April 19, 2015

"A way of being"(1980) にみるカール R. ロジャーズの共感の定義

ロジャーズ Carl R. Rogers の共感の定義は、「セラピーにおけるパーソナリティ変化の必要にして十分な条件 The Necessary and Sufficient Conditions of Therapeutic Personality Change」(1957) にかかれている次が有名だけれど、
クライエントの私的世界をそれが自分自身の世界であるかのように感じとり、しかも「あたかも……のごとく」という性質("as if" quality)をけっして失わないーーこれが共感
『ロジャーズ選集(上)』誠信書房、2001、p.274

後年、共同研究者であったジェンドリンの考え方を取り入れ、次のように定義していることは、あまり知られていない。
「[共感は]他の人の個人的知覚的世界に入り、そこになじむことである。そのためには瞬間瞬間に、その人に流れている感じられた意味に敏感である必要がある。

恐怖であれ、怒りであれ、やさしさであれ、混乱であれ、何であれ、その人が体験していることに敏感であることである。それは、一時的にその人の生を生きることである。

その中で、評価することなく最新の注意を払ってそこに漂い、本人もまだほとんど気づいていないような意味まで感じ取ることである。

……共感には、自分が感じたことを伝えることも含まれる。その人の世界の一部をその人自身は怖がっていても、あなたは新鮮で怖がらない目で眺めてその世界を感じ取り、それを伝えるのである。

つまり、自分が正確に感じとっているかどうかを頻繁に確かめ、それに対する相手の応答に導いてもらうのである。あなたは、その人の内的世界でその人と共にしっかりと歩む伴走者である。

その人の体験の流れの意味の可能性を指摘することで、あなたは、その人がこの種の有効な自分への参照の仕方ができるように援助できる。その人は、その意味をより十全に体験できるようになる。そして体験過程をさらに進めていくことができる。」

Rogers, C. R. (1980)”A way of being”. p.142. 日笠摩子訳
(ニール・フリードマン『フォーカシングとともに(2)フォーカシングと心理療法』コスモス・ライブラリー、2004 より。読みやすいように改行しています)


pca_nana at 02:03│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

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