PCXのタイヤは細くて頼りない感じですが、走行性能に関しては何の問題もありませんし、むしろ理にかなった素晴らしい設計だと思います。とは言え貧弱な見た目はドレスアップカスタムをする上で大きなネックになり、特にリアタイヤは奥まった位置にあるので下手にフェンダーレスにしようものならタイヤの細さだけが強調されてしまいます。


試しにリアフェンダーをカットしてみましたが、予想通りの結果となりましたw


横から見るとリアまわりもスカスカに感じます。こうなってしまうとローダウンや角度が大きいマフラーでカウルとタイヤの隙間を埋めたり、太いタイヤを履かせたくなりますが、それでも満足できない場合はホイールのインチダウン(市販の13インチホイールを装着)をして、さらに太いタイヤを履かせたくなります。しかしわざわざお金を掛けてPCXの良さである軽快感のある走りや高い燃費性能を犠牲にするのもどうかと思うので、おもいきってロンホイ(ロングホイールベース)をすることに決めました。

ロンホイというのはエンジンハンガー(エンジンとフレームを接続するパーツ)を長いものに交換してエンジンやリアホイールの位置を後方にずらすカスタムのことです。ロー&ロングのスタイルが好まれるビッグスクーターのカスタムでは定番の手法ですが、自分はなるべく走行性能を犠牲にしたくないので車高やタイヤサイズは変更しない方向で進めます。こういったアプローチはロンホイのセオリーに反しますが、トータルバランスさえ上手く整えればきっと成立するはずですw なお、3型のPCX(JF56、KF18)に対応したロンホイキットは一種類しかリリースされていませんが、信頼性の高いメーカーの製品なので品質も問題なさそうです。


アディオ PCX JF56/KF18 ロングホイールベースキット
定価:47,000円(税抜)
品番:BK31106
適合:PCX(JF56)、PCX150(KF18)
110mmロング化
メーカー公式サイト



ちなみにロンホイをするとリアフェンダーに干渉してしまうので対策が必要ですが、一番簡単な方法はフェンダーレスキットを装着することなので、見た目がスッキリしている以下の製品にしました。


アディオ 新型PCX 125/150 フェンダーレスキット
定価:9,000円(税抜)
品番:BK41123
適合:PCX(JF56)、PCX150(KF18)
LEDナンバー灯、スリムリフレクター付き
メーカー公式サイト





【アディオ ロングホイールべースキットのレビュー】

一目瞭然、文句なしの絶妙なスタイリングですw ロンホイによってボディからリアタイヤが少しだけ張り出したことにより、足まわりが適度に主張するようになってタイヤの細さが気にならなくなりました。ロンホイにおいてタイヤの張り出し具合は非常に重要な部分で、これが少ないと効果が薄れますし、多すぎると下品な印象になります。そういった意味で110mmロングというのは非常に良い数値だと思います。


車高は純正のままなのでリアカウルの下側には空間が残ったままですが、先端にかけてきれいなラインを描いているのでこのままでも違和感がありません。また、ロンホイをやりすぎるとエンジンの前方に隙間が生まれて一気に全体のバランスが崩れますが、きちんとアンダーカウルの延長線上にあるので違和感がないです。


乗り心地や走行性能に関してはロンホイをしたことによるデメリット(振動が増える、真っ直ぐ走らない、エンジンの傾きによる焼き付きの心配など)が特に出なかったので、良い意味で純正と変わらないと言えます。普通に走る分にはカーブでセンタースタンドを擦ることもありませんし、小回りにも今まで通り利きます。直進安定性の向上については正直なところ変化は感じませんでしたw 燃費もほぼ変わらずです。


ロンホイをするとエンジンまわりの一部が収納スペースと干渉するので切り抜いて底上げをする必要がありますが、穴をふさぐカバーも付属していますし、収納力に影響するようなレベルではないです。念のため切り抜いた部分はシリコンでコーキングしていますが、雨天走行をしてもここから水が浸入するようなこともありません。


ローダウンを行っていなければエアクリーナーボックスは純正のままでも大丈夫です。画像のリアショックは社外品で直径57mm(純正は直径50mm)ですが、後ほど直径60mmのリアショックに交換しても干渉することはありませんでした。また、ワイヤーやホース類も一部の取り回しを変更するだけで対応できます。


メーカーがYouTubeに動画をアップして丁寧に解説してくれています。



【アディオ フェンダーレスキットのレビュー】


ロンホイキットと同じメーカーの製品なだけあって相性が良く、スポーティーな尻上がりのテールになります。欲を言えばナンバープレートの左右にある角張ったスチール製のカバーがなければ最高なのですが、これがないと余計な部分がいろいろと見えて不細工になるので、メーカー側も試行錯誤の末にこのような形で落ち着いたのかもしれませんw 付属のLEDナンバー灯の光量も十分ですし、スリムなリフレクターも収まりが良く、きちんと安全性を確保しています。なお、ナンバープレートの角度は変更できません。


唯一の不満と言えばこのように裏側がむき出しになることです。この部分は水に濡れても特に影響はありませんが、雨天走行をした後は奥のほうまで汚れるので掃除が面倒なことになります。




参考までに雨上がりの未舗装路(ぬかるんだ土)を徐行した結果です。自分はロンホイもしているので泥跳ねが凄まじいことになっていますが、アスファルトでの雨天走行ならシートの先端くらいまで水が跳ねる程度で自分の背中に掛かるようなことはありませんし、さすがにここまでは汚れないので安心してくださいw


メーカーがYouTubeに動画をアップして丁寧に解説してくれています。

Part2へ続く