である。

なぜ、「サッポロ黒ラベル」を何年もの長い間、自分のファーストチョイスに選ぶのか・・・・それは、「のど越しにジワッとくるうまさ」以外の何物でもない。いくらキリンが第三のビールとして「のどごし<生>」を新発売しても、「のどごし」というキャッチフレーズを第三のビールに使うこと自体がナンセンスと見る。さらに言うならば、発泡酒「淡麗<生>」という「生」を発泡酒に付けること自体が、本来の「生ビール」に対しての生活者の混乱を招くもとともなっている。

ビール業界は、ひと頃の医薬品業界と同じで、価格営業がまかり通ってきた。仕切価や販売奨励金の体系は、大変なつかしい思いがする。キリンは、従来のガリバー営業から一転して「価値営業」へと社内方針を変えたことが昨年同期に比べて5%アップしたとのことだ。それ自体は、大変喜ばしいことだが、少なくとも一般生活者には見えてこない。

ビールを選択する際のポイントは「味」が絶対。それも「のどの奥に残る程良い苦さ」が絶対条件である。あとは、缶のデザインに最大のインパクトを与えることだ。「アサヒスーパードライ」のスマートで感性の良いデザインは、よほどデザイナーが消費者の心理を突いていると思う。まさに「スーパー」のイメージがぴったりなのだ。
「サッポロ黒ラベル」のデザインには「重厚さ」を感じる。従って、味にも期待感を持たせることになるのだ。事実、味は「重厚」そのものだ。その点、キリンのデザイナーは劣る。

まあ、勝手気ままに書いてしまったが、これは偽らざる一消費者の心理であることは間違いない。売り場に「タワー」を作るのは、「目立つこと」を優先にしているのだろうが、それが「価値営業」では、センスを疑う。「価値営業」は「お客様が満足する味づくり」に邁進することではないか。試飲して頂いて、その場でお客様のご意見を聴取することによって、「お客様の求める味づくり」を研究所に即フィードバックすることだ。ビールメーカー諸君の健闘を祈りたい。

昨日、大阪の某社からチケット(新幹線G、Taxi)が届く。至れり尽くせりであり、恐縮する。14日の某社での講演には自然と力が入る。90分間、聴講者に燃えてもらいたい。

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pba2003 at 02:08コメント(0)マーケティング一般  

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